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全日本学生柔道体重別団体優勝大会 男子マッチレポート

2011年11月17日


※eJudo携帯版「e柔道」11月2、4日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本学生柔道体重別団体優勝大会
男子マッチレポート 1/2


1回戦~2回戦

男子初日は1、2回戦。試合順(配列)は、先鋒90kg級、次鋒60kg級、五将100kg級、中堅81kg級、三将100kg超級、副将66kg級、大将73㎏級で行われた。
1、2回戦は有力校がほぼ順当に勝ち上がったが、なかでも注目されたのは2回戦、山梨学院大と福岡大の対戦。

山梨学院大 4-3 福岡大
(先)立花優喜△払腰○渡邊健太郎
(次)廣瀬康太△優勢勝[有効]○田中貴尚
(五)柴崎裕亘○払腰△樋口涼
(中)帆高純平○小外掛△森貴顕
(三)増田哲也○合技△七戸虎
(副)清水健登○大外刈△坪井克人
(大)中村剛教△優勢勝[有効]○松下翔一

山梨学院は先鋒の立花が払腰で一本負け、続く次鋒の廣瀬も敗れて0-2と福岡大にリードを許し、さらに五将戦でも柴崎が樋口に「技有」と「指導2」を取られる絶体絶命のピンチを迎えるも、ここで柴崎が踏ん張り、払腰で逆転の一本勝ち。この勝利で息を吹き返した山梨学院は、続く中堅・帆高が小外掛、三将・増田が合技、そして副将・清水が大外刈と、いずれも一本勝ちして逆転勝ちに成功。勝敗が決まったあとの大将戦で学生チャンピオンの山梨学院・中村が松下に体落で「有効」を取られるも、結局、4-3で山梨学院が際どい試合を制し3回戦へ進んだ。

【1回戦結果】
拓殖大 7-0 九州共立大
近畿大 4-2 順天堂大
関西大 5-0 新潟大
専修大 6-1 松山大
埼玉大 3-2 日本経済大
鹿屋体育大 2-1 関西学院大
桐蔭横浜大 4-2 早稲田大
愛知大 ③-3 東北学院大
國學院大 3-2 金沢学院大
岡山商科大 4-3 流通経済大
国際武道大 ②-2 道都大
駒沢大 4-3 東日本国際大
福岡大 4-2 慶應義塾大
中央大 7-0 北陸大
龍谷大 2-1 名城大
大阪商業大 4-2 日本文理大
清和大 4-2 東洋大
中京大 6-1 北海学園大
富士大 3-2 帝京大
大阪体育大 4-3 徳山大

【2回戦結果】
筑波大 5-0 拓殖大
近畿大 4-0 札幌大
日本大 5-2 関西大
埼玉大 4-3 専修大
国士舘大 7-0 鹿屋体育大
桐蔭横浜大 5-2 甲南大
天理大 6-0 愛知大
國學院大 4-2 岡山商科大
東海大 5-1 国際武道大
同志社大 4-1 駒沢大
山梨学院大 4-3 福岡大
中央大 4-2 龍谷大
明治大 7-0 大阪商業大
清和大 6-0 大阪産業大
日本体育大 7-0 中京大
大阪体育大 4-2 富士大


3回戦

男子2日目の体重配列は、先鋒90kg級、次鋒66kg級、五将100kg級、中堅60kg級、三将81kg級、副将100kg超級、大将73kg級。試合は前日の続き、3回戦からのスタートとなった。

平成23年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会・3回戦・国士舘の副将、百瀬優
写真:3回戦、一本勝ちを狙って攻め込む
国士舘・副将の百瀬優
2日目のオープニングゲームである3回戦では、優勝候補の国士舘が敗れるという大波乱が起こった。
対戦相手は桐蔭横浜。近年着実に力を付けてきているとはいえ、春の全日本学生優勝大会では初戦敗退(龍谷に2-3)の桐蔭横浜に、まさか国士舘が敗れるとは誰が予想したであろう。

桐蔭横浜大 ②-2 国士舘大
(先)西岡勇武△合技○釘丸太一
(次)渡邊敦義×引分×登成二
(五)宮崎賢司×引分×寺島克興
(中)黒瀬遼×引分×松木武志
(三)大島一起○小内巻込△春山友紀
(副)長田拓郎△優勢[指導3]○百瀬優
(大)相馬啓敏○合技△住谷仁志

先鋒戦(90kg級)は国士舘・釘丸太一が西岡勇武に合技「一本」で勝利して国士舘が順当なスタート。

次鋒戦の登成二-渡邊敦義引き分けのあと、国士舘は今年の100kg級学生チャンピオンの寺島克興に期待をかけるも、桐蔭横浜はここに昨年の100kg超級学生王者の宮崎賢司という実力者が配されており寺島はポイントを奪えず、この試合も引き分け。

