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全日本学生柔道優勝大会女子5人制マッチレポート

(2012年9月12日)


※eJudo携帯版「e柔道」6月26日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本学生柔道優勝大会女子5人制マッチレポート 1/3

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写真:女子5人制、女子3人制の開会式
全日本学生柔道優勝大会は6月23日に東京・日本武道館で開幕。初日に行われた女子5人制は各地区予選を勝ち抜いた代表33チームにより競われた。

先鋒と次鋒が57kg以下、中堅と副将が70kg以下、大将が無差別というレギュレーションで争われる今大会。優勝争いの中心は2連覇中の山梨学院大と、昨年2位で全日本学生体重別団体を制した環太平洋大の2チーム。これを追うのが東海大、帝京大というのが今大会の勢力図だ。

各ポジションに使用枠+1名の選手が登録出来、試合ごとのオーダー変更可能なこの大会。発表された登録選手を一瞥してひときわ目を引かれるのが環太平洋大のオーダー。63kg級学生王者安松春香、70kg級学生王者のヌンイラ華蓮と2位の高橋ルイと70kg以下枠に3枚の大駒を持つ同大だが、63kg級の安松を敢えて無差別枠で登録。無差別には皇后盃中国地区第一代表の木村知畝もいるが、厚い中量級の3枚をフルに生かす作戦を採った。

東海大は田知本遥、筑波大は緒方亜香里とロンドン五輪を控える主軸を欠場させ戦力ダウン。東海大はその中で、負傷で長らく試合を離れていた08年63kg級世界ジュニア王者の菊川優希を70kg枠に投入。山梨学院大は皇后盃王者の無差別枠・山部佳苗という絶対の戦力を対象に据え隙のない布陣。昨年2回戦敗退の雪辱に燃える帝京大は70kg以下枠の前田奈恵子、松岡睦の充実が伝えられており、無差別枠に登録した畑村亜希と山本恭奈の重量級2枚の出来が勝敗を分ける。

優勝候補に挙がる4チームを中心に、各チームの勝ちあがりを追ってみたい。

1回戦~2回戦

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写真:2回戦、帝京大は
2点ビハインドから前田奈恵子が
内股で一本勝ち
1回戦は1試合(創価大が3-1で東日本国際大に勝利)。2回戦からは強豪各チームが畳に姿を現した。

帝京大 3-2 仙台大
(先)田中千尋△大内刈(0:26)○鈴木真佑
(次)川上千惠子△優勢[指導2]○五味奈津美
(中)前田奈恵子○内股(1:10)△岩瀬輝衣子
(副)松岡睦○内股(1:22)△瀬戸美里
(大)山本恭奈○優勢[技有・小外刈]△渡邉悠季

2回戦屈指の好カードは東京学生優勝大会を制して前評判の高い帝京大が北の強豪・仙台大と対戦した試合。帝京大は57kg以下枠の先鋒戦、次鋒戦を連続失点という最悪に近い立ち上がりだったが、中堅前田奈恵子と副将松岡睦の主力2人が早々に内股「一本」を決めて内容差で逆転。最後は大将の山本恭奈が小外刈「技有」を奪って勝利確定。この厳しい試合を乗り切って3回戦進出を決めた。

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写真:2回戦、山梨学院大次鋒の
加賀谷千保が小外刈「技有」
山梨学院大 5-0 福岡大
(先)連珍羚○優勢[指導2]△古後梓
(次)加賀谷千保○合技[小外刈・上四方固](2:46)△薄奈津美
(中)馬場菜津美○優勢[技有・隅返]△吉次紀子
(副)佐野賀世子○合技[内股・袈裟固](2:00)△増田彩乃
(大)濱田尚里○大外刈(0:11)△下和田春華

山梨学院大は山部を温存、78kg級の強豪で今春の選抜体重別ではシニア強化選手岡村智美に一本勝ちして名を揚げた濱田尚里を投入。副将の新戦力、昨季インターハイと全日本ジュニアを制した佐野賀世子も機能して5点連取、ほぼ文句なしの好発進を見せた。

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写真:環太平洋大の黒木和世は
小外刈「技有」を奪取
環太平洋大 5-0 九州共立大
(先)田中友里○合技(1:39)△原田奈々美
(次)中里友理子○上四方固(1:20)△藤原加奈
(中)高橋ルイ○払腰(1:27)△奥村愛夏
(副)黒木和世○合技(1:15)△馬場早苗
(大)木村知畝○上四方固(0:55)△水野亜美

