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全日本カデ柔道体重別選手権男子レポート 50㎏級~66㎏級

2012年4月16日


※eJudo携帯版「e柔道」4月8日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本カデ男子レポート 50㎏級~66㎏級
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50㎏級
地力とスピード、好パフォーマンス見せた杉本颯が全国大会初タイトル獲得


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写真:1回戦、羽田野航が仁田泰斗から
小内巻込で「技有」を奪う
1回戦に波乱。第1シードの11年全国中学大会王者・仁田泰斗(大牟田高1年)に同大会ベスト8の好選手・羽田野航(大安中3年)が挑んだ一戦で羽田野が勝利をおさめたのだ。
この試合は両者左組みの相四つ。開始から羽田野が、豊かなスピードを生かして引き手を先に制し左大外刈に左払腰でペースを掴むと、43秒に組み際の左小内巻込。入り鋭く、決め豪快なこの技が見事に決まって「技有」。以降も羽田野が仁田を大きくあおっては左背負投を連発。圧倒的優勢のまま試合を終え、大会開幕早々の第1試合で大アップセットを成し遂げた。

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写真:決勝に臨む杉本颯
決勝に進出したのはその羽田野と、今期戦力充実、3月の近代柔道杯を制した兵庫・灘中の3年生杉本颯の2名。

羽田野は前述の通り初戦で第1シードの仁田に優勢勝ち。準決勝は森下勇斗(相原中3年)をGS延長戦の末に僅差3-0で降しての決勝進出。

一方の杉本は1回戦で黒田錦士郎(鳴門渦潮高1年)から巴投で「技有」を奪って優勢勝ち、準決勝は昨年のこの大会で2位入賞している巣山太智(松本第一高1年)から肩車「有効」で勝利して決勝進出を決めた。

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写真:決勝、リードを得た杉本は
なおも右袖釣込腰を狙う
決勝は羽田野が左、杉本が右組みのケンカ四つ。
引き手争いが続く中、45秒に杉本、組み際に釣り手で袖を制すると右袖釣込腰。振り回すような大きな動きのこの技に羽田野は円弧を描いて畳に振られ落ちて「技有」。

奮起した羽田野、左釣手で奥襟を叩いて杉本を引きずり伏せさせ、1分2秒に杉本に「指導1」。
1分33秒には杉本が両手で左襟を握った右背負投、両者伏せる。羽田野は前に出、羽田野は釣手で横襟の高い位置をもって良い形を作り、その圧力を受け始めた杉本は右袖釣込腰に掛けつぶれ、頭が下がり始める。
羽田野は左背負投を連発して攻勢。杉本は右一本背負投で展開を切ろうとするが羽田野はこれを跨いで腕挫十字固を狙い「待て」。

やや遅れを取り始めた杉本だが、組み手で不利をかこつ場面でも前へ出続け、展開を取り戻す。3分4秒には組み際の右背負投で羽田野を横倒しに転がし、あわや「有効」という場面も作る。これにやや毒気を抜かれた羽田野は組み手で度々良い形を作りながら詰めまで持っていくことができず、そのままタイムアップ。杉本が序盤の「技有」で優勢勝ち、見事初の全国タイトルを獲得した。

決勝は羽田野が巧みな組み手で再三良い形を作ったが、杉本の地力と一発の威力がこれを弾き返したという試合だった。

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写真:50kg級入賞者。
優勝の杉本(右)と2位の羽田野
【入賞者】
優勝:杉本颯(灘中3年)
準優勝:羽田野航(大安中3年)

杉本颯選手のコメント
「もう少し組んで投げる柔道をしたかった。内容は不満です。その中でもしっかり組み手ができた場面はあって、それは良かったのかなと思います。次はドイツのカデ大会で優勝できるように頑張ります。しっかり組んで一本を狙う柔道がしたいです。」

【1回戦】
羽田野航(大安中3年)○優勢[技有・小内巻込]△仁田泰斗(大牟田高1年)
森下勇斗(相原中3年)○内股(0:12)△二宮琢磨(宇和島東高1年)
巣山太智(松本第一高1年)○優勢[技有・小外刈]△梅北亘(京都共栄学園高1年)
杉本颯(灘中3年)○優勢[技有・巴投]△黒田錦士郎(鳴門渦潮高1年)

