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全国高等学校柔道選手権大会男子団体戦マッチレポート
準々決勝~準決勝

2012年4月3日


※eJudo携帯版「e柔道」3月22日掲載記事より転載・編集しています。

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全国高等学校柔道選手権大会男子団体戦マッチレポート
準々決勝~準決勝 1/2


準々決勝

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写真:天理高は
西尾徹の横四方固「一本」で先制
天理高◯代表戦△国士舘高
(先)大岩郁弥×引分×田崎健祐(先)
(次)西尾徹○横四方固(3:00)△宮川嘉軌(次)
(次)西尾徹△合技(3:00)○横田雄斗(中)
(中)長友幹斉×引分×横田雄斗(中)
(副)石井湧磨×引分×砂田勇登(副)
(大)大岩龍介×引分×吉良勝弥(大)
(代)石井湧磨○横四方固(1:51)△砂田勇登(代)

ついに王者国士舘高が落城。首級を挙げたのは快進撃を続ける古豪・天理高だった。
国士舘は重量チームの天理に対し、先制を志向してポイントゲッター田崎健祐を投入。しかしこれが大岩郁弥に止められて引き分けに終わってしまう。
おそらくはリードを保ったまま試合を進めて副将砂田勇登でクロージングを掛けるつもりだったであろう国士舘は出端を挫かれ、さらに次鋒の宮川嘉軌が西尾徹を相手に寝技で引き込んだところに覆いかぶさられ、横四方固で敗れてしまう。

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写真:国士舘・横田雄斗の内股透が「技有」
国士舘は次戦、すかさず横田雄斗が内股透で西尾を頭から畳に突き刺して「技有」、さらに横四方固に決めての合技「一本」で取り返してタイに持ち込んだが、以後大将対決までの3戦は引き分け。
大将戦では国士舘・吉良勝弥の右朽木倒で大岩龍介が尻餅をつく場面があり一旦は「有効」が宣告されたがこれは副審2人が迷わず異議、惜しくも取り消しとなり、結果、勝敗の行方は代表同士による決定戦に縺れ込んだ。

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写真:国士舘・砂田勇登が
かぶり切れなかったところを、
石井が覆いかぶさって抑え込む
代表戦は国士舘・砂田勇登と天理・石井湧磨。本戦では引き分けに終わっている顔合わせだ。
砂田、石井ともに右組みの相四つ。石井が右払巻込で潰れると砂田はすかさず上から被って寝技を選択。「国士舘返し」でめくろうとするが果たせず「まて」。
1分が過ぎ、再び石井の右払巻込から同様の展開。しかし砂田がめくりかえそうとしたところに機先を制した石井が覆いかぶさって横四方固。国士舘返の典型的な失敗パターンに嵌り、巨漢の石井にガッチリ抑え込まれた砂田は動けず「一本」、1分51秒。天理は攻撃力を磨き続けたスタイルが大舞台で結実、ついにベスト4入りを果たした。

国士舘は先制できず、かつビハインドを背負ったことが非常に痛かった。手堅く戦いながらもチャンスを逃さない、獲るべき場面と判断したら必要なリスクをしっかりとって得点を重ねるのが国士舘の長所だが、巨漢の揃う天理に対しもはや失敗できない状況に陥り、立ち技、寝技とも決定的なエリアへの侵入回数が少なくなっていった印象だ。失点がストロングポイントであるはずの寝技であったこともこれを後押しした感がある。

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写真:主将・砂田は
敗戦のショックからしばし立ち上がれず
負傷者多発で国士舘のチーム状態は最悪。ビハインドからタイに戻して以降の4試合は巨漢チームに対する決壊を必死で防ぎ続けた、悪い流れを押しとどめようとし続けた試合だったが、彼らが戦い続けたのは天理という眼前の敵だけでなかったように思える。戦力の小粒さ、サイズのなさを補うべく磨きに磨いて作ってきたチームからエース江畑丈夫が離脱、磯田範仁も負傷で団体戦には登録されず、宮川嘉軌も肘を負傷、横田雄斗は前日の個人戦で決勝まで戦って消耗。迫りくる挑戦者・東海大浦安の足音の中、直前だけでなくここ数週間続く立て続けのアクシデントの影響は単なる戦力減殺に留まらず、高校選手権に向けて国士舘には明らかに悪い流れ、逆風が吹いていた。選手たちもそれは肌で感じていたはずである。
それでも勝たねばならぬ宿命を帯びた国士舘、出場の5人全員が腕を突っ張ってこの逆風に逆らおうとした1週間、そしてこの日の3試合だったが、これがこの準々決勝、代表戦でついに決壊したという印象だ。