さらに続く中堅戦でも国士舘・松木武志が07年インターハイ王者の黒瀬遼と引き分けに終わり、1-0のまま試合は終盤戦へ。

三将戦(81kg級)では90kg級で今年学生個人連覇を果たしているポイントゲッターの春山友紀が登場。当然、国士舘はここで突き放したいところだったが、なんと春山が大島一起の背負投フェイントの小内巻込に完全にはまってしまい、まさかの一本負け。場内は大歓声。
とはいえ、国士舘は副将に100kg超級学生王者の百瀬優、大将も巧者・住谷仁志が控えており、この時点では国士舘の勝利は動かないと思われていた。

しかし、副将戦は桐蔭横浜・長田拓郎の思わぬ頑張りにあい、百瀬は「一本」を取れず、「指導3」の優勢勝ちに留まる。

平成23年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会・3回戦・桐蔭横浜の逆転勝利
写真:3回戦、桐蔭横浜・相馬が国士舘・住谷から
背負投で2つ目の「技有」を奪取。
桐蔭横浜が国士舘に劇的な逆転勝利を果たした
そして、2-1の国士舘リードで迎えた大将戦。たとえここで引き分け、最悪負けたとしても「有効」ならば内容で国士舘勝利と、桐蔭横浜にすれば絶体絶命の場面。しかしここで、追う者と追われる者の差が如実に勝負に現れた。

桐蔭横浜・相馬啓敏は開始早々からガンガン前に出て左背負投、内股、大内刈と休むことなく掛けまくり、住谷は当初これに落ち着いて対応。さらに、右小外刈で相馬を大きく崩すが、この時、相馬が後ろに倒れながら、住谷の右腕を抱えて背負投で切り返して「技有」。しかし、このポイントは副審の異議によって取り消され、逆に住谷の「有効」となる。昨今の国際大会ではこのケースはあとの技が有効とされることが多く、なぜこの場面において住谷の技を「有効」と見なしたかは疑問。とはいえ、結果としては住谷に「有効」のポイントが入った状態で試合は再開した。

しかしあきらめない相馬は、足技、左右の背負投と果敢に攻め込み、執念とも言える背負投でついに「技有」を奪取。さらに、焦りからか不用意に前に出てきた住谷を右一本背負投で畳に叩きつけて「技有」、合わせて「一本」!判定こそ「技有」だったが、文句なしの「一本」と言える素晴らしい技だった。

平成23年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会・3回戦・沈む国士舘大
写真:まさかの3回戦敗退に沈む国士舘の選手たち
こうしてまさかの大波乱劇が完結。勝った桐蔭横浜サイドは蜂の巣をつついたような大騒ぎ。対する国士舘の選手・監督は信じられない結果に呆然と立ち尽くしていた。

【3回戦結果】
筑波大 6-0 近畿大
日本大 3-1 埼玉大
桐蔭横浜大 ②-2 国士舘大
國學院大 4-2 天理大
東海大 7-0 同志社大
山梨学院大 4-1 中央大
明治大 5-1 清和大
日本体育大 6-0 大阪体育大


準々決勝

平成23年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会・準々決勝・西山大希
写真:4回戦、筑波-日大先鋒戦。
日大・中川裕喜を攻める筑波・西山大希
4回戦(準々決勝)も今大会を象徴するような、接戦・激戦の連続となった。大将戦の前までに決着している対戦は一つもなく、大将戦での逆転が2試合もあった。

4回戦でもっとも接戦が予想されたのが、筑波と日大のカード。両校は昨年も4回戦で対戦し、そのときは3-3の内容、しかも大将戦での逆転で筑波が勝利し、筑波はその勢いで優勝を果たしている。リベンジに燃える日大と筑波の対戦は、昨年の試合を髣髴とさせるような激しいものとなった。

日本大 ③-3 筑波大
(先)中川裕喜△優勢[有効]○西山大希
(次)野村綾哉△内股○森下純平
(五)池田賢生○優勢[有効]△金子亮平
(中)廣瀬裕一○優勢[技有]△藤田湧平
(三)片岡仁○背負投△山邉雄己
(副)制野龍太郎×引分×藤原浩司
(大)長谷川靖△優勢[指導2]○小倉武蔵

90kg級の先鋒戦、筑波は最も信頼できるポイントゲッター世界2位の西山大希。ここに日大は81kg級の中川裕喜を起用する賭けに出た。中川は厳しい組み手と先手の攻撃で中盤までは西山の攻撃を封じ、終盤、大内刈を強引な掬投に切り替えされて「有効」を失ったものの、最小失点に抑える大健闘。

