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【ROAD TO 高校選手権】若潮杯争奪武道大会レポート

2012年1月22日


※eJudo携帯版「e柔道」12月28日掲載記事より転載・編集しています。

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若潮杯争奪武道大会レポート 1/3

男子
今期充実の東海大浦安高が初優勝、国士舘高を破る


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写真:東海大相模高、
小原拳也選手による選手宣誓
第28回若潮杯争奪武道大会は27日、国際武道大学第1体育館で行われた。

全国の精鋭男女それぞれ16校のみが招かれて行われる今大会は、冬季高校ハイレベル招待試合サーキット、高校選手権予選前の最終戦。高校選手権とレギュレーションの異なる点取り形式(オーダー順入れ替え自由)での開催ではあるが、高校柔道界の二巨頭である国士舘高(東京)と東海大相模高(神奈川)がシリーズ中唯一揃って出場する大会ということもあり、新年度の高校柔道界の行方を占う招待大会の決定版として長年注目を集めている。

定番の強豪校以外の地方校は毎年関係者による精緻な戦力分析の結果、招待校が決定される。今大会に出場となったのは国士舘高(東京)、東海大浦安高(千葉)、東海大相模高(神奈川)、大成高(愛知)、崇徳高(広島)、天理高(奈良)、東海大仰星高(大阪)、足立学園高(東京)、東海大第五高(福岡)、津幡高(石川)、豊栄高(新潟)、東海大第四高(北海道)、日本学園高(東京)、水戸短大附高(茨城)、近大福山高(広島)。

この16チームで4チームずつ4ブロックに分かれた予選リーグ戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントへの出場権を得ることとなる。

【予選リーグ】

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写真:東海大浦安高・ベイカー茉秋が
天理高・長谷川綾一を内股「一本」で破る
予選リーグの注目対決はなんといっても開会式直後に行われた2試合。

ひとつは18日の松前旗争奪柔道大会で東海大相模高を降して優勝、全国の柔道関係者の熱い視線を集める東海大浦安高(千葉)と、2年生に大型選手を揃えて夏のインターハイ時から新チームへの期待が高かった天理高(奈良)がマッチアップしたBブロックの第1試合。

そしてもうひとつが、2シーズン連続で高校全国タイトルを全て浚っている王者・国士舘高(東京)に、攻撃志向の柔道でインターハイチャンピオン飯田健伍を輩出したばかりの西日本の雄・崇徳高がマッチアップした一戦だ。

[予選リーグBブロック・第1試合]
東海大浦安高 2-1 天理高
(先)前田宗哉×引分×具志堅一弘
(次)女良魁斗×引分×大岩郁弥
(中)ベイカー茉秋○内股△長谷川綾一
(副)鎌田嵩平○優勢[技有・谷落]△長友幹斉
(大)ウルフアロン△小外刈○大岩龍介

この試合は先鋒戦、次鋒戦引き分けの後を受けたベイカー茉秋の一本勝ちで東海大浦安が先制。ケンカ四つの長谷川に対し帯を握って振り崩すように右大腰を仕掛け、膝を着かせて耐えさせておいて右内股に変化。体を残す材料を奪われていた長谷川は前に引き摺り出されて1回転「一本」。1分6秒。
東海大浦安は副将の鎌田嵩平が一段違うスピードときっかけで技を仕掛け続け、終盤に谷落で「技有」を奪取。この2点連取で一気に試合を決めた。
天理は巨漢の大将・大岩龍介の組み付きながらの小外掛「一本」で一矢を報いたが時すでに遅し。東海大浦安高が西の強豪・天理の挑戦をはねつけてオープニングゲームを飾った。

東海大浦安は続く津幡(石川)、日本学園(東京)戦を5-0のパーフェクトゲームで圧勝。前評判に違わぬ強さを見せつけ、余裕しゃくしゃくの決勝トーナメント進出。

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写真:砂田勇登(右)と
崇徳のエース北岡宏樹の一戦
[予選リーグAブロック・第1試合]
国士舘高 2-1 崇徳高
(先)横田雄斗○内股△野々内悠真
(次)宮川嘉軌○送足払△三村暁之
(中)田崎健祐△優勢[指導2]○香川健吾
(副)砂田勇登×引分×北岡宏樹
(大)吉良勝弥×引分×松岡真

