PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

グランプリ・デュッセルドルフ各階級概況×詳細

(2013年3月7日)


※eJudo携帯版「e柔道」3月1日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


グランプリ・デュッセルドルフ各階級概況×詳細
1/2


ガンバット優勝、山本と石川は入賞ならず
60kg級


【入賞者】エントリー32名
1.GANBAT, Boldbaatar(MGL)
2.SANTOS, Diego(BRA)
3.GRIGORYAN, Aram(RUS)
3.PAPINASHVILI, Amiran(GEO)
5.NOUR, Issam(FRA)
5.TELMANOV, Askhat(KAZ)
7.PETRIKOV, Pavel(CZE)
7.TRBOVC, Matjaz(SLO)

優勝はノーシードのガンバット(モンゴル)。準決勝では第1シードのパピナシビリ(グルジア)を相手に低い体勢の左小外掛に体を捨てて真裏に転がして「技有」、さらに1分24秒には同じような動きから今度は横にめくり投げて横落「技有」と合技で完勝。決勝はダークホースのサントス(ブラジル)から「指導2」を奪っての優勢勝ちだったが、全5試合中4試合を一本勝ちという圧倒的な内容だった。

サントスはプールDに配されたノーシード選手だが、2回戦でムーレン(オランダ)に勝利し、勢いに乗って大混戦のプールD、プールCを勝ち上がって殊勲の銀メダル。

第2シードのシュクバニ(グルジア)はプールCの1回戦でガリゴス(スペイン)から「技有」に「有効」2つを奪って圧倒的にリードしながら逆転負け。ガリゴスは次戦でこれもニューカマーのグリゴリャン(ロシア)にあっさり一本負け、同じプールCでは逆サイドのチメッドヨンドン(モンゴル)、石川裕紀(了徳寺学園職)、ペトリコフ(チェコ)、ペイシャー(オーストリア)が詰め込まれる激戦区からペトリコフが勝ち上がり、そしてグリゴリャンに敗退。まさしく大混戦のブロックだった。

日本の山本浩史は1回戦を得意の内股で勝ち上がって良い滑り出しだったが、2回戦のヌーラ(フランス)戦で足取りの反則を犯してダイレクト反則負け。講道館杯で入賞を逃し、グランドスラム東京の出場も叶わず今大会で捲土重来を期していたが、唯一与えられた欧州遠征のアピールの場を思わぬ形で落とすこととなって失意の大会となった。

【日本人選手勝ちあがり】

山本浩史(ALSOK)
成績:2回戦敗退
[1回戦]
山本浩史○内股(4:14)△セオ ジンファン(韓国)
[2回戦]
山本浩史△反則(3:26)○ヌーラ(フランス)

石川裕紀(了徳寺学園職)
成績:1回戦敗退
[1回戦]
石川裕紀△優勢[指導3]○チメッドヨンドン(モンゴル)



海老沼が五輪王者シャバツァシビリに完勝、決勝で福岡を破ってV飾る
66kg級


【入賞者】 エントリー37人
1.EBINUMA, Masashi(JPN)
2.FUKUOKA, Masaaki(JPN)
3.KARDAVA, Shalva(GEO)
3.POLLACK, Golan(ISR)
5.SANJAASUREN, Miyaragchaa(MGL)
5.SHAVDATUASHVILI, Lasha(GEO)
7.KARIMOV, Tarlan(AZE)
7.URIARTE, Sugoi(ESP)

初戦(2回戦)で福岡政章(ALSOK)が第1シードのラローズ(フランス)を食ったのが序盤唯一の番狂わせ。ベスト4は福岡のほか、準々決勝でウリアルテ(スペイン)に一本勝ちしたミラグチャ・サンジャスレン(モンゴル)、オリンピックチャンピオンのシャバツァシビリ(グルジア)、そして海老沼匡(パーク24)とシード選手がガッチリ勝ち残る鉄板展開。

そんな中海老沼が準決勝でシャバツァシビリに一本勝ち。
シャバツァシビリはケンカ四つから右釣り手で海老沼の背中を深く抱え、腰を差し込んで圧を掛けながら得意の隅返を狙おうとする。海老沼はあるいは釣り手をずらして、あるいは自ら深く左小外掛で真裏に回りこんで攻撃しながら対応。
2分47秒、腰の差し合いから海老沼が左大腰の形で前に腰を突き出すと、その瞬間シャバツァシビリは判断早く豪快な裏投。これが決まったかと思われた瞬間しかし海老沼は着地寸前に身を翻してこれを透かし、倒れたシャバツァシビリの首を抱えて横四方固に決めて一本勝ち。いかにも海老沼らしい際の強さで勝ち抜いたが、薄氷の一戦だった。もと世界ジュニア王者のシャバツァシビリは情報のないニューカマーゆえの金メダルと五輪の勝利をフロックと見る向きもあったが、当然ながら十分歯ごたえのあるパワーファイターであることがこの試合で改めて証明された形。今後も注意すべき選手だ。

