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東京グランドスラム2012・最終日各階級ひとこと展望

(2012年12月2日)


※eJudo携帯版「e柔道」12月2日掲載記事より転載・編集しています。

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東京グランドスラム2012・最終日各階級ひとこと展望

最強選手は加藤、優勝候補筆頭は西山。
加藤-イ・キュウオン戦は見逃せない好カード
90kg級


【日本人出場選手】

西山将士(新日鉄住金・WR7位)
加藤博剛(千葉県警・WR98位)
吉田優也(旭化成・WR39位)
下和田翔平(日体大4年)

【概況】

早い段階でエントリーを表明していた柔道小僧・イリアディス(ギリシャ)が直前で出場階級を100kg級に変更。もと世界王者リ・キュウオン(韓国・WR13位)にヴォプロソフ(ロシア・WR7位)が参加するもののトーナメント全体のスケールはダウンせざるを得ず、階級の興味は日本人選手の出来に絞られる。

わけても、今期全日本柔道選手権と選抜体重別、そして講道館杯を制して国内では無敵の加藤博剛が今度こそ国際大会で結果を残すことが出来るかどうか、これが最大の注目点だ。加藤はグランドスラムモスクワ(5月)では初戦敗退、仕切りなおしのワールドカップ・タシケント(9月)も優勝を逃している。世界選手権出場、そして優勝を次の目標に掲げる加藤には正念場だ。

五輪銅メダルの西山は来期の世界選手権目指して地固めをしたい大会、今期好調の吉田は講道館杯では入賞を逃す失態を犯してしまい、チャンスを貰った格好の今大会は背水の陣。大物・下和田は長身を生かした伸びやかな柔道がどこまで通用するか、勝敗以上にその可能性をアピールしたいところ。

[Aブロック]

第1シード、西山の山。ハイランキング選手は皆無で西山がこなすべきは2試合。問題なく西山が勝ちあがるだろう。

[Bブロック]

ボラート(カザフスタン・WR24位)の山で、下和田が初戦で挑戦する。下和田が勝利すれば2回戦はオデンシャル(ドイツ・WR135位)、準々決勝はジュラエフ(ウズベキスタン・WR32位)とローランキング選手との対戦が濃厚で、準決勝進出の可能性がいや増す。

[Cブロック]

第2シードのヴォプロソフ(ロシア・WR7位)の山。
逆側に吉田が配され、1回戦でランキング78位の韓国選手カク・ドンハンと戦って2戦目(準々決勝)がヴォプロソフ。今期の吉田の調子ならば平均点の出来でも十分勝ちあがれると見るが、講道館杯での敗北がメンタルにどのような影響を与えているか。初戦をしっかり勝って勢いをつけていきたいところ。

[Dブロック]

イ・キュウオン(韓国・WR13位)の山で、逆側に加藤が配された。
「韓国背負い」の伝道師となった感のある業師・イと数々のオリジナル技で国内を席巻してきた勝負師・加藤の対戦は非常な好取り組み。イは一時確実視されていた五輪代表をソン・デナムに浚われ、かつソンが五輪で金メダルを獲得ということで来年の世界選手権を狙うにはやや苦しい立場にある。今大会で存在感を見せ付けたいところ。

[決勝ラウンド]

Aブロックの西山の勝ちあがりは堅いが、Bブロックが混戦、Cブロックは吉田とヴォプロソフのガチンコ勝負、Dブロックは強さ抜群だが国際大会での力の発揮に疑問の残る加藤と予想が非常に難しい。

国際大会の実績と柔道の進め方という「質」の部分を考えれば優勝候補筆頭は西山、加藤が勝ちあがったときのみここに波乱を起こしうる、と考えるべきだろう。


イリアディスの戦いぶりが最大のみどころ、日本人選手は熊代に注目
100kg級


【日本人出場選手】

熊代佑輔(ALSOK・WR39位)
浅沼拓海(国士舘大2年・87位)
谷井大輝(東海大2年)
小林大輔(ALSOK・WR29位)