国士舘高は先日の松尾杯から一貫して切り込み隊長を務める横田雄斗が早々に内股で一本勝ち。続く宮川嘉軌もパワーファイターの三村暁之を相手に「技有」、さらに送足払「一本」であっさり勝利で2点連取。崇徳はいきなりの2失点で新チームの行方にいきなり暗雲が立ち込める。

後のない崇徳は中堅香川健吾が田崎健祐の技を返して隅落「有効」奪取、優勢勝ちによる1点を返して反撃体制を整えるが、昨年から団体戦で場数を踏んでいる国士舘の副将砂田勇登、大将吉良勝弥はリードを得ての試合はお手のもの。攻撃志向の2人を相手に攻め込まれる場面もあったが、大過なく2引き分けで試合をまとめた。

開始早々の2点が最後まで大きく効いた。国士舘は現在得点源となっている2人が、相手が刀の鯉口を切る前に抜き打ち一発で首を切り落とした印象、対する崇徳はまるで虚を突かれたような立ち上がりだった。
崇徳は一週間近くに渡る遠征の中ですでに2大会をこなし、昨日は水田杯で6試合を戦ったばかりで疲労は否めない。一方の国士舘は試合以上と言っていいほどにウォーミングアップの仕上がりにこだわりを持つチーム。開会式直後にいきなり組まれたこの試合、国士舘が取り役2人を前に並べたことはもちろん、コンディションが勝敗を分けたとの印象は決して的外れではないだろう。

国士舘は神戸国際高を5-0、東海大第五高を4-1で降して予選リーグ1位通過。東海大五高戦で砂田勇登が斉藤圭祐を相手に払腰「有効」の優勢負けを喫したがすでに4点先取の後で大勢に影響はなし。松尾杯とは打って変わった砂田の元気のなさが気になるものの、大枠問題なく決勝トーナメントへと駒を進めた。

ほか、Cブロックでは東海大相模が無失点で1位通過を決定。

Dブロックは大成高が1位通過を決めた。勝負どころの足立学園戦では中堅鎌田大輔が太田凌平を相手に小外掛「一本」で勝利、大将の名垣浦佑太郎が長谷川航大に「技有」優勢負けを喫したが1-1の内容勝ちでこれを切り抜けている。

[予選リーグAブロック]
①国士舘高(東京) 3勝0敗 (一本勝ち×10)
②崇徳高(広島) 2勝1敗(一本勝ち×2)
③東海大第五高 1勝2敗(一本勝ち×2)
④神戸国際高 0勝3敗

国士舘高 2-1 崇徳高
東海大第五高 4-1 神戸国際高
国士舘高 4-1 東海大第五高
崇徳高 5-0 神戸国際高
国士舘高 5-0 神戸国際高
崇徳高 3-0 東海大第五高

[予選リーグBブロック]
①東海大浦安高(千葉) 3勝0敗(一本勝ち×9)
②天理高(奈良) 2勝1敗(一本勝ち×6)
③日本学園高(東京) 1勝2敗(一本勝ち×2)
④津幡高(石川) 0勝3敗(一本勝ち×1)

東海大浦安高 2-1 天理高
日本学園高 3-2 津幡高
東海大浦安高 5-0 津幡高
天理高 4-0 日本学園高
東海大浦安高 3-0 日本学園高
天理高 3-0 津幡高

[予選リーグCブロック]
①東海大相模高(神奈川) 3勝0敗(一本勝ち×9)
②東海大仰星高(大阪) 2勝1敗(一本勝ち×0)
③水戸短大附高(茨城) 1勝2敗(一本勝ち×2)
④豊栄高(新潟) 0勝3敗(一本勝ち×0)

東海大相模高 2-0 東海大仰星高
水戸短大附高 2-1 豊栄高
東海大相模高 4-0 豊栄高
東海大仰星高 2-1 水戸短大附高
東海大相模高 4-0 水戸短大附高
東海大仰星高 2-0 豊栄高