決勝の日本人対決は海老沼が序盤、中盤と福岡を組み手と積極的な足技で追い込んで「指導2」奪取、海老沼も「指導1」は食ったが以降試合は動かず、そのまま海老沼の優勝が決定した。

人材豊富な日本の66kg級だが今期の欧州国際シリーズはここまで振るわず、この日の海老沼と福岡がシリーズ初のファイナリスト。両者ともに階級内での評価を一段上げた大会となった。

【日本人選手勝ちあがり】

海老沼匡(パーク24)
成績:優勝
[1回戦]
海老沼匡○合技(4:06)△ラローズ(ブラジル)
[2回戦]
海老沼匡○横四方固(2:13)△ドブトン(モンゴル)
[3回戦]
海老沼匡○優勢[指導3]△ドブトン(モンゴル)
[準決勝]
海老沼匡○横四方固(3:12)△シャバツァシビリ(グルジア)
[決勝]
海老沼匡○優勢[指導2]△福岡政章

福岡政章(ALSOK)
成績:2位
[1回戦]
福岡政章○優勢[指導3]△ラローズ(フランス)
[2回戦]
福岡政章○巴投(1:28)△アブダルシャリロフ(ロシア)
[3回戦]
福岡政章○背負投(4:14)△カルダバ(グルジア)
[3回戦]
福岡政章○背負投(1:20)△サンジャスレン(モンゴル)
[決勝]
福岡政章△優勢[指導2]○海老沼匡(モンゴル)

ダークホースのダブラットが優勝、準決勝でワンキチュンに一本勝ち
73kg級


【入賞者】エントリー38人
1.DUPRAT, Pierre(FRA)
2.ELMONT, Dex(NED)
3.DRAKSIC, Rok(SLO)
3.WANG, Ki-Chun(KOR)
5.DELPOPOLO, Nicholas(USA)
5.MUKI, Sagi(ISR)
7.KATSUMI, Soshin(GER)
7.SCHNEIDER, Rene(GER)

第1シードのワン・キチュン(韓国)が準決勝で陥落。
ワンはこの日絶好調のダブラット(フランス)の長い手足に手を焼き、なかなか自分の間合いになれない。2分11秒、ワンが低い左一本背負投に飛び込むが、ダブラットは座り込んでの横車という一段上の発想でこれを回りこんで返し「技有」を奪う。気落ちしたワンは以降攻められっぱなしだったが、気を取り直して隅返からの連携で横四方固に抑え込む。しかしこれはダブラットが大暴れして逃れ、ここでワンの気持ちが切れる。3分55秒には疲労したワンに対してダブラットが思い切った左内股、ワンは高々と宙を舞って「一本」。大アップセットが完成した。

ダブラットの決勝は第2シードのエルモント(オランダ)が相手。ダブラットが相四つ左変形から攻め込み「指導1」を奪取。打開を狙ったエルモントは組み際の左大内刈からダブラットに食いつくがこの際手で下半身に触れたとジャッジされ、下った裁定はエルモントのダイレクト反則負け。運をも味方につけたダブラットが初優勝を決めた。この階級のヨーロッパ勢はトップグループが勝ったり負けたりでなかなか差がつかないが、どうやら組み合う展開が得手のダブラットは今後上位戦線に噛んでくる可能性も出てきた。

第3シードのファンティシェル(オランダ)は3回戦でドラクシック(スロベニア)に敗退。

前週のヨーロッパカップ・ブダペストで圧勝優勝を果たした西山雄希(筑波大3年)は第4シードに配されたがまさかの1回戦敗退。シュナイダー(ドイツ)を前に僅か11秒で一本負けを喫し、畳を去った。

【日本人選手勝ちあがり】

西山雄希(筑波大3年)
成績:1回戦敗退
[1回戦]
西山雄希△袖釣込腰(0:11)○シュナイダー(ドイツ)

