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グランドスラム東京 第二日展望

2011年12月10日



※eJudo携帯版「e柔道」12月9日掲載記事より転載・編集しています。

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グランドスラム東京 第二日展望

73㎏級
唯一にして最大のみどころ
中矢-秋本の王者対決は準決勝


■階級概況・有力選手

前週済州で激戦を終えたばかりのワンキチュン(韓国・WR2位)はエントリーを回避。パリ世界選手権優勝の中矢力(東海大4年・WR1位)と東京世界選手権優勝の秋本啓之(了徳寺学園職)がトーナメントの目玉だ。
しかし試合数を絞ったこともあり現時点の秋本はワールドランキング7位。エルモント(オランダ・WR3位)、イサエフ(ロシア・WR6位)と秋本よりもランキングが上の選手が参戦したため秋本は第4シードに配され、中矢と準決勝で対戦するという配置になっってしまった。

この階級は欧州勢が全体に優勢、その中で頂点は日本、韓国(ワンキチュン)の東アジア勢が極めるという構図が続いているが、その欧州勢は大会ごとに上位が入れ替わっており続けて勝つ絶対的な強者が現れていない。今大会も欧州勢同士の潰し合いが随所にあり、全体のレベルは非常に高いが上位進出者を絞りきれないというのがトーナメントの様相。

■組み合わせ

【Aブロック】

第1シードの中矢は2回戦から登場。3回戦でシャリポフ(ウズベキスタン・WR23位)、準々決勝はセインジャルガル(モンゴル・WR12位)とコドゾコフ(ロシア・WR11位)の勝者と争う。

【Bブロック】
秋本の山。シード順こそ4番目だが、このブロックに配された高ランキング選手はジュラコビロフ(ウズベキスタン・WR8位)ニウィルコミスキ(ポーランド・WR19位)と比較的戦いやすい相手。
ただし初戦のフォエルク(ドイツ)は、グランドスラムモスクワでは第1シード、当時ランキング4位のファンティシェル(ベルギー・WR10位)を破って2位入賞している選手。久々の試合ということもあり、この初戦を抜かりなく戦いたいところだ。

【Cブロック】
シード選手はエルモント。しかし2回戦のソロカ(ウクライナ・WR22位)、そして準々決勝のファンティシェル、もしくはトリトン(カナダ・WR14位)とこのブロックも非常に密度が高い。エルモント、ファンティシェルがグループとしては格上なのだが、誰が勝っても納得の強豪ではある。
そしてこの激戦のCブロックに配されてしまったのは齋藤涼(新日本製鐵)、しかも初戦がファンティシェルという不運だ。またも国際大会で勝ちきれないという結果に甘んじるのか、一段階段を登るのか。スピード、パワー、技の切れと三拍子備えた齋藤の戦いぶりに注目したい。

【Dブロック】
この山のシード選手はイサエフ。逆側の山にレグランド(フランス・WR9位)はいるものの、全体を見渡すと明らかにこのブロックは密度が薄い。ここに置かれた大束匡彦(旭化成)はワールドランキング制度施行後初の国際大会にして、非常に大きなチャンスをもらうこととなった。

【準決勝-決勝】
高い確率で、中矢-秋本の勝者がトーナメントを制すると思われる。
篠原信一監督は「中矢と秋本(の立場)は五分五分」と言い切る。傍目には世界を獲ったばかりの中矢が一歩リード、昨年来パフォーマンスを落として負傷に苦しみ世界タイトルも失った秋本が後退とも見えるが、「まだまだあきらめていないし、自分のほうが強いという態度で稽古をしている」とのこと。世界選手権に続き2連戦となるこのカード以外に73kg級の見所はない。ファンは必見である。

81㎏級
本命ギヘイロに対抗は中井
期待の川上はロシア勢に挟まれる激戦ブロック


■階級概況・有力選手

北京五輪以後の混戦からキム・ジェブン(韓国・WR1位)とギヘイロ(ブラジル・WR2位)が抜け出した感のあるこの階級、前週のワールドカップ済州で棄権負けしたキムは参加せず、トーナメントの軸はギヘイロ、追う勢力が中井貴裕(流通経済大3年・WR3位)、マゴメドフ(WR6位)とロッテルダム世界選手権王者のニフォントフ(ロシア・WR10位)のロシアコンビ、北京五輪王者のビショフ(ドイツ・WR9位)、バートン(イギリス・WR8位)、カント(ブラジル・WR20位)らということになる。