【概況】

最大のみどころはなんと言っても突如100kg級に参戦したイリアディス(ギリシャ)の戦いぶり。果たしてこれが今期からの階級アップの意思表示なのかいかにもイリアディス好みの一時的なチャレンジなのかはまだ判明していないが、存在自体が圧倒的な「ゼニの取れる選手」イリアディスが上の階級の強豪と戦う姿が見られるのはオールスター戦的な楽しさがある。

第1シードは1月のワールドマスターズで穴井隆将を破って優勝しているラコフ(カザフスタン・WR5位)。以降の海外選手は正直密度が薄く、グランドスラム大会としてはかなり寂しいメンバーだ。

一方の日本代表も穴井隆将、高木海帆、羽賀龍之介の強者3人を欠きやや華やかさに欠けるメンバー。前週のグランプリ・青島で日本勢唯一の優勝を果たした熊代の出来に期待したい。

[Aブロック]

第1シード、ラコフの山。
逆側の山に熊代が配され、準々決勝で両者が激突する。ラコフはランキングほどに完成度が高い選手ではなく、熊代にもチャンスは十分。慎重さと大胆さが同居する、熊代らしいパフォーマンスに期待したい。

[Bブロック]

第4シード、ファブレ(フランス・WR22位)の山。
逆側の山の密度が高く、1回戦でイリアディスと浅沼が対戦、勝者がもと世界王者コヘア(ブラジル・WR28位)と対戦する。ベテランのコヘアはこの大会は皆勤だが、例年パフォーマンスはいま一つ。ここ数年はジャイアントキリングもなく実力的にこのランキング順位は妥当で、ここはイリアディスの勝ち上がりが濃厚だろう。

イリアディスの100kg級参戦理由が調整不足ということであれば、今春に大物食いを繰り返した浅沼にもチャンスがめぐってくる可能性がある。健闘に期待。

[Cブロック]

第2シード、もと日本大のテムーレン(モンゴル・WR8位)の山。
谷井がここに配され、2回戦で挑むことになる。
もともとが典型的な裏投ファイターであるテムーレンのベースはなんと言ってもパワー。しかし谷井もパワーファイターをいなしながら戦うことに掛けてはかなり鍛えられているはずで、ここは谷井のアップセットに期待したいところ。順当ならテムーレン、谷井の技術と気迫に期待。

[Dブロック]

ヌネス(ブラジル・WR15位)の山だが、勝ち上がりの最右翼は小林。初戦は日本国内で実業団体、個人に出場しているラディック・ヘクル(チェコ)と対戦、ここで良い勝ち方をして波に乗りたいところ。

[決勝ラウンド]
階級を上げたイリアディスの本気度にタイトルの行方が掛かっていると言って良い。 いずれ、Aブロックの勝者が高い確率で優勝を飾ると見る。


テルツァー、シウバと典型的強豪が揃う。
上川-七戸は2回戦で早くも対戦
100kg超級


【日本人出場選手】

上川大樹(京葉ガス・WR10位)
七戸龍(九州電力・WR93位)
百瀬優(旭化成・WR17位)
王子谷剛志(東海大学2年・WR33位)

ロンドン五輪で銅メダルを獲得したシウバ(ブラジル・WR2位)とテルツァー(ドイツ・WR4位)の2人、5位入賞のキム・スンミン(韓国・WR5位)とハイランキング選手が3人来日。ダークホース的存在に昨年この大会で鈴木桂治を倒して名を挙げ2位入賞のチョ・グハン(韓国・WR13位)という若手もおり、中堅層の密度は薄いもののグランドスラムのクオリティが十分保てている階級だ。

対する日本勢は五輪での惨敗からの復活を目指すもと世界選手権無差別王者上川、選抜体重別で上川を倒して優勝した七戸がツートップ。七戸は以降の国際大会で実績を残せず、10月の世界団体選手権では存在感を見せたものの11月の講道館杯は初戦敗退。世界選手権を狙うのであれば今大会は背水の陣、是が非でも上位入賞が欲しいところだ。

