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ロンドン五輪63kg級プレビュー×組み合わせ展望

(2012年7月31日)


※eJudo携帯版「e柔道」7月30日掲載記事より転載・編集しています。

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組み合わせに恵まれた上野、大一番は決勝戦
ロンドン五輪63kg級プレビュー×組み合わせ展望


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第1シードで戦う
上野順恵
日本代表選手:上野順恵
年齢:29歳
所属:三井住友海上

同学年のライバル・谷本歩実の陰に隠れてなかなか桧舞台に立つことが出来なかった上野。北京五輪の落選は「一本を取れる技がない」という評価によるものだったが、これに奮起した上野は09年ロッテルダム世界選手権をオール一本勝ちという胸のすくような成績で優勝。10年東京世界選手権で連覇の偉業を果たし「上野時代」を作ると、11年パリ世界選手権でも準優勝。今大会も第1シードで大会に乗り込む。

と書くといかにも金メダル候補最右翼と捉えられるかもしれないが、上野の最盛期は09年のロッテルダム制覇時。翌年から63kg級はエマヌ(フランス)、ファンエムデン(オランダ)、ウィルボーダス(オランダ)、アグベニュー(フランス)、ゾルニール(スロベニア)らを中心にパワーファイターが台頭、ベースに据えられるべき「力」の水準がいきなりあがってしまった。

それでも上野が10年東京世界選手権を優勝、11年パリでも2位の成績を残したのは、三井住友海上メソッドの歩留まりの良さと、桁外れのメンタルの強さ。パリ世界選手権の勝ち上がりはどれも危ない試合、拮抗した試合ばかりだったが結局海外のパワーファイターは長い時間のせめぎあいに我慢しきれずにミスを冒し、そこに一点突破で刀を差し込んだ上野が勝利するという形だった。

今大会、福見、中村と手順の確かさが武器の日本の2枚看板が敗れたが、上野も系列的にはそこに連なる詰め将棋ファイター。譜面どおりの演奏で優位を積み上げて作り上げるタイプで、相手にとっては研究しやすい型の選手だとも言える。
しかし、上野には、この「手順」にはおさまらないメンタルタフネス、そして勝負を見抜くカンがある。

綱渡りの勝負を決勝ひと試合に限定すれば、十分金にも手が届くはずだ。おそらく誰が相手でも「どこまでいっても負けない試合」は出来る上野。勝負どころの見極め、我慢が肝要だ。

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上野と準決勝で対戦
が濃厚なウィルボーダス
■有力選手

パリ世界選手権王者のエマヌ(フランス)が大本命。30歳のベテランだが、パワーをベースにした巧みな組み手と担ぎ技が得意で、今期は欧州選手権も制している。

ゾルニール(スロベニア)はグランドスラム東京で上野に競り勝って優勝した右組みの長身選手。掬投や自ら抱きついての裏投に後腰などパワーをいかした技が得意。

オランダからはファンエムデンではなくウィルボーダスが出てきた。パワーファイターだが力、組み手ともファンエムデンに比べると甘く、これは上野にとってはラッキー。

上野のレベルに絡んでくる選手でいうとシュレシンジャー(イスラエル)も強い。マルザン(ドイツ)は「死んだふり」枠だが、いまのところこれといって上がり目の材料は見つからない。

■組み合わせ

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昨年上野に勝利
しているゾルニール
組み合わせに恵まれた。エマヌ、ゾルニールという強敵2人と山がわかれ決勝まで対戦がなし。上野はケンカ四つが苦手だが、準決勝の相手はおそらく相四つのウィルボーダス、実力に比して上野は相性が悪くない。

→63kg級組み合わせ

【プールA】

上野の山。準々決勝はジョン・ダウン(韓国)とユスボア(アゼルバイジャン)の勝者と対戦。ここまでは問題はないだろう。

【プールB】

シュ・リリ(中国)がシードされた山で勝ち上がり候補はウィルボーダス(オランダ)。シュ、ウィルボーダスどちらが出てきても上野にはやりにくい相手ではない。

【プールC】

エマヌの山。アベル(キューバ)との2回戦は不気味だが、少なくとも過去3年の国際大会と世界大会の成績から考える限り、敵は見つからない。

【プールD】

ゾルニールの山でここは初戦でマルザン、準々決勝でシュレシンジャーと他とは比べ物にならないほどキツい。

【準決勝-決勝】

上野の決勝勝ち上がりはほぼ間違いない。
ゾルニールは予選ラウンドの消耗度がカギだが、ここは仮に最も強敵であるエマヌとの決勝を予想したい。

エマヌを相手に一発投げるのは難しい。組み手をしっかり進めて、エマヌに精神的に手詰まりを起こさせて崩して寝技勝負、というのがもっとも現実的な勝利のシナリオだ。ただし、止めることに集中して技を受け「指導」を先行されてはプランは崩壊する。足を出しながら、大技をさらして怖がらせながら、エマヌが壊れるまで粘っこく試合を進めたい。


※eJudo携帯版「e柔道」7月31日掲載記事より転載・編集しています。

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