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eJudo編集部選定、2011年各カテゴリMVP発表!

2012年1月24日


※eJudo携帯版「e柔道」12月31日掲載記事より転載・編集しています。

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eJudo編集部選定、2011年各カテゴリMVP発表!

■ワールドMVP・男子

ILIADIS, Ilias(GRE)
今期成績:パリ世界選手権90kg級優勝(2連覇)、欧州選手権優勝、ワールドマスターズ2位

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世界選手権の連覇者は60kg級のソビロフ(ウズベキスタン)、90kg級のイリアディス(ギリシャ)、100kg超級のリネール(フランス)の3人。いずれも全世界の選手にターゲットとされながら、かつ自身を「格上」と規定した柔道での圧勝優勝、まさしく歴史に名を刻むべき選手だ。

歴史的にもっとも格上として扱われてきた超級に関しては現在全体のレベルが低迷気味であることとリネール自身が技の切れるタイプではない、柔道自体がリスペクトされるタイプではないことで、この人に関しては歴史的な評価はあくまで「実績」で行われるべきだ。ということで選出は悲願の五輪優勝後に先送りさせてもらう。

ソビロフ、イリアディスはいずれ劣らぬ強者、試合ぶりも甲乙つけがたいが、ここは故国グルジア、在籍国ギリシャいずれも離れてドイツに在住してブンデスリーガに定期参戦、「無差別だから軽い奴も出なきゃと思った」と自ら車を運転して遥かロシアはチュメニの世界無差別選手権にも出場、グランドスラム東京前には成田から見学に直行した全日本合宿にいきなり乱取り参加、以降も全日本合宿に「住み込み」でフル参戦しあの篠原信一全日本男子監督をして「人間としての力が違う」とあきれさせ、あまつさえGS東京以降の講道館合宿では誰も当たらぬリネールに勝負を挑み、奥襟を叩いてガチンコ勝負という数々の「柔道小僧」ぶりを示すエピソードで我々を楽しませてくれたイリアス・イリアディスにMVPの栄誉を送りたい。

全日本合宿を経て、おそらく日本選手、関係者ほとんどがイリアディスの「柔道小僧」ぶりのファンになっていたのではないか。講道館では日本の基準では「こりゃないだろう」という礼を失した場面もあったイリアディスだが、その人間的魅力も含めて今年はこの人、イリアディスがMVPだ。

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■ワールドMVP・女子

ASAMI, Haruna(JPN)
今期成績:世界選手権優勝(2連覇)、ワールドマスターズ優勝(2連覇)、グランドスラムパリ優勝、グランドスラムリオ優勝、グランドスラム東京優勝

世界選手権2連覇に加え、ワールドマズターズも2連覇、グランドスラム4大会のうち出場した3大会全てに優勝。ワールドランキングポイントはなんと2410点、男女合わせてもブッチ切りの1位、女子では唯一の2000点越えである。唯一のライバル福見友子への連勝、その内容の進化など言及したい点は多々あるが、それ以前にこの実績だけで文句なしのMVPだろう。

■男子シニア・MVP

中矢力(東海大4年・73kg級)
今期成績:世界選手権優勝、グランドスラムパリ優勝、グランドスラムリオ優勝、グランドスラム東京3位、全日本学生柔道優勝大会(団体戦)優勝

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いったいに低調、選考が悩ましい男子シニアMVPには、2人の世界選手権金メダリストの中から、73kg級優勝の中矢力を選出した。
寝技の強さが先行し成長が危ぶまれた時期もあったが、ジュニア世代を過ぎてから投げ技の強さを「盛る」という異次元の成長プロセスで世界タイトル獲得。自身の体幹の強さと寝技を生かすため、常識に捉われない発想で独特のスタイルを築いた。ともすればマニア好みの選手へと志向をずらしていきがちな固技ファイターがあくまで頂点を目指した、「努力肌」の優勝は大いに若い世代の柔道家を勇気付けたはず。

■女子シニア・MVP

浅見八瑠奈(コマツ・48kg級)
今期成績:世界選手権優勝(2連覇)、ワールドマスターズ優勝(2連覇)、グランドスラムパリ優勝、グランドスラムリオ優勝、グランドスラム東京優勝

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東京世界選手権優勝以後も、浅見は実績はどうあれ常に福見友子を「追いかけていた」はず。
それがパリ世界選手権ではついにポイントを奪って勝利、グランドスラム東京ではついに一本勝ちという決定的な結果を得た。
谷亮子が去った後、山岸絵美を含めて3人のトップ選手で争い続けていた最強階級48kg級に2011年というターニングポイントを作った浅見、文句なしのMVPだ。

■男子ジュニア・MVP

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高藤直寿(東海大相模高3年)
今期成績:インターハイ優勝、全日本ジュニア体重別選手権優勝、世界ジュニア選手権優勝、講道館杯全日本体重別選手権2位、グランドスラム東京3位

