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インターハイ男子団体戦展望

2011年8月8日

※eJudo携帯版「e柔道」8月8日掲載記事より転載・編集しています。

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インターハイ男子団体戦展望 1/2

→インターハイ柔道競技組み合わせ

11年8月8日インターハイ男子団体展望・国士舘高
写真:金鷲旗大会を制した国士舘高
■有力校

金鷲旗高校大会を制し、インターハイも連覇を狙う国士舘(東京)が優勝候補筆頭。
これに修徳(東京)、東海大相模(神奈川)が続き第2グループを形成。そして今年はここに作陽(岡山)、大成(愛知)、東海大仰星(大阪)、埼玉栄(埼玉)がほとんど差なくピッタリついて後を追うというのが組み合わせを除いた純戦力的な構図。

スーパー1年生江畑丈夫を世界カデ選手権で欠く国士舘からこの第3グループまでが非常な小差であることをどのチームも十分意識しており、今年は第2グループ以下のモチベーションが非常に高い。今年は優勝の行方はもちろん、長らく続いた国士舘-東海大相模の「2強時代」という構造に風穴を開けるべく精進を重ねてきたチームの念願叶うか、その戦いぶりと成績も大きな興味の対象だ。

国士舘はエース格2枚、遠藤翼と小川竜昂が非常に充実している。遠藤は得意の寝技で昨年の三冠達成に大きく貢献、立技にも進境著しい。小川は負傷が癒え今大会は岩渕公一監督が「インターハイの小川の強さを見て欲しい」と言い切るほどで、昨年以上のパフォーマンスが期待される。しぶとい三番手の浅利慎之介も含め、強さに加えて国士館ならではの組み手の巧さ、手堅さを併せ持つところが団体戦では何よりの強み。各チームとも、国士舘との戦いでは具体的にどこで得点するかが一番の悩みどころとなる所以だ。

そして5月に負った前十字靭帯断裂の大怪我から金鷲旗で見事復活を遂げた五十嵐涼亮、この復帰が国士舘には何より心強い。岩渕監督が「うちらしくない」と苦笑する天才性漂う技のキレが特徴で、どこからでも一発で試合を決める爆発力がある。ただし復帰後まもないこともありスタミナに難、金鷲旗でも派手な連勝の陰で大成・上田轄麻に一本負けするなど先の細さも見せておりこのあたりは国士舘の不安材料のひとつか。

そして何より、江畑丈夫の不在によりいずれかの起用が確実視される砂田勇登、吉良勝弥の2年生コンビの出来が国士舘最大のポイント。このインターハイを見据えて2人を起用し続けた金鷲旗大会序盤戦では「課題をその場で解決する」と試合ごとに岩渕監督の厳しい言葉、キメ細かいアドバイスが飛んでいたが、技術以上にアグレッシブさに欠ける試合も多く、正直今大会では王者・国士舘が抱えるアキレス腱となる可能性は否めない。「気持ちだけでコロっと変わる。生まれ変わらせます」との言葉を残した金鷲旗から2週間、岩渕マジックの腕のほどに注目だ。

東海大相模は100kg超級の優勝候補の一角、これも昨年からレギュラーを務める倉橋功がチームの中心。蓮池慎吾、河端祥也、秋吉俊太と重量級、軽重量級のしぶとい選手を揃えるが、チーム総体の力を考えると、81kg級ながら切り込み隊長的な役割を担えるジョーカー、超攻撃型の小原拳也の負傷離脱は質的なアクセントを欠く意味でなんとしても痛い。

同じく負傷離脱していた富沢裕一は間に合うとの情報もあるが、これを起用してくるかどうかが意外に大きいのではないか。
神奈川県予選および金鷲旗で起用した山尾明は73kg級ながらしぶとい試合が出来るだけでなく、しのぎながら、組みとめられながらでも具体的に得点できる技があり、小兵山尾の見せる強さがチームを鼓舞していた感があった。特に金鷲旗では「粘って粘って倉橋で得点する」という今年の東海大相模を支えていたのは先鋒山尾の作る流れであった観もあり、これは81kg級ながら大技で攻め続けて相手を投げてくる小原が担っていた役割のピースに嵌る。挑むチームとしては体格差的に一番の取りどころとして挑む山尾との試合で引き分けどころか失点してしまうという結果となり、ここでモチベーションを刈り取られていた観があったのだ。

