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全日本実業個人女子マッチレポート

(2012年10月10日)


※eJudo携帯版「e柔道」9月6日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本実業個人女子マッチレポート 1/4

大本命の浅見八瑠奈、3回戦で山岸絵美破り初優勝飾る
48㎏級

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写真:久々の試合出場、
初戦の出番を待つ浅見
17名がエントリーしたトーナメントの大本命は学生時代に東京、パリと世界選手権を連覇した浅見八瑠奈(コマツ)。
さらに今大会は山岸絵美(三井住友海上)に、1年半の沈黙を破って近藤香(日本生命)とワールドクラス3名がエントリー。しかも3人が3回戦(2試合目)までに対戦するという厳しい組み合わせとなり、戦前からこの階級は大きな注目を浴びた。

結局近藤は当日に欠場が判明、山岸は不戦勝ちで3回戦へ勝ち抜け。
実業個人初参加の浅見は2回戦で堀内(MAR福岡柔道クラブ)に横四方固で一本勝ちして順当に勝ち上がり、両雄は3回戦で合間見えた。

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写真:3回戦、
延長で浅見が山岸を抑え込む
両者の対戦は拮抗、当然のように試合はGS延長戦に縺れ込む。GS30秒を過ぎ、浅見はケンカ四つの山岸を釣り手一本の右体落で振り崩して寝技に移行。横三角からの展開で縦四方固に決め、「抑え込み」の宣告を聞く。
山岸必死に逃れてこれは12秒で「解けた」となるが、このレベルの争いでは決定的過ぎる判断材料。
山岸は残り1分を切り、巴投からの腕挫十字固という攻めを2度見せるが逆転の一太刀を浴びせるには至らず、タイムアップ。旗は3本が浅見に揃い、この大一番は浅見が僅差3-0の優勢勝ちを収めることとなった。

浅見は準決勝も濱口光(了徳寺学園職)を相手に4分2秒、崩上四方固で一本勝ち。順当に決勝進出を決めた。

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写真:決勝進出を決めた笠原
もう1人のファイナリストは笠原歩美(日体大柔友会)。笠原は2回戦で未成(横浜国大柔友会)に巴投で一本勝ち、3回戦は宮前(仁康会・小泉病院)を横四方固「一本」で下して、正念場の準決勝は黒江優希(北関東綜合警備保障)との消耗戦を得意の背負投と巴投を武器に粘りきり、GS延長戦の末に僅差3-0で下して勝利。初の決勝の畳にたどり着いた。

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写真:浅見の小外刈が「技有」
決勝は浅見が右、笠原が左組みのケンカ四つ。
引き手争いの中から浅見が右体落、さらに右小外刈から朽木倒と繋いで笠原を崩し伏せさせ、寝技に持ち込む。長い攻防あって「待て」、経過時間は40秒。
笠原は右一本背負投で対抗するが、浅見が斜めから右大内刈を打ち返すと笠原崩れ伏せ、そのまま亀の姿勢で防御、浅見はあっさり見切りをつけて自ら立ち「待て」。

崩せるが、取り切れない。漂い始めた膠着の気配に浅見が敏感に反応する。再開後の組み際に、これまでと組み立てを変え釣り手を叩きこみながらの右小外刈。これが深く入り、笠原は崩れながら両膝を畳について耐えるが浅見大きく前進して押し込み被さって「技有」、1分15秒。これまで浅見のペースに並走してきた笠原だが、技の構成とスピードを組み合わせてギアをトップに入れた浅見に、一瞬で置き去りにされたという印象の一撃だった。

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写真:浅見はこの機を逃さず崩袈裟固、
合技で一本勝ち
浅見はこのチャンスを逃さず、胸を合わせたまま崩袈裟固に抑え切って「一本」。実業個人初挑戦で見事優勝を飾った。

浅見は5月の全日本選抜体重別で敗退、ほぼ手中に収めていたはずの五輪代表の座を逃してからこれが初めての公式試合。11月の講道館杯からの復帰という選択肢も勿論あったはずだが「応援してくれた人たちに元気な姿を見せたかった」とのこと。初戦の段階では動きも顔色も冴えず、漂うオーラも一段弱まった印象であったが、試合を重ねるごとに動きは鋭さを増し、危なげなく優勝決定。最後は笑顔でインタビューに応えていた。

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写真:優勝の浅見八瑠奈
【入賞者】
優勝:浅見八瑠奈(コマツ)
準優勝:笠原歩美(日体大柔友会)
第3位:濱口光(了徳寺学園職)、黒江優希(北関東綜合警備保障)