チリキシビリが優勝、チキラウリはキム・ジェブンを破りグルジア勢が大活躍
81kg級


【入賞者】エントリー35人
1.TCHRIKISHVILI, Avtandil(GEO)
2.TSIKLAURI, Levan(GEO)
3.KIM, Jae-Bum(KOR)
3.VALOIS-FORTIER, Antoine(CAN)
5.BOTTIEAU, Joachim(BEL)
5.STSIASHENKA, Aliaksandr(BLR)
7.KALKAMANULY, Aziz(KAZ)
7.MUSIL, Jaromir(CZE)

第1シードのキム・ジェブンが準決勝でチキラウリ(グルジア)に敗退。
3分50秒、キムが奥襟に右釣り手を叩き込んだ瞬間、チキラウリはキムのアクションに合わせて左釣り手で腰、右引き手でキムの首を捕まえると攻防一致の動作で裏投、左後方に放って「有効」を奪取。キムは以後攻め手がなくそのままチキラウリが優勢勝ち。組み際にうるさいキムの組み手のパターンを良く見切ったチキラウリの判断の光る試合だった。

決勝はグルジア勢対決。
50秒、チキラウリが一本背負投の形に腕を抱えた左大外刈に飛び込むが、チリキシビリはこれを腹上に完全に持ち上げ、もろとも後方に裏投で放って一本勝ち。選手層の厚い81kg級でグルジア勢が1位2位独占とレベルの高さを見せ付けた大会となった。チリキシビリはグランドスラムパリでも2位入賞を果たしており、組み合う新ルール下では地力を生かすグルジアスタイルが優位、と観測されてもおかしくない状況になってきた。

グランドスラム東京では得意の小外刈で日本人相手に3連勝、大きなインパクトを残したロシアの4番手・ヴォロベフは第2シードに配されたが初戦でチキラウリに一本負け。僅か21秒しか畳に上がることを許されなかった。

日本人唯一の出場は前週のブダペストを制したばかりの川上智弘(國學院大學職)。しかし2回戦でマシル(チェコ)に敗退、入賞はならなかった。

【日本人選手勝ちあがり】

川上智弘(國學院大學職)
成績:2回戦敗退
[1回戦]
川上智弘○合技(3:51)△ボジルラウ(ルーマニア)
[2回戦]
川上智弘△横四方固(0:36)○マシル(チェコ)

リパルテリアニがGSパリに続く圧勝V、イリアディスは準決勝でカミロに一本負け
90kg級


【入賞者】エントリー32名
1.LIPARTELIANI, Varlam(GEO)
2.CAMILO, Tiago(BRA)
3.GOGOTCHURI, Zviad(GEO)
3.ILIADIS, Ilias(GRE)
5.CLERGET, Axel(FRA)
5.VAN T END, Noel(NED)
7.GUTSCHE, Yannick(GER)
7.ODENTHAL, Marc(GER)

イリアディス(ギリシャ)が久々本来の階級である90kg級に出場、第2シードに配された。

しかし頂点取りはならず、準決勝でベテラン・カミロ(ブラジル)にまさかの敗退。ケンカ四つのカミロに対して右釣り手で脇下から背中を深く差したが、カミロは左釣り手で上からイリアディスの帯を持ち、この腕をロックしながら圧殺。カミロが潰そうとした上下動のあおりに乗ってイリアディスが上体を起こした瞬間、カミロの左内股が炸裂。もろとも転がった一撃は文句なしの「一本」となり、イリアディスの敗退が決まった。

決勝は第1シードのリパルテリアニ(グルジア)とカミロが対戦。1分46秒、ケンカ四つの腰の差し合いからカミロが左内股、これをリパルテリアニが股中で透かし、釣り手側に体を捨ててめくり返すと主審は「一本」を宣告。
この技は「技有」に評価が訂正されたが、リパルテリアニはこの大幅リードを背に危なげのない組み立てで試合を終了。リパルテリアニが見事優勝を決めた。

リパルテリアニはグランドスラム・パリも制しており新ルール下の国際大会では目下負けなし。今期躍進するグルジア勢の象徴的存在となっている。

これらスター選手の華やかな上位争いをよそに全日本選手権王者加藤博剛(千葉県警察)はエルモント(オランダ)を相手に1回戦負け、それも僅か1分30秒での払腰「一本」という惨敗を喫した。エルモントは次戦であっさりドイツの無名選手に敗退。今大会は組み合わせに恵まれ少なくとも準々決勝のカミロ戦までは問題ないと思われていた加藤だが、非常に厳しい結果になってしまった。

国際大会で成績が残せないことが指摘され続けてきた加藤は、国内の圧倒的な実績への配慮を受けた形で今シリーズはパリ、デュッセルドルフと異例の主要2大会連続派遣。しかしいずれも成績を残せず、世界選手権への出場は非常に厳しい状況だ。

