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全日本ジュニア体重別男子マッチレポート

(2012年9月26日)


※eJudo携帯版「e柔道」9月12日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本ジュニア体重別男子マッチレポート
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軽量の宮川太暉、「自分の階級出来た」と高校2年で全国大会初制覇
55kg級

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写真:準決勝、永山竜樹は
江澤巧実を袖釣込腰で放り投げ「一本」
決勝に進出したのは第1シードの永山竜樹(大成高1年)と、宮川太暉(安田学園高2年)の2人。

永山は50kg級で昨年の世界カデ選手権を制覇、今期の全日本カデ55kg級でも準優勝の強者。この日は2回戦で川北光二(創価大1年)から序盤に奪った小外刈「技有」で勝利すると、3回戦は一ノ瀬隆典(大阪体大1年)を僅か12秒の背負投「一本」で一蹴。準決勝も江澤巧実(総和高3年)を終了直前の左袖釣込腰「一本」に仕留めて決勝進出決定。フィジカルの強さをベースにした強気の試合振り、50kg級時代に見せていた長所をこのカテゴリでも遺憾なく発揮し、ジュニアカテゴリ初制覇を狙う。

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写真:準決勝、
荒木将徳を攻め込む宮川太暉
宮川はノーシードからの勝ち上がり。1回戦で郡山竜太朗(川越高2年)から背負投で「有効」を奪い優勢勝ち、2回戦は田中悠太(山形工3年)から「指導2」と小外掛「有効」を奪って勝利、3回戦は楠本岳志(甲南大1年)を2分28秒の背負投「一本」に仕留め、準決勝は荒木将徳(日体大1年)と対戦、中盤に荒木の左袖釣込腰に右内股を合わせて「有効」を奪い優勢勝ち。見事決勝進出を決めた。

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写真:宮川が袖釣込腰で
永山を大きく崩す
決勝は155cmの永山、157cmの宮川ともに右組みの相四つ。

ともに引き手を抱きこむ横変形を志向。宮川は引き手を手繰っての右一本背負投に左袖釣込腰、永山は左袖釣込腰を繰り出すも序盤は探りあいの様相。

40秒過ぎから宮川が釣り手で一旦奥襟を触り、前襟に持ち替えての左袖釣込腰を連発してペースを掴む。永山は右出足払でこれを止めようと図るが、宮川は同じ組み立ての左袖釣込腰で永山を大きく回して伏せさせ、1分40秒永山に「指導1」。

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写真:永山がペースを取り返す
奮起した永山は袖を殺して前へ。宮川は大内刈で対抗するが永山の突進は止まらず、両袖から右出足払、引き出しの右小内刈と鋭い技を連発。宮川は引き手を抱きこんで右小内巻込を放つが永山は振り返して右小内刈、さらに右大外刈のフェイントからの内股で、透かそうとした宮川をそのまま崩し伏せさせて攻勢、ペースを取り戻す。

以降はお互い横変形から相手の釣り手を噛み殺し合い、永山は左袖釣込腰に出足払、宮川は右小内刈に右一本背負投で攻めあう。3分に永山の左袖釣腰を宮川が右谷落、3分48秒に宮川が奥襟を触っておいてからの右一本背負投でそれぞれ永山が崩れ伏せるという展開があったが、お互いポイントに繋がる技はなく、展開拮抗のまま試合はGS延長戦へ。

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写真:宮川が燕返、足を着いて耐えた
永山に食いつき浴びせて「一本」
延長開始直後、宮川再び一旦奥襟を叩いておいてからの右一本背負投。鋭い動きのこの技の戻りに永山は反応良く右出足払。しかし宮川これを透かすと燕返で足を払い、崩れた永山に食いついて掬投の形で被さり浴びせ「技有」。宮川、初の全国大会制覇を決めた。

決勝は体の強さの永山、反応の速さと身体能力の宮川という構図が予想されたが、宮川はパワーでも永山に負けず、存分に自分の力を発揮していた。
春日柔道クラブに所属していた小学生時代からその身体能力で高い評価を受けながら、体があまりに小さくこれまで目立った成績を残すことが出来なかった宮川。「高校に入って、ようやく自分の階級が出来た」と語るこの選手の優勝は、全国の軽量選手に大きな希望を与えることだろう。

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写真:優勝の宮川太暉
【入賞者】
優勝:宮川太暉(安田学園高2年)
準優勝:永山竜樹(大成高1年)
第三位:羽鳥弘泰(帝京科学大2年)
第三位:楠本岳志(甲南大1年)

宮川太暉選手のコメント
「まだ優勝の実感はないです。無名だったので、挑戦者として思い切りいけました。体が小さくて中学の頃は全然実績を残せなかったんですが、高校でようやく自分の階級が出来たという感じです。両親も喜んでくれると思います。これまで後の先の技が多く、受けてしまうタイプだったんですが、先生から『お前はバランスが良いんだから』と言ってもらって、それを信じて自分から仕掛けるようになったのが結果に繋がったと思います。今後の目標は国際大会で頑張ること。好きな選手は海老沼匡選手、海老沼選手のような格好良い『一本』が取りたいです」

