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グランプリデュッセルドルフ各階級概況×詳細

2012年3月1日


※eJudo携帯版「e柔道」2月20、21日掲載記事より転載・編集しています。

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グランプリデュッセルドルフ各階級概況×詳細 1/2

60㎏級
好調ジャン・ジンミンがついに戴冠
山本浩史は初戦敗退で五輪レース落選濃厚


【入賞者】
1.JANG, Jin-Min(KOR)
2.GANBAT, Boldbaatar(MGL)
3.ENGLMAIER, Tobias(GER)
3.SHUKVANI, Betkili(GEO)
5.CHOI, Gwang-Hyeon(KOR)
5.DAVAADORJ, Tumurkhuleg(MGL)
5.PESSOA, Sergio(CAN)
5.TAKATO, Naohisa(JPN)

優勝は韓国のジャン・ジンミン(WR25位)。前週のワールドカップ・オーバーヴァルトで高藤直寿(東海大相模高3年)に一本勝ちして3位入賞を果たした勢いを持ち込んでの戴冠。ランキング的には「無印」と言って良い存在だが、ここのところの好調、さらに直近に配された第1シード山本浩史(日体大4年)の初戦敗退というハプニングを利してスルスルと勝ち上がり、準決勝でエンゲルマイアー(ドイツ・WR22位)、決勝でガンバット(モンゴル・WR14位)をともに「技有」で下して優勝を決めた。

日本期待の山本浩史(日体大4年)はなんと中国の無名選手ラムシを相手に初戦敗退の悪夢。1月のワールドマスターズに続く大失態で、追加派遣で折角与えられた捲土重来の機会を自らフイにすることとなってしまった。1番手・平岡拓晃(了徳寺学園職)の今シリーズへの投入がない一方での追加派遣措置、自力で差を詰める大チャンスだったが、却って状況を悪くしただけだった。

優勝以外にないはずのこの大会での初戦敗退、国際大会2大会でただの1勝も挙げられないこの事態は致命的。五輪代表争いはこの日を持って終戦と見るのが妥当だろう。

高藤直寿は4回戦でガンバットに肩車「有効」を奪われて敗退。高藤はこの日決勝を争ったジャン・ジンミンとガンバット、いずれにも初対戦のワールドカップ青島(12月)では複数の「指導」を奪って勝利しているが、ジャンには前週のワールドカップオーバーヴァルトで浮落で一本負け、ガンバットにもこの日は投げられてポイントを失っての負けと分が悪くなってきた。特にモンゴル勢には連勝のあ3連敗と完全に碁盤の目をひっくり返されており、各国の高藤研究が進んでいることは明らか。
研究されて尚勝たねばならない国際大会の壁。大活躍の一方でノンタイトルに終わった結果とともに、高藤にとってはひとつ大きな課題が見つかったシーズンだった。

【日本人選手勝ちあがり】
山本浩史(日体大4年)
成績:1回戦敗退
[1回戦]
山本浩史△優勢[有効・裏投]○ア・ラムシ(中国)

高藤直寿(東海大相模高3年)
成績:5位
[1回戦]
高藤直寿○袈裟固(1:05)△リー(香港)
[2回戦]
高藤直寿○内股(2:46)△パピナシビリ(グルジア)
[3回戦]
高藤直寿○小内刈(3:14)△マッケンジー(イギリス)
[4回戦]
高藤直寿△優勢[有効・肩車]○ガンバット(モンゴル)

66㎏級
優勝はガダノフ、森下純平は3位に終わりアピール叶わず


【入賞者】
1.GADANOV, Alim(RUS)
2.KHASHBAATAR, Tsagaanbaatar(MGL)
3.CHOI, Min-Ho(KOR)
3.MORISHITA, Jumpei(JPN)
5.AN, Jeong-Hwan(KOR)
5.DRAGIN, Dimitri(FRA)
5.DREBOT, Serhiy(UKR)
5.SZOKE, Laszlo(ROU)

優勝は第2シードのガダノフ(ロシア・WR4位)、2位が第1シードのハッシュバータル・ツァガンバータル(モンゴル・WR2位)と結果自体はまずまず妥当。

五輪代表争いに復帰するためには優勝しかないという状況でのエントリーとなった森下純平(筑波大3年)は準決勝敗退で3位。ガダノフを相手に「指導1」をリードしながら立て続けに「指導2」を失っての敗退だった。
自他ともに認める森下の課題は、組めれば強烈な一発がある一方でなかなか自分の形で組ませてもらえないこと。そしてガダノフの特徴は、さしたる技はないがとにかく組み力が強いこと。五輪代表争いに生き残るには売りである投技一発の魅力をアピールするしかない森下だが、この「圧力ファイター」との対戦での「指導2」負けという結果からは逆に「なかなか自分の形で組めない」ことがクローズアップされることになるはずでこれは非常に厳しい結果だ。

