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平成23年全日本選手権大会レポート 一回戦~三回戦

2011年5月10日

※eJudo携帯版「e柔道」4月30日掲載記事より転載・編集しています。

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平成23年全日本選手権大会レポート
一回戦~三回戦


【一回戦】

11年4月29日柔道全日本選手権大会・1回戦・奥嶋聡
写真:開幕戦は奥嶋聡が見事体落「一本」を奪う
奥嶋聡○体落(3:30)△影野裕和

1回戦は8試合。
オープニングゲームは奥嶋聡(山口県警)が影野裕和(愛媛県警)を、2分50秒に組み際に片襟を握っての背負投で畳に突き刺し「有効」、さらに3分30秒に取り返さんと前に出てくる影野の組み際を、足を体落の形に踏ん張って引きずり込むように担いで「一本」。全日本選手権という最高位大会の幕開けに相応しい見事な「一本」で第一試合を飾った。

11年4月29日柔道全日本選手権大会・1回戦・猪又秀和
写真:猪又秀和が足技で百瀬優を崩す
以降の1回戦注目対決は、猪又秀和(東京学館新潟高教)-百瀬優(国士舘大4年)、森下純平(筑波大3年)-岩上真琴(警視庁)。この試合と、高井洋平(旭化成)、加藤博剛(千葉県警)ら1回戦から登場となった強豪の試合を振り返ってみたい。

猪又秀和○優勢[僅差2-1]△百瀬優

1回戦屈指の好カード、一発に威力を持つ100kg級の強豪猪又秀和と講道館杯超級王者の百瀬優が西山大希への挑戦権を賭けて戦う試合は猪又、百瀬ともに右組みの相四つ。
序盤、奥襟をとって圧力を掛けようとする百瀬を猪又がうまくいなし、組み際の右内股、相手を引き出しながらの巧い小内刈で百瀬を伏せさせる。百瀬引き手側の襟から持って相手を引き寄せ、奥襟を叩いて展開を取り戻そうとするが、猪又は釣手をうまく外しながらの膝車、大外刈で流れを渡さない。

中盤は百瀬が両襟を握って圧力を掛けるが、猪又これも百瀬の先手を取って右内股に大外刈で展開を切り、百瀬の反撃は散発。残り2分を過ぎてから百瀬の圧力が掛かり始め、右大内刈に右内股で猪又は度々浮き、捌き切れなくなった猪又の技も明らかな掛け潰れが多くなる。この時点で試合の主導権は百瀬に移ったが、猪又は的を絞らせずに残り30秒までしのぎ、以降は自分から奥襟を叩いての内股、小内刈で試合をまとめて時間。旗判定は2-1で猪又に軍配があがった。一発を匂わせながらディティールでつねに先手を打つ、猪又の試合運びの巧さが光った試合だった。試合巧者の百瀬はそのお株を奪われた形で、地力を生かしきることが出来ずに1回戦敗退。

11年4月29日柔道全日本選手権大会・1回戦・右構えの森下純平
写真:岩上を相手に森下は
右構えを強いられる
岩上真琴○大内刈(5:07)△森下純平

66kg級世界王者の森下純平の全日本選手権初挑戦の相手は140kgの岩上真琴(警視庁)。現在69kgの森下とは体重差が71kgという、まさに全日本ならではの対決だ。

森下左、岩上左の相四つ。
この体格差では森下さすがにまともに組みにいくわけにはいかず、右引き手で脇下を握った状態から左足を引いた半身の右構えを強いられる。
岩上はまったく油断なく、引き手側から襟を握り、引きよせて釣手で奥襟を得るという手堅い手順の組み手。ここから膝車、左払腰、左内股と繰り出すが、森下十分心得ておりしっかり体を開いて捌く。相手の両襟に安易に応じて持ち合ってしまうと岩上の距離に嵌ってしまうため、時おり完全な右組みの構えになって左手を敢えて持たずに体を開いて防御しながら相手を誘うという場面も。このあたりの駆け引きはまことに巧み。

