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全日本選抜少年柔道大会・中学生の部レポート

2011年10月13日


※eJudo携帯版「e柔道」9月27日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本選抜少年柔道大会・中学生の部レポート
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中学生の部・女子

11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会・中学生女子の部・1回戦・香長中
写真:1回戦を順当に勝ち上がった香長中
優勝候補は全国中学校柔道大会優勝の香長中(高知)、同2位の大成中(愛知)に、3位の沖学園中、昨年今大会優勝の渋谷教育学園渋谷中。

他の優勝候補が順当に勝ち上がる中、大成中が1回戦で脱落
。全中予選東京2位の帝京中を相手に先鋒鍋倉那美が大内返「一本」で先制し、中堅中江美裕が全国中学大会57kg級王者西尾直子とのポイントゲッター対決を引き分けてまずまず順調だったが、大将の1年生、全国小学生学年別柔道大会重量級2連覇の粂田晴乃が同学年の岩永ふくみに袈裟固で一本負け、シナリオが狂った。中堅戦の再現となった中江-西尾の対戦は西尾が攻め切って僅差2-1の勝利。帝京中が殊勲のベスト8進出を果たした。

帝京中 ①代-1 大成中
(先)今井美歩△大内返○鍋倉那美
(中)西尾直子×引分×中江美裕
(大)岩永ふくみ○袈裟固△粂田晴乃
(代)西尾直子○僅差2-1△中江美裕

ほか、香長中、沖学園中、渋谷教育学園渋谷中、相原中らの強豪は順当に勝ち上がり。大石道場(愛知)は修徳中を2-0で破って今大会クラブ単位での登録チーム唯一のベスト8へと名乗りをあげた。

[1回戦結果]
永山中(北海道) ①代-1 高川学園中(山口)
沖学園中(福岡) 3-0 八木山柔道愛好会(宮城)
帝京中(東京) ①代-1 大成中(愛知)
香長中(高知) 2-0 村井道場(秋田)
大石道場(愛知) 2-0 修徳中(東京)
敬愛中(福岡) 3-0 浜頓別柔道少年団(北海道)

準々決勝

11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会中学生女子の部・準々決勝・沖学園
写真:沖学園・山本絵玲奈が
岩永ふくみを攻める
沖学園中 2-1 帝京中
(先)多田隈玲菜○大内刈△今井美歩
(中)永瀬貴子△横四方固○西尾直子
(大)山本絵玲奈○払腰△岩永ふくみ

1回戦で会場を沸かせた帝京中だが、ここは沖学園中が総合力で勝り2-1の勝利。
帝京中は西尾直子が沖学園のポイントゲッター永瀬貴子から一本勝ち、会場を大いに沸かせたが、沖学園は先鋒多田隈玲菜、大将山本絵玲奈がしっかり仕事、試合を縺れさせることを許さなかった。

香長中 2-0 大石道場
(先)米澤夏帆○優勢[技有・背負投]△浅岡美名
(中)池絵梨奈○払腰△武田亮子
(大)斉藤芽生×引分×岡田蛍

香長中は全国中学大会王者の前2枚、52kg級の米澤夏帆と63kg級池絵梨奈が得点して試合を決める必勝パターンを崩さすシナリオ通りの勝利。池は軽量級の好選手、武田亮子を寄せ付けず、格の違いを見せた。

渋谷教育学園渋谷中 3-0 永山中
(先)柿澤史歩○袈裟固△野村彩友美
(中)渡辺心実○払腰△小林亜美
(大)朝比奈沙羅○払腰△佐藤杏香

相原中 2-0 敬愛中
(先)畠石香花×引分×立川莉奈
(中)冨田若春○小外刈△梅田夏希
(大)井上あかり○肩固△内野やや

渋谷教育学園渋谷中は磐石の勝利、相原中も中堅のエース冨田若春がしっかり得点し、危なげなくベスト4へと駒を進めた。

準決勝

11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会・中学生女子の部・準決勝・香長中-相原中
写真:池絵梨奈(左)-冨田若春の中堅戦
香長中 1-0 相原中
(先)米澤夏帆×引分×畠石香花
(中)池絵梨奈×引分×冨田若春
(大)斉藤芽生○払腰△井上あかり

