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金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート・1回戦~準々決勝

(2012年8月29日)


※eJudo携帯版「e柔道」7月24日掲載記事より転載・編集しています。

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金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート
1回戦~準々決勝 1/2


1回戦~5回戦

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写真:飯塚貴恵・阿蘇中央高主将による
優勝旗返還
体重無差別の5人制、勝ち抜き戦で高校柔道日本一を競う金鷲旗高校柔道大会は22日、福岡マリンメッセで開幕。

展望記事で既報の通り女子の優勝候補は重量級選手を揃えて抜群の選手層を誇る地元福岡の雄、敬愛高。これを大駒2枚を揃えて純戦力的には唯一対抗し得る淑徳高(東京)、最高峰大会の皇后盃全日本女子選手権で3位入賞の朝比奈沙羅という絶対のエースを擁する渋谷教育学園渋谷高(東京)、同じく世界ジュニア選手権78kg級王者梅木真美を押したて連覇を狙う阿蘇中央高(熊本)らが追うという構図。

今大会のシード校は、52kg以下・57kg以下・無差別という体重制限のある3人制で行われる春の全国高校選手権ベスト8校がそのまま選ばれているため淑徳、渋谷教育学園渋谷高など強豪がシードから漏れることとなったが優勝を狙うクラスのチームは綺麗に山が分かれ、序盤戦はその勝ち上がりぶり、そして各校の無差別レギュレーションにおける戦力構図が注目された。

第1日は1回戦から4回戦の競技が行われ、ベスト16校が決定、第2日は5回戦から決勝戦までが行われた。8つのパートの勝ち上がり校を紹介しながらまず前半戦を振り返ってみたい。

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写真:5回戦、埼玉栄の中堅安沙好と
大成の大将・藤原恵美の一戦
[Aパート]
シード校:埼玉栄高(埼玉)
有力校:大成高(愛知)
ベスト16進出校:埼玉栄高、大成高

強豪の密度がさほど高くないこのパートは第1シードの埼玉栄高と、インターハイ78kg超級2位の藤原恵美を擁する大成高が順当にベスト16進出。

5回戦
埼玉栄高(埼玉)○不戦1人△大成高(愛知)

この試合は先鋒戦の引き分けを受けた次鋒対決から埼玉栄の新戦力、92kgの桒原佑佳が近藤亜美、月野真、月野珠と3人抜き。大成は大将の藤原恵美が出動し、桒原、そして埼玉栄の63kg級エース安沙好と抜き返したがさすがにこの2人を相手にした後に小針由江を突破する力は残っておらず引き分けで終戦。埼玉栄がベスト8進出を決めた。大将ではなく、副将に防波堤役の超級選手小針を置く布陣が早くも功を奏した一番であった。

[Bパート]
シード校:帝京高(東京)
有力校:南筑高(福岡)、修徳高(東京)、同朋高(愛知)
ベスト16進出校:帝京高、南筑高

インターハイ福岡県予選2位、全九州高校体育大会でも2位という成績を残した南筑が快進撃。3回戦では強豪・修徳高(東京)、4回戦では強豪揃う東海地区大会を制したインターハイ愛知県代表の同朋高を倒して17年ぶりの16強入り。いずれの試合も大将のエース宇野友紀子が大将同士の延長戦を制する粘り強い戦いだった。

5回戦
帝京高○不戦1人△南筑高

ベスト8進出は帝京高。先鋒戦は南筑・中村愛理が商瑠羽に勝利して先制したが、帝京は次鋒橋本舞香、中堅西尾直子がそれぞれ1勝1分と手堅くリードを積み上げ、大将森田智子を残して不戦1人の勝利。戦闘力の高さを見せ付けて準々決勝へと駒を進めた。
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写真:3回戦、松商学園高の大将津金恵が
創志学園高大将の井上あかりに
横四方固で一本勝ち
[Cパート]
シード校:松商学園高(長野)
有力校:木更津総合高(千葉)、東大阪大敬愛高(大阪)
ベスト16進出校:松商学園高、東大阪大敬愛高

松商学園は2回戦で京都学園に不戦2人で勝利。3回戦の創志学園高(岡山)、4回戦の木更津総合高(千葉)といずれもインターハイ本戦に出場する強豪には2試合連続で大将の津金恵が出動して勝利し5回戦進出。4回戦は出口クリスタが2勝1分、大将津金が1勝と、ギリギリの戦力の中ポイントゲッター2枚がしっかり仕事を果たしてのベスト16入り。