実績で海老沼匡(明治大4年)に水を空けられ、これを跳ね返すアピールポイントを出せないままにシリーズを終えた森下。五輪出場は非常に厳しい状況となった。

もう1人の3位は、チェ・ミンホ(韓国)。階級変更以降スポット的に凄さを見せながらなかなか上位入賞につなげることが出来なかったチェだが、ようやく具体的な結果を得ることとなった。バルデラマ(ヴェネズエラ・WR19位)、ドラクシック(スロベニア・WR7位)、ドラジン(フランス)と対戦相手のレベルも低くなく、66kg級への対応が進んでいることを感じさせる。

ワールドマスターズ王者のミラグチャ・サンジャスレン(モンゴル・WR8位)は好調のドラジン(フランス)に初戦で敗退。吉田惟人(東海大4年)は強敵のリム(カザスフタン・WR18位)に「技有」で勝利するなど3勝したがドラジンの前に4回戦で一本負け、入賞はならかった。

【日本人選手勝ちあがり】
森下純平(筑波大3年)
成績:3位
[3回戦]
森下純平○内股返(0:55)△ポラック(イスラエル)
[4回戦]
森下純平○反則(3:17)△ファシエ(ルーマニア)
[5回戦]
森下純平○内股(0:38)△ドレボット(フランス)
[準決勝]
森下純平△優勢[有効・肩車]○ガダノフ(ロシア)

吉田惟人(東海大4年)
成績:4回戦敗退
[1回戦]
吉田惟人○体落△ズニガ(チリ)
[2回戦]
吉田惟人○大内刈△フィグエロア(エルサルバドル)
[3回戦]
吉田惟人○優勢[技有・体落]△リム(カザフスタン)
[4回戦]
吉田惟人△背負投○ドラジン(フランス)

73㎏級
ワンキチュンがサインジャルガル破り順当に優勝
ワールドランキング1位に返り咲き


【入賞者】
1.WANG, Ki-Chun(KOR)
2.SAINJARGAL, Nyam-Ochir(MGL)
3.ELMONT, Dex(NED)
3.LEGRAND, Ugo(FRA)
5.DELPOPOLO, Nicholas(USA)
5.NISHIYAMA, Yuki(JPN)
5.ORUJOV, Rustam(AZE)
5.TATALASHVILI, Nugzar(GEO)

1月のワールドマスターズ(優勝)以来久々出場のワン・キチュン(韓国・WR2位)が順当に優勝。初戦のソコロトフ(モルドバ)戦、準決勝のレグランド(フランス・WR11位)戦と2試合の「指導2」勝ちがあり決して圧倒的な内容ではなかったが、決勝はグランドスラム・パリを制して勢いにのるサインジャルガル(モンゴル・WR6位)に一本勝ち、冬季欧州シリーズ唯一の出場となるこの大会でしっかり結果を残した。

ワンはこれで200ポイント追加の1684点。1608点の中矢力(東海大4年)をを小差でかわしてワールドランキング1位に返り咲く見込み。

日本の西山雄希(筑波大2年)はダルベレ(フランス・WR12位)、ソロカ(ウクライナ・WR18位)と強敵を立て続けにく下してプールファイナルまでたどり着いたがサインジャルガルに一本負け。5位にとどまった。

【日本人選手勝ちあがり】
西山雄希(筑波大2年)
成績:5位
[1回戦]
西山雄希○優勢[技有・大内刈]△レキビアシビリ(グルジア)
[2回戦]
西山雄希○不戦△パレラシビリ(イスラエル)
[3回戦]
西山雄希○優勢[指導2]△ダルベレ(フランス)
[4回戦]
西山雄希○出足払△ソロカ(ウクライナ)
[5回戦]
西山雄希△袖釣込腰○セインジャルガル(モンゴル)

81㎏級
ビショフがGSパリに続く優勝、日本勢は振るわず


【入賞者】
1.BISCHOF, Ole(GER)
2.SCHMITT, Alain(FRA)
3.MAMMADLI, Elnur(AZE)
3.PIETRI, Loic(FRA)
5.CIANO, Antonio(ITA)
5.NAKAI, Takahiro(JPN)
5.STSIASHENKA, Aliaksandr(BLR)
5.WIECZERZAK, Alexander(GER)