■組み合わせ

【Aブロック】
第1シードはギヘイロ。配された有力選手はトーマ(モルドバ・WR13位)がランキング最高位でここは番狂わせを考えるのは難しい。日本の春山友紀(国士舘大3年)は逆側の山に配され、2戦目でシュミット(フランス・WR14位)、3回戦でトーマと超強豪はおらずベスト8進出のチャンス。逆にこれを勝ちきれなければせっかく転向した81kg級でも国際大会には通用せずのレッテルを張られかねない。転向のインパクトがまだ辛うじて残っているこのタイミングで実績を積みたいところ。

【Bブロック】
シードはバートンで、ビショフ、カント(ブラジル・WR20位)らが配されここはなかなか厳しいブロック。
長島啓太(日本中央競馬会)はカントと初戦を争う。寝技師カントにオールラウンダーの長島がどう挑むかが見もの。

【Cブロック】
シード選手は中井。3回戦がラジャビリ(アゼルバイジャン・WR23位)、準々決勝はマレシュ(ドイツ・WR11位)とマリジャノビック(クロアチア・WR16位)が潰しあった結果とかなり組み合わせには恵まれた。勝負は準決勝以降だ。

【Dブロック】
マゴメドフとニフォントフというトーナメント全体の行方を左右するロシアの強者2人がこのブロックに集まってしまった。ロシアにとっては悪夢。セデジュ(スロベニア・WR22位)、シアノ(イタリア)らもいるが準決勝進出者はロシア勢のいずれかだろう。
そして日本期待の川上智弘(國學院大4年)は2回戦でマゴメドフ。ということはニフォントフにも勝たない限りは決勝ラウンド進出はないわけで、あまりにも厳しすぎる組み合わせになってしまった。川上のスタイルでは例え相手がマゴメドフでも組み負けてスタートすることは許されない。強気の試合、切れ味鋭い一発に期待したい。

【準決勝-決勝】
これまでの実績、力関係、柔道の質から言って高い確率で優勝はギヘイロだろう。
中井は昨年、正統派のギヘイロの柔道を組み手で圧殺し「指導」で勝利したことがあったが、次回対戦ではリベンジとばかりに思い切り投げつけられてしまっている。むしろ「ギヘイロ殺し」の手段があるのであれば次回対戦に取って置いて欲しいくらいだ。
中井はギヘイロの斜めからいかに接近し、欲しい側の袖を得ることができるかどうかがポイント。ただしその前に大山場のロシア勢との対決をクリアせねばならない。

90㎏級
3強が集うハイレベルトーナメント
日本勢の課題はイリアディス攻略の「糸口」


■階級概況・有力選手

まさに世界選手権クオリティ。世界選手権2大会連続金メダリストの怪人・イリアディス(ギリシャ・WR1位)に同じく2大会連続銀メダリストの西山大希(筑波大3年・WR3位)、この期間中国際大会で勝ちまくってランキング1位に君臨したパリ世界選手権銅メダリスト小野卓志(了徳寺学園職・WR2位)とまさに世界のトップ3が集結。ロッテルダム世界選手権王者のイ・ギュウオン(韓国・WR13位)、リオ世界選手権81kg級王者のカミロ(ブラジル・WR4位)も参戦し、クオリティは世界選手権と全く変わらない。まさに五輪の前哨戦、最大注目階級のひとつだ。

■組み合わせ

3強はしっかりブロックが分かれた。小野-西山大希が準決勝、勝者が決勝でイリアディスと対戦することになる。
層が厚いこの階級は中堅の強豪の割り振りも大きな焦点だが、この点で運を味方につけたのは小野。逆に西山はやや貧乏くじを引いた印象。