ノーシードの東大阪大敬愛高は2回戦で秀岳館高(熊本)に、3回戦で大分西高(大分)にいずれも大将同士に縺れ込む接戦を制して勝利。4回戦ではこの試合から投入された1年生先鋒の10年全日本カデ52kg級王者米沢夏帆が高松商(高松)を相手に5人抜きを演じ、不戦4人で勝利してのベスト16進出。

5回戦
東大阪大敬愛高(大阪)○大将同士△松商学園高(長野)

先鋒米沢夏帆が引き分け、次鋒安達沙緒里が出口クリスタに抜かれた東大阪大敬愛は副将の1年生・池絵梨梨菜の登場時点で1人差のビハインド。しかし池が2人を抜き返し、松商学園の大将津金恵を引きずり出す。池は津金に敗れたが中村彩花が大将同士の対決を制してこの接戦は決着。駒数に勝った東大阪大敬愛がベスト8入りを決めた。

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写真:5回戦、敬愛高の次鋒西田未来が
長崎明誠の次鋒林田夏奈を攻める
[Dパート]
シード校:敬愛高(福岡)
有力校:富士市立高(静岡)、長崎明誠高(長崎)、横須賀学院高(神奈川)
ベスト16進出校:敬愛高、長崎明誠高

優勝候補筆頭の敬愛は序盤戦の先鋒に1年生の立川莉奈を投入。
2回戦は日大三(東京)を相手に立川2勝、78kg級九州3位の次鋒西田未来が3勝で不戦3人の勝利。3回戦は津幡(石川)に立川4勝、西田が1勝でこれも不戦3人の勝利。4回戦の富士市立戦からは先鋒に10年全国中学大会78kg超級王者の山口凌歌を投入し、山口は1勝1分で勇退。西田は2勝して畳に迎えた相手のエース・全国高校選手権無差別3位の滝川真央を相手にしっかり引き分けこの試合も不戦3人で勝利。中堅以降を完全温存してベスト16入りを決めた。

5回戦
敬愛高○不戦2人△長崎明誠高(長崎)

敬愛は先鋒山口が長崎明誠の得点源源城なつきと引き分け、次鋒西田も1勝1分け、そしてようやく出動となった中堅の78kg級九州王者堀歩未が1勝1分と合計2勝3分け、不戦2人で危なげなくベスト8進出を決めた。

[Eパート]
シード校:阿蘇中央高(熊本)
有力校:清水ヶ丘高(広島)

阿蘇中央、清水ヶ丘が順当にベスト16入り。清水ヶ丘は奈良育英(奈良)、西京(山口)、柳ヶ浦(大分)と強豪との対戦が続いたが、西京に大将戦で逆転勝ちを演じた以外は手堅い試合を続けてそれぞれ不戦2人、大将同士、不戦2人で勝利しての5回戦進出。

5回戦
阿蘇中央高(熊本)○不戦2人△清水ヶ丘高(広島)

阿蘇中央高はこの試合から先鋒にレギュラーの飯塚貴恵を投入。飯塚が2人を抜いて引き分け、続く2試合も矢吹みずほ、土井雅子がしっかり引き分けて順当にベスト8入りを決めた。

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写真:3回戦、渋谷教育学園渋谷高の
朝比奈沙羅が中村まゆから払腰「一本」
[Fパート]
シード校:大垣日大高(岐阜)
有力校:沖学園高(福岡)、渋谷教育学園渋谷高(東京)、夙川学院高(兵庫)
ベスト16進出校:大垣日大高、渋谷教育学園渋谷高

トーナメント前半の山場の一つと目された4回戦の渋谷教育学園渋谷-夙川学院戦は、この試合から出動した渋谷教育学園渋谷の大将・朝比奈沙羅が副将原田千賀子を隅落「有効」さらに支釣込足で崩してからの横四方固「一本」、大将中村まゆを払腰「一本」で下す2勝を挙げて決着。

大垣日大は3回戦で沖学園を相手に大将の山中満紀が2勝、4回戦の三浦学苑(神奈川)戦は中堅の111kgの大型選手・宮部真有が2勝を挙げる活躍でそれぞれ大将同士、不戦2人という成績で見事ベスト16進出を決めた。

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写真:5回戦、渋谷教育学園渋谷高の
朝比奈沙羅が山中満紀を攻める
5回戦
渋谷教育学園渋谷高(東京)○大将同士△大垣日大高(岐阜)