優勝は第2シード、グランドスラム・パリを制したばかりのオーレ・ビショフ(ドイツ・WR4位)。
今シリーズはキム・ジェブン(韓国・WR1位)とギヘイロ(ブラジル・WR2位)の2強が出場しておらず、この日の対戦相手も2戦目のセデジュ(スロベニア・WR25位)に始まり、シアノ(イタリア・WR16位)、ピエトリ(フランス)、ダークホースのシュミット(フランス・WR11位)と中堅以下の選手ばかり。組み合わせに恵まれたと言うべきところだが、北京五輪優勝以降ほぼ沈黙と言って良いほどインパクトのなかったビショフがここへ来て主要2大会で連続優勝、明らかに成績を残し始めていることは事実。
ワールドランキングも200点追加、この日80点を加えた3位のママドリ(アゼルバイジャン)に数十点(46点)差で迫っており、五輪の第3シードを確保し得るところまで上り詰めている。欧州選手権を注視して実力を見極める必要はあるが、現時点で、キム、ギヘイロに続く強豪としてマークすべき存在となってきた印象。

2位のシュミットはノーシード選手。プール内にマレシュ(ドイツ・WR9位)、川上智弘(國學院大4年)、チキラウリ(グルジア)、スタシアシェンカ(ベラルーシ)、マリジャノビッチ(クロアチア・WR19位)らの実力者が同居する食い合いブロックをしぶとく勝ちあがって決勝まで残る大健闘。

第1シードのママドリは恵まれた組み合わせを生かせず準決勝でシュミットに敗退。開始早々に「技有」を奪われ、残り3秒で「指導3」まで取り返してGS延長戦に持ち込んだが体力を消耗したか結局は判定負け、無念の3位に終わった。

第3シードの中井貴裕(流通経済大3年・WR5位)は5回戦でピエトリ(フランス)に苦杯。「指導1」を先行され、これを取り返してGS延長戦に持ち込んだが、GS58秒で2つ目の「指導」を失って敗退が決まった。展開を制してしぶとく試合を進めることが身上の中井が「指導」を失っての負けは意外で、5位に終わった結果とともにやや物足りない内容だった。

中井が冬季欧州国際大会唯一の出場となるこの大会を5位で終えてしまったことで、五輪代表レースのライバル達にはつけいる隙が生まれた形。しかしこれを追うべき川上智弘はなんと初戦敗退の悪夢。無名選手のアブドエルアカ(エジプト)に出だしの3分で「指導3」まで失うという完敗だった。しかもアブドエルカは次戦でスタシアシェンカ(ベラルーシ)に僅か39秒で一本負け、スタシアシェンカもシュミットに一本負けで5位に終わっており「無名の大物にマッチアップしたアクシデント」というような言い訳すらもできない状況だ。

81kg級は中井、川上、そして長島啓太(日本中央競馬会)と今シリーズに3人が投入された代表レース最激戦区だが、結果は3人いずれも優勝なし。長島はグランドスラムパリで3位に入賞しているが、次週にレベルの落ちるワールドカップで入賞なしという失態を犯しており、とても評価に上積みがあったとは思えない。2大会連続入賞なしの川上は言うに及ばずで、今シリーズはいわば3人全てが「不合格」という状況。

よってこれまでコンスタントに実績を残し、ワールドマスターズ2位と最高成績も申し分なく、ランキングも日本人最上位の5位を確保している中井の優位は留保されたままと見てよいだろう。大混戦の81kg級もどうやら終着点近し、よほどのことがない限り五輪代表は中井と見て良い状況だ。

【日本人選手勝ちあがり】
中井貴裕(流通経済大3年)
成績:5位
[3回戦]
中井貴裕○優勢[有効・小内刈]△リマ(ポルトガル)
[4回戦]
中井貴裕○大腰(4:43)△コンラド(ドイツ)
[5回戦]
中井貴裕△GS指導2○ピエトリ(フランス)

川上智弘(國學院大4年)
成績:3回戦敗退
[3回戦]
川上智弘△優勢[指導3]○アブドエルアカ(エジプト)

90㎏級
優勝はリパルテリアニ、5位の小野は無念の終戦


【入賞者】
1.LIPARTELIANI, Varlam(GEO)
2.SONG, Dae-Nam(KOR)
3.DAFREVILLE, Yves Matthieu(FRA)
3.LEE, Kyu-Won(KOR)
5.GONZALEZ, Asley(CUB)
5.MAMMADOV, Elkhan(AZE)
5.ONO, Takashi(JPN)
5.SYNYAVSKY, Vadym(UKR)