【Aブロック】
イリアディスが第1シード。対抗馬は準々決勝で対戦予定のGPデュッセルドルフ王者、欧州選手権3位のニマン(スウェーデン・WR11位)だがまず問題なくイリアディスが勝ち上がるだろう。
日本の吉田優也(東海大4年)が2回戦でイリアディスに挑戦するが、合宿での両者の稽古を見る限り番狂わせは少々難しいのではと思われる。

【Bブロック】
シード選手はカミロ。対抗はママドフ(アゼルバイジャン・WR6位)ということになりこの両者による準々決勝は少々予想が難しい。技のバリエーション、柔道の上手さではカミロに軍配が上がるが、怪力のママドフと組み合ってこれが発揮できる力関係が保てているかどうか。
ダークホースは「嘉納杯男」ソンデナム(韓国)。階級変更後でランキングはないが、なにしろ前身の嘉納杯を2回制しているゲンの良さを持っている。一発のある選手だけに注視して良いだろう。

【Cブロック】
第2シードの小野のブロック。準々決勝はイ・ギュウオンとペソナ(ブラジル・WR8位)、クラウチク(ポーランド)という強者3人の勝者と対戦する。イは最近目立って元気がないが、実力的には最も可能性が高い。変則の背負投に嵌らぬよう、早く自分の形で組むことがポイントになるだろう。

【Dブロック】
西山大希のブロック。この山は少々厳しく、初戦でいきなりゴンチュク(ウクライナ)、2回戦のメロニ(イタリア・WR18位)は問題ないが、準々決勝はチョリエフ(ウスベキスタン・WR7位)と西山将士(新日本製鐵・WR12位)の勝者と戦わねばならない。この後に小野戦、勝てばイリアディス戦が控えることを考えると体力的な部分でどれだけ余裕を持って勝ち上がることが出来るか、試練の組み合わせだ。

【準決勝-決勝】
小野、西山、西山と日本代表はイリアディスに3連敗中。とにかくそのパワーをどう封じるか、糸口だけでも見つけて欲しいところだ。
とにかくイリアディスは人間としてタフ。世界無差別選手権は「無差別だから下の階級が出なきゃ」とギリシャから自分で運転する車でロシアまでやってきて出場、先月末には日本に先乗りし、成田からナショナルトレセンに直行して日本代表と乱取り、以後は日本代表と行動を共にして海外勢ではただ1人調整合宿にも参加。「我が物顔ですよ。強いわけです」とさしもの篠原監督も呆れ顔の「人間力」を見せ付けている。
合宿でイリアディスのやり方をジックリ見たはずの小野、西山。やられっぱなしだった様相に多少の変化が見られればそれが攻略の糸口になる可能性は高い。組み勝って頭を下げさせ続け、スタミナ勝負になった終盤に一気に腰に乗せる、このイリアディスのシナリオを外して戦いたいところだ。
今勝つ必要はない。勝負は五輪だ。すこしでもイリアディスに嫌なイメージを植えつけて欲しい。

57㎏級
松本-佐藤の決戦なるか
佐藤は準々決勝でパリの「リベンジ」に挑む


■階級概況・有力選手

松本薫(フォーリーフジャパン・WR1位)と佐藤愛子(了徳寺学園職・WR2位)と日本には2人の世界王者がいるが、それぞれこの大会には課題がある。

昨年の圧倒的な勝ちぶりからやや失速、負傷もあって今期はベストパフォーマンスを発揮するに至っていない松本は、五輪に向けてあの圧倒的な強さと野性味が復活するかどうかが長期的な課題。2位に終わった講道館杯は「試したいことが出来てよかった」と飄々としていたが、課題の受けの弱さを立て続けに見せていることは事実。今大会は結果、内容ともに問われる、少なくとも首脳陣にこの先の松本復活を確信させる試合をしなければならない。

佐藤はパリ世界選手権で優勝、一気に存在感を増したが直後の国別団体戦、そして1月後の日仏親善試合と連続してフランスのパヴィア(WR5位)に負けてしまっている。奥襟ファイターへの対処を明らかに誤って展開を失う場面もあり、現時点では到底首脳陣に安定感を感じさせているとは言えない。今大会では、パヴィアに勝利なおかつ優勝を飾るというのが理想のシナリオだが、少なくとも奥襟タイプの選手を圧倒した上での勝利が必須の課題だろう。