準決勝第1試合は香長中が薄氷の勝利。2点先取の必勝パターンで全国中学大会を制した香長中だが、この試合は先鋒米澤夏帆が畠石香花、中堅池絵梨奈が冨田若春とそれぞれ階級が上の強豪とマッチアップ、ポイントゲッター位置が完全にかぶってしまう形となった。

この2試合は引き分けに終わったが、香長中は大将の斉藤芽生が払腰で一本勝ち。昨年から「米澤と池が、本当に大事に育ててきた」(川崎章正監督)と語る3番手の2年生選手の活躍で辛勝、全国中学大会に続く決勝の舞台へと駒を進めた。

11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会・中学生女子の部・準決勝・多田隈玲菜
写真:多田隈玲菜が小外掛「技有」で
沖学園中が先制
沖学園中 1-0 渋谷教育学園渋谷中
(先)多田隈玲菜○優勢[技有・小外掛]△柿澤史歩
(中)永瀬貴子○内股透△渡辺心実
(大)山本絵玲奈△払腰○朝比奈沙羅

もう一方の第2試合は沖学園中が勝利のシナリオを完遂。
大将に世界カデ選手権78kg超級チャンピオンの朝比奈沙羅を擁する渋谷教育学園渋谷中に勝利するためには2点先取が唯一の道だが、先鋒多田隈玲菜の小外刈「技有」に続き、中堅のポイントゲッター永瀬貴子が渡辺心実の内股を透かし「一本」でミッション完了。

大将戦は朝比奈が意地の払腰「一本」で山本絵玲奈を叩きつけたが時既に遅し。沖学園中が見事決勝進出を決めた。

決勝

11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会・中学生女子の部・決勝・2冠を目指す香長中
写真:全中に続く2冠を目指す香長中
香長中 - 沖学園中
(先)米澤夏帆 - 多田隈玲菜
(中)池絵梨奈 - 永瀬貴子
(大)斉藤芽生 - 山本絵玲奈

香長中のポイントゲッターは前2枚、全国中学校柔道大会52kg級王者の米澤夏帆と63kg級王者の池絵梨奈だ。沖学園中の大将に全国中学大会70kg超級ベスト8の山本絵玲奈が控えていることを考えると、香長中のこの2人の得点による「先行逃げ切り」プランの必要性は増すが、沖学園の先鋒多田隈玲菜は63kg級の好選手、中堅永瀬貴子は全国中学大会70kg級3位で団体戦でも大活躍したパワーファイターで、いずれも階級が上の強豪とマッチアップすることになる。

一方の沖学園中は先鋒、中堅を凌ぐことが絶対条件。大将戦、香長中の斉藤芽生は70kg超級で個人戦高知県代表も務めた強豪で厳しい相手ではあるが、戦力を比較していくと得点の確率が最も高いのはここ。前2枚を凌いでタイで山本に繋げば大きく試合を揺らすことが可能になるはずだ。
11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会・中学生女子の部・決勝・先鋒
写真:多田隈が米澤の右背負投を真裏に崩すが、
米澤必至で体を捻って伏せる
先鋒戦は米澤、多田隈ともに右組みの相四つ。
釣り手の絞り合いから多田隈は右体落、米澤はこれを潰しての寝技で対抗するが、奥襟を叩きたい多田隈に対し米澤のリスク管理が厳しく、絞り合い、いなし合う組み手争いが続きなかなか試合展開に差がつかない。

1分40秒を過ぎてから引き手を得た米澤が右内股、さらに自ら切りかえして左袖釣込腰と攻めるが多田隈崩れず。得点奪取が至上命題の米澤、さらに上下にあおっての右背負投を連発するが多田隈これをしっかり潰す。残り37秒には米澤の右背負投を後方に振り潰してあわやポイントという場面も作るが、これは米澤がなんとか伏せてノーポイント。これに多田隈腰を乗せての送襟絞を狙うが米澤耐えて「待て」。
残り数秒で米澤が巴投を見せるが効なく、この試合は引き分けに終わった。