浅見八瑠奈選手のコメント
「応援してくれる人に元気な姿を見せたかったので、優勝できて良かっです。選抜体重別で組み手が出来なかったのでそこにはこだわりましたし、寝技を意識して試合をしました。今は過去のことにはこだわらず、一からスタートしたい気持ちです。選抜体重別の後は何をやっても上の空でしたが、しんどいという気持ちより「勝ちたい」という気持ちのほうが勝っているから続けていますし、甘かった自分への罰として休養をせずにこの試合にも出ました。久しぶりに今日は楽しかったです。コマツに入ってから初めて楽しい気持ちで柔道が出来ました(笑)。次はもう楽しんでは出来ないと思います。この先1年1年を大切にして、その先に五輪があればいいなと思っています。」

【準決勝】
笠原歩美○GS僅差3-0△黒江優希
浅見八瑠奈○崩上四方固(4:02)△濱口光

【決勝】
浅見八瑠奈○(1:38)△笠原歩美


V候補橋本優貴が得意の寝技で全試合「一本」、初の全国大会優勝飾る
52㎏級

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写真:宮川-斉藤の準々決勝
準々決勝で番狂わせ、昨年高校生でグランドスラム東京を制した大物新人・宮川拓美(コマツ)が斉藤美貴(Ash柔道クラブ)に敗れた。
前戦で大ベテランの岡崎綾子(まるや接骨院)を小外刈「技有」と「指導2」で下した宮川は斉藤の地力の強さに大苦戦。GS延長戦で払巻込を受け止めてしまい、固定されたままゴロリと転がって「技有」失陥。ロンドン五輪後の階級勢力図再編の中核とみなされた宮川、まさかの早期敗退となった。

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写真:準決勝、橋本が伊部の
巴投を捌いて崩袈裟固「一本」
決勝に進出したのは、その斉藤と橋本優貴(コマツ)。

今期グランプリ・デュッセルドルフに優勝している橋本は新人ながら優勝候補筆頭。2回戦は倉持(まるや接骨院)を上四方固、準々決勝は秋元(東京柔道整復専門学校)を腕挫十字固、そして最大の山場である準決勝はもと48kg級の強者・伊部尚子(ぎふ柔道クラブ24)を体落、内股で攻めて「指導」を先行、最後は伊部の巴投に攻防一致の動きで被り返してあっという間に抑え込み崩袈裟固「一本」。全試合「一本」、すべて得意の固技という完璧な内容での決勝進出。

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写真:準決勝、
斉藤美貴が大内刈で一本勝ち
一方のもと学生王者斉藤美貴も新人、これが初の実業の畳。1回戦相手の欠場で不戦勝ち、2回戦では湧川(日本生命)を、大内刈「一本」に仕留め、準々決勝は前述の通り宮川に「技有」で勝利、準決勝は和泉三友紀(日本エースサポート)と対戦して1分12秒に強烈な大内刈を叩き込んで一本勝ち。久々その実力を見せつけ、見事決勝戦に勝ち残った。

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写真:橋本は巧みな体捌きで
斉藤を逃がさず横四方固「一本」
決勝は橋本、斉藤ともに右組みの相四つ。
橋本、しばしの組み手争いの末に先んじて引き手を得ると釣り手で奥襟を叩いて右大外刈。さらに圧力を掛けて前に引き落とすと斉藤は膝を屈して潰れる。

固技の得意な橋本にとっては理想的なシナリオ。相手を一旦畳に押し付けて寝姿勢を確定すると、後襟を握って相手の下に潜り込んでめくり返す。斉藤、回されながら足を絡んだが、橋本慌てず足を与えておき、上体に圧を掛け続けながら足を抜いて左からの横四方固の形を作る「抑え込み」の声を聞く。斉藤は相手の腹に右脚を入れようと回転しほとんど伏せるところまで回りかけたが、橋本は相手の右足のズボンを外側から掴んでコントロールしたまま敢えて動かず、体重で相手を圧したまま抑え込み継続。1分12秒、横四方固「一本」。橋本、全試合一本勝ちという完璧な成績で見事実業個人初参加、初優勝を飾った。

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写真:優勝の橋本優貴
【入賞者】
優勝:橋本優貴(コマツ)
準優勝:斉藤美貴(Ash柔道クラブ)
第3位:和泉三友紀(日本エースサポート)、伊部尚子(ぎふ柔道クラブ24)

橋本優貴選手のコメント
「決勝の斉藤選手とは、負けて勝ってまた負けて、と繰り返して2勝2敗でした。全国大会で優勝するのはこれが初めてで、うれしいです。でも大会通じて決して内容は良くなかったので、うれしいというよりは『ホッとした』とか『まだまだだな』という気持ちのほうが強いです。今までは奥襟に頼って柔道をしていたので今日は前襟を掴んでやりたかったのですが、うまく出来ませんでした。寝技のチャンスを逃さなかったのは、今後につながると思います」

【準決勝】
橋本優貴○崩袈裟固(4:10)△伊部尚子
斉藤美貴○大内刈(1:12)△和泉三友紀

【決勝】
橋本優貴(コマツ)○横四方固(1:11)△斉藤美貴(Ash柔道クラブ)


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