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全日本ジュニア体重別女子マッチレポート

(2012年9月26日)


※eJudo携帯版「e柔道」9月13日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本ジュニア体重別女子マッチレポート 1/4

坂口仁美、関東予選の勢い持込み第一人者の濱田早萌を破る
44kg級

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写真:3回戦、濱田早萌が大村美葵から
残り1秒で大内返「技有」を奪う
決勝に進出したのは第1シードの濱田早萌(大成高3年)と坂口仁美(国際武道大1年)の2人。

昨年度世界ジュニア王者、創設以来この最軽量階級を牽引してきた濱田は徹底マークを受けながらの勝ち上がり。2回戦は山下春香(藤村女子高3年)を一本背負投「技有」、小内巻込「有効」、横四方固「技有」と圧倒して合技で一本勝ち(3:20)、3回戦は大村美葵(大山口中3年)に終盤まで粘られたものの残り19秒で大内刈「有効」、残り1秒で大内返「技有」と突き放して優勢勝ち、準決勝は堤詩保(登別大谷高3年)にGS延長戦の末僅差3-0で勝利、3年連続の決勝進出を決めた。

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写真:準決勝、坂口仁美が
藤崎暖乃を浮落で押し込んで「一本」
一方の坂口は関東ジュニアをオール「一本」で制して今大会は前評判が高い。こちらは2回戦で福永奈菜(田布施農工高1年)にGS延長戦の末に上四方固で一本勝ち(GS0:48)、3回戦は尾崎万琳(淑徳高2年)から「指導2」を奪って優勢勝ち、準決勝は今大会の台風の目、中学生の藤崎暖乃(芸濃中3年)を浮落で振り落として「一本」。堂々の勝ち上がりで決勝進出を決めた。

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写真:決勝戦。紅が濱田、白が坂口
決勝は濱田、坂口ともに右組みの相四つ。
両袖の絞りあいから濱田が右一本背負投で攻め、この技のフェイントを入れた右小内刈で坂口を伏せさせる。坂口は絞りあいから右、左と足技を出しながら様子を伺い、序盤から中盤は探りあいの様相。

濱田が引き手を持つと坂口は絞りあいに持ち込む。パワーのある坂口との絞り合いを濱田やや嫌い、これを切りながら右一本背負投と小内刈で細かく攻める。
1分41秒、坂口が右大外刈。濱田はバランスを崩しながらも右体落に切り返すが、坂口はこれを潰して寝技に移行、あっという間に「抑え込み」の声を聞く。濱田必死で逃れ、これは数秒で「解けた」。

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写真:坂口が濱田の右小内刈を
弾き返して「一本」
再開後、奮起した濱田は再び両袖から右一本背負投、しかしこれが偽装攻撃と判断されて2分24秒濱田に「指導1」が与えられる。
勢いづいた坂口は右小内刈に大内刈、ついで右袖釣込腰と攻める。濱田はしっかり潰すが、試合の流れは坂口。

2分50秒を過ぎたところで、坂口が右釣り手から持って右小内刈を仕掛けると、濱田は右一本背負投に切り返す。濱田、腕を抱えたまま右小内刈に連絡するが坂口はこれを弾き返し、反時計回りに振り落とす。はずみのついた濱田、あっという間に1回転して畳に転がり「一本」、2分57秒。

坂口、第一人者の濱田を破って全日本ジュニア初制覇を成し遂げた。

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写真:初優勝の坂口仁美
【入賞者】
優勝:坂口仁美(国際武道大1年)
準優勝:濱田早萌(大成高3年)
第三位:藤崎暖乃(芸濃中3年)
第三位:堤詩保(登別大谷高3年)

坂口仁美選手のコメント
「去年も一昨年も出場はしていたんですが思うような試合が出来ず3位決定戦で負けてしまっていました。大学に入って、勝てて、一歩前進できたかなと思います。今日は小・中・高の先生方が応援に来てくださって感謝の気持ちで一杯です。毎年攻め手が遅くて『指導』で負けていたので、先に攻めようと意識して試合をしました。関東ジュニア(オール一本勝ち)の勢いを持ち込めたと思います。今年は世界ジュニアがないので、来年を目指して頑張りたい。いずれは48kg級になるので、そこで活躍できるようにしっかりやっていきたいです」

【準決勝】
濱田早萌(大成高3年)○GS僅差3-0△堤詩保(登別大谷高3年)
坂口仁美(国際武道大1年)○浮落△藤崎暖乃(芸濃中3年)

【3位決定戦】
藤崎暖乃○GS僅差2-1△大村美葵(大山口中3年)
堤詩保○優勢[指導2]△光永采世(長崎明誠高2年)

【決勝】
坂口仁美○小内返△濱田早萌


高校王者岡本理穂、山崎珠美とのパワー対決制して戴冠
48kg級

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写真:準決勝、山崎珠美が
安達沙緒里から小外掛「有効」を奪う
決勝に進出したのは第1シードの山崎珠美(山梨学院大1年)と第2シードの岡本理帆(藤枝順心高3年)。予想通りの強豪対決となった。

