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インターハイ柔道競技・男子個人マッチレポート

(2012年9月20日)


※eJudo携帯版「e柔道」8月19日掲載記事より転載・編集しています。

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インターハイ柔道競技・男子個人マッチレポート 1/4

昨年2位の田中崇晃、試合運びに成長見せて悲願の戴冠
60㎏級

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写真:田中崇晃が
準決勝で竹内文汰からGS延長戦、
背負投で「技有」を奪う
高校選手権王者の大島優磨(国士舘高)が東京都予選で同門の松本拓に敗れて不出場。55kg級で実績を挙げてきた選手も含めて人材ひしめく混戦を決勝まで勝ち上がったのは田中崇晃(國學院栃木高)と浅利昌哉(東海大第四高)の2人。

昨年準優勝で今大会は本命と目された田中は2回戦で北村翔(鎮西高)に「有効」優勢勝ちの辛勝スタート。しかし3回戦は下山勇利(玉野光南高)に小内巻込「一本」(2:17)で勝利、準々決勝も羽山翔也(松本第一高)にG一本背負投で一本勝ち(2:17)でベスト4入り。勝負どころと目された竹内文汰(東海大仰星高)との準決勝はGS延長戦に「技有」(GS0:41)を奪って勝利し、厳しいマークの中を決勝まで勝ち上がった。

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写真:準決勝、浅利昌哉が
小外掛で太田佳希を叩きつけると
会場は大きなどよめき、
浅利はガッツポーズ
一方の浅利は2回戦で村上遥輝(東海大第五高)からGS僅差3-0で勝利、初戦を乗り切って波に乗ると3回戦は世界ジュニア55kg級日本代表の泉谷僚児(天理高)に大外刈「一本」(3:06)で勝利。以後は2年生らしい思い切りの良い柔道を披露し準々決勝は小倉拓実(柳ヶ浦高)に袈裟固で一本勝ち(1:47)、準決勝も激戦ブロックを勝ちあがってきた太田佳希(東海大山形高)を小外掛「一本」(1:12)に仕留めて見事決勝へと駒を進めてきた。

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写真:決勝の序盤はいなしあい、
そして田中が大外刈の仕掛けあいに誘う
田中、浅利ともに左組みの相四つ。開始早々に引き手をしっかり掴んだ田中が左大外刈、浅利はこれを返そうとするが前に潰れて伏せる。
続く展開も田中が引き手で浅利の袖を絞り、危機を感じた浅利は左体落、潰れていったん展開が切れ、田中は左背負投、浅利は左大外刈を繰り出す。

開始直後の大外刈でおそらく感触を得た田中、1分20秒に引き手で袖を得ると過程を飛ばして相手の裏に出て左大外刈。浅利慌てて返しに掛り、田中は伏せて潰れる。
1分35秒、田中再び同様の展開から過程を飛ばした左大外刈、浅利は崩れ伏せる。 2分、今度は釣り手で背中を叩いた田中、再び歩くような動作で浅利の裏に侵入して左大外刈、浅利は崩れ伏せ、田中はすかさず寝技に持ち込むが浅利耐え切って「待て」。

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写真:田中の大外返、
膝を捕まえられた浅利は
伏せに掛かるが深さに抗い切れず「有効」
大外刈で攻め捲くられるこの展開に焦れたか、直後の2分3秒、浅利この攻防に応じる形で過程を飛ばし、ノーステップで足を差し入れ左大外刈。しかしこれを待ち構えた田中は両手で浅利の釣り手袖を握って反応良く大外返、浅利の膝裏を捕まえて転がして「有効」。

これまで賭博性の高い大外刈を連発していた田中、リードを得ると組み立てを変え、右袖釣込腰を中心としたリスクのない攻めで手数を積み重ねる。浅利は左大外刈、左小内巻込と繰り出すが相手の良く見えている田中はことごとく余裕を持って捌く。

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写真:田中得意の左背負投、
高い打点から転がして「技有」
浅利が追い込まれてきた残り39秒、田中は安全運転から一転、一瞬スピードを上げると組み際に釣り手で片襟を差して左背負投。浅利まともにこれを食って「技有」。

ここまでポイントを積み上げれば田中は余裕。以後も一本背負投で攻めながらきちんと時間を消費してタイムアップ。本命と目されていた田中、厳しいマークを掻い潜って見事インターハイ初優勝を決めた。

ともにリスクのあるはずの大外刈で誘い、応じた相手を返して先制、以後安全運転に切り換えると相手の焦りに乗じて大技一発。田中の決勝は思い切りの良さと手堅さを使い分けた理想的な組み立てだった。「昨年は高藤(直寿=東海大1年)と決勝をやるだけでうれしかった」という田中、以後なかなか勝てずに苦しんだ期間の苦労と研鑽が偲ばれる、大人の戦いぶりであったと評したい。

ほか、有力選手では東京都予選で大島優磨を破った松本拓が初戦で枠谷逸平(箕島高)にGS有効で敗退。枠谷は3回戦で平鍋達裕(福井工大福井高)に「有効」優勢で敗れた。全日本カデ王者の大島拓海(阿波高)は竹内文汰(東海大仰星高)に「技有」を奪われて2回戦敗退だった。

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写真:優勝の田中崇晃。
昨年2位の経験をしっかり生かした
【入賞者】
優勝:田中崇晃(栃木・白鴎大足利高)
準優勝:浅利昌哉(北海道・東海大四高)
第3位:竹内文汰(大阪・東海大仰星高)、太田佳希(山形・東海大山形高)
優秀賞:平原祐多(京都・京都共栄学園高)、羽山翔也(長野・松本第一高)、平鍋達裕(福井・福井工大福井高)、小倉拓実(大分・柳ヶ浦高)

