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全日本ジュニア柔道体重別選手権大会男子マッチレポート

2011年9月25日


※eJudo携帯版「e柔道」9月14日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本ジュニア柔道体重別選手権大会男子マッチレポート
1/4 55㎏級、60㎏級


■55㎏級
初代世界カデ代表の泉谷僚児が初優勝


11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・55㎏級・準決勝・袖釣込腰
写真:準決勝、袖釣込腰で攻め込む平原佑多
決勝に進出したのは平原佑多(京都共栄学園高1年)と泉谷僚児(天理高2年)の2名。
全日本カデ選手権2位の平原は2回戦で高橋裕大(恵庭南高3年)に「指導2」、箱田圭努(前橋育英高3年)にGS延長戦の末僅差2-1で勝利すると、準決勝では昨年王者の大藤潤也(近畿大1年)と対戦。攻め込んで57秒に「指導1」を得ると、2分10秒に背負投で「有効」を奪って優勢勝ち。見事カデカテゴリに続く決勝進出を決めた。

11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・55㎏級・準決勝・小外刈
写真:準決勝、小外刈「有効」を奪った泉谷僚児
一方の泉谷僚児(天理高2年)は09年全国中学大会王者、国際大会の55kg級カテゴリ草創期から日本代表を務めてきた強豪。2回戦は荒木将徳(日大藤沢高3年)から巴投「技有」を奪って勝利、3回戦は鈴木優希(常葉学園橘高2年)に小外掛「有効」で勝ち上がり、準決勝では第2シードの藤田隼也(鹿屋体育大1年)を圧倒。いずれも小内刈で「有効」3つに「技有」1つを奪う圧勝で決勝進出を決めた。

11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・55㎏級・決勝・横四方固
写真:平原必死の抵抗も泉谷が制して「一本」
決勝は平原が右、泉谷が左組みのケンカ四つ。
泉谷が釣り手で背中を叩いて前に出、押し込んでおいての巴投を見せる。
平原はこれに右払腰で対抗するが、これは泉谷が潰して「待て」。

1分4秒、泉谷が横落の奇襲。あっという間に平原の右体側に潜り込むと、虚を突かれた平原空中でバランスを取りきれず巻き込まれ「有効」。

泉谷はそのままのしかかって横四方固。これは平原が足を絡んで6秒で「解けた」となったが、泉谷はそのまま上体まで昇って足を外し、縦四方固の形で再び「抑え込み」が宣告される。必死で抵抗する平原の体から降り、最後は横四方固に決めて「一本」、2分1秒。泉谷が見事ジュニア初制覇を成し遂げた。

泉谷僚児選手のコメント
「今までやってきたことをしっかり出せれば十分優勝は出来ると思っていました。今日はその点、うまくいったと思います。次の目標は世界ジュニアでの優勝、インターハイ制覇です」」


11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・55㎏級・優勝の泉谷僚児選手
写真:優勝の泉谷僚児選手
【入賞者】
優勝:泉谷僚児(天理高2年)
準優勝:平原佑多(京都共栄学園高1年)
第三位:箱田圭努(前橋育英高3年)
第三位:鈴木優希(常葉学園橘高2年)

【準決勝】
平原佑多(京都共栄学園高1年)○優勢[有効・背負投]△大藤潤也(近畿大1年)
泉谷僚児(天理高2年)○大外刈(3:58)△藤田隼也(鹿屋体育大)

【3位決定戦】
箱田圭努(前橋育英高3年)○優勢[技有・大内返])△藤田隼也
鈴木優希(常葉学園橘高2年)○優勢[有効・一本背負投]△大藤潤也

【決勝】
泉谷僚児○横四方固(2:01)△平原佑多


■60㎏級
ジュニア世代に敵なし、高藤直寿がため息誘う圧勝


11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・60㎏級・3回戦・高藤直寿の内股
写真:3回戦、高藤直寿が馬場海人から
内股「一本」、会場はその強さにどよめく
この階級の焦点は2つ。
8月のインターハイを圧勝で制した優勝候補筆頭の高藤直寿(東海大相模高3年)の勝ち上がりぶりと、世界カデ選手権のためそのインターハイを欠場、見事世界タイトルを日本に持ち帰った大島優磨(国士舘高2年)がその高藤との対戦なるか、そしてどこまでの試合が出来るかだ。

決勝にはこの2名が順当に進出。
第1シードの高藤は2回戦の佐々木将矢(高松商高3年)を1分8秒、小内刈「一本」で一蹴。防御志向の相手を右袖釣込腰、左内股、左小内刈と技を3つ繋いで頭から叩き落したこの見事な一本勝ちで波に乗ると、3回戦は馬場海人(国士舘大2年)を僅か36秒の左内股「一本」で退けて準決勝進出。

11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・60㎏級・準決勝・高藤直寿の袖釣込腰
写真:準決勝、
高藤直寿が松本拓から袖釣込腰「技有」
準決勝は左相四つの松本拓(国士舘高2年)を相手に1分3秒、ガップリ組み合ったところからの右袖釣込腰一閃で「技有」、1分50秒には片襟の左背負投で着地した相手を無理やり押し込んで倒し「有効」、2分15秒には左小外刈「有効」と大暴れ。松本の巴投を潰しての横四方固は13秒で「解けた」となり一本勝ちこそ逃したが、圧倒的な強さを見せつけて決勝に進出した。

