PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

インターハイ柔道競技・女子個人戦マッチレポート

(2012年9月23日)


※eJudo携帯版「e柔道」8月21日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


1      

インターハイ柔道競技・女子個人戦マッチレポート 1/4

大本命の岡本理帆、徹底マークはねかえし初制覇
48㎏級

IHwK_48_1.jpg
写真:岡本理帆の準決勝、一方的な
試合展開のまま高橋瑠衣に一本勝ち
強豪ひしめく階級だがトーナメントはほぼ順当に進み、波乱は僅少。
その中を決勝に進んだのは岡本理帆(藤枝順心高)と近藤亜美(大成高)という優勝候補2人。

高校選手権で優勝、全日本選抜体重別では世界選手権2連覇者の浅見八瑠奈(コマツ)を倒して一躍時の人となった岡本は今大会の大本命。
1回戦は風戸蒔絵(宇和島東高)から「有効」による優勢勝ちだったが、2回戦は杉本祐海(阿蘇中央高)から払巻込(1:11)、3回戦は岩下美沙(児玉高)を送襟絞(3:29)と一本勝ちを連発。準々決勝は九州王者の松尾美沙(南筑高)を大外返(2:03)で一蹴。準決勝も難敵と目された高橋瑠衣(修徳高)にファーストコンタクトから柔道をさせず、大外刈で崩すと上四方固で一本勝ち(0:51)。圧倒的な強さを見せ付けて決勝の畳へと勝ち上がった。

IHwK_48_2.jpg
写真:準々決勝、
近藤亜美が浅川奈々を抑え込む
昨年世界カデ選手権をオール一本勝ちで制している近藤はポテンシャルを見せ付けながらも強豪との連戦で苦心の勝ち上がり。
1回戦で木村文香(東北高)から「有効」優勢、2回戦は会田彩乃(常盤高)から横四方固(1:39)で一本勝ち、3回戦の最初の山場、全日本ジュニア44kg級2位の安達紗緒里(東大阪大敬愛高)との試合はGS僅差3-0で切り抜け、浅川奈々(富士学苑高)との準々決勝は背負投「技有」に大外巻込「有効」、最後は時間をオーバーして崩袈裟固「有効」で勝利。準決勝、10年全国中学大会決勝の再現となる小山亜利沙(横須賀学院高)との大一番はGS僅差3-0で切り抜けて、ついに決勝の畳へと辿りついた。

IHwK_48_3.jpg
写真:岡本が
左内股から前に押し込んで「技有」
決勝は岡本が左、近藤が右組みのケンカ四つ。
岡本は左背負投で攻め、近藤は右背負投を打ち返すが地力に勝る岡本はこれを潰して「待て」。

40秒を過ぎ、岡本は左釣り手で相手の右腕の内側から回して奥襟を得る絶好の形。近藤は右出足払で打開を図るが、ここに岡本が近藤を前に捻り出すような両襟の左内股。足が高く上がって近藤は大きく崩れ、岡本は前に走って畳に手を着こうとした近藤をコントロールしながら押し込み「技有」、52秒。

IHwK_48_4.jpg
写真:岡本は組み手、
技とも優位を取り続け、
近藤の技は散発
ビハインドの近藤は右内股、さらに右小外掛に打って出るが、岡本ことごとく左内股を打ち返し、あるいは潰し続け、攻防の回数を重ねる都度地力の差が展開に現れてくる印象。岡本が左腕一本の左内股で近藤をいなして伏せさせた2分16秒には近藤に「指導1」が宣告され、自信を得た岡本はパワー任せの左内股。近藤がこれを立ったまま耐え、崩れて伏せるという攻防を経て2分55秒には近藤に「指導2」が宣告される。

残り30秒を過ぎたところで岡本が左内股、近藤が伏せると岡本は相手を立たせず執拗に寝技の攻防を続け、ようやく「待て」が掛かった時点の残り時間は2秒。
再開とほぼ同時に終了ブザーが鳴り響き、岡本の優勢勝ちが決定。岡本、大本命の評判に恥じない堂々たる内容でインターハイ初制覇を成し遂げた。