田中崇晃選手のコメント
「今年は優勝候補だと言ってくれる方も多かったんですが、いままで自分はまだタイトルを獲ったことがない。去年は高藤さんと決勝が出来るだけで嬉しかったですが負けてやっぱり悔しかったし、高校選手権でも勝てなかった。勝てない理由があるはずで、先生に高校選手権のあと『ゼロからやりなおせ』と言われて必死に考えた。綱のぼりで腕力を徹底的に鍛え直して、それで試合が一気に楽になりました。全く試合の感触が変わりました。腕力ということもそうですが、考えた時間が大きかったのではないかと思います。全日本ジュニアでも優勝して、講道館杯で、これまで追い求めてきた高藤さんと戦えるところまで勝ち上がることが目標です」

【準々決勝】
竹内文汰(東海大仰星高)○袈裟固(2:49)△平原祐多(京都共栄学園高)
田中崇晃(白鴎大足利高)○一本背負投(2:17)△羽山翔也(松本第一高)
太田佳希(東海大山形高)○優勢[指導2]△平鍋達裕(福井工大福井高)
浅利昌哉(東海大四高)○袈裟固(1:47)△小倉拓実(柳ヶ浦高)

【準決勝】
田中崇晃(白鴎大足利高)○GS技有・背負投(GS0:41)△竹内文汰(東海大仰星高)
浅利昌哉(東海大四高)○小外掛(1:12)△太田佳希(東海大山形高)

【決勝】
田中崇晃○技有△浅利昌哉

橋口祐葵、2年ぶりの全国制覇はまさしく圧勝
66㎏級

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写真:準決勝を
豪快な背負投で勝ち抜いた水野隆介
決勝に進んだのは大本命の橋口祐葵(延岡学園高)と水野隆介(大成高)の2人。

橋口は高校1年次の一昨年に優勝して以来の決勝進出、その勝ち上がりは圧倒的。1回戦は内田明邦(近大高専高)に袖釣込腰(0:38)、2回戦は野中裕城(高松商高)に背負投(0:52)とあっという間の一本勝ち。3回戦は須藤大生(前橋育英高)から「有効」を奪っての優勢勝ちだったが、準々決勝は強豪の末木貴将(近大福山高)に内股「一本」(3:03)、準決勝も坂本裕太(津幡高)から袖釣込腰「一本」(1:47)で勝利し、5戦して4つの一本勝ちという好成績での決勝進出。

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写真:橋口が
右袖釣込腰で2つ目の「有効」を奪う
決勝は橋口、水野ともに右組みの相四つ。
序盤はお互いが足技を繰り出す展開で動的平衡が保たれるが、30秒過ぎから橋口がギアを上げ、40秒に右大内刈を捻じ込んで「有効」。

さらに1分7秒、組み際に右袖釣腰で水野を捕まえる。深く入りすぎたが橋口背中に乗せたままうまくコントロールしてもろとも畳に落とし「有効」追加。

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写真:豪快な一本勝ちで
日本一に返り咲いた橋口は
拳を握り締めてガッツポーズ
追いかけるしかない水野は1分30秒過ぎから右背負投を連発するが橋口動ぜずに淡々と捌き、1分47秒に両袖の形から間合いを測ると、狙い済まして背負投の形に腕をまとめて右袖釣込腰一閃。高い打点の一撃は投げ込みのごとく綺麗に決まって「一本」。
淡々と試合を進めていた橋口、全試合を終えたこの瞬間ようやく感情を解放し拳を握り締めてガッツポーズ。あまりの強さに会場はため息とどよめき。

橋口、2年ぶり2度目のインターハイ制覇は6戦5一本勝ちという圧勝。昨年の低迷を経てどうやら完全復活なったと言って良い勝ちぶりの良さだった。やや人材の薄くなった今年度の66kg級ではあったが、それを差し引いても橋口のあまりの強さ、その大物ぶりばかりが目立つ大会だった。

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写真:2年ぶり2度目のIH制覇を成し遂げた
橋口祐葵
【入賞者】
優勝:橋口祐葵(宮崎・延岡学園高)
準優勝:水野隆介(愛知・大成高)
第3位:畑中秀飛(和歌山・箕島高)、坂本裕太(石川・津幡高)
優秀賞:阿河夢斗(愛媛・三島高)、村田悠(滋賀・近江高)、石内翔梧(山口・高水高)、末木貴将(広島・近大福山高)

橋口祐葵選手のコメント
「去年のリベンジを果たそうと思っていました。計量も前日でしたし、コンディションも悪くありませんでした。次の目標は講道館杯で勝つこと。しっかり組んで一本を狙う、自分の柔道をまたしっかり作り上げていきたいです。まだ国際大会で勝っていないので、もっともっと強くなりたいです」

【準々決勝】
畑中秀飛(箕島高)○横四方固(3:06)△阿河夢斗(三島高)
水野隆介(大成高)○掬投(2:48)△村田悠(近江高)
坂本裕太(津幡高)○GS僅差3-0△石内翔梧(高水高)
橋口祐葵(延岡学園高)○背負投(1:12)△末木貴将(近大福山高)

【準決勝】
水野隆介○背負投(1:17)△畑中秀飛
橋口祐葵○背負投(1:12)△坂本裕太

【決勝】
橋口祐葵○袖釣込腰(1:47)△水野隆介

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