前、中盤の戦力が厚くローテーション制が可能な環太平洋大は試運転オーダー。それでもオール一本の5-0とまったく隙のない試合でこちらも好発進。

東海大 2-0 平成国際大
(先)三浦理沙○優勢[指導2]△斉藤えみ
(次)大谷美結×引分×田畑千舞
(中)菊川優希×引分×井野美幸
(副)結城久美子×引分×相馬未春
(大)土谷文香○横四方固(1:25)△飯島夏実

東海大は平成国際大にややもたついて2-0での勝利。しかしさすがに試合運びは手堅く、先鋒戦で先制し以後は常にリードを守るという危なげのない試合ではあった。
70kg以下枠で登録された菊川が大駒として機能するかどうかが大きな注目を集めたが結果は引き分け。長い手足を利した組み手は往年以上の鋭さを見せていたが技の決めの確信に欠け、タイミングの良い技もいま一歩のところで取りきれず。下がり気味だった相手の井野美幸が後半自信を得て前に出てくると攻防は一進一退となってしまい後味の悪い内容のまま試合終了、本人の表情からも一抹「こんなはずではない」という戸惑いの見える試合だった。

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写真:2回戦、近畿大の橋口ななみの
右内股の掛け潰れを菅原歩巴が捌く
ほか、筑波大は関西地区1位の近畿大を3-0で完封。近畿大の大将、世界無差別選手権3位でシニア強化選手の橋口ななみは81kgの菅原歩巴にあっさり引き分けを許し、またもや力を見せることが出来ないまま畳を去った。

淑徳大は龍谷大を相手に2対2の内容差勝ちという辛勝。先鋒武田梨江が三輪愛子に「指導3」で敗退、次鋒清水真紬も小野彰子に大外刈で一本負けで2点ビハインドという厳しい出だしだったが、中堅の世界ジュニア63kg級王者太田晴奈の内股「一本」、大将下田美紗希の横四方固「一本」でなんとか逆転、3回戦に駒を進めている。

昨年ベスト8の九州看護福祉大は埼玉大学を2-2の代表戦で振り切って3回戦進出。先鋒のポイントゲッター末廣沙也加が金子瑛美に内股「一本」で敗れるなど前半2試合で2点を失ったが中堅増田早矢花の一本背負投「技有」、副将小出蒔絵の一本背負投「一本」で追いつくと、大将戦の再戦となった代表戦で河村優佳が僅差3-0で勝利した。

1回戦、2回戦の結果は下記。

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写真:2回戦、山梨学院大の
佐野賀世子が内股「技有」から抑え込む
【1回戦】
創価大 3-1 東日本国際大

【2回戦】
山梨学院大 5-0 福岡大
帝京科学大 3-1 富士大
筑波大 3-0 近畿大
国際武道大 3-2 大阪体育大
帝京大 3-2 仙台大
立命館大 ②-2 金沢学院大
国士舘大 4-0 松山東雲女子大
環太平洋大 5-0 九州共立大
高岡法科大 ①-1 日本体育大
淑徳大 ②-2 龍谷大
日本大 5-0 岡山商科大
天理大 4-0 朝日大
九州看護大 ②代-2 埼玉大
徳山大 ②代-2 創価大


3回戦

アップセットが1試合。次戦で山梨学院大との激突必至と目されていた筑波大が早くもこの段階で姿を消した。

広島大 3-2 筑波大
(先)秋山日向子○優勢[有効・大内刈]△山本小百合
(次)宇都宮有希△優勢[有効・内股]○武井嘉恵
(中)川野里沙△優勢[指導3]○古屋梓
(副)坂井友美○背負投(3:15)△松延祐里
(大)重永里美○優勢[有効・小外刈]△菅原歩巴

アップセットを演じたのは出口達也監督率いる広島大。先鋒秋山日向子が09年世界ジュニア63kg級王者の山本小百合から「有効」を奪って先制。続く2戦を落としたが副将板井友美が10年インターハイ70kg級王者・松延祐里から背負投で「一本」を奪う殊勲。この勢いはとまらず、引き分ければ勝利決定という場面で登場した大将の重永聡美が菅原歩巴から小外刈で「有効」を奪ってとどめ。3-2でこの試合をものにしてベスト8へと駒を進めた。