岩上、森下の消耗が少ないこの段階であまり思い切り大技に入ってしまうと返し技を食うという計算もあってか、投げも体をいきなり捨てるようなことはなく、技の成否の見切りが早い。一方、相手が体を捨てるのに合わせて重量選手をめくり返しすのが得意な森下のほうもリスクを回避して早め早めでしっかり切って捌くいう形で試合は破綻なく推移。
岩上の圧力がジワジワ掛かっていくという展開だが、高校時代は団体戦でも活躍した森下は、守りだけでなくここからの攻めがある。組み際に片襟を握っての大胆な左大外刈、小内刈を繰り出し場内を沸かすが、展開の構造的不利は否めず、1分47秒、森下に「指導1」。

11年4月29日柔道全日本選手権大会・1回戦・岩上真琴の大内刈
写真:岩上の大内刈が深く入り「一本」
森下、右構えから相手の左足を内、外と払い続けて「指導」を回避しながらチャンスを待つが、ケンケンの大内刈など手堅い技で攻めてくる岩上の前に2分35秒にはさらに「指導2」。
奮起した森下、岩上の背中を持っての払巻込に掬投を試みる(岩上が伏せてノーポイント)などまだまだやる気十分。左大外刈に大内刈と攻め続けるが、この段に至っても、引き手側から襟を抑えてしっかり手順を踏んで両襟を握って来る岩上の前に消耗が激しくなる。残り2分を切ってからは、岩上が引き手で襟、釣手で奥襟という絶好の形を作ることが多くなり、森下捌き続けながらも圧力を受けて劣勢。

残り53秒、岩上が腰を切りながら釣手側に呼び戻すように森下を振ると、前技を警戒した森下、岩上の釣手側に深く入ってこれを受けて止める形になってしまう。岩上この機を逃さずケンケンの大内刈で森下を場外際に追い「一本」。
軽量選手相手にも気持ちを緩めず、厳しい組み手で森下に隙を与えなかった岩上の手堅さに凱歌が上がる形でこの試合は終戦となった。

とはいえ、防戦一方ではなく組み際の思い切った大外刈、高校時代に重量級を投げまくった掬投で武道館を沸かせた森下は健闘。66kg級の試合と同様、「いつ投げるのか」と一発の予感、期待を漂わせる試合ぶりは柔道家としての大物ぶり、競技者としての「華」を感じさせるものだった。「組み手も力も強さが全然違った」と語った森下だが、収穫もまた多かったのではないだろうか。

11年4月29日柔道全日本選手権大会・1回戦・加藤博剛の膝車
写真:加藤、膝車で浮いた仲田をしっかり
コントロールし「一本」
加藤博剛○膝車(3:21)△仲田直樹

加藤博剛は仲田直樹(仙台大教)と対戦。左相四つの仲田、中盤まで加藤の攻撃をしっかり凌ぐが、3分21秒、加藤が組み際に相手の動きバナをうまく捉えた左膝車。重心移動の方向にドンピシャリのこの技に仲田抗えず宙を舞い、加藤が見事な「一本」で2回戦進出を決めた。

高井洋平○合技[払腰・内股](3:50)△六車武倫

次戦に上川大樹との大一番を控えた高井洋平は、六車武倫(香川県警)と対戦。開始早々の38秒に両襟を握った大内刈で「技有」、さらに「指導2」まで奪取した後の3分50秒、ケンケン内股で六車を追って「技有」奪取の完勝で気分よく2回戦進出を決めた。


ほか、武田茂之(新日本製鐵)が佐々木智哉(青森県警)から序盤に鋭い体落で「有効」を奪って勝利、新井優来(ぎふ柔道クラブ24)が菊川顕(岡山商科大職)から小外掛「技有」で勝利して2回戦進出を決めている。

[一回戦結果]
奥嶋聡○体落(3:30)△影野裕和
猪又秀和○優勢[僅差2-1]△百瀬優
齋藤俊○優勢[指導2]△鰐渕良則
加藤博剛○膝車(3:21)△仲田直樹
岩上真琴○大内刈(5:07)△森下純平
武田茂之○優勢[有効・体落]△佐々木智哉
高井洋平○合技[払腰・内股](3:50)△六車武倫
新井優来○優勢[技有・小外掛]△菊川顕


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