一連の騒動にゆれる日本国内では、代表選考の改革に関しても世間の議論がかしましい。そのような折も折、国内では勝てても海外で極端に成績が残せない加藤の存在は、「予選で勝ったものを選ぶべき」という派の意見に一石を投じることとなりそうだ。

【日本人選手勝ちあがり】

加藤博剛(千葉県警察)
成績:1回戦敗退
[1回戦]
加藤博剛△払腰(1:30)○エルモント(オランダ)

下和田翔平(日体大4年)
成績:1回戦敗退
[1回戦]
下和田翔平△支釣込足(2:12)○オデンシャル(ドイツ)

ベテラン小野卓志が2位入賞の好成績
100kg級


【入賞者】 エントリー26名
1.MARET, Cyrille(FRA)
2.ONO, Takashi(JPN)
3.KIM, Kyeongtae(KOR)
3.PACEK, Martin(SWE)
5.BUZACARINI, Rafael(BRA)
5.MAMMADOV, Elkhan(AZE)
7.BEN KHALED, Anis(TUN)
7.SASSON, Or(ISR)

11月の講道館杯から100kg級に転向したベテラン・小野卓志(了徳寺学園職)が初の国際大会で2位入賞。最大の山場の準決勝ではパワー自慢のママドフ(アゼルバイジャン)を相手に「有効」「技有」を先行されながらも、3分50秒に釣り手で首を捕まえるなりの右大外刈「一本」で逆転勝ち。決勝ではマレット(フランス)の肩車で「技有」を奪われて敗退したものの、「組み合う」新ルール下での、技の切れるタイプの優位をこの一撃で見せ付けた格好で、久々に存在感を見せた大会となった。

出場選手に超強豪はおらず。トーナメント全体を見ても、小野-ママドフ戦が今大会の山場であった。

【日本人選手勝ちあがり】

小野卓志(了徳寺学園職)
成績:2位
[1回戦]
小野卓志○内股(1:05)△ミンガエズ(スペイン)
[2回戦]
小野卓志○優勢[技有・内股]△ペタス(ドイツ)
[3回戦]
小野卓志○優勢[技有・体落]△ベンクハレッド(チュニジア)
[準決勝]
小野卓志○大外刈(3:51)△ママドフ(アゼルバイジャン)
[決勝]
小野卓志△優勢[技有・肩車]○マレット(フランス)

百瀬優が圧勝V、オクラシビリを体落「一本」に仕留める
100kg超級


【入賞者】 エントリー21名
1.MOMOSE, Masaru(JPN)
2.OKRUASHVILI, Adam(GEO)
3.MOURA, David(BRA)
3.NAZHMUDINOV, Magomed(RUS)
5.JABALLAH, Faicel(TUN)
5.WOJNAROWICZ, Janusz(POL)
7.BONVOISIN, Jean-Sebastien(FRA)
7.BOSTANOV, Soslan(RUS)

第2シードの百瀬優(旭化成)が優勝。実績からして敵はマカラウ(ベラル-シ)、第1シードのオクラシビリ(グルジア)あたりに限定されると目されていたが前者は2回戦でロシアの控え選手にあっさり敗退。オクラシビリとは決勝で対戦、4分4秒に体落「一本」で仕留めて完勝。4戦して3つの一本勝ち、1つの「指導4」勝ちと非の打ちどころのない勝ち上がりだった。

肘の手術後、今シリーズから競技に復帰した石井竜太(日本中央競馬会)は1回戦を豪快な大外刈で勝ち抜くも2回戦でオクラシビリに大内刈を返されて一本負け。エンジン全開にはいま少し時間が掛かる気配だ。

【日本人選手勝ちあがり】

百瀬優(旭化成)
成績:優勝
[1回戦]
百瀬優○足車(0:48)△マチアシビリ(グルジア)
[2回戦]
百瀬優○大外刈2:08)△ボンボイシン(フランス)
[準決勝]
百瀬優○指導4(4:00)△ナズマジノフ(ロシア)
[決勝]
百瀬優○体落(4:04)△オクラシビリ(グルジア)

石井竜太(日本中央競馬会)
成績:2回戦敗退
[1回戦]
石井竜太○大外刈(0:52)△ハルメグニエス(ベルギー)
[2回戦]
石井竜太△大内返(3:02)○オクラシビリ(グルジア)


次へ



※eJudo携帯版「e柔道」3月1日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.