PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

パリ世界選手権第五日みどころ 100㎏級、100㎏超級、78㎏級

2011年8月27日

※eJudo携帯版「e柔道」8月27日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


パリ世界選手権第四日みどころ
100㎏級、100㎏超級、78㎏級


■100㎏級
優勝候補筆頭は穴井、グロル。大穴はメキックとテムーレン


【有力選手】

11年8月27日世界選手権展望・穴井
写真:優勝候補筆頭はやはり穴井
優勝候補筆頭は勿論ランキング1位の穴井隆将(天理大職)。世界選手権東京大会後は勤続疲労もあり調子を崩した時期もあったが4月の選抜体重別を良い形で勝ち、直前大会のグランドスラムリオ(6月)には優勝。同大会ではメダルクラスの強豪との対戦はサモイロビッチ(ロシア・WR4位)のみではあったが、上り調子で2連覇に挑む。

対抗馬は昨年の銀メダリスト、技の切れるグロル(オランダ・WR2位)、ラコフ(カザフスタン・WR3位)、ファン・ヒーテ(韓国・WR6イ)とバンデギースト(ベルギー・WR8位)のベテラン2名に、昨年準決勝で穴井と激戦を繰り広げた裏投ファイター・デスパイン(キューバ・WR15位)。これに続くグループがゾルゾリアニ(グルジア・WR20位)、高木海帆(東海大3年・WR42位)、テムーレン(モンゴル・WR13位)、ナイダン(モンゴル・WR14位)。

11年8月27日世界選手権展望・グロル
写真:穴井のライバルはグロル
ダークホースとして挙げたいのがメキック(ボスニア・WR21位)。無印からブタ(ルーマニア)、グロル、ゼービ(イスラエル)、ボロダフコ(ラトビア)、そしてゾルゾリアニと錚々たるメンバーを下して欧州選手権で優勝。100kg級の中堅層は力が接近しており、大ブレイクの可能性も大だ。

モンゴル勢も不気味。北京五輪王者のナイダンはかつての双手刈一辺倒からスタイルを改め2年、コンスタントに国際大会で上位に絡むようになってきた。地力はもともとあるだけに要警戒。

そして日本勢の危惧はテムーレンの配置。もと日大で日本柔道を良く知るこの選手はワールドマスターズで穴井隆将に横四方固で一本勝ち、グランプリ青島とワールドカップブダベストで羽賀龍之介(東海大2年)に一本勝ち、グランドスラムモスクワで高木海帆に帯取返「技有」で勝利とすっかり日本人キラーと化している。戦い方にムラがありなかなか頂点に立てないが実力はメダリスト級。早い段階でこの選手に当たるのは面倒だ。

【組み合わせ】

11年8月27日世界選手権展望・ラコフ
写真:プールDでファンとぶ潰しあうラコフ
第1シードはもちろん穴井、少々楽をしてもいいはずの序盤戦だが、どうにもこのプールAの人材が濃い。
元祖パワーファイターのチレギゼ(グルジア)と元世界王者のコヘア(ブラジル)が初戦で対戦し穴井は3回戦でこの勝者と対戦、準々決勝はバンデギースト、「鈴木桂治に2回勝った男」ゼービ、そして初戦で激突するナイダンとボロダフコ(ラトビア)の勝者、この潰しあいを制した選手と対戦する。無名選手と対戦する1回戦、2回戦を超えるともう油断のできる相手はいない。

プールBはサモイロビッチ、デスパイン、カイブラエフ(ウズベキスタン)らがいるが比較的静かな山。とはいえ勝ち上がってくる先週は曲者ばかりで穴井は準決勝も気が抜けない。

プールCはグロル、テムーレン、ゾルゾリアニ、ガシモフ、メキック、ダーウィッシュ(エジプト)に高木とここも人材が濃いが、直接対決は初戦のダーウィッシュのみであとは準々決勝まで潰しあいを待てばよい。

きついのはグロルで、初戦でテムーレン、2試合目でゾルゾリアニ、3回戦でメキックとダーウィッシュの勝者と対戦し、たどり着いた準々決勝は高木が待ち受ける。ランキング2位とは思えない気の毒な引き。

プールDはラコフにファンヒーテ、クリパレクとここも非常に薄い。ファンの勝ち上がりが有力か。

■100㎏超級
3連覇狙うリネールが大本命、上川との再戦に注目集まる


【有力選手】

11年8月27日世界選手権展望・リネール
写真:鉄板と言っていい優勝候補リネール
優勝候補はリネール(フランス・WR1位)。地元の英雄であり世界選手権3連覇に挑むこのリネールを巡る争いがこの階級の構図であり、そして、昨年無差別級(今回は実施なし)でこのリネールを破った上川大樹(明治大4年・WR16位)へのリベンジなるかというのが最大の注目カードだ。

この2名、グランドスラム・パリの決勝で既に再戦しており、このときはリネールのあまりの気迫に押された上川がジリジリと下がり、あっというまの大外刈「技有」、そのまま抑え込んでの合技「一本」とリネールの圧勝だった。リネールはワールドマスターズ、グランドスラムパリ、欧州選手権と、出る大会を絞った上でこのいずれにも圧勝優勝。欧州で強者とされるテルツァー(ドイツ・WR3位)も完全にリネールを格上として試合を組み立ててすら全く適わず、ちょっと対抗できる選手はいない。