【準決勝】
羽田野航○GS僅差3-0△森下勇斗
杉本颯○優勢[有効・肩車]△巣山太智

【決勝】
杉本颯○優勢[技有・袖釣込腰]△羽田野航


55㎏
平鍋達裕が2連覇達成、50kg級世界カデ王者永山竜樹は決勝で苦杯


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写真:順調に決勝まで勝ち上がった
世界カデ50kg級王者の永山竜樹
決勝に進出したのは昨年のチャンピオン平鍋達裕(福井工大福井高2年)と、同じく昨年の50kg級チャンピオンで世界カデ選手権も制している永山竜樹(大成高1年)。期待通りの両雄の顔合わせとなった。

両者の勝ちあがりは圧倒的。平鍋は1回戦で石川勇太(習志野高1年)を得意の掬投「一本」(1:09)に仕留め、準決勝も僅か27秒で鈴木一真(白鴎大足利高1年)を内股で一蹴。他を寄せ付けずに決勝進出を決めた。

永山は1回戦で澤田航(嘉穂高1年)を一本背負投で畳に叩きつけて一本勝ち(1:29)。準決勝も小外刈で狩野隼人(前橋工高1年)から「一本」(1:18)を奪って文句なしの内容で決勝に駒を進めている。

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写真:決勝、平鍋は燕返から朽木倒を狙う
決勝は平鍋は左、永山は右組みのケンカ四つ。
開始早々、永山は釣手を上から持って左一本背負投を2連発。平鍋が抜け伏せるとすかさず上にかぶって横三角を試みるが果たせず「待て」。

40秒に永山は小外刈、平鍋はこれを燕返に切り返して朽木倒、永山は伏せる。
50秒には平鍋左袖釣込腰から右手で足を抱えるが永山すんなり捌いて「待て」。

このあたりから平鍋が前に出始め、左内股を2連発。これはいずれも引き手が切れてしまうが平鍋さらに肩車で攻め、引き手で永山の裾を掴んで激しく振り、腰を切って永山を守勢に追い込んだ2分9秒、永山に「指導1」。

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写真:平鍋は永山の左一本背負投を
掬投で切り返す
以降も平鍋が攻勢を保つが、1分50秒に釣手を上から掴んだ永山が強烈な左一本背負投。一旦止まったところからさらに前に走って決めに掛かるが、平鍋場外でこれを掬投に切り返して永山は大きく回ってひざを着く。これは勿論「待て」の後でノーポイント。

平鍋はこの攻防以降も小外刈に片手の左内股と技は繰り出すものの、一発の予感を漂わせながらジリジリと前に出てくる永山をややもてあまし始めたところでタイムアップ。試合はGS延長戦に持ち込まれる。

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写真:GS延長戦、
平鍋は永山の左一本背負投を
再び掬投に切り返し「一本」を奪う
延長開始早々、永山は左の片襟背負投。しかし投げきれず「待て」。
平鍋釣手で背中を叩くと永山これを嫌い両者場外に飛び出て「待て」となる。

再開後、平鍋猛然と前に出るとこれを呼び込んだ永山は左一本背負投。ところがこれを予期していた平鍋、ほとんど同時と言って良いタイミングでこれを掬投に切り返すと、永山は自らの前に投げようとする力との相乗効果で綺麗に縦に一回転。主審は一瞬間を置いて「一本」を宣告した。

平鍋、オール一本の完璧な内容で見事全日本カデ2連覇を達成。永山の一本背負投を食いかけ、掬投で切り返した本戦中盤の攻防を生かしての、狙い済ました一撃だった。

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写真:55kg級入賞者。左が優勝の平鍋
【入賞者】
優勝:平鍋達裕(福井工大福井高2年)
準優勝:永山竜樹(大成高1年)

平鍋達裕選手のコメント
「自分は高校2年、回りはみんな後輩なので負けるわけにはいかない。意地がありました。今日は良い動きができていたと思います。次はインターハイの優勝目指して頑張りたい。ジュニアでも結果を残すことが目標です」

【1回戦】
平鍋達裕(福井工大福井高2年)○掬投(1:09)△石川勇太(習志野高1年)
鈴木一真(白鴎大足利高1年)○優勢[有効・袖釣込腰]△樋口裕大(扇中3年)
永山竜樹(大成高1年)○一本背負投(1:29)△澤田航(嘉穂高1年)
狩野隼人(前橋工高1年)○優勢[指導2]△棚木達博(天理高1年)

【準決勝】
平鍋達裕○内股(0:27)△鈴木一真
永山竜樹○小外刈(1:18)△狩野隼人

【決勝】
平鍋達裕○GS掬投(GS0:32)△永山竜樹


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