IHwK_48_5.jpg
写真:優勝の岡本理帆
【入賞者】
優勝:岡本理帆(静岡・藤枝順心高)
準優勝:近藤亜美(愛知・大成高)
第三位:高橋瑠衣(東京・修徳高)、小山亜利沙(神奈川・横須賀学院高)
優秀賞:松尾美沙(福岡・南筑高)、岩井美樹(石川・小松大谷高)、村田ななみ(宮崎・宮崎日大高)、浅川奈々(山梨・富士学苑高)

岡本理帆選手のコメント
「優勝は本当にうれしい。高校選手権で勝って研究されていると思いましたし、決勝の相手は東海地区で結構良く対戦していて手の内も知られている。去年のインターハイは全然ダメで悔いが残ったので、今年はとにかく前に出て、一試合一試合集中して「指導2」でも、判定でも何でも勝とうと思っていました。この先は奥襟にこだわらないで、前襟を持っても勝てるようになりたいし、内股だけにこだわらず色々な技を使いこなせるようになりたい。次の目標は全日本ジュニア優勝です。その先?まだわかりません(笑)」

【準々決勝】
岡本理帆(藤枝順心高)○大外返(2:03)△松尾美沙(南筑高)
高橋瑠衣(修徳高)○内股(2:42)△岩井美樹(小松大谷高)
小山亜利沙(横須賀学院高)○優勢[有効]△村田ななみ(宮崎日大高)
近藤亜美(大成高)○優勢[技有](4:11)△浅川奈々(富士学苑高)

【準決勝】
岡本理帆○上四方固(0:51)△高橋瑠衣
近藤亜美○GS僅差3-0△小山亜利沙

【決勝】
岡本理帆○優勢[技有・内股]△近藤亜美

内尾真子、消耗戦をしぶとく制して高校カテゴリ初優勝
52㎏級

IHwK_52_1.jpg
写真:準決勝、
内尾真子が内股「有効」を奪う
決勝に進んだのは内尾真子(桐蔭学園高)と鶴岡来雪(新田高)の2人。

内尾は2回戦から登場。初戦は森由芽香(清水ヶ丘高)に「指導2」優勢勝ち、3回戦は久下真帆(鶴崎工高)に内股「一本」(3:26)で快勝すると、準々決勝の大山場、難敵飯塚貴恵(阿蘇中央高)との消耗戦をGS僅差3-0で乗り切ってベスト4進出。準決勝は甫木実咲(夙川学院高)から内股「有効」、さらに袈裟固で「技有」を奪って勝利、厳しい試合を2つ続けて疲労困憊の様子ながらもしっかり決勝の畳まで辿りついた。

鶴岡は強豪新田高でレギュラーを張る、しぶとさが売りの強者。1回戦は石川麻美(秋田商高)に崩袈裟固「一本」(2:42)、2回戦は吉田瑠奈(紀央館高)にGS僅差3-0、3回戦は赤荻冴(総和高)にGS延長戦で「有効」を奪って勝利、川久保七彩(西京高)にもGS延長戦の末に僅差2-1で勝利してベスト4入り。準決勝は昨年48kg級を1年生で制した山田樹(宮崎商高)を相手に「有効」優勢で勝利して決勝進出を決めている。

IHwK_52_3.jpg
写真:内尾の右内股巻込は効かず、
自ら潰れてしまう
決勝は内尾、鶴岡ともに右組みの相四つ。
鶴岡が釣り手で奥襟を叩き、応じた内尾が叩き返して鶴岡の頭を下げさせるという拮抗したスタート。
しかしこの試合はともに受けの巧さを発揮。内尾の右袖釣込腰に背負投、内股巻込はことごとく鶴岡が潰し、あるいは力を抜いて釣り手側に抜け潰れてかわし、鶴岡の左一本背負投に右背負投も内尾はことごとく体を外側に捌いて力の圏外に抜け落ちる。