[予選リーグDブロック]
①大成高(愛知) 3勝0敗(一本勝ち×8)
②足立学園高(東京) 2勝1敗(一本勝ち×8)
③近大福山高(広島) 1勝2敗(一本勝ち×7)
④東海大第四高(北海道) 0勝3敗(一本勝ち×0)

大成高 ①-1 足立学園高
近大福山高 2-0 東海大第四高
大成高 3-0 東海大第四高
足立学園高 3-0 近大福山高
大成高 4-0 近大福山高
足立学園高 5-0 東海大第四高

【準々決勝】

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写真:天理高は
先鋒の具志堅一弘が内股「有効」で先制
国士舘高 3-1 天理高
(先)横田雄斗△優勢[有効・内股]○具志堅一弘
(次)宮川嘉軌○袖釣込腰△大岩郁弥
(中)田崎健祐○優勢[指導2]△長谷川綾一
(副)砂田勇登×引分×長友幹斉
(大)吉良勝弥○優勢[技有・裏投]△大岩龍介

優勝候補筆頭ながら例年に比べ選手個々のサイズに劣る国士舘高と、100kg級、100kg超級の2年生選手を4人ズラリと並べた天理高の今期初顔合わせ。

この試合は天理唯一の中量級、81kg級の具志堅一弘が左内股「有効」を奪って天理が先制。
前で得点、後ろでしのぐという選手配置のはずの国士舘のシナリオを揺さぶる貴重な勝利だったが、国士舘は次鋒の宮川嘉軌があっという間の背負投で一本勝ち。

田崎健祐も手堅い試合で「指導2」を奪取してリードすると副将砂田勇登はリスクを犯さずに試合をまとめて引き分け。大将吉良勝弥は巨漢の大岩龍介が前に出てくるところを40秒の裏投で「技有」奪取、さらに右大外刈「有効」、右小内刈「有効」といずれも一本背負投の形に腕を抱えた技で細かく加点。優勢勝ちでこの試合も勝ちきり、3-1で国士舘が準決勝進出を決めた。

次鋒宮川の「一本」は値千金だった。初顔合わせのこの対決、挑戦する立場の天理はリードの時間が長ければ長いほど「やれる」という手ごたえを掴んで意気揚がり、逆に国士舘の雰囲気は狂っていくはずだ。
それが早い時間帯に「一本」を獲ったことで、先鋒戦の勝利は「アクシデント」の位置にスケールダウン。天理は「やっぱりダメなのか」という疑念とショックのさめやらぬ間に中堅田崎の冷静な戦いぶりにペースを巻き込まれ追加失点を許した。常勝で先輩たちからバトンを受けた国士舘の新チーム、強豪の挑戦を弾き返すことで明らかに成長した一番だった。

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写真:東海大相模・小原拳哉が相手の
内股を股中で透かし回して「技有」。
このあと大内刈で一本勝ち
東海大相模高 2-0 足立学園高
(先)鳥居天翔×引分×秋元浩樹
(次)秋吉俊汰○背負投△篠岡慶昂
(中)高梨優也×引分×太田凌平
(副)小原拳哉○大内刈△竹中英士
(大)河端祥也×引分×桑崎涼輔

東海大相模は獲りどころでしっかりと得点、1点リードを受けて登場した副将小原拳哉は内股透「技有」の後も気を抜くことなく、大内刈「一本」で試合を決めた。
引き分けに終わった試合も危ない場面はほとんどなく、まずまず順当な勝利。問題なくベ゛スト4へへの勝ち上がりを決めている。

敗れた足立学園高は東京都の第2代表有力候補のひとつ。好選手を揃えるが、松尾杯、水田杯、そしてこの日を見る限り戦いぶりがやや淡白な印象。拮抗したレベルの相手との戦いの中で、これでもかと相手の嫌なところをぶつけていくような泥臭さ、上り調子のチームが共通して持つしぶとさがいまひとつ感じられず、試合を通して残るイメージは「散発」。逆にここを払拭すれば全国の舞台でも十分活躍できるのではないかと感じられた。

