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全日本カデ柔道体重別選手権男子レポート 73㎏級~90㎏超級

2012年4月16日


※eJudo携帯版「e柔道」4月10~12日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本カデ男子レポート 73㎏級~90㎏超級
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73㎏級
全中3位の吉田優平が優勝、強者飯島俊佑はまたも決勝で涙


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写真:混戦ブロックから
決勝進出を決めた吉田優平
第1シード、昨年の全国中学大会王者の森田貴文(東海大第五高1年)が初戦で敗れる波乱。勝利したのは佐々木健志(平田高1年)。森田から終盤背負投で立て続けに2つの「技有」を奪う完勝で会場を沸かせた。

決勝に進出したのは吉田優平(大垣日大高1年)と飯島俊佑(東海大相模高1年)の2人。

吉田は昨年の全国中学大会3位。1回戦は池田一生(石川県立工業高)から残り50秒で小外刈で「有効」を奪って勝利、準決勝は前戦で森田を破った佐々木から払腰で一本勝ち(0:59)して決勝進出を決めた。

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写真:第2シードの飯島俊佑は
順当に決勝進出
一方の飯島は、全国中学大会準優勝者。同大会では技の切れ味と威力で成績以上のインパクトを見せたファイタータイプの好選手だ。この日は1回戦で佐野安大(静岡学園高1年)から大腰「技有」で勝利。準決勝は渡辺大地(永山中3年)を相手に大外刈で「有効」をリードされたが直後に小外掛「有効」で追いつくと、GS延長戦では内股透で「技有」を奪って勝ち越し。全中に続いてファイナリストの権利を得た。

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写真:決勝、飯島の左体落を吉田が返す
決勝は吉田が右、飯島は左組みのケンカ四つ。

吉田は上、飯島は下から釣り手を得て、吉田は釣り手一本の右内股に相手の足を抱えた右袖釣込腰、飯島はこれを抜け捌いて横三角を狙う。続く展開、吉田が腰を切って誘ったところに飯島が左体落を合わせるが、つんのめって自らバランスを崩し、今度は吉田が横三角を狙う。この時点で1分11秒が経過、試合展開に差はつかず。

飯島左釣り手で背中を持つが、吉田は右内股で切り返し、飯島は場外へ。さらに釣り手を下から持った吉田、飯島がこれを肘を入れて畳み殺すとそのまま腕をロックして肘をこじ上げての右内股を2連発。2発目で飯島が大きく浮き、直後の2分1秒に飯島に「指導1」が与えられる。

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写真:吉田の右釣込腰。
飯島は手を突いて1回転、着地する
奮起した飯島奥襟を叩いて左内股を放つが、吉田は小外刈でいなすと再び足を抱えた右袖釣込腰。飯島は大きく浮くが一回転して着地。
吉田の左一本背負投を飯島はしっかり捌くが、1分40秒を過ぎて吉田は左内股足を高く上げて股中で捌いた飯島をケンケンで追い、飯島が足を降ろすのを見定めて左小内刈。さらに巴投と繋ぐ迫力の連続攻撃で明らかな山場を作る。飯島は寝技に引きずり込んでこの展開の印象を弱めようとするが、「待て」の直後の残り48秒、飯島に「指導2」が与えられる。

直後飯島は横落の奇襲を見せるが、吉田が潰して捌き不発。飯島は釣り手で背中を叩き一発のチャンスを伺うが、吉田は右大内刈に右体落、右内股と連続攻撃。飯島は掬投を合わせるが不発。
最後は飯島が腰の切りあいから一発を狙うが、吉田が引き手を切ってキッチリ止めたところでタイムアップ。吉田が「指導2」による優勢勝ちで見事優勝を決めた。

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写真:73kg級入賞者。左が優勝の吉田
【入賞者】
優勝:吉田優平(大垣日大高1年)
準優勝:飯島俊佑(東海大相模高1年)

吉田優平選手のコメント
「勝てたのは良かったですが試合内容が良くない。次はいい内容で優勝したいです。高校生になったので、高校で通用する技、体力を身につけていきたい。得意の内股を磨いて「一本」取れる選手になりたいです」

【1回戦】
佐々木健志(平田高1年)○合技(背負投・背負投)△森田貴文(東海大第五高1年)
吉田優平(大垣日大高1年)○優勢[有効・小外刈]△池田一生(石川県立工業高)
飯島俊佑(東海大相模高1年)○優勢[技有・大腰]△佐野安大(静岡学園高1年)
渡辺大地(永山中3年)○体落(1:44)△佐々木優太(羽黒高1年)

【準決勝】
吉田優平○払腰(0:59)△佐々木健志
飯島俊佑○GS技有・内股透(GS1:06)△渡辺大地

【決勝】
吉田優平○優勢[指導2]△飯島俊佑


81㎏級
白川剛章、難敵連破で見事全国大会初優勝


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写真:準決勝、相手を攻める尾方寿應
1回戦で組まれた釘丸将太(国士舘高1年)と三輪龍志(大成高1年)という同学年同士の好カードは釘丸が勝利。釘丸が1分35秒に背負投「技有」でリードするとさらに小内刈「有効」を2つ、最後は横四方固「一本」に仕留めて一本勝ちとまさしく完勝の一番だった。