11年8月27日世界選手権展望・上川大樹
写真:昨年唯一リネールに勝利した上川大樹
ワールドマスターズで2度延長戦までもちこんでいる(10年GS「指導2」、11年GS僅差3-0)、ケンカ四つの鈴木桂治(国士舘大教・WR6位)がなんとか試合になるかという感じか。とはいえ、エルシャハビ(エジプト。WR2位)、キムスンミン(韓国・WR4位)とキムソーワン(韓国・WR12位)にタングリエフ(ウズベキスタン・WR5位)、ボル(ハンガリー・WR9位)にブライソン(キューバ・WR8位)、エルナンデス(ブラジル・WR10位)あたりまでを入れた上位候補でリネールの優位を覆すような意外性を備えた選手は客観的に見ても日本勢2人だけ。超アウェーの状況だが、ここはその厳しい状況を楽しむくらいのつもりでふてぶてしい試合の展開を期待したい。

【組み合わせ】

11年8月27日世界選手権展望・鈴木桂治
写真:リネールを相手に2度延長戦に
持ち込んでいる鈴木桂治
プールA最上段、第1シードは当然ながらリネール。
1回戦でエルナンデス(ブラジル)、2回戦でジンマーマン(ドイツ)、3回戦を経て準々決勝はボルとの対戦が濃厚。正直問題のある相手はいない。巨漢のエルナンデスに対して入り方を間違えればあるいはという感じだが、エルナンデスの能力とフランス勢の試合プロデュースのうまさを考えればアクシデントの可能性は限りなく低い。

そしてプールBに上川大樹。ということはリネールとは準決勝で対決することになる。
初戦はブイジスターズ(オランダ)、2戦目でこれまで「勝ったり負けたり」のキムスンミン、3回戦を経て準々決勝はタングリエフとマラカウ(ベラルーシ)の勝者と対戦する。
波のある成績ゆえの低ランキング、それゆえの引きの悪さだが、上川本来の力を発揮すればもちろん勝ち上がる可能性は高い。
ただし、圧倒的なポテンシャルを見せる反面、嵌らない試合は人が変わったような散漫な柔道で敗退する、秋の空のような不安定さを持つのが上川。昨年抜群の集中力を発揮した世界選手権で一戦集中、「大舞台に強い」ところを見せるのは、来年の五輪選考レースにも確実につながっていくはずだ。

プールCはエルシャハビ、ブライソン、バタイユ(フランス)、パダル(エストニア)、シルバ(ブラジル)。第2シードのエルシャハビが入る山でもあり人材集中は緩やか。エルシャハビが勝ち上がるだろう。

プールDには鈴木。テルツァー、エイテル(ポーランド)、キムソーワン、ベテランのローダキ(イラン)などが配された。
鈴木はテルツアーらの山とは反対側で、ローダキと3回戦、あとは準々決勝まで潰しあいを待てばよい。悪くない山だ。

■78㎏級
トウブンの配置が最大の焦点


【有力選手】

11年8月27日世界選手権展望・田知本
写真:ランキング1位の田知本愛
有力選手の構図を超えて、ドーピングによる出場停止から復帰した北京五輪王者・トウブン(中国・WR11位)の配置が最大の焦点。復帰後の圧倒的な試合ぶりを見る限り実力は健在、であれば、唯一これに対抗し得る選手であった塚田真希が引退した今、トウブンが頭ひとつもふたつも抜けた優勝候補であると断じて良い。120kgの巨躯に似合わぬスピードと担ぎ技という「対重量級」の武器で戦うトウブンを崩す選手はちょっと見当たらない。日本勢に可能性が残るくらいで、焦点は2位争いに絞ってもよいくらいだ。

トウブン抜きで考えれば第1グループは杉本美香(コマツ・WR3位)に田知本愛(ALSOK・WR1位)、これにポラウデル(スロベニア・WR4位)とキムナヨン(韓国・WR6位)。続いてオルティズ(キューバ・WR5位)、イワシェシェンコ(ロシア)、ブライアント(イギリス・WR21位)らということになる。

相手を動かして技を仕掛けたい杉本だが、体格的なディスアドバンテージが大きすぎる。この階級は復帰したトウブンの出来、杉本らが攻略の糸口を見つけることができるかどうかだけが焦点だ。

【組み合わせ】

11年8月27日世界選手権展望・杉本美香
写真:昨年世界選手権で2階級制覇
を成し遂げた杉本。負傷からの
復調具合がカギだ
プールAにランキング1位の田知本愛。3回戦のコニッツ(ドイツ)までは問題ないだろうが、このプールにトウブンが来てしまった。準々決勝が正念場である。

プールBはポラウデル、アドリントン、モンディエレ(フランス)の争い。ポラウデルが勝ちあがろうだろう。

プールCはキン(中国)、サドコワスカ(ポーランド)、ブライアントら。ここの人材集中度は低い。

プールDに杉本。山場は準々決勝のキムナヨン戦だ。巨体を利してひたすら組みとめ「指導」をねらうキムにつきあってはいけない。しっかり動かしながら、足技で自分のペースにもっていきたいところだ。


※eJudo携帯版「e柔道」8月27日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.