続く次鋒戦は東京世界選手権チャンピオンの森下純平が内股で圧勝。技に入った瞬間に野村の身体が一回転してしまうような抜群の切れ味だった。これで筑波が2-0とリード。

しかし日大とすれば序盤の2失点は想定内で、ここからが反撃タイム。
まず五将の池田賢生が小内刈「有効」で100kg級学生3位の金子亮平を破ると、続く60kg級学生2位の廣瀬裕一は藤田湧平に逆転の「技有」優勢勝ち、さらに三将の片岡仁が背負投で山邉雄己を破って逆転に成功。副将戦引き分けで3-2のまま大将戦となった。

長谷川靖が勝つか、負けても「有効」であれば日大の勝利、「技有」なら代表戦で副将戦の再戦、小倉武蔵が一本勝ちならば筑波勝利――。

筑波・小倉は本来66kg級の選手。それでも体重差をものともせず、序盤から背負投などで果敢に攻めて押し気味に試合を進め、守勢な長谷川から「指導2」まで奪うが、それ以上のポイントを取ることはできずにタイムアップ。
結局3-3の内容で日大が昨年の雪辱を果たし、準決勝進出を決めた。

平成23年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会・準々決勝・國學院大の一本勝
写真:4回戦、國學院-桐蔭横浜五将戦。
國學院・北野裕一が大外刈で宮崎賢司に一本勝ち
國學院大 ③-3 桐蔭横浜大
(先)川上智弘○掬投△西岡勇武
(次)斉藤弘樹△内股○渡邊敦義
(五)北野裕一○大外刈△宮崎賢司
(中)大久保省吾△優勢[技有]○黒瀬遼
(三)酒井豪△背負投○大島一起
(副)渡邊祥真×引分×馬場啓輔
(大)大畑侑介○大内刈△相馬啓敏

3回戦で国士舘を破って気勢を揚げる桐蔭横浜が同じく天理を破って意気軒昂な國學院と激突。
國學院はユニバーシアード81kg級優勝のエース川上智弘を先鋒に起用し、掬投「一本」で貴重な先制点を奪取。続く次鋒戦は桐蔭横浜・渡邊が見事な内股で一本勝ちして1-1の同点。
國學院は五将戦でも階級が下の北野裕一を起用すると、これがズバリと当たり、昨年の100kg級学生王者の宮崎に大外刈で一本勝ちで、2-1と再びリード。

中堅戦では桐蔭横浜・黒瀬遼が大久保省吾に「技有」優勢勝ちし、さらに三将戦でも好調の大島一起が酒井一起を背負投で下し、桐蔭横浜が逆転に成功。
副将戦が引き分けに終わり、迎えた大将戦。そこには、まるでドラマのような結末が待っていた。

ここまで3-2で桐蔭横浜がリード。一本負けしない限り、チームの負けはないこの場面、桐蔭横浜の大将として登場するのは国士舘戦で大逆転劇の立役者となった相馬啓敏。
相馬は期待通り終盤まで無難に試合を進め、桐蔭横浜の逃げ切りは濃厚。しかし、残り僅か34秒となった4分26秒、大畑の大内刈をまともに受けてしまい、背中から落ちて「一本」!
桐蔭横浜は優勝候補の国士舘を破るビッグアップセットを演じながら、4回戦で姿を消すこととなった。勝つことの難しさを改めて思い知らされる一戦だった。

平成23年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会・準々決勝・中矢力の一本勝
写真:4回戦、東海-山梨学院大将戦。
東海・中矢力は世界王者の実力を見せ、
学生チャンピオンの中村剛教に一本勝ち
東海大 3-1 山梨学院大
(先)吉田優也○体落△立花優喜
(次)吉田惟人○裏投△清水健登
(五)高木海帆×引分×柴崎裕亘
(中)蓬田克也△内股○伊藤優響
(三)橋本壮市×引分×帆高純平
(副)羽賀龍之介×引分×増田哲也
(大)中矢力○崩袈裟固△中村剛教

東海は先鋒戦でキャプテンの吉田優也が一本勝ちしたことで、チームに流れを引き込むことに成功。次鋒戦でも吉田惟人が豪快な裏投で巧者・清水健登を一蹴し、序盤で2-0とリードを奪った。

五将戦引き分けのあとの中堅戦では山梨学院・伊藤優響が蓬田克也に内股で一本勝ちして1点を返すも、続く三将戦、副将戦引き分けで2-1のまま大将戦に。

東海・大将は世界王者の中矢力、対する中村剛教は学生体重別チャンピオンという好カード。中矢に対して中村がどこまでできるのか注目されたが、中矢は崩袈裟固で難なく勝利。中村が肩を負傷中でベストコンディションでなかったとはいえ、さすが世界王者という力の差を見せつけた。


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