世界ジュニアは日本が5階級を制覇、連覇者も2人(100kg超級・王子谷剛志)いるが今年のMVPはこの人で文句なしだろう。
インターハイ、全日本ジュニア、世界ジュニアと全て圧勝、活躍はジュニアカテゴリに留まらず、講道館杯では日本の第一人者、パリ世界選手権銀メダリストの平岡拓晃(了徳寺学園職)、グランドスラム東京ではロッテルダム世界選手権王者で日本人がこれまでどうしても勝てなかったザンタライア(ウクライナ)の2人を降す大活躍を見せた。講道館杯は2位、グランドスラム東京は3位だがどちらの大会も間違いなく主役は高藤。優勝という具体的な成績を残せなかったゆえ、欧州派遣の内定情報からするとロンドン五輪の目はほぼなくなったが、リオ五輪は金メダルの大本命と見て間違いないだろう。

■女子ジュニアMVP

佐野賀世子(高岡龍谷高3年)
今期成績:インターハイ個人戦優勝、インターハイ団体戦優勝、全日本ジュニア体重別選手権優勝

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世界ジュニア選手権で8階級中7階級優勝という圧倒的な成績を残した女子ジュニアだが、敢えて代表以外の選手を選出した。インターハイ団体戦、インターハイ個人戦、全日本ジュニア体重別選手権と、獲るべきタイトルを全てを獲った今期唯一のジュニア選手である佐野賀世子だ。
異次元の発想とスピードの連続技を駆使して大活躍。一学年上に太田晴奈(淑徳大1年)、一学年下に田代未来(淑徳高2年)という大きな壁がありこれまでは万年2位、3位の選手だったが
その成長のスピードには「伸び盛りというのはこういうことか」とあらためて、筋書き通りにいかない若い世代の可能性を感じさせるものがあった。間違いなく今年一番輝いていた先取だ。

伸ばすならこの時期しかないというところでの世界ジュニアの選考漏れは不可解の一言。佐野の枠に捉われない発想の柔道は大学柔道のメソッドに嵌るかどうか微妙なところで、国際舞台にデビューさせて素材の可能性を見極めるなら今年であった。「あの時の選考は正しかった」などと正当化されてしまうことのないよう、今後の成長に大いに期待したい。

■男子カデMVP

田崎健祐(国士舘高1年)
今期成績:全日本カデ体重別選手権優勝、金鷲旗高校柔道大会(団体戦)優勝、世界カデ選手権優勝、全日本ジュニア体重別選手権優勝

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このカテゴリは今期いまひとつ。世界カデ優勝者は2名いるが、高校1年生世代は高校カテゴリの枠に弾き返されインパクトを残しきれず、中学世代は逆に「カデ」の壁に阻まれ中学という枠を超えた活躍を見せることが出来なかった。

高校カテゴリの枠にとらわれない活躍を見せたのは旧国士舘中「3銃士」江畑丈夫(国士舘高1年・90kg級)と田崎健祐(国士舘高1年・90kg超級)の金鷲旗優勝コンビ、全日本ジュニア2位の大島優磨(国士舘高2年)であるが、この中から団体戦で頂点、個人でも3位の成績を残した田崎健祐を選出した。国士舘高で持ち前の「しぶとさ」を獲得する反面、ややインパクトが減殺されてきた印象もあるが、間違いなく国際級と評される才能の再爆発に期待したい。

■女子カデMVP

朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高3年)
今期成績:全日本カデ体重別選手権優勝、世界カデ選手権優勝、講道館杯全日本体重別選手権5位

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カデカテゴリの女子MVPは朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高3年)。2連覇を狙った全国中学大会個人戦こそ審判2人の明らかなミスで敗退となったが、世界カデ選手権は圧倒的な強さを見せ付けてオール一本で優勝。全日本ジュニア選手権では世代差の大きい重量級にあって中学生ながらベスト4に進み、シニア大会初参戦となる講道館杯全日本体重別選手権では実業の実力者、シニア強化選手白石のどか(フォーリーフジャパン)に判定勝ち、さらには世界無差別選手権日本代表を務めた橋口ななみ(近畿大3年)を投げ飛ばして一蹴、ベスト4進出の快挙を演じた。

進学校に在籍、医学部進学を目指しての勉学と両立しながら世代を代表する選手として活躍し続ける姿は、あるべき人生設計という文脈でロールモデルの確立していない女子柔道界において新しい地平を切り開く若手として、この文脈でも非常に面白い存在。
柔道自体はオーソドックス、まだ飛び道具のないこのスタイルでどこまで地力を練れるか、指導者がジックリ育てている印象。来期以降の活躍にもさらに期待。



※eJudo携帯版「e柔道」12月31日掲載記事より転載・編集しています。

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