夏に肘を手術した石井竜太(日本中央競馬会)、講道館杯を制したが決勝で脇固を食って肘を痛めた原沢久喜(日本大2年)の伸びしろ豊かな2人が参加出来ず。
一方堅実に戦って実績を残してきた百瀬、王子谷の若手2人は大チャンス到来。可能性と伸びしろが買われて起用されるが波もまた激しい、という型の多い超級にあっていずれも常に一定の成績を期待できる、戦い方に論理性のあるタイプである。ここで勝って、安定感自体で存在をアピールしたいところだ。

[Aブロック]

シウバの山。
逆側に王子谷が配された。2戦目でステルコフ(ロシア・WR31位)と対戦し、勝てば準々決勝はシウバとマッチアップする。
シウバは巨漢だがアスリートタイプではなく、肉厚で太鼓腹という中年体型で奥襟を叩く、「おっさん柔道」のスケールがひたすら上がったという、ある意味北京-ロンドン期の超級の2番手グループを象徴するような選手。組み手ロジックも大味なので、体格負けせずにかつ理詰めで戦える王子谷には十分チャンスがあるはずだ。

躍進を続け、今大会も3番手、4番手が異常な強さを見せているロシアのステルコフのほうがむしろ不気味。まずここをしっかり戦いたい。

[Bブロック]

上川の山。直下に七戸が配され、上川は2戦目、七戸にとっては初戦となる2回戦で激突するというあんまりな組み合わせとなってしまった。
どちらも一発の威力と際の体捌きは抜群、組み手のイニシアチブをどちらが取るか、どこまで妥協せずに手順にこだわれるかが勝負のポイント。ともに「投げたい」欲、上川は加えて「負けたくない」欲に引きずられてディティールを放棄するのが負けパターンだけに、技の威力というよりはそれを発揮させるバックグラウンドの獲得、そこに至るまでの忍耐力が勝敗を分けることになるだろう。

そしてなんとも嫌らしいことに、このブロックに配されたのがチョ・グハン。小柄な体を生かして組み手の奔放な超級選手の袖を先んじて掴んで股中に潜り続けて担ぐのがこの選手の戦い方で、七戸と上川はチョにとっては戦いが組み立て易いターゲットのはずだ。団体戦で揉まれてきた百瀬、王子谷であれば容易に潰すであろうこの選手と両者がどう戦うかはひとつの見所に成り得る。

[Cブロック]

テルツァーの山。準々決勝はボスタノフ(ロシア・WR20位)だがまずまずテルツァーの勝ち上がりは堅い。
どうやら集団として戦い方のロジックを叩き込まれているロシア、その中堅選手であるボスタノフが、パワーで超級の2番手を張り続けたテルツァーにどう戦うのか、ロシアンメソッドとその組織ぶりを伺うという観点から勝敗よりも中身が興味深い一戦だ。

[Dブロック]

キム・スンミンの山。反対側の山に百瀬。
百瀬は組み手をベースにした試合技術の高さと、技の決まる状況を作り上げる展開力の巧さが身上。地力があがるにつれこの戦い方が通用する選手のレベルもあがっていくはずで、どこまでそのレベルを上げていけるか、どこまで辿り着けるかがキャリア上最大のテーマだ。世界5位のキムを現時点で完封することができれば、その「地力の最高到達点」の可能性の高さを首脳陣にアピールすることが出来るだろう。世界選手権代表に絡むにはこれしかない。

[決勝ラウンド]

シウバ、七戸or上川、テルツァー、キムが勝ち上がり候補だが、シウバには王子谷、Bブロックにはチョ、Dブロックには百瀬という超級の典型的選手に打ち込むロジックの矢を持つ対抗馬がそれぞれ配され、ランキング通りにトーナメントが進むかどうかは非常に疑問だ。

順当にいけばテルツァーが優勝。シウバや上川、七戸という超級の典型的選手よりもチョ、王子谷、百瀬といったカウンターメソッドのある選手のほうが対抗馬としては可能性がある印象。