11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・60㎏級・3回戦・大島優磨の背負投
写真:3回戦、大島優磨が舟見諒太を
背負投で叩きつけ「一本」
一方の大島は2回戦で林浩平(北海高2年)にGS僅差3-0で勝利と決して好発進とは言えない立ち上がり。しかし3回戦は舟見諒太(津幡高3年)をGS延長戦の末背負投「一本」(GS0:45)で降して波に乗ると、準決勝では東京予選王者の田原大資(日本大1年)を相手に残り6秒、見事な背負投を決めて一本勝ち。東京予選決勝のリベンジを果たして決勝へと駒を進めた。

11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・60㎏級・決勝・背負投
写真:決勝、高藤が左背負投に飛び込んで
振り投げ「技有」
決勝は高藤、大島ともに左組みの相四つ。
互いに釣り手の袖を殺しあった絞り合いの中から、高藤鋭い右袖釣込腰。高く、深く入ったこの技にブンと音のする勢いで大島振り飛ばされるが伏せて落ち「待て」。

お互いに引き手を顎の下に抱きこんでガップリ組み合い、大島もたれかかるように力を掛けたまま高藤の釣り手側に横移動するが、高藤これに合わせて左内股、左小内刈と攻める。高藤が二段の小外刈で大島を追い込み、継ぎ足の飛び込み内股を放った45秒、大島に「指導1」。

さらに高藤、引き手を得、高く釣り手を上げて、奥襟を得ようとする構え。大島が警戒するとみるやこれを晒しながら左小内刈に変化し、大島は崩れ伏せる。大島は高藤のスピードを前に苦戦。

大島、流れの中で引き手を先に掴む大チャンス、だが高藤すかさず突き放す。これに勢いを得た大島が前に出た一瞬、高藤はこれを呼び込みながら鋭い片襟の左背負投に飛び込む。担ぎ上げる間すらなく、飛び込んだ勢いのまま大島はベシャリと崩れ落ちて「技有」、1分28秒。

11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・60㎏級・決勝・合技
写真:高藤が抑え込んで合技「一本」
高藤はそのまま崩袈裟固、横四方固と変化して大島を抑えきり「一本」。
注目された大島との対決だったが、この日は高藤が完勝。パワー、スピードの差をみせつけて大島を翻弄したと言って良い大差の勝利だった。

09年、高校1年生で参加したこの大会では採用されたばかりの「足取り禁止」ルールに嵌り初戦でダイレクト反則負け。床に突っ伏して号泣したあの日から3年、掬投中心だった柔道スタイルを改め、見事初の全日本ジュニアタイトルを手にすることとなった高藤はこの世代ではまさに敵なし。

当然シニアでの活躍が期待されるところだが、志々目徹(国士舘大2年)、西尾享祐(天理大2年)をはじめとする実力者たちがゴッソリ抜けたこの世代の60kg級はハッキリ人材不足。抜群の身体能力をベースに前後左右に大技があり、連続攻撃も利く高藤の強さと天才性、能力の高さは疑いようがないが、出場18人中14人が高校生、うち2年生以下が9人という状況のこの大会には強烈なライバルとなる選手もおらず、高藤の真の能力は測り難い。

粘り強く、消耗戦にも長けたシニアの実力者たちを相手に、インターハイ、ジュニアで見せた奔放な柔道をどこまで見せることが出来るか、そして結果を残すことが出来るのか。高藤の真価が問われるのは11月の講道館杯だ。66kg級への選手流出が続き息切れ気味の60kg級戦線に、ジュニア世代のスター高藤の殴りこみという構図はまことに興味深い。初優勝を狙う世界ジュニアと併せて、高藤の今後の活躍に大いに期待したいところだ。

11年9月10日全日本ジュニア柔道体重別選手権大会・60㎏級・優勝の高藤直寿選手
写真:優勝しインタビューに
笑顔で応える高藤直寿選手
高藤直寿選手のコメント
「ようやくジュニアのタイトルを取れて、ここまで長かったです。オール一本での優勝を狙っていましたが、果たせずそこは残念。大島選手はいつも上に上がってくるし、これからもずっと対戦していくであろう選手で対戦は意識していました。シニアに上がっても2人で決勝を戦えるくらいに切磋琢磨していきたいと思いますし、そう思っている分、今日はしっかり叩いておこうと思っていました。講道館杯では一つでも上を狙いたいです。」

【入賞者】
優勝:高藤直寿(東海大附属相模高3年)
準優勝:大島優磨(国士舘高2年)
第三位:田原大資(日本大1年)
第三位:山中大熙(鹿屋体育大1年)

【準決勝】
高藤直寿(東海大附属相模高3年)○優勢[技有・背負投]△松本拓(国士舘高2年)
大島優磨(国士舘高2年)○背負投(3:54)△田原大資(日本大1年)

【3位決定戦】
山中大熙(鹿屋体育大1年)○GS有効・一本背負投(GS0:36)△松本拓
田原大資(日本大1年)○GS僅差3-0△末木貴将(近大福山高1年)

【決勝】
高藤直寿○合技(2:05)△大島優磨


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