昨年この大会で初出場初優勝、講道館杯でも2位入賞した山崎は今大会もそのパワーを遺憾なく発揮。初戦こそ木山楓(夙川学院高3年)に粘られて終盤の一本背負投「技有」による優勢勝ちだったが、3回戦は渡名喜風南(修徳高2年)を一本背負投「一本」、準決勝は昨年44kg級2位の安達沙緒里(東大阪大敬愛高3年)からまず小外掛「有効」、ついで背負投「一本」(1:11)と一蹴。尻上がりの調子を上げて決勝進出を決めた。

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写真:2回戦、岡本理帆が
名田ちひろから支釣込足「技有」
高校選手権優勝、選抜体重別では浅見八瑠奈(コマツ)を破り夏のインターハイも制した岡本理帆(藤枝順心高3年)はジュニア世代きっての注目株。徹底マークを受けて今大会は厳しい戦いが続いたが、奥襟を叩きまくる強気の柔道に徹して2回戦では名田ちひろ(兵庫商高3年)に「指導2」と支釣込足「技有」による優勢勝ち、3回戦は山崎の後輩の高崎千賀(三浦学苑高3年)を「指導2」優勢、準決勝も今大会2年連続3位入賞の高野美咲(環太平洋大1年)を寄せ付けずに「指導2」を奪っての優勢勝ち。順当に決勝へと駒を進めてきた。

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写真:決勝、岡本が左大外刈、
山崎は前に出て抜け捌く
決勝は山崎と岡本、ともに左組みの相四つ。ともにパワーが身上の奥襟ファイターだ。

山崎強気に釣り手で背中を叩き、もつれてお互い寝技に移行したところから岡本が横三角、山崎が耐えたところを下にもぐりこんで「国士舘返し」を試みるが、山崎が上に被って止め「待て」。

以降は両者離れての探り合い、機を見ては接近して奥襟を叩き合うという展開の連続。41秒に岡本が首を抱えての左内股、これは山崎が抱き止めて耐え、1分には山崎の奥襟に反応した岡本が釣り手を叩き返し、左内股を放つ。直後の1分7秒、山崎にのみ「指導1」。

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写真:お互いが強気の組み手を
続けて譲らず、
試合は大技の打ち合い
奮起した山崎は逆技の右大腰、さらにお互いが横変形で釣り手を殺しあったところから左大外刈。岡本は返しを試み、直後今度は怒気を発して左大外刈。山崎は力の方向を変えて大外巻込でこれを返そうと試みて潰れる。どちらもリスクのある大技であるはずの相四つの大外刈を打ち込み、返しあう大熱戦。

山崎が右一本背負投、岡本は逆側に体重を抜いてこれを潰し、腰を切っての送襟絞。しかしこれは主審が早々に「待て」。

お互いに釣り手で肩越しに背中を取り合う組み手から岡本が大外刈のステップで前へ。山崎これを谷落で振り替えすと岡本は体側から畳に落ちる。直後の2分3秒、今度は岡本に「指導1」。以後も奥襟の叩きあい、大外刈の掛け合い、返しあいが続き試合は緊迫。

2分66秒は岡本が振り上げた釣り手を山崎がキャッチし、決め技である右一本背負投をこの試合初めて放つが、心得た岡本しっかり捌いて効かず。
肩越し、奥襟、大外刈、内股と強気の組み手と大技の打ち合いが続いたまま試合は終盤。

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写真:岡本が山崎の左谷落を
叩き落として「有効」
GS延長戦突入が濃厚かと思われた残り3秒、岡本の左大外刈に山崎の左谷落がかち合う。激突の余波で山崎はスリップ、バランスを崩すがここに岡本すかさず体を被せて決め落とすと主審は「有効」を宣告。

山崎呆然も時間はまったく残っておらずそのままタイムアップ。岡本、頂点対決を制して見事優勝。高校選手権、インターハイに続きついに全日本ジュニア制覇を達成した。

岡本はこの階級には珍しい奥襟ファイター。山崎も奥襟を叩き、かつ持ち技全てが大技というタイルで昨年旋風を巻き起こしたばかりの異色選手。ともにこの軽量級らしからぬ大型柔道で繊細な背負投系を圧倒してのしあがってきたニューウェイブだ。48kg級に新たなトレンドが生まれるか、パワーファイター揃うシニアの国際大会でこの2人がどこまでやれるかがその最初の基準になるだろう。

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写真:優勝の岡本理帆
【入賞者】
優勝:岡本理帆(藤枝順心高3年)
準優勝:山崎珠美(山梨学院大1年)
第三位:渡名喜風南(修徳高2年)
第三位:高崎千賀(三浦学苑高3年)

岡本理帆選手のコメント
「挑戦者の気持ちで向かっていったのが良かったと思います。インターハイよりも落ち着いて試合が出来た点は良かった。これから試合が続いていくので気を抜かずにやっていきたいです。先のことは考えていないので、とにかく目の前の試合に集中して戦っていきます」

【準決勝】
山崎珠美(山梨学院大1年)○背負投(2;21)△安達沙緒里(東大阪大敬愛高3年)
岡本理帆(藤枝順心高3年)○優勢[指導2]△高野美咲(環太平洋大1年)

【3位決定戦】
渡名喜風南(修徳高2年)○横四方固(3:25)△高野美咲
高崎千賀(三浦学苑高3年)○優勢[指導2]△安達沙緒里

【決勝】
岡本理帆○優勢[有効・大外刈]△山崎珠美

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※eJudo携帯版「e柔道」9月13日掲載記事より転載・編集しています。

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