第1シードの小野卓志(了徳寺学園職・WR4位)は無念の5位。
強豪クラウチクから大内刈「技有」で勝利、ゲラシメンコ(セルビア)からもGS延長戦内股「一本」でプールファイナルまで勝ち上がり、迎えた対戦相手は伏兵ダフレビーユ(フランス)。

右相四つから長い手足で奥襟、肩越しに背中、さらに肩裏と叩いてくるダフレビーユをもてあました小野は「指導1」を先行される苦しい展開。3分46秒には肩越しに背中を叩いたダフレビーユに鋭く反応して足持ちの大内刈を試みるが、この戻りに引込返を合わされ「技有」失陥のアクシデント。小野はこれに動揺したか、直後の4分5秒、右一本背負投のフェイントからの戻りに掬投を合わされてしまって一回転、「一本」を失ってしまう。文句のつけようのない完敗だった。

現在90kg級の五輪代表レースはグランドスラム東京とワールドマスターズに優勝した西山将士(新日本製鐵)が一番手に浮上、これを世界選手権2大会連続2位の西山大希(筑波大3年)が追っている状況。3番手の小野は追加派遣が認められたこの大会での優勝に僅かな逆転の望みを掛けていたが、残念ながらこの敗戦で代表選出の可能性はほとんどなくなってしまった。

北京五輪からロンドン五輪まで4年。一時は国際大会7つに全勝、2年近くにわたりワールドランキング1位に君臨して最強の名を欲しいままにした小野だが、4年間はあまりに長すぎた。加齢をものともせず合宿に皆勤、猛稽古をこなして日本代表を引っ張ってきた小野にとってはあまりにも酷なこの日の結果だった。

1位は実力者のリパルテリアニ(グルジア・WR12位)。ママドフ(アゼルバイジャン・WR11位)、ベニクレフ(アルジエリア・WR22位)らが詰め込まれた最激戦区のプールBを勝ち上がって、決勝ではソン・デナム(韓国・WR21位)を倒して優勝を決めた。

2位のcソンは準決勝で同国の第一人者イ・ギュウオン(WR14位)を一本勝ちで破っての決勝進出。久々にインパクトのある成績を残したが、互いに今大会のポイントを加算してもランキングの序列が変わらないことと、これまでのイの実績を考えれば、イの韓国代表の座は揺ぎ無いと思われる。

穴井亮平(了徳寺学園職)はゴンチュク(ウクライナ・WR26位)に一本勝ちするなど2勝して4回戦まで進んだが、第2シードのゴンザレス(キューバ・WR6位)に敗れた。

【日本人選手勝ちあがり】
小野卓志(了徳寺学園職)
成績:5位
[3回戦]
小野卓志○優勢[技有・大内刈]△クラウチク(ポーランド)
[4回戦]
小野卓志○GS内股(GS0:52)△ゲラシメンコ(セルビア)
[5回戦]
小野卓志△掬投(4:05)○ダフレビーユ(フランス)

穴井亮平(了徳寺学園職)
成績:4回戦敗退
[2回戦]
穴井亮平○縦四方固(3:48)△ヒッシャー(スイス)
[3回戦]
穴井亮平○縦四方固(3:52)△ゴンチュク(ウクライナ)
[4回戦]
穴井亮平△隅落(3:20)○ゴンザレス(キューバ)

100㎏級
ラコフがワールドマスターズに続くVでランキング1位堅持
2位はファン・ヒーテ


【入賞者】
1.RAKOV, Maxim(KAZ)
2.HWANG, Hee-Tae(KOR)
3.DARWISH, Ramadan(EGY)
3.MAKHMADOV, Zafar(RUS)
5.FABRE, Thierry(FRA)
5.MARET, Cyrille(FRA)
5.ZEEVI, Ariel(ISR)
5.ZHORZHOLIANI, Levan(GEO)

ワールドマスターズで優勝を飾ったラコフ(カザフスタン・WR1位)が優勝。強豪ひしめく階級ということもあり、第1シードながらプールファイナルでゾルゾリアニ(グルジア・WR14位)、準決勝でダーウィッシュ(エジプト・WR10位)、決勝でファン・ヒーテ(韓国・WR7位)と決して楽ではない組みあわせだったが、これをしぶとく勝ち上がっての戴冠。

2位のファン・ヒーテは第3シード位置から勝ち上がっての決勝進出。同じプールに配されたコヘア(ブラジル・WR21位)、バンデギースト(ベルギー・WR12位)、羽賀龍之介(東海大2年)という面倒な相手はいずれも早期敗退で対戦なし、隣のプールBも第2シードのツブシンバヤル・ナイダン(モンゴル・WR5位)が初戦で敗れる大荒れで準決勝の対戦相手はノーシード選手のマクマドフ(ロシア)。この恵まれた組み合わせにも助けられ、一本勝ち3つと好内容での決勝進出だった。

