PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

全日本学生柔道体重別選手権大会・最終日マッチレポート

2011年10月27日


※eJudo携帯版「e柔道」10月16日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


全日本学生柔道体重別選手権大会・最終日マッチレポート
1/2


90㎏級
春山友紀、90kg級で見事ケジメの連覇!


11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・90㎏級・準決勝・春山友紀
写真:準決勝、春山が右一本背負投などで
吉田を攻め込み「指導2」優勢勝ち
優勝候補に挙げられたのは、昨年優勝の春山友紀(国士舘大)と吉田優也(東海大)。この2人は準決勝で激突。

この試合は「しっかりと対策をした」という春山が、中盤以降、巧い組み手と機先を制する担ぎ技で吉田の攻撃を封じ、吉田に「指導2」の優勢勝ち。大一番を制して優勝に大手をかけた。

春山は、吉田との準決勝以外は、得意の寝技を駆使して危なげない勝ち上がり。2回戦の妹尾建吾(岡山商科大)を三角絞、3回戦の西尾良太(名城大)を大内返「技有」からの上四方固、準々決勝の佐藤悠人(道都大)には「有効」を先行されるも横四方固で逆転勝ち。準決勝の吉田戦を制して決勝進出を果たした。

11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・90㎏級・準決勝・穴井航史
写真:準決勝、穴井は先に「有効」を先行されながら、
袖釣込腰「技有」で逆転勝ち
一方のブロックから決勝へ勝ち進んだのは、穴井航史(東海大)。
穴井は、初戦の高田万博(関西大)に「指導2」優勢勝ち、2回戦の菊地友輝(仙台大)にはGS延長戦での内股一本勝ち、3回戦の中ノ森嵩(名古屋大)を掬投、そして、準々決勝の樋口涼(福岡大)を横四方固で破って準決勝へ進出。
準決勝では、昨年3位の下和田翔平(日体大)に大外刈を掬投で返されて「有効」を先行されるも、終盤に袖釣込腰で「技有」を奪って決勝へ進んだ。

11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・90㎏級・決勝・春山友紀
写真:決勝、GS延長に入り、背負投から
得意の三角に持ち込んだ春山。最後は浮固で快勝
春山、穴井の決勝対決。両者右組み。積極的に前に出る穴井に対し、春山が一本背負投を掛ければ、穴井はすかさず巴投で反撃。さらに穴井が足を掛けての片襟の背負投を掛ければ、春山は崩れるも、右腕で支えて耐えるとすかさず体勢を入れ替えて逆に三角を狙うが、穴井も心得て間髪入れずに立ち上がる。
穴井の右大内刈に春山が大きく崩れ、主審が「有効」を宣するもうつ伏せのため、副審2人が取り消し、ポイントはなし。勢いに乗る穴井が奥襟を取ろうと前に出ると、春山はタイミングよく右一本背負投でペースを渡さない。春山の背負投などの先手の攻撃に、攻めの止まった残り28秒、穴井に「指導」が与えられる。穴井が組み勝つも、春山は背負投、小内刈で応じ、そのまま5分が終了。

GSの延長戦に入って2人の動きは一層活発になり、まず穴井が大内刈にいくと、春山も大内返で応戦。さらに穴井が体落、右小内巻込、春山も右一本背負投で攻めあう。春山が小外刈から背負投、背負投と執拗に攻め込み、穴井が伏せたところをすかさず得意の三角に持ち込むと、最後は身体を引っくり返して三角を極めながらの浮固で「一本」、GS延長2分2秒、春山が連覇を果たした。
普段の体重が83kgくらいしかないという春山は、81kg級に変更することを決めており、この大会は「連覇がかかっていた」ために90kg級に出場。組み手と試合運びの巧さ、そして、重量級選手をも気にしない、代名詞とも言うべき三角からの寝技を駆使しての優勝は見事だった。春山本人が口にするように、「課題はスピード」。日本の弱点と呼ばれる81kg級の救世主となるべく活躍を、大いに期待したい。

春山友紀選手のコメント
「今回は連覇を狙っていたので90kg級で出場しましたが、これからは81kg級でいこうと思っています。今回はケジメの大会として、絶対に勝ちたかったので、勝ててよかったです。体重は普段82~83kgしかないので、減量の心配はありません。普段から食事も気をつけていますから。まだ81kg級のスピードに慣れていないところもありますが、これから講道館杯、グランドスラム東京と続くので、しっかりと結果を出し、世界を狙える選手を目指して頑張りたいと思います」

11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・90㎏級・優勝・春山友紀
写真:90kg級優勝の春山友紀選手
【入賞者】
優勝:春山友紀(国士舘大)
準優勝:穴井航史(東海大)
第三位:吉田優也(東海大)
第三位:下和田翔太(日本体育大)