石川慈(コマツ)は11月の講道館杯で優勝、すかさず派遣されたグランプリ・アムステルダムでは疲労の中で3位入賞、いよいよこのグランドスラムで一線級に挑む。
昨年52kg級で2位の山本杏(桐蔭学園高2年)は今年も選手団最年少。足技とスピードで上位進出を狙う。

■組み合わせ

【Aブロック】
第1シードは松本薫。当然配された選手もガシモワ(アゼルバイジャン・WR12位、ザブルディナ(ロシア・WR13位)と一線級ではないが、ここには連珍羚(台湾・WR26位)という爆弾がいる。山梨学院大で稽古し、昨年のこの大会は3位。前週のワールドカップ済州では見事優勝を飾っており、初戦で対戦する松本にとっては気の抜けない相手。

【Bブロック】
フィルツモザー(オーストリア・WR6位)がシード選手、勿論最大の勝ちあがり候補だがここに石川が配されてしまった。初戦であること、地元の利、国際大会ではニューカマーである石川の情報の少なさ、全てを生かして戦うことが必要だ。フィルツモザーは技が切れるタイプではないので、つきあい過ぎず自分のペースで戦うことがカギとなるのではないか。
準々決勝の相手はシルバ・ラファエラ(ブラジル・WR7位)とローパー(ドイツ・WR20位)の勝者。八割がた前者が勝ち上がると見て良いだろう。

【Cブロック】
第2シードの佐藤のブロック。ここは選手の密度が薄く、2戦目はフランセン(オランダ・WR25位)、準々決勝はマロイ(アメリカ・WR11位)とボウコウバラ(ギリシャ・WR14位)とまずまず勝ち上がりの可能性が高い。ボウコウバラは前週のワールドカップ済州でかなりのレベルのメンバーの中を勝ち抜いて優勝を飾ったばかり。注意すべきはこの人か。

【Dブロック】
シード選手は前述のパヴィア。山本杏が2戦目で対戦することとなる。それほどパワーがあるタイプに見えないパヴィアだが奥を持たせると厄介。逆に言えば奥は叩くがさほど体幹が強いわけではないので、山本が自分のスピードに展開を巻き込むことができるなら勝機は十分。準々決勝はキム・ジャンディ(韓国・WR9位)とベロリン(スペイン・WR16位)の勝者が待ち受ける。

【準決勝-決勝】
Aブロックの松本とCブロックの佐藤、この2人の準決勝進出はまずまず堅い。
Bブロックは石川、フィルツモザー、シルバ・ラファエラ全てに勝ち上がりの可能性があるが、いよいよ国際大会に入って本気モードの松本を脅かすには至らないのではないか。松本が決勝に進むと見る。
Dブロックは順当にいけばパヴィアで、佐藤がフランスの2試合のリベンジに臨むこととなる。非常に面白いが、努力肌の担ぎ系佐藤に、スピードタイプの天才・山本という対戦もまたファンにとってはたまらないカード。57kg級最大の「お楽しみカード」は佐藤と、いずれかが対戦するこのC-D準決勝かもしれない。

決勝は松本-佐藤と予想しておくが、試合の様相がどうなるか。パヴィアとの2戦を見る限り奥襟のパワーファイター松本はむしろ佐藤には難敵。おそらく首脳陣の評価もまだ松本が上だろう。しかしここで佐藤が「続けて勝つ」ようだと相対的な評価は一気に変わる可能性もある。
構造的に有利でありながら受けに脆さを持つ松本、受けながら、凌ぎながら、悪い形からでも一発が狙える佐藤。文句なく面白い試合だ。