中盤を過ぎると、互いに容易には技が効かないことを悟り、ハナから体を捨てにいく動き、巻き込み前提の技が増え始め試合は泥沼の様相。終盤に内尾の手数がやや勝り始めるが決定打が出る気配は双方ともになし。

IHwK_52_5.jpg
写真:内尾が場内に向かって
大内刈から朽木倒、しかし「待て」
残り15秒。釣り手で上から背中を持った内尾が場外に向かって腰を切って右内股。鶴岡がこれを受け止め掛かった所で内尾は場内に向かって鋭く振り向き、右大内刈を入れながらの右朽木倒。鶴岡思い切り背中から落ちて「一本」かと思われたが、これは場外に出た時点でコールされた「待て」が適用されてノーカウント。この攻防以外には本戦に見るべきものなく、そのままタイムアップ。試合はGS延長戦へ。

延長戦は内尾が相手の頭を引き寄せる形が増え始め、やや優勢。しかし内尾は内股巻込に右袖釣腰からの巻き込み、鶴岡は座り込みの左一本背負投と相変わらず試合は潰れあいの様相で展開に差はつかない。

IHwK_52_6.jpg
写真:延長戦、内尾が肩固の形で抑え込み、
鶴岡は14秒で逃れる
この「審判なかせ」の試合が終盤大きく動く。残り40秒を過ぎ、内尾は右片襟背負投から右大外刈。これに応じた鶴岡と一瞬返しあいになり、鶴岡が伏せる。内尾はすかさず背中について、襟と首を掴んでローリング、肩固の形となり主審は「抑え込み」を宣告。
鶴岡必死で暴れると、ホールドの位置が不完全なこの抑え込みは解けて鶴岡は腹ばいになって脱出。抑え込み時間は14秒でポイントはないが、この泥沼の試合の判定材料としてはまさしく決定的。

再開後ほとんど時間はなく試合はそのままタイムアップ。
旗は当然のように内尾に3本が揃う。中学時代から強豪選手として鳴らした内尾、2年生にして高校カテゴリ初の全国大会制覇を成し遂げた。

優勝候補の一角と目された一昨年1年生で全日本ジュニア48kg級を制した玉置桃(藤村女子高)は負傷の影響で全く動きが冴えず、1回戦で米田愛理子(津幡高)にGS僅差3-0で敗退、強豪同士の力比べに参加できずに最後のインターハイを終えた。

IHwK_52_7.jpg
写真:優勝の内尾真子
【入賞者】
優勝:内尾真子(神奈川・桐蔭学園高)
準優勝:鶴岡来雪(愛媛・新田高)
第三位:甫木実咲(兵庫・夙川学院高)、山田樹(宮崎・宮崎商高)
優秀賞:前田千島(鹿児島・国分中央高)、飯塚貴恵(熊本・阿蘇中央高)、川久保七彩(山口・西京高)、湯浅志澄歌(千葉・八千代高)

内尾真子選手のコメント
「山本(杏)先輩と一緒に優勝するのが目標でした。決勝の前は「がんばろう」と声を掛けてくれて、励みになりました。いつもベスト8なので、決勝まできたらあと一つどうしても勝ちたいと思っていました。うれしい。皆さんに感謝です。他の選手より優れた技があるわけではないし、スタミナもない。どんなときもめげない気持ちの柔道が自分の柔道です。この先は、自分の良いところをより早く持てるように、組み手をしっかり練習していきたいです」

【準々決勝】
甫木実咲(夙川学院高)○一本背負投(3:37)△前田千島(国分中央高)
内尾真子(桐蔭学園高)○GS僅差3-0△飯塚貴恵(・阿蘇中央高)
鶴岡来雪(新田高)○GS僅差2-1△川久保七彩(西京高)
山田樹(宮崎商高)○優勢[技有]△湯浅志澄歌(八千代高)

【準決勝】
内尾真子○優勢[技有]△甫木実咲
鶴岡来雪○優勢[有効]△山田樹

【決勝】
内尾真子○GS僅差3-0△鶴岡来雪

次へ

1      



※eJudo携帯版「e柔道」8月21日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.