上川、七戸の優勝があるとすれば、東京世界選手権で上川がテルツァーを一発で屠ったように、投技を決めるしかない。観衆がもっとも見たいのはこの展開のはず、日本の超級を背負いべき彼らの責任感に期待したい。


グランドスラムレベルは日本勢のみ、>緒方-佐藤のライバル対決再び
78kg級


【日本人出場選手】

緒方亜香里(筑波大4年・WR4位)
佐藤瑠香(コマツ・WR34位)
岡村智美(コマツ・WR20位)
穴井さやか(ミキハウス・WR72位)

【概況】

エントリー僅か12人、海外勢で世界大会のメダルに絡みうる強豪はジョンギョンミ(韓国・WR10位)のみ。日本の緒方と佐藤が参加することでかろうじてグランドスラムの体を保っているという形のトーナメントだ。

[Aブロック]

緒方の山。逆側の山に穴井が置かれ、準々決勝はまず間違いなくこの2人の顔合わせ。
穴井が組み合うタイプの選手であることもあり、高校3年生でのシニア大会デビュー以来緒方は穴井に連勝、それも圧勝を続けている。ロンドン五輪で惨敗を喫し、メンタル、フィジカルともに以後の様子が伺いしれない緒方の現在を測る上でまずその戦い方に注目したい。

[Bブロック]

フランスの第2グループ選手、ロウテ(WR13位)の山。
ここに岡村。国際大会では勝ち負けのはっきりしていた岡村だが、戦術性が向上した今期、国内では安定感のある戦いを続けており内容は悪くない。地力の比較という観点で考えても準決勝進出の可能性は大だ。

[Cブロック]

シード選手のコットン(カナダ・WR9位)とワン(台湾・WR71位)の1試合のみが組まれている。当然前者が勝ち上がるだろう。

[Dブロック]

ジョンギョンミと佐藤が準々決勝で一騎打ち。佐藤は11月の講道館杯で負傷した右肘の状態が気になるところだが、負傷離脱前の実力で考えるなら佐藤の勝ちあがりの可能性が非常に高い。

[決勝ラウンド]
緒方-佐藤のライバル2人が決勝で戦うと見てまず間違いないだろう。
昨年の講道館杯では決勝で対決。緒方が主導権を握りながら佐藤が小外刈「有効」で逆転勝ちしている。
ド突き合いと評されるべき試合の激しさと粗さに園田隆二女子監督が「柔道の試合をしてほしかった」と苦笑いを浮かべた一戦だったが、佐藤が勝利したとはいえ試合の趨勢は9分9厘まで緒方。双方のその後の試合を見る限り戦術性はやや増したものの粗さを払拭するところまでは至っておらず、同様の展開となる可能性が高い。パワーに頼って思考停止することが多い2人がどれほどの冷静さと具体的な対策を持って臨むか、ここが勝敗の分かれ目か。


オルティス再び参戦、迎え撃つ本命の田知本と新鋭・朝比奈
78kg超級


【日本人出場選手】

田知本愛(ALSOK)
山部佳苗(山梨学院大4年)
白石のどか(JR東日本)
朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高1年)

【概況】

参加者僅か12名だが、五輪王者オルティス(キューバ・WR1位)と同5位のアルセマム(ブラジル・WR7位)の参戦、五輪代表を逃した国内最強選手田知本愛の世界選手権に向けた第一歩、そして高校1年生の世界ジュニア王者朝比奈沙羅のシニア国際大会デビューと話題の多い階級。

オルティスは2010年にこの大会に参加しており2位入賞。このとき幣サイトはその戦いぶりを「まっすぐ下がって場外に向かって掛け潰れ、相手が背中に乗った時だけこれを決めに掛かる。巨体をもてあまし2分も過ぎれば肩で息を始めほとんどまともに動けない。」「オルティズの柔道の醜悪さは本人の責任ではない。確かに女子超級は層の薄い階級ではあるが、こういう選手に上位進出を許す回りが情けないということだ。」「普段は柔道と接点のない一般視聴者がテレビでこの試合を見て「柔道ってこんなもの」と思ったとしたらやりきれないばかりだ。」と厳しくレポートしている。
オルティスはこの戦いぶりをベースに、コンディションのみは整えたという体で五輪に参加、手数を稼ぐ作戦でとうとう五輪金メダリストにまでのぼりつめた。

