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全国高等学校柔道選手権男女個人戦展望

2012年3月17日


※eJudo携帯版「e柔道」3月16日掲載記事より転載・編集しています。

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全国高等学校柔道選手権男女個人戦展望 1/2

60kg級
世界カデ王者・大島優磨がV候補筆頭


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写真:60kg級の第1シード、大島優磨
※写真は11年全日本ジュニア時
第1シードに配された世界カデ選手権王者、全日本ジュニア2位の大島優磨(国士舘高)が頭一つの二つも抜けた優勝候補。昨年の高藤直寿(東海大相模高)ほどの絶対性はないが、鉄板と言っていいだけの力を持っている。足技も巧みで、相手が崩れたところを「一本」に繋げる技術も抜群、寝技も上手い。相手に先手先手で粘られたところを一発狙いに嵌って単調になる悪い癖が顔を出さなければ高い確率で優勝は大島だろう。

これを追うのがインターハイ準優勝の田中崇晃(白鴎大足利高)。同大会決勝では高藤に敗れたが、準決勝までは背負投と払巻込で5戦して4試合を一本勝ちと出色の技の切れ味を見せていた。切れ味の一方戦いぶりにやや線の細さのあった選手だが、チャンス1回で試合を決める技があるだけに大島にとっても油断のならない選手だろう。

55kg級全日本ジュニア王者の泉谷僚児(天理高)もノーシードながら忘れてはいけない存在。ただし計量の泉谷は60kgカテゴリではインパクトのある成績を残せてはおらず、加えて今大会は前日計量のため、1日で大きく体重を増してくる選手も多いはず。勝ち上がるのは簡単ではない。

ほか、インターハイでは準決勝で田中に敗れたものの3位に食い込んだ末木貴将(近大福山高)、同じく3位の枠谷逸平(箕島高)が有力。55kg級で世界カデ選手権の代表を務めた平鍋達裕(福井工大福井高)、10年全国中学大会60kg級王者の小倉拓実(柳ヶ浦高)の2人が第3グループといったところ。

ただし、前述のように今大会は前日計量。計量後一気に増量してくる選手が多数出ることは確実で軽量級の力関係にはこれが大きく影響する。大島、田中の2トップ以外の勝ちあがりは大きく揺れる可能性を孕んでいると言っていいだろう。

組み合わせは3回戦で小倉-平鍋、ベスト8で大島-末木、ベスト4で大島-泉谷、田中-枠谷・平鍋・小倉。田中と泉谷は比較的戦いやすいブロックだ。


73kg級
橋口祐葵と磯田範仁、66kg級選手に強者が揃う


10年インターハイ66kg級王者橋口祐葵(延岡学園高)が優勝候補筆頭。磯田範仁(国士舘高)と66kg級の選手2人で2強を形成すると見てよいだろう。

橋口は袖釣込腰を中心に投げカン抜群、天才肌で華やかな柔道をする。11年はやや停滞していたが、金鷲旗では大将を務めるなど大きい選手も苦にせず、昨秋はチームを九州新人大会王者にまで導いて復調気配。

一方の磯田は技の切れにはやや欠けるがが組み手の手堅さと寝技の強さでジックリ戦うタイプ。小学生時代から団体、個人と全国優勝を重ねてきた選手だが、小学生時代活躍した選手が早熟さゆえに潰れていくというパターンには背を向け、中学、高校と各カテゴリでしっかりと結果を残してきた。線の細さに加えて膝を負傷しているという情報がありこれは気がかりな点だが、ポカをするタイプではないため出場すればかなりの確率で上位対戦まではたどりつくだろう。大砲タイプの橋口にとっては磯田が最もやりにくい相手のはずで、この磯田の出来は優勝の行方を大きく左右する。

73kg級の選手では09年の全国中学大会で2位(1位は竹内信康・桐蔭学園高)の村上洋平(愛媛・新田高)、団体戦優勝候補の東海大浦安高でレギュラーを張る鎌田嵩平が面白い。ファイタータイプで独特の勝負カンがある鎌田は3回戦で早くも橋口と激突。前半戦の大きなみどころだ。

組み合わせは前述の橋口-鎌田が3回戦で当たるほかは、磯田、村上と強者はブロックがわかれた。空白地帯のBブロックは鳥居天翔(東海大相模高)伊藤智将(沖学園高)の準々決勝が面白い。


81kg級
V候補筆頭は小原拳哉、女良魁斗との「前哨戦」に注目集まる


ノーシードながら優勝候補は神奈川の暴れん坊・小原拳哉(東海大相模高)と見る。投げ技の切れ、連続攻撃の鋭さと勝負に対する執念は特筆すべきものがある。昨夏の全日本ジュニア予選で負傷、肘を手術したが現在は全快。激しい柔道スタイルゆえに消耗もまた多い傾向があり、終盤戦までスタミナを温存できるかどうかが課題だ。

続く有力選手は岡村直哉(修徳高)女良魁斗(東海大浦安高)佐藤正大(大牟田高)香川健吾(崇徳高)