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写真:東海大浦安は先鋒鎌田が内股で
一本勝ち。ここから5連勝
東海大浦安高 5-0 東海大仰星高
(先)鎌田嵩平○内股△江口信広
(次)前田宗哉○横四方固△馬場圭祐
(中)ベイカー茉秋○上四方固△中田大貴
(副)女良魁斗○掬投△小寺達
(大)ウルフアロン○優勢[指導2]△村井慎太郎

東海大浦安高が、金鷲旗ベスト8の東海大仰星高を粉砕。強豪集う若潮旗でこれが3試合目の5-0ゲーム。圧倒的な強さで準決勝へ。

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写真:崇徳の北岡宏樹が名垣浦佑太郎の
払巻込を返してまず「有効」
崇徳高 1-0 大成高
(先)野々内悠真×引分×前田崚
(次)三村暁之×引分×清水元輝
(中)香川健吾×引分×安田圭吾
(副)北岡宏樹○裏投△名垣浦佑太郎
(大)松岡真×引分×鎌田大輔

初戦からオーダーを動かしていない崇徳高、この試合は選手配列がピタリと嵌った。
ポイントゲッターの副将北岡宏樹に、大成の名垣浦佑太郎がマッチアップ。手順の堅い選手を揃える大成の中で、182cm113kgの巨漢ながら粗さもある名垣浦は、中量級ながら威力抜群の裏投を持つ北岡にとってはむしろ戦いやすい相手。序盤に名垣浦の片襟を誘って「指導1」をリードすると払腰を返して「有効」奪取。後のない名垣浦が攻めに出るところに組み手を緩めて誘い、作戦通りの裏投炸裂で「一本」。この一発で崇徳が準決勝進出を決めた。

【準決勝】

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写真:先鋒横田雄斗の
内股「一本」で国士舘高が先制
国士舘高 ②-2 東海大相模高
(先)横田雄斗○内股△鳥居天翔
(次)宮川嘉軌○横四方固△秋吉俊汰
(中)田崎健祐×引分×高梨優也
(副)砂田勇登△優勢[技有・内股透]○小原拳哉
(大)吉良勝弥△背負投○河端祥也

準々決勝の失点で気合を入れなおしたか、国士舘先鋒の横田雄斗はキビキビとした試合運び。
33秒、場外際から外に向かってねじりまわすような左内股で鳥居天翔を引きずり出す。横田は両袖、釣り手は自分の腹側に流した相手の左腕を抱きこんでおり、腕をロックされた軽量の鳥居、上半身が伸びてしまい大きく宙を舞い「一本」。

国士舘は次鋒の宮川嘉軌もあっさり横四方固で一本勝ち、大勝の予感が漂う。

しかし中堅田崎健祐が煮え切らない試合で引き分けてしまい、後ろ重心の東海大相模はここから反撃開始。ポ゜イントゲッター小原拳哉が1分38秒、砂田勇登の内股を股中で回して「技有」を奪う。さらに「指導2」まで追いかけて国士舘は冷や汗をかくが、なんとか砂田が粘りきってタイムアップ。この時点で決勝進出を決めた。

こうなれば東海大相模は次回の対戦のためにももう1勝して国士舘の選手に恐怖感を与えておきたい。東海大相模・大将の河端祥也は開始早々に組み付きながら右大内刈で吉良勝弥を吹っ飛ばして「有効」。さらに自信満々で相手をコントロールし続け、一本背負投で「一本」を奪う。

国士舘は勝ち抜けたもののスコアは2-2の内容勝ちという僅少差。タイスコアの内容勝ちだが先に試合は決めていてスコアほど厳しい試合ではなかったとも、2-0の試合をここまで攻め込まれて詰めを欠いた試合だとも言える。

この試合だけを見れば田崎健祐が最小差の「指導2」であっても獲得して前3人で試合を決めるべきだったとも、国士舘が江畑丈夫と磯田範仁を欠く状態でスコアは正当に見ることができないと評することは出来る。