【準々決勝】
春山友紀(国士舘大)○横四方固△佐藤悠人(道都大)
吉田優也(東海大)○内股△山下諒輔(東洋大)
穴井航史(東海大)○横四方固△樋口涼(福岡大)
下和田翔平(日体大)○合技[小外掛・横四方固]△北野裕一(國學院大)

【準決勝】
春山友紀○優勢[指導2]△吉田優也
穴井航史○優勢[技有・袖釣込腰]△下和田翔平

【決勝】
春山友紀○GS浮固△穴井航史


100㎏級
高木海帆を破った寺島克興が執念の優勝


11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・100kg級・準々決勝・高木海帆は敗退
写真:準々決勝、世界選手権代表、優勝候補筆頭の
高木海帆は寺島に大内刈で「有効」を奪われ敗退
パリ世界選手権代表の大多数が出場を辞退するなか、自ら直訴して出場した高木海帆(東海大)。世界選手権での反省を元に、攻撃的なスタイルへの変更を目指したが、今大会では思うような結果は出せず。準々決勝で、今までに団体戦などで2回対戦して負けなしだった寺島克興(国士舘大)に、大内刈で「有効」を奪われリベンジを許すこととなった。

高木は2回戦の内村拓瑠(同志社大)を内股、3回戦の高橋良介(明治大)を大内刈とともに早い時間の「一本」で決めており、それまでの試合は悪い内容ではなかった。寺島との一戦も終盤まで優位に進めて「指導」を取ったが、その直後に「有効」を奪われ、残り1分を逃げ切られてしまった。勝った寺島の執念の勝利と言ってもいいかもしれない。

寺島は、1回戦の今村洋暁(弘前大)は背負投を返して一本勝ち。続く2回戦の麻生直稔(日本経済大)を内股透、3回戦の馬場啓輔(桐蔭横浜大)には大外刈「有効」からの袈裟固といずれも一本勝ちで勝ち上がり、準決勝では、昨年3位の金子亮平(筑波大)をGS延長の末、右背負投「有効」で退けて決勝進出を果たした。

11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・100㎏級・準決勝・制野龍太郎
写真:準決勝、
制野が小外掛で小林に一本勝ち
一方、反対のブロックから勝ち上がったのは制野龍太郎(日本大)。
制野は初戦の2回戦で藤原浩司(筑波大)を豪快な小外刈で一蹴すると、続く3回戦でも七戸虎(福岡大)に小外刈で一本勝ち。
準々決勝では昨年優勝の宮崎賢司(桐蔭横浜大)を肩車「技有」で破って準決勝進出。
準決勝では、豪快な内股と払腰を駆使し3試合を一本勝ちで勝ち上がってきた好調・小林督之(天理大)から「有効」2つを奪った後に、豪快な支釣込足で一本勝ち。絶好調で決勝へ駒を進めた。

11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・100㎏級・決勝・高上智史の右背負投
写真:決勝、寺島は制野が肩車で潜り込もう
としたところをガッチリ抑え崩袈裟固で
一本勝ち。初優勝を飾った
思い切りと切れ味の良さで「一本」連続の制野と、持ち前のしぶとさで勝利を重ねてきた寺島の決勝は、予想外の決着となった。

両者右組み。開始早々から寺島が右背負投、小外刈、大外刈と連続して掛ければ、制野も意表を突く、右袖を掴んで潜り込む変形の肩車で反撃。しかし寺島はこのチャンスを逃さず、しっかりと胸を合わせて制野の上体を制すると、そのまま足を抜いて崩袈裟固にがっちり抑え込んで「一本」(1:55)。それまでの制野の戦いぶりを考えると、決勝はちょっと拍子抜けする内容ではあったが、逆に、寺島の集中力と、「優勝したい」という執念が表れた試合だった。

6月の全日本学生優勝大会決勝の大将戦で高木海帆に敗れ、チームを逆転負けさせてしまったという悔しさが、今回の寺島の快進撃の原動力となっていたのは間違いない。「ずっと悔しかった」という気持ちが生み出した優勝。試合後に感想を聞かれ「最高です!」と答えたその表情は、本当にうれしそうだった。

寺島克興選手のコメント
「最高です。自分は技が切れるわけではないので、今日のような、泥臭い柔道が自分の柔道です。そういう意味では思い通りの試合ができました。高木海帆選手には団体で2度戦って、2度とも負けていて、ずっと悔しい思いを持っていたので、勝てて本当にうれしかった。次の体重別団体(10月29日、30日)でも頑張りたいと思います」

11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・100㎏級・優勝・寺島克興選手
写真:優勝の寺島克興選手
【入賞者】
優勝:寺島克興(国士舘大)
準優勝:制野龍太郎(日本大)
第三位:金子亮平(筑波大)
第三位:小林督之(天理大)

【準々決勝】
制野龍太郎(日本大)○優勢[技有・肩車]△宮崎賢司(桐蔭横浜大)
小林督之(天理大)○内股△柴崎裕亘(山梨学院大)
金子亮平(筑波大)○大内刈△村岡大潤(天理大)
寺島克興(国士舘大)○優勢[有効・大内刈]△高木海帆(東海大)

【準決勝】
制野龍太郎○小外掛△小林督之
寺島克興○GS優勢[有効・背負投]△金子亮平

【決勝】
寺島克興○崩袈裟固△制野龍太郎

100㎏超級
本命百瀬が本領発揮、2年ぶり2度目のV!


