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【eJudo's EYE】ジュニア、カデカテゴリは柔軟な選手枠活用を

2011年11月12日


※eJudo携帯版「e柔道」11月12日掲載記事より転載・編集しています。

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【eJudo's EYE】
ジュニア、カデカテゴリは柔軟な選手枠活用を


やはり書いておきたい。
世界ジュニア選手権で日本が16階級中12階級中で優勝という、未曾有の好結果が出たからこそここで問題提起しておきたい。

インターハイ個人戦優勝、インターハイ団体戦優勝、全日本ジュニア優勝とジュニア世代としては「獲るべきタイトル」を全て制覇、それも好内容で優勝した佐野賀世子(高岡龍谷高3年)が世界ジュニア選手権代表から漏れた件だ。選出されたのは全日本ジュニア決勝で佐野に完敗した太田晴奈(淑徳大1年)だった。

伸び盛りの佐野があまりに良い成績を、それも内容を伴って残していたこと、一方高校時代に素晴らしい輝きを放った太田のパフォーマンスが大学進学後からこの時期まで緩やかな低落傾向であったこと、そして衆人環視の全日本ジュニア決勝という晴れ舞台の直接対決で完全に勝負がついていたことでこの選考は物議を醸す、という形で一部で相当に話題になった。

まことに下世話な話だが、ファンの間では選出された太田が世界ジュニア2連覇が確実視されながら左膝靭帯断裂の重傷を負い戦線離脱した田代未来(淑徳高2年)が直接の先輩であることも絡めて語られる向きがあるとも伝え聞く。そのようなことはありうべくもない低次元な話だが、そんな話が飛び出してしまうくらい、佐野の選考漏れは周囲にとって意外だったということだ。

勘違いして欲しくないが、この稿は決して太田を選んだことを批判するものではない。
高校時代の太田のパフォーマンスから、彼女が世界ジュニア代表に値する選手であることは明確だし、現に太田は好内容で見事優勝、代表の重責を完全に果たしてその実力を証明している。強化陣の目は正しかったと言っていい。

単に佐野が選ばれなかったことが残念だと言っているのだ。

世界カデ、世界ジュニアの代表枠は各階級「2」。しかし日本が今年度行使したのは両大会とも1枠のみだ。かつて、園田隆二・女子全日本監督がシニアの弱点階級について「代表の価値がないとなれば1枠は行使せず、代表1名のみの派遣でも良いかもしれない」旨語ったことがあるが、であれば逆に、代表に値する、送り出す価値のある選手が「2」だとすれば規定の1枠でなく残りの1枠をも行使する階級があっても良いのではないか。
ましてジュニアは「育成」が最大目的のカテゴリである。

代表選考の際に頻出する「過去の実績」という言葉がもし佐野を外したことの理由だとすればそれはお門違いだ。なぜなら、五輪や世界選手権という大舞台を踏み、至難の業である世界一を成し遂げた選手と経験不足の選手が混在するシニアと違い、ジュニア・カデの選手の実績は「これから作るもの」だからである。

ジュニア世代では数ヶ月で選手が信じがたいほど成長する例が多々ある。なにより勿体ないのは、インターハイ団体戦、個人戦、全日本ジュニアと、高校生が夏季シーズンを目の前にして望むタイトル全てを獲った選手が上位カテゴリの試合に進出できないという事態を前にして、草莽の高校生、我々のまだ知りえない未完の大器が「世界ジュニアチャンピオン」という夢にチャレンジすることを早々にあきらめてしまうことである。強ければどこまでも道が開けるという出世のストーリー、夢を持つことを阻害してはならない。

一枠のみ行使で、結果的には未曾有の成果があがったことで、「結果オーライ」、選考過程や派遣システムが再検討されることがなくなってしまうこと、このことが埋もれてしまうことを、日本の将来のために何より危惧する次第だ。

文責:古田英毅(eJudo)





※eJudo携帯版「e柔道」11月12日掲載記事より転載・編集しています。

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