【準決勝】
永山竜樹(大成高1年)○袖釣込腰(3:52)△江澤巧実(総和高3年)
宮川太暉(安田学園高2年)○優勢[有効・背負投]△荒木将徳(日体大1年)

【3位決定戦】
羽鳥弘泰(帝京科学大2年)○小外掛(3:53)△荒木将徳
楠本岳志(甲南大1年)○優勢[技有・大内刈]△江澤巧

【決勝】
宮川太暉○GS技有・燕返(GS0:14)△永山竜樹


大島優磨、田中崇晃との頂点対決「一本」で制す
60kg級

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写真:3回戦、
大島優磨が小内巻込で一本勝ち
決勝に進んだのは高校選手権覇者の大島優磨(国士舘高3年)とインターハイ覇者の田中崇晃(白鴎大足利高3年)。優勝候補と目された高校カテゴリの王者同士による頂点対決が実現した。大島は東京予選で敗れてインターハイにはエントリー出来ず、これが両者の今期初対決。

大島は2回戦で井澤広大(東海大相模高2年)に出足払で「有効」をリードされる苦しい立ち上がり。しかし残り12秒に「指導2」で追いつき、残り4秒の背負投「一本」で逆転勝ちを収めて勝ち上がり。3回戦は中原諒人(比叡山高2年)にGS延長戦の末小内巻込で一本勝ち(GS1:36)、準決勝は東京予選で敗れた同僚の松本拓(国士舘高3年)との大消耗戦をこれもGS延長戦の末に横四方固「一本」(GS1:24)で制して、全試合一本勝ちでの決勝進出。

一方の田中は2回戦で窪田啓人(岡豊高3年)と戦い、序盤の袖釣込腰「有効」で勝利。最初の山場と目された3回戦は秋元浩樹(足立学園高3年)を背負投「一本」(1:35)に仕留め、準決勝は今期のロシアジュニア王者藤澤征憲(国士舘大1年)を相手に攻め続け「指導2」を奪取して勝利。大島との決戦へと駒を進めた。

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写真:決勝、伏せた大島に田中が食いつく
決勝は大島、田中ともに左組みの相四つ。
互いに一手目の引き手を欲しがり、田中が大島の左袖、あるいは釣り手で左片襟を指すと大島は都度切り離し、田中も敢えて追いかけず。序盤は両者慎重な展開。田中は25秒に組み際の右袖釣込腰、大島は腹ばいで耐える。

40秒過ぎから大島が前に出始め、50秒には上下に田中をあおり、片襟を差して座り込みの左背負投、田中は立って潰す。直後、田中は横落に飛び込もうとするが大島潰して、田中は懐に潜りこめず。1分に田中が片襟を差して膝つきの左大外刈、大島は反転して伏せる。探りあいからのこれらの技はいずれも散発、比較的静かな展開で試合は進む。

田中は前に出、大島が下がる動作に合わせて再び左大外刈、しかし崩れて自ら腹ばい。大島は田中の腹越しに裾を握ってめくり返そうと試みるが田中は大島のズボンを持って耐え切り「待て」。

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写真:大島が田中の腕を
抱きこむ形の袈裟固で「一本」
再開直後、大島が組んでくるタイミングに合わせて田中が右袖釣込腰、これは抜けてしまうが直後の1分56秒に大島に「指導1」が与えられる。

これをきっかけに大島が勝負に出る。片襟を差して左小内巻込、田中が下がったところを追って左背負投に飛び込むと田中は逆側から抜けて腹ばいに畳に落ちる。

大島この機を逃さず寝技を選択、下からめくり返すと田中は足を絡んで耐える。大島は足を抜くと、右手で田中の左腕を抱えたまま右襟を握る変則の形で袈裟固を完成させる。左腕を完全に制された田中はほとんど抗えず「一本」。

昨年大会は高藤直寿(東海大1年)に敗れて準優勝だった大島、見事全日本ジュニア初優勝を達成した。

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写真:優勝インタビューに応える
大島優磨
【入賞者】
優勝:大島優磨(国士舘高3年)
準優勝:田中崇晃(白鴎大足利高3年)
第三位:藤澤征憲(国士舘大1年)
第三位:林浩平(北海高3年)

大島優磨選手のコメント
「(出場できなかった)インターハイは『何でここに立っていないんだろう』と悔しくて、観客席でずっと泣いていました。インターハイに出なかった分、田中選手とはむしろ戦いたかった。絶対倒して、自分の方が強いと証明するという気持ちでした。インターハイ予選で負けて、ドイツジュニアでもまた負けて、優勝しなければ置いていかれると今大会は必死でした。アジアジュニアで優勝して、講道館杯でも優勝を狙います。高藤選手に追いついて、追い抜きます」

【準決勝】
大島優磨(国士舘高3年)○GS横四方固(GS1:39)△松本拓(国士舘高3年)
田中崇晃(白鴎大足利高3年)○優勢[指導2]△藤澤征憲(国士舘大1年)

【3位決定戦】
藤澤征憲○GS僅差3-0△中原諒人(比叡山高2年)
林浩平(北海高3年)○優勢[有効・大外刈]△松本拓

【決勝】
大島優磨○袈裟固(2:01)△田中崇晃

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