11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・100kg超級・準々決勝・百瀬優
写真:準々決勝、百瀬が奥村を得意の大内刈で一蹴
優勝候補の筆頭は第一シード、昨年の講道館杯を制した百瀬優(国士舘大)。
百瀬は、2回戦から登場し、まず堀耕平(龍谷大)と対戦。受けの強い堀に思いのほか手こずったものの「指導3」の優勢勝ちで初戦を突破。
3回戦の渡辺智斗(明治大)には「指導2」のあとの大外刈「一本」、そして勝負所の準々決勝、奥村達郎(東海大)戦では、内股返「有効」のあと、得意の大内刈で快勝。順当に準決勝進出を果たした。
準決勝は、予想通り同門の岩尾敬太(国士舘大)との対戦となり、一本決着とはいかなかったが、大内刈で「有効」を奪って優勢勝ち。決勝進出を決めた。

11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・100㎏超級・準決勝・津田賢一
写真:準決勝、津田が大内返で村上から
「有効」を奪うとそのまま崩袈裟固に
抑えて快勝
別ブロックから決勝へ勝ち進んだのは、関西大会を制した津田賢一(天理大)。
津田は1回戦の高木悠希(富士大)を払巻込「技有」で破ると、2回戦の原沢久喜(日本大)には豪快な払腰、3回戦の飯干翔太(日体大)を支釣込足で一蹴。
そして準々決勝では、東京大会優勝の上杉亮太(国士舘大)を絶妙な燕返「一本」で破って準決勝進出。
準決勝の村上拓(国士舘大)には、大内返「有効」からの崩袈裟固で完勝。天理大としては、実に16年ぶりの最重量級のファイナリストとなった。

11年10月9日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・100㎏超級・決勝・百瀬優
写真:決勝、百瀬が場外際で体落を放つと、
津田はきれいに背中から落ちて「一本」
百瀬と津田の決勝戦。両者右組み。津田が先に右支釣込足、さらに右払巻込と仕掛けるも受けの強い百瀬を崩すことはできず自滅。両襟を掴んで引きつける津田と、右奥襟、左袖をしっかりと持つ百瀬。先手の攻撃を意識する百瀬は前に出ながら津田を牽制し、右小内刈、体落、さらに大外刈などの技をまとめて優勢に攻め込み、津田に「指導」(2:42)。
その後、両者ともにやや慎重になり、技の応酬が途絶えるも、百瀬が場外際で軽い動きから右の体落に入れば、場外を意識して力を抜いたのか、津田の身体はあっけないほどきれいに背中から落ちて「一本」(3:30)。百瀬が2年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。

百瀬優選手のコメント
「プレッシャーというのはとくにありませんでした。自分は攻めが遅いので、今日は早く攻めることを意識して戦いました。やりづらかったのは、準決勝の岩尾。普段からやっていて、投げたり投げられたりしていますが、試合では全然違うところも出してくるので、なかなか思うようにできませんでした。決勝の津田選手とは、試合では初めてだと思いますが、焦らずに戦えば、いけると思っていました。次の目標は体重別団体。春の団体(全日本学生優勝大会)は自分のせいで負けているので、最後の団体は絶対に勝ちたい。個人的には講道館杯ですが、気負うことなく戦いたいと思います」

11年10月8日平成23年度全日本学生柔道体重別選手権大会・100㎏超級・優勝・百瀬優選手
写真:優勝の百瀬優選手
【入賞者】
優勝:百瀬優(国士舘大)
準優勝:津田賢一(天理大)
第三位:岩尾敬太(国士舘大)
第三位:村上拓(国士舘大)

【準々決勝】
百瀬優(国士舘大)○大内刈△奥村達郎(東海大)
岩尾敬太(国士舘大)○小外刈△福本翼(中央大)
村上拓(国士舘大)○合技[大内刈・横四方固]△土屋潤(中央大)
津田賢一(天理大)○燕返△上杉亮太(国士舘大)

【準決勝】
百瀬優○優勢[有効・大外刈]△岩尾敬太
津田賢一○崩袈裟固△村上拓

【決勝】
百瀬優○体落△津田賢一


 次へ

 
1  



※eJudo携帯版「e柔道」10月16日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.