63㎏級
エマヌ抜きの「世界選手権」
五輪の展開は全てこの大会にあり


■階級概況・有力選手

世界選手権で金、金、銀と輝かしい成績を残している上野順恵(三井住友海上・WR2位)が実績的には群を抜くが、時代はパリ世界選手権王者のエマヌ(フランス・WR1位)、新鋭アグベニュー(フランス・WR6位)を中心に、ファンエムデン(オランダ・WR4位)らのパワーファイターがメインストリームとなりつつある。世界選手権を見ても「なんで上野はこれだけの選手に勝っているのか」と逆に上野の強さに舌を巻くくらいだが、圧勝したロッテルダム世界選手権の頃とは上野の戦いぶりも明らかに変質、昨今は展開を握られながらの逆襲、丁寧に戦ってなんとか流れを手繰り寄せるという苦しい勝ちが増えてきている。

そんな中、地元で迎える大会、また、ライバル候補だった阿部香菜(三井住友海上)の負傷によってほぼ五輪代表は決定という中で王者・上野がどのような戦いを見せるか。率直に言って、長期にわたって緩やかな低落傾向にある中でメダルを死守してきた上野がここでその流れにストップを掛けるだけのパフォーマンスを見せることができるのか。日本のみならず、世界がそこに注視する大会になるのではないか。

欧州勢vs上野、五輪でも間違いなく繰り返されるこの構造、力関係は維持されるのか、変化はあるのか。ワールドマスターズ以降はランキング上位者が試合出場を絞ることが確実な情勢の中、建前でなくまさに「五輪を占う」大会だ。五輪の展開は、このGS東京が握るといっても過言ではないだろう。

■組み合わせ

エマヌ抜きの世界選手権第2ラウンドといった様相。強豪集結の極めて厳しいトーナメントだ。
第1シード者のAブロック、第2シードのCブロックのみが人材やや薄く、他2ブロックの密度は相対的に高い。

【Aブロック】
第1シードは上野。準々決勝はジャービ(イスラエル・WR11位)が濃厚だがこの段までに上野を脅かす選手は全く見当たらない。上野の勝ち上がりと見て間違いないところだろう。少しでも決勝ラウンドに余力を残したい。

【Bブロック】
シードはウィルボーダス(オランダ・WR5位)。準々決勝でアグベニューとの決戦が待ち受ける。
アグベニューは初戦でジョンダウン(韓国・WR15位)と谷本育実(コマツ)の勝者と対戦するが、この顔ぶれの中では2人ともアウトサイダーで終わる可能性が大。

【Cブロック】
第2シードのゾルニール(スロベニア・WR3位)の山。Aブロック同様有力選手の顔ぶれは明らかに薄くマルザン(ドイツ・WR8位)がいるくらい。
ここには日本の「爆弾」、ワールドランキング外の安松春香(環太平洋大2年)が入っている。初戦はドレクスラー(オーストリア・WR24位)とまずまず手ごろな相手。2戦目のゾルニールも手堅いがランキングほどの爆発力がある選手ではなく、上野以外の日本人ではもっとも組み合わせに恵まれた。はっきり、チャンスだ。

【Dブロック】
シード選手はファンエムデン。反対側には世界選手権前に大ブレイクしていたシュレシンジャー(イスラエル・WR7位)が配される死のブロックだ。
この真ん中に放り込まれたのが田中美衣(了徳寺学園職・WR21位)。2回戦がファンエムデンだが、ここは国際舞台復帰の大チャンスをもらったと開き直って戦うしかないのではないか。カサにかかったときの強さは欧州の強豪と十分に伍して、また勝利するだけのものがある。期待したい。

【準決勝-決勝】
上野-アグベニューの対決は高い確率で実現するだろう。世界選手権から見る限り、パワーを凌ぎながらスタミナ切れを狙い、一発転がして勝負をつけるという戦いしかなさそうだが、王者・上野は全く違う発想、高い位相の試合を見せてくれるかもしれない。注視したい。

順当なら決勝はファンエムデン。万が一上野が直接対戦しなくても、アグベニューvsファンエムデンはガチンコの試合になる可能性が高く、五輪に向けての材料収集にはまことに貴重な機会。上野金メダル獲得の伏線としてこの試合もまた、見逃すわけにはいかないだろう。






※eJudo携帯版「e柔道」12月9日掲載記事より転載・編集しています。

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