ファンはこれで120ポイント獲得、ランキングは5位に浮上。五輪日本代表選出が確実視される穴井隆将(天理大職)は現在ランキング3位で、本番の五輪で曲者のファンとどの時点で対戦するかは大問題。
明らかにランキングを上げることを志向して試合を選び、五輪のシード位置確保を目指しているファンがもし来週のワールドカッププラハに出場して優勝するとなればランキングベスト4に入ってくる可能性が濃厚で、ここはひとつ注目すべきポイントだ。

日本の羽賀龍之介は直近の対戦で2連勝、いずれも「一本」と問題にしていなかったバンデギーストを前に初戦敗退。
今大会は当初予定になかった「追試」。欧州居残りで3週連続出場という過酷なスケジュールを急遽課されて臨んだ大会だったが、本人にも首脳陣にも何ら益があったとは思えない内容と結果で終戦。実力に見合う成績を残せないまま今シリーズを終えた。

【日本人選手勝ちあがり】
羽賀龍之介(東海大2年)
成績:2回戦敗退
[2回戦]
羽賀龍之介△谷落(2:08)○バンデギースト(ベルギー)

100㎏超級
優勝テルツァー、鈴木桂治はキム・スンミン破るも3位に終わる


【入賞者】
1.TOELZER, Andreas(GER)
2.OKRUASHVILI, Adam(GEO)
3.CHO, Guham(KOR)
3.SUZUKI, Keiji(JPN)
5.BONDARENKO, Stanislav(UKR)
5.KHANJALIASHVILI, Zviad(GEO)
5.KIM, Sung-Min(KOR)
5.WOJNAROWICZ, Janusz(POL)

肘の手術からの復帰戦となる鈴木桂治(国士舘大教・WR18位)は3位。準々決勝で第2シードのキム・スンミン(韓国・WR5位)を破って準決勝に進出したが、オクロアシビリ(グルジア)に敗れた。

オクロアシビリ戦は左相四つの相手の圧を掻い潜りながら慎重に試合を進め、3分1秒には相手が出てきたところに左足車を合わせて一回転させる(場外)など決して悪い内容ではなかったが、3分53秒、左足車を探って腰を切ったところに食いつかれ、小外掛から後方に大きく放られて一本負けした。
これまで圧を掻い潜りながら試合を続けていた鈴木だが、一本負けの場面ではむしろガッチリ二本持って組み勝っていた。が、明らかに組み負けたことで防御志向に思考をスイッチしたオクロアシビリは早々に腰を抱いて後の先狙いの構え。これまで捕まえられなかった鈴木が自ら技に入ってくるところをパワーで仕留めた。超級では小柄な鈴木、パワーファイター相手の戦い方の難しさを改めて感じさせる試合だった。

優勝はオクロアシビリを「技有」に仕留めた第1シードのテルツァー(ドイツ・WR2位)。

3位にはグランドスラム東京で鈴木に勝利して名を挙げた韓国のジュニア選手、チョ・グハンが入賞した。チョは石井竜太(日本中央競馬会)に勝利したナムスライジャフ(モンゴル)に一本勝ち、さらにカンジャアリシビリ(グルジア・WR24位)を倒して、テルツァーとは「指導2」まで持ち込む接戦を演じ堂々たる戦績。

石井竜太は1回戦で無名選手のナムスライジャフに一本負け。講道館杯での勝ちっぷりの良さを買われてグランドスラム東京、グランドスラムパリ、そしてこのグランプリ・デュッセルドルフとハイレベル大会3つに投入されたが、いずれも入賞なしに終わった。残念ながら欧州シリーズの内容からは「大化け」の可能性を認められる要素はなし。少なくとも即戦力と判断される内容ではなく、国際大会での活躍はロンドン以後へと持ち越されることとなった。

【日本人選手勝ちあがり】
鈴木桂治(国士舘大教)
成績:3位
[2回戦]
鈴木桂治○小外掛(2:18)△ワン(中国)
[3回戦]
鈴木桂治○棄権(0:36)△エイテル(ポーランド)
[4回戦]
鈴木桂治○優勢[有効・隅落]△キム・スンミン(韓国)
[準決勝]
鈴木桂治△谷落(3:53)○オクルアシビリ(グルジア)

石井竜太(日本中央競馬会)
成績:1回戦敗退
[1回戦]
石井竜太△谷落(1:28)○ナムスライジャフ(グルジア)


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