敗戦後、選手たちを「負けた時には死ぬまで稽古しろ!」と一喝した岩渕公一監督だったが、インタビューに対しては「2月までは順調に来ていたが3月に負傷者が続出。それでもチャンスはあると思っていたが、正直今回はオーダーのしようがなかった」と丁寧に受け答え。「やはり怪我人を出すようではいけない。これが、今出せるもの、今の力だということです。まだまだ総合力をつけないといけない」と達観したように語ったが、戦前「江畑を下げたのは、夏があるから。ここで壊すわけにはいかない」と語っていたように岩渕監督の目はすでに次戦を見据えている。
勝ち続ける国士舘、負けない国士舘も勿論怖いが、これで「挑戦者」という立場が明確になった国士舘はなお怖いはず。まだ1年生の江畑は負傷直前、全日本選手権出場クラスの社会人と投げて投げられるタイの稽古を繰り広げていたという情報もあり、このチームは確実に一段、二段と上がった状態で夏を迎えるはずだ。次戦の健闘に期待したい。

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写真:桐蔭学園・岡田敏武が
鷹尾翼に左一本背負投を押し込んで「技有」
桐蔭学園高◯1人残△大牟田高
(先)山本幸紀×引分×佐藤正大(先)
(次)渡部達也×引分×田中力也(次)
(中)岡田敏武○合技(2:18)△鷹尾翼(中)
(中)岡田敏武○背負投(0:10)△森勇也(副)
(中)岡田敏武△優勢[有効]○大町隆雄(大)
(副)藤井靖剛×引分×大町隆雄(大)
(大)竹内信康

桐蔭学園と大牟田の試合は1人残しで桐蔭に凱歌。
桐蔭はエースの山本幸紀、大牟田は2枚看板の一翼である佐藤正大とともに先制を狙ってポイントゲッターを先鋒に投入してきたが、ここは取り役がカチ合う形で引き分け。 双方にとって痛い引き分けだったが、このことで後衛戦力の厚さがダイレクトに試合に影響することになった。戦力豊富な桐蔭は次鋒戦の引き分けを受けた中堅岡田敏武が2人を抜き去ってリード。大牟田は大将に座るエース大町隆雄が「有効」で岡田を抜き返すが、さすがに岡田に続いて藤井靖剛という強豪2連戦には力尽きてしまい引き分け。桐蔭学園がベスト4へと名乗りを挙げた。

大牟田は迫力十分の攻め、桐蔭は大将の竹内信康が最も信頼厚い選手ではあるがなにぶん軽量ということもあり「大町に全部めくられるのでは」と恐怖感を感じる一瞬もあったはずだ。金鷲旗、インターハイに向けて再び全国で上位をうかがう強豪であることは間違いない。

東海大浦安高○3人残△四日市中央工高
(先)折原虹之介○小外掛(2:32)△池田大志(先)
(先)折原虹之介×引分×木戸清孝(次)
(次)女良魁斗○小外掛(1:43)△山口義弥(中)
(次)女良魁斗○上四方固(2:01)△下田将大(副)
(次)女良魁斗×引分×萩健太(大)
(中)石神大志
(副)ウルフアロン
(大)ベイカー茉秋

東海大浦安は軽量の鎌田嵩平を1試合休ませて1年生の折原虹之介を先鋒に投入。折原が2人を相手にすると、後を受けた女良魁斗が2人抜き、大将の萩健太とはしっかり引き分けて2人のみで試合終了。あっさりベスト4進出を決めた。

四日市中央工高は敗れたとはいえ殊勲の入賞。今年のチームは決して評価は高くなかったが、12月の松尾三郎杯参加を軸に組んだ冬季関東遠征で経験値が上がり急成長。混戦ブロックを勝ち抜いて見事ベスト8の栄冠に輝いた。大健闘と言えるだろう。

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写真:東海大相模・秋吉俊太が
林孝樹から内股透で2つの「技有」を奪う
東海大相模高◯4人残△小杉高
(先)高梨優也○優勢[有効]△高波健吾(先)
(先)高梨優也×引分×梶谷昌吾(次)
(次)秋吉俊太○優勢[有効]△又場郁哉(中)
(次)秋吉俊太○裏投(1:12)△江添圭貴(副)
(次)秋吉俊太○合技(0:30)△林孝樹(大)
(中)眞砂谷幸弥
(副)河端祥也
(大)小原拳哉

東海大相模高も2人で強敵・小杉高を退ける圧勝。準々決勝にして手堅さと強さが同居する満点の試合を繰り広げ、非常に良い形でベスト4進出を決めた。

結果決まった準決勝のカードは、

天理高-桐蔭学園高
東海大浦安高-東海大相模高

の2試合となった。

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※eJudo携帯版「e柔道」3月21日掲載記事より転載・編集しています。

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