岡村はシニア強化選手岡村智美(コマツ)の弟。長身で懐が深く、スケール感のある柔道が特徴で今がまさに伸び盛り。茫洋としながらも東京都の団体戦では2人、3人と連続して抜くスタミナと肝の強さを見せており、個人戦に集中する今大会の出来は非常に楽しみだ。

第2シードの女良は準々決勝で早くも小原と対決。ともに団体戦ではレギュラーを張り、翌日の団体戦では準決勝での対戦が濃厚。小原がどれだけ抜けるかに勝負のポイントが掛かっていることもあり、この試合は結果はもちろんその様相も大きく団体戦に影響するはず。この点でも要注目だ。

佐藤正大は九州新人チャンピオン、香川健吾は足技、寝技に後の先も効く好選手。以降は混戦で岩橋龍汰(龍谷高)小野翼(作陽高)中上駿(清風高)らが有力。


90kg級
好選手集中の最注目階級、見逃せないカード続出


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写真:90kg級の山本幸紀は投げ技のキレが
完全復活、一段スケールアップした
今大会の主役級の選手がこの階級に集中した。優勝に絡むと目されるのは山本幸紀(桐蔭学園高)江畑丈夫(国士舘高)ベイカー茉秋(東海大浦安高)、この3人に対抗し得るのは大町隆雄(大牟田高)。きれいに山の分かれたこの4人がベスト4を占める可能性が高い。

山本はかつての切れる投技を中心にしたスタイルから、1年時は主戦武器を寝技にシフトし大活躍。しかし今夏は絶不調に陥り、正直今後の活躍は難しいのではという時期もあったが新チーム結成以降見事に復活。投技の切れ味に取り味のある寝技で連戦連勝、間違いなく全国優勝に手が届くスケールの選手となって日本武道館に戻ってきた。一度どん底を味わって精神的な強さも備わり、今回は優勝候補だ。

ベイカー茉秋は抜群のパワーが武器で、独特の勝負勘を持つ。一度乗ると止まらないノリの良さが特徴で、昨夏のインターハイ(81kg級)準決勝では上田達彦(日本学園)に一方的に攻められ「指導2」まで奪われると思い切って戦術変更、中盤以降完全に盛り返して「指導」「有効」「技有」と電車道で勝利をもぎ取った。力関係の上下に関わらずどこから技が飛び出すかわからない、どこから盛り返してくるかわからないベイカーの柔道は上位対戦でも大いに力を発揮するはず。

1年生の江畑丈夫は投げ勘抜群。歴代江畑を指導した監督たちが「どうしてああなるのかわからない」という独特の踵でカットするような豪快な投げは今も健在。東京都予選を前に肩を負傷、現在は調子を上げているとのことだがここが不安材料だ。

大町隆雄は全日本ジュニア2位。インターハイ(ベスト8)と同大会ともに優勝した長倉友樹(修徳高)に敗れているが、全日本ジュニアではインターハイ3位の小林悠輔(埼玉栄高)、世界カデ選手権優勝の田崎健祐(国士舘高)と錚々たるメンバーを得意の一本背負投で畳に叩きつけて勝利している。年末に足首を故障、得意の低い担ぎ技の生命線でありこの点は心配だが、思い切りよく技を仕掛けることができれば間違いなく頂点に絡んでくる選手。

準決勝は高い確率でベイカーvs大町、山本vs江畑という大会屈指の好カードが実現する。江畑は緒戦(2回戦)で81kg級全日本カデ王者の野々内悠真(崇徳高)と戦うといういきなりの山場があり、ここを大事に戦いたい。


無差別級
序盤に注目対決2カード、勝者がトーナメント制する可能性大


第1シードの村井慎太郎(東海大仰星高)と優勝候補の一角・135kgの横山尭世(国学院栃木高)が初戦でカチ合い、逆側の山では後藤隆太郎(慶應義塾高)北岡宏樹(崇徳)というこれも優勝候補同士が1回戦で対戦するという過酷な組み合わせ。

横山は国体の関東予選では一学年上の東海大相模高のエース・倉橋功を放り投げて「一本」に沈め、12月の松尾三郎杯では後の先が上手い北岡宏樹を払腰で豪快に投げつけて勝利している。乗ると手がつけられない強さを発揮する一方、悪い展開では自縄自縛に陥りどこまでも落ち込む、という波のある選手だけに初戦で村井と対戦するというこの組み合わせがどう影響するか。この2人のいる山は他にこれという強豪選手がおらず、この試合の勝利者が決勝まで一気に駆け上がる気配が大だ。

北岡-後藤。北岡は後の先が巧みで、勝負どころでは近距離から相手に掛けさせて嵌める展開でしぶとくポイントを挙げてくる。しかし柔らかさのある後藤はバランス勝負は得手、北岡にとってはやりにくい相手で、後藤のパワーをまっすぐに受けてしまうと厳しい展開になるのではないか。この試合の勝者は準決勝で大岩隆介(天理高)-佐藤和哉(静岡学園高)の勝者との対戦が濃厚。

優勝候補の一角に挙げられるウルフアロン(東海大浦安高)は準々決勝で作陽高の主将・近藤駿(作陽高)と新田高の1年生エース影浦心の勝者と対戦する。


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