筑波大は主将の山本、世界ジュニア3位の松延という得点ポイントを逆に失い、スコアは競ったものの完敗というべき内容だった。

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写真:山梨学院大の山部佳苗が
谷村美咲を攻める
山梨学院大 4-0 帝京科学大
(先)連珍羚×引分×山下志歩
(次)塚田紗矢○反則勝(2:59)△山口美咲
(中)佐野賀世子○袈裟固(4:20)△難波実里
(副)西村美咲○送足払(3:41)△菊森明日香
(大)山部佳苗○優勢[技有・大外刈]△谷村美咲

山梨学院大は新興勢力の帝京科学大をあっさり退ける。帝京科学大には唯一の大駒として皇后盃ベスト8の1年生谷村美咲がいるが、山梨学院大は大将に山部佳苗を投入。この注目対決を山部が大外刈「技有」で勝利し、計4点を奪取しての危なげない試合だった。

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写真:環太平洋大のヌンイラ華連は
右大内刈から右大外刈への素早い連携で
一本勝ち
帝京大 4-0 国際武道大
(先)田中千尋×引分×若林美生
(次)森咲良○大内刈(2:09)△島井麻有
(中)前田奈恵子○内股(1:32)△内田寛乃
(副)松岡睦○小外掛(4:27)△深町徳美
(大)畑村亜紀○大外刈(0:49)△前谷真歩

環太平洋大 5-0 高岡法科大
(先)谷本和○大外刈(3:04)△佐藤芽衣
(次)中里友理子○上四方固(1:01)△秋山奈々絵
(中)ヌンイラ華蓮○大外刈(0:44)△金澤智恵
(副)黒木和世○合技(1:10)△日下みゆき
(大)木村知畝○支釣込足(0:31)△宮野法子

帝京大と環太平洋大はこれも大差での勝利。帝京大はこの日初出場の畑村亜紀が1分かからずに一本勝ちするなど4点を積み重ねて圧勝、環太平洋大も2回戦に引き続きオール「一本」の5対0の完璧な試合でベスト8進出を決めた。

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写真:東海大は土屋文香の
払腰「一本」で勝ち抜け決定
東海大 3-2 天理大
(先)三浦理沙○優勢[指導3]△稲葉梨沙
(次)渡邉美樹○横四方固(4:48)△東佑香
(中)菊川優希△優勢[技有・支釣込足]△大川愛
(副)結城久美子△支釣込足(3:23)○山本一葉
(大)土屋文香○払腰(0:40)△小寺那奈

東海大は苦戦。先鋒、次鋒で2点を獲得したが中堅の菊川が左相四つの大川を相手に支釣込足で「技有」失陥、スタミナ切れを起こした終盤に大外返「有効」と2つのポイントを失って敗退。副将結城久美子も高校の先輩である山本一葉に一本負けでスコアは2-2、内容もタイスコアのまま試合は大将戦へ。
大将土屋文香は余裕を持って開始40秒に払腰で一本勝ち、これで東海大が3点目を挙げて勝利決定。

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写真:注目の東海大・菊川優希は
支釣込足で「技有」を失う
大将に土屋が控え1点差ビハインドまでは許容範囲という試合ではあったが、連勝の後の連敗、自身の優勢から相手に傾きかけた流れを押しとどめられず失点する菊川と不安定さのぬぐえない試合振りであった。

ほか、九州看護大は、前戦で主戦の徳久を後藤美和(創価大)との対戦の際の負傷で失った徳山大を5-0で下してベスト8入り。淑徳大は日本大を相手に2点を先制されたが、太田晴奈の反則勝ち(指導4)と下田美沙希の大外刈「一本」で逆転、2対2の内容差で準々決勝へと駒を進めた。

3回戦の結果は下記。

【3回戦】
山梨学院大 4-0 帝京科学大
広島大 3-2 筑波大
帝京大 4-0 国際武道大
国士舘大 ①代-1 立命館大
環太平洋大 5-0 高岡法科大
淑徳大 ②-2 日本大
東海大 3-2 天理大
九州看護福祉大 5-0 徳山大


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