まだ「五輪合わせ」の貯金が残っているのか、今大会のキューバ勢は比較的パフォーマンスが良い。おそらくオルティスも2010年時とは一段違う強さを発揮するはずだ。
2010年大会の際、田知本は疲労困憊のオルティスを「指導3」まで追い詰めながら一本勝ちを逃している。
圧殺に頼りがちで具体的な攻撃の向上が積年の課題だった田知本だが、10月末の世界団体選手権では全試合勝利、それもすべて相手を投げての勝利で調子はハッキリ上向きだ。今回はオルティスを投げて、世界選手権制覇に向けて最強選手が誰なのか、内外にしっかりアピールしてもらいたいところ。

[Aブロック]
第1シード、五輪王者オルティスの山。
1回戦、日本が送る最初の刺客は講道館杯王者白石のどか。
不安定さを孕む白石であるが、際の強さは抜群。オルティスが疲労する後半まで試合を持ち込み勝機を伺いたい。

[Bブロック]
朝比奈が配された。2試合目となる準々決勝でシード選手のイッサノヴァ(カザフスタン・WR12位)と対戦があり明らかにここが山場。同選手は体こそ大きくないがパワーがあり、超級の世界標準に近いところに位置する中堅選手。海外のパワーファイターを相手に現時点の朝比奈が戦っていけるのか、この上ないベンチマークになる試合だろう。

[Cブロック]

田知本の山。2試合が組まれているがいずれもほとんど無名の選手であり、勝ちあがり自体は堅い。

[Dブロック]

1試合のみが組まれており、山部とアルセマムの一騎打ち。 アルセマムもまた低い一本背負投という潰れ技を得意にする選手であり、かつて最強選手・トウブンをこの技で後方に押し込んで「有効」を奪ったこともある波乱要素を持つ選手だ。 山部は追いかけるのではなく試合場の中に引きずりこみ、前に崩して勝負を掛けたい。 [決勝ラウンド]

Aブロックはオルティスの勝ち上がり濃厚と見るのが妥当。
ここに当てるべき国内の2トップ、田知本と山部は準決勝で潰しあい。オルティスと対戦できるのはどちらか片方のみだ。

山部は皇后盃王者だが以後戦いぶりは出来不出来の波が激しく、メンタル面でも脆さを見せる場面が多々。一方、2年以上に渡る五輪代表争いというハイプレッシャー状態を戦いきり、かつ五輪代表落選という辛酸を舐めた田知本は、世界団体での突き抜けた活躍を見る限りメンタル面で一段上のステージに上がった可能性がある。ここは田知本が優位と予想したい。

Bブロックを朝比奈が勝ち抜くと予想して、オルティスとの準決勝。典型的超級選手であれば相手が格上でもしっかり試合を作る朝比奈だが、インターハイ決勝では先手志向で担ぎ技を仕掛ける滝川真央(富士市立高)を持て余し、審判のジャッジの混乱もあって旗判定に持ち込まれた前歴がある。五輪王者で地力も高いオルティスが担ぎを志向してきたときに耐えられるか、まずポイントはそこだ。もし朝比奈が勝利することになれば「高校1年生が五輪王者に勝利」という、一般スポーツメディアにとってはたまらない事態。大きく報道されることは必至で、柔道の盛り上げのためにもここは大物食いに期待したい。

そして山部、田知本のいずれが決勝に進んでも、朝比奈、白石がミッションを果たしにしても日本勢にとってオルティス潰しは今大会の至上命題。プライドある戦いを期待したい。


※eJudo携帯版「e柔道」12月2日掲載記事より転載・編集しています。

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