渋谷教育学園渋谷が次鋒柿沢史穂の勝利で先制、大垣日大の中堅宮部が2人を抜き返し、大垣日大1人差リードのまま渋谷教育学園渋谷の大将・朝比奈が登場。朝比奈は70kg級の副将高橋衣里佳に大外刈を引っ掛けて一本勝ち、山中満紀との大将対決を大外巻込「一本」で勝利してまたもや見事な2人抜き。渋谷教育学園渋谷が準々決勝進出を決めた。

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写真:淑徳高敗退、橋本と田代は
畳にあがることなく最後の団体戦を終えた
[Gパート]
シード校:新田高(愛媛)
有力校:桐蔭学園高(神奈川)、淑徳高(東京)
ベスト16進出校:新田高、桐蔭学園高

優勝候補淑徳が3回戦敗退の波乱。
淑徳はエース田代未来が6月のインターハイ東京予選で左ひざ半月板を傷めて戦線離脱、今月初めの東京ジュニア選手権で78kg級インターハイ東京代表の山田あかりも肘を脱臼、残った大駒・橋本朱未も大会直前にひざを負傷してレギュラー3枚を欠くというあまりにも苦しい布陣。大将「欠」のまま4人で臨んだ今大会、2回戦は大将に小島ひかるを擁する草津(滋賀)を相手になんとか勝利したものの、3回戦の宮崎日大(宮崎)戦は副将同士の対決で井上舞子が114kgの松本沙樹に敗れて万事休す。不戦1人という扱いで、初日で金鷲旗の畳から姿を消すこととなった。

一昨年スーパー1年生の田代未来、橋本朱未を擁しこの大会を制した淑徳。その時点では「2人の在学中は全てのタイトルを取るのではないか」とまで評された黄金世代だったが、11年高校選手権は東日本大震災で中止、続く金鷲旗で田代未来が左ひざ前十字靭帯断裂という選手生命に関わる大怪我を負う不運。
今期はインターハイ出場も逃してしまいこの金鷲旗で最後の日本一に挑むはずだったが、待っていたのは両者とも畳すら上がることが出来ないというあまりにも残酷な結末。

出場を直訴した2人に対し「この子たちには将来がある」と歯を食いしばって登録抹消を決断した酒井健弥監督は「3人も負傷者を出して、自分の責任としかいいようがない。頑張ってきた生徒に申し訳ない」と悔し涙。しかし、田代と橋本のポテンシャルを知るものであればあるほど、間違いなくこの決断を支持するはずだ。「2人とも必ず国際級の選手として復活してくれると信じている」との酒井監督の言葉が実現すること、田代、橋本の今後の奮起と活躍を期待せずにはいられない。

5回戦
新田高○不戦2人△桐蔭学園高

新田は先鋒佐藤史織、次鋒内藤かりんが活躍し、2人差リードで桐蔭学園の副将、57kg級世界ジュニア王者山本杏を引っ張り出す。山本は内藤を抜いたものの中堅の鈴木夏海に大苦戦。鈴木は山本が遠間から強引に仕掛けた小外刈を透かし崩して浴びせ「技有」奪取。焦った山本は猛攻を見せるが、山本の攻めを熟知する鈴木はしたたかにこれを凌ぎ、自身も攻撃を仕掛けて拮抗を維持しながらタイムアップ。結局この試合は鈴木が優勢勝ち、鈴木は大将の大森さやかをも抜いて新田が不戦2人(3人残し)の圧勝。鍛え抜かれた柔道を披露した新田が見事準々決勝進出を決めた。

[Hパート]
シード校:宮崎商高(宮崎)
有力校:藤枝順心高(静岡)、鹿児島南高(鹿児島)
ベスト16進出校:宮崎商、鹿児島南高

宮崎商高と藤枝順心高が激突した3回戦は宮崎商高が勝利。藤枝順心は次鋒対決で48kg級高校選手権王者の次鋒・岡本理帆が80kgの大迫真美と引き分け。大迫に「指導2」を奪われた後内股「有効」を取り返す健闘だったが、ポイントゲッター岡本の引き分けで勝負はほぼ決した。宮崎商は大将に座る63kg級高校王者の松本千奈津が2人を抜いて勝利。ともに大駒1枚を擁する両チームだがポイントゲッターの階級差、そして仕事ぶりが勝敗を分けた形だった。

5回戦
鹿児島南高(鹿児島)○大将同士△宮崎商高(宮崎)

先鋒同士、次鋒同士の引き分けを受けた中堅対決から宮崎商・黒木佳菜が3連勝。3人を残したまま鹿児島南の大将・高山莉加を引っ張り出したが78kg級九州2位の強豪高山はここから一気呵成の3連勝。一人で盤面をひっくり返し、鹿児島南がベスト8進出を決めた。


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