決勝に進出したのは尾方寿應(東海大相模高2年)と白川剛章(福井工大福井高1年)の2名。

昨年この大会の73kg級を制している尾方は第1シード。1回戦は吉田翼(埼玉栄高1年)を小内刈「一本」、準決勝は釘丸将太から小内刈「技有」を奪って勝利、順当に決勝へと駒を進めた。

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写真:決勝進出の白川剛章。
ここまではオール一本勝ち
一方の白川は昨年の全国中学大会準優勝者。1回戦は全中3位の長井凌志(日体荏原高1年)を内股「有効」、さらに「指導2」、支釣込足「技有」、横四方固「技有」と圧倒して合技「一本」で勝利。準決勝は前戦で全中王者青木雅道(宮崎工高1年)を破って勝ち上がってきた野地優太(作陽高1年)を残り5秒の内股「一本」で屠り、好成績で決勝進出を決めた。

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写真:白川が片手の右内股で
尾方を跳ね上げる
尾方は左、白川は右組みのケンカ四つ。
尾方は下から釣り手を突き、両者引き手を争う。白川は片手の右内股で尾方を跳ね上げ、30秒にも釣り手を畳んだまま右内股、40秒にも引き手争いから相手を寄せて持ちながらの右内股、尾方は足を高く挙げてこれを捌く。この時点で1分10秒が経過、審判は「指導」を出さず試合を注視し、この時点でスコアに差はつかず。

展開上の危機を感じたか、尾方は相手を引き寄せて腰を切って圧力を掛け、白川は場外に逃れる。直後白川思い切った右内股一発、尾方は大きく浮いて場内大いに沸くが、尾方は立ったまま着地して難を逃れる。白川さらに引き手争いの中から回し込みの右内股、さらにケンケン内股を放ち尾方は透かして逃れるが、白川は直後の1分56秒にも組み際の右内股、ケンケンで尾方を追う攻勢。ここに至っても審判は「指導」を出さずスコアに差はつかない。

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写真:延長戦も再三白川が右内股を
仕掛けて攻勢
直後尾方は組み立てを変えて引き手から持ち0釣り手で背中を叩くが、これを巻き返した白川が圧力を掛けると組みつぶれてしまう。さらに2分19秒、尾方は奥襟を叩いて前に出るが白川はこれを右内股に切り返す。尾方はこのあたりから相手の釣り手を外にはたき出しておいての左大外刈を見せ始め再三白川を崩すようになるが、大枠尾方が前に出ようとすると白川が内股で切り返すという構造のまま、両者ポイントなく試合はGS延長戦へ。

延長戦も白川が釣り手を上から持ち、尾方は下から突き返して対抗。
尾方は左小外刈、左体落で白川を崩そうとするが白川はことごとく右内股に切り返して度々尾方を伏せさせる。

残り35秒、尾方が組み際の左大外刈で白川にたたらを踏ませる場面もあったが、全体としては右内股を仕掛け続ける白川が圧力、技とも優勢。残り20秒を切ってからも右内股を2連発と攻撃姿勢を緩めず、さらに背中を握っての片手内股、尾方最後の反撃の左小外刈も右内股に切り返し、タイムアップ。

判定は2本が白川、1本が尾方を支持。僅差2-1で最上級生の尾方を降した白川がカデカテゴリの日本一の座を獲得した。

決勝はお互いが「一本」を取れる技を持ちながら攻め込みきれず、やや決意の足りない一番という印象。傍目には凡戦と捉えられかねない試合となった。

これを演出してしまった大きな要因は審判。主審は序盤の白川の2度の攻勢に「指導」を出して試合をコントロールすることを怠り、そのために後半、試合展開に差がつきかけた場面でも「いまさら「指導」は出せない」というジレンマに陥り両者の攻撃姿勢を引き出すことに失敗したように思えた。介入すべき状況を見逃したために試合のコントロールを失う典型的な例という印象が残った一番だった。

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写真:入賞者。左が優勝の白川
【入賞者】
優勝:白川剛章(福井工大福井高1年)
準優勝:尾方寿應(東海大相模高2年)

白川剛章選手のコメント
「今日は頑張りました!(笑)。準決勝、内股で一本を取れたことで波に乗れたかなと思います。旗判定はどっちに来るかわからずただただ『あがってくれ!』という感じでした。嬉しいです。次の目標はインターハイに出場すること、将来は一本を取れる選手になって世界で活躍したいです」

【1回戦】
尾方寿應(東海大相模高2年)○小内刈(0:39)△吉田翼(埼玉栄高1年)
釘丸将太(国士舘高1年)○横四方固(3:34)△三輪龍志(大成高1年)
野地優太(作陽高1年)○GS僅差3-0△青木雅道(宮崎工高1年)
白川剛章(福井工大福井高1年)○合技(支釣込足・横四方固)△長井凌志(日体荏原高1年)

【準決勝】
尾方寿應○優勢[技有・小内刈]△釘丸将太
白川剛章○内股(3:55)△野地優太

【決勝】
白川剛章○GS僅差2-1△白川剛章


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※eJudo携帯版「e柔道」4月10~12日掲載記事より転載・編集しています。

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