しかしそんなことよりも、国士舘にとっては、負けた2名が昨季から岩渕公一監督の叱咤を浴びせられ続けながら団体戦に起用され続け、成長を見込まれてきた2年生の砂田勇登と吉良勝弥、団体戦に出続けてしぶとさのDNAを受け継いでいるはずの2名でであったことはこの試合の勝敗を超えた大きな課題だ。リードしてからの連続失点という国士舘らしからぬ試合展開、それを担ったのがもっとも国士舘らしくあらねばならぬはずの2人であったわけである。
両者とも正直頼りなかった夏までとは打って変わり、23日の松尾杯では姿勢良く前に出てチームのムードを作り出していた選手、本来精神的な牽引役を担わねばならぬ選手であるはずだけに、ライバル東海大相模の同学年選手に小突き回されたこの試合は今後に与える影響が大きいのではないか。この2人が作り出す「色」で戦える、と百戦錬磨の岩渕監督が踏むかどうか。具体的なチーム編成に関わる可能性もある。

そして東海大相模、さすがに開始早々の2失点は計算外だろう。すくなくとも鳥居、秋吉のどちらかは引き分けて後半の2枚で勝負を掛けるプランだったはずで、たかだか2試合終了時点でのプラン崩壊は東海大相模らしくないというほかはない。

東海大相模は伝統的に攻撃柔道を標榜しているが、それでも高橋洋樹監督が団体戦で強調するのは食らいつくこと、しのぐこと、そして先制点を奪うこと。攻撃とともに、守備の堅さもまた常勝時代の東海大相模を構成する重要なファクターであったことは疑いようがなく、絶対的なポイントゲッターのいない今年度はこの部分は例年以上に各人が肝に銘じねばならぬはず。
小原、河端の見せた有無を言わせぬ攻撃力は非常に東海大相模らしい部分だが、早い時間の失点を2つ続けてしまった前半戦はまったく相模らしからぬ淡白さであった。

勝てば大勝、負けは淡白。
高校柔道の横綱を張ってきた2強、双方ともに、「らしさ」を欠く一戦であった。
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写真:東海大浦安は副将ベイカー茉秋が
上四方固で一本勝ち、エース対決を制す
東海大浦安高 3-2 崇徳高
(先)鎌田嵩平△優勢[有効・小外刈]○野々内悠真
(次)前田宗哉○大外刈△三村暁之
(中)女良魁斗△大外刈○香川健吾
(副)ベイカー茉秋○上四方固△北岡宏樹
(大)ウルフアロン○大内刈△松岡真

国士舘高校への挑戦権を賭けたこの試合は激戦。
東海大浦安は戦力構成的に勝敗の鍵を直接握ると目される73kg級の鎌田嵩平を先鋒に起用。鎌田は期待に応えて早い時間で内股「技有」を奪いこの準決勝も東海大浦安は好スタート。
しかし鎌田は隅返「技有」を失って追いつかれてしまい試合は泥沼。小外刈「有効」を追加した天理・野々内悠真が優勢勝ちを果たしてまず崇徳高が1点先制。

しかし東海大浦安は次鋒の前田宗哉が開始28秒に豪快な大外刈「一本」を決めてチームを救う。
副将戦に控えるエース対決を前になんとかリードが欲しい両チーム、中堅戦は崇徳・香川健吾が優位に試合を進め、寝技でも一時崩袈裟固で「抑え込み」の宣告を受けるなど優勢。なかなか具体的なポイントまでつなげなかったが、残り40秒、ついに香川の大外刈が炸裂「一本」。

崇徳高が2-1でリードして迎えた副将戦、ベイカー茉秋と北岡宏樹のエース対決は意外にも「一本」で決着。ベイカーが引込返で北岡から「有効」、さらに寝技に持ち込んで崩上四方固で一本勝ち。ベイカーは拳を握り締め、失意の北岡思わず天を仰ぐ。

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写真:東海大浦安は大将ウルフアロンの
大内刈「一本」で勝利確定
この時点でスコアは2-2だが内容差で東海大浦安がリード。崇徳は勝利以外に決勝進出がない場面だが、大将戦は東海大浦安・ウルフアロンが松岡真を圧倒。巧みに接近して圧力を掛けると、1分28秒に松岡の大内刈を返して「有効」。さらに1分58秒には右大内刈で松岡を追い、倒れた相手にドシリと覆いかぶさって「一本」。3-2で東海大浦安高が決勝進出を決めた。

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