一方の富沢は体格(174cm、99kg)と、安定感はあるものの、負傷からの回復具合はもちろん、少なくとも昨年まではメンタル的に不安定な試合が続いていたこと、カードの質としては倉橋以下の3人と似たタイプであることなどからチーム構成に落とす陰影は微妙。体格的な安心感は増すが、このあたり高橋洋樹監督の用兵に注目したい。山尾なら前、富沢ならおそらく大将での起用が濃厚と見る。

この2校の対戦は勿論、V候補と言える前述の6校の対戦では、オーダー順が非常に重要になってくる。勝敗を分けるのはオーダー順と言っても過言ではない接戦だ。

登録時期からして、東海大相模はレギュラーに小原を入れているだろう。倉橋一枚を生かしきる今年の戦力構成から考えると、補欠に倉橋を入れて他校の出方を探ってくる可能性もあるのではないか。高橋監督は先制点重視の指揮官だが、もっとも信頼する選手は大将に起用する傾向があった。ただ、今年本気で国士舘を倒そうとするのであれば、そのようなルーチンワークではなく、何か仕掛けてくる可能性が大だ。

また、国士舘も登録時期からして、負傷明けの五十嵐を補欠登録している可能性がある。そうするとレギュラー登録の吉良、砂田の2枚の中から五十嵐の投入位置を選べるわけで、これも他校の出方を探っての投入というシナリオはありうる。いずれ、この2枚のうち一つは少なくとも途中で下げるはずで、そうなると補欠登録は吉良、砂田ではなくゲッターである可能性は高い。小川の補欠登録の可能性すらあるのではないか。

11年8月8日インターハイ男子団体展望・修徳高
写真:東京予選の国士舘戦に挑む修徳高。
試合は負けたが0-1の僅差だった
修徳は、エースの90kg級長倉友樹を軸に、五味江貴、村松琢磨、本多裕史、星野拓真と重量級が揃った。トップ校との対戦でも相手のポイントゲッターから得点する可能性が高いのは長倉、五味だが本番を前にこの2枚が負傷中、100%の稽古は出来ていない。
とはいえ頼りになるのはこの2人であることに変わりはなく、オーダーとしては前半に五味、大将に長倉を置いて、長倉には「相手が出て来ざるを得ない」状態で試合をさせてその攻撃力を生かそうとするのではないだろうか。もちろん追いかける試合、スクランブルの掛かったゲームも出来る長倉は、前ではなく後ろでの起用がほぼ確実と見てよいだろう。純戦力的な比較、対戦相性ともに今期は頂点を狙う最大のチャンス。金鷲旗ではオール引き分けで大将長倉に襷を渡した選手たちの奮起、そして大森淳司監督の采配に注目だ。

大成はしぶとい選手を揃えるが、大駒と呼べるのは上田轄麻。この上田をどう生かすかが唯一絶対のカギ。エースでエースを潰すことを志向すれば後半起用のはずだが、トップ校との試合で引き分けの連続、具体的な得点ポイントの発掘が最大の課題であった同校だけに、敢えて上田を「ゲッター位置」から外して得点、奥村和也ら信頼感のある選手で逃げ切りを図る可能性もある。

作陽は長澤憲大、塚本健太郎、白石公康の3枚が強力。強豪校のポイントゲッターを止め得るこの3人の中で、特に、エース対決でも得点が見込める長澤の起用位置が焦点。

同じく埼玉栄は小林悠輔、東海大仰星は上林山裕馬が得点源。他にしぶとい選手を揃え強豪校相手でも接戦に持ち込める戦力を保有するだけに、このエースを、敢えて「ずらす」のか、エース対決で相手を潰すことを志向するのか、この指揮官の戦略志向が勝敗に大きく影響するはずだ。

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※eJudo携帯版「e柔道」8月8日掲載記事より転載・編集しています。

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