11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会・中学生女子の部・決勝・中堅
写真:組み勝って明らかな優勢の形を作る池
中堅戦は香長中・池、沖学園中・永瀬ともに左組みの相四つ。
開始から池が釣り手で背中を叩き、左大外刈に浮技と大技を見せ、さらに相手を大きく上下にあおってからの左小内刈、絞り合いからの左大内刈、左内股と攻め続ける。永瀬はあおられたところに合わせての左小内刈、左小内刈を左払巻込、左大内刈を後ろ回り捌きの左内股と技を打ち返すがいずれも切り返しの技にとどまり、後手を踏む。
1分37秒、引き手を得た池が釣り手で背中を叩くと永瀬思わず伏せてしまい、永瀬に「指導1」。

池はなおも前に出続けては背中を叩き、攻勢を継続。残り1分を過ぎてからはハッキリ「指導」奪取を志向して右袖釣込腰、相手を寄せての左内股に右袖釣込腰と一方的に攻める。池が背中を叩いて永瀬が場外に逃れた残り14秒、ついに永瀬に「指導2」。
このまま試合は終了となり、池が「指導2」による優勢勝ち。香長中は1点、それも最少得点差である「指導2」という内容ながらもなんとかリードを得て、大将戦へと襷を繋いだ。

11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会・中学生女子の部・決勝・大将
写真:斉藤、先んじて掛けて展開を譲らず
大将戦は香長中・斉藤が166cm95kgの左組み、沖学園・山本が169cm73kg、右組みのケンカ四つ。
開始から斉藤が左大腰に左内股と先手を取って攻めるが、30秒過ぎから体勢を立て直した山本が奥襟を叩いての右内股を連発して対抗、46秒に斉藤に「指導1」が与えられる。

山本さらに右袖釣込腰を見せ、1分半過ぎには腰の差し合いから右大腰で斉藤を伏せさせ攻勢。
しかし以後、斉藤が腰の差し合いに応じて試合は泥沼化。お互い十分ではない体勢から腰を一枚差して仕掛けては、これを予想した相手に潰されるという展開が続きなかなか差がつかない。残り20秒を過ぎ、後のない山本思い切った右大腰を見せるが、この展開も斉藤が左内股で切ってそのまま時間。斉藤殊勲の引分けで、香長中が全国中学大会に続く2冠を達成した。

最優秀選手には準決勝で殊勲の一本勝ち、決勝でも価値ある引き分けで優勝に貢献した斉藤が選出された。

[決勝結果]
11年9月19日平成23年度全日本選抜少年大会・中学生女子の部・優勝・香長中
写真:優勝の香長中
香長中 1-0 沖学園中
(先)米澤夏帆×引分×多田隈玲菜
(中)池絵梨奈○優勢[指導]△永瀬貴子
(大)斉藤芽生×引分×山本絵玲奈

[入賞者]
優勝:香長中(高知)
準優勝:沖学園中(福岡)
第3位:渋谷教育学園渋谷中(東京)、相原中(神奈川)

最優秀選手賞(マルちゃん賞):斉藤芽生(香長中)
優秀選手賞:多田隈玲菜(福岡県)、朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷中)、冨田若春(相原中)

香長中・川崎章正監督のコメント
「優勝は勿論狙っていましたが、どこも非常に強いチームで実力的には差がない。加えて昨日まで体育祭で生徒も教師も忙しく、コンディション、モチベーションともにあまり良い状態ではなく、やってみないとわからないと思っていました。決勝では米澤が取れませんでしたが、ああいうこともあるのでショックはなく、斉藤の試合が鍵になるなと思いました。斉藤は良くやってくれました。積極的に攻める柔道をしてくれた。全中の後、反省点をお互いに話し合ったんですが、それをよく守ってやってくれたと思います。決勝の前、全員に全中王者の誇りを持って戦えとは話しましたが、練習もあまり出来ていない状態でよく頑張ったと思います。」


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