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全日本選抜柔道体重別選手権大会マッチレポート 最終日男子

2011年4月13日

※eJudo携帯版「e柔道」4月4日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本選抜柔道体重別選手権大会マッチレポート
最終日男子(60㎏級、66㎏級、73㎏級)


平岡が手堅く優勝、山本と志々目が初戦敗退の波乱
【60kg級】


11年4月3日選抜柔道体重別選手権大会・60㎏級・平岡拓晃の1回戦
写真:慎重な戦いぶりで決勝進出を
決めた平岡
第1シードの平岡拓晃(了徳寺学園職)は順当に決勝進出。
1回戦は川端龍(国士舘大4年)を相手に試合をコントロールしながら決定打を放てず僅差2-1での勝利とややもたついたが、準決勝は松木武志(国士舘大3年)から3分5秒に掬投「有効」を奪って勝利。怪我の影響か終始慎重な試合ぶりではあったが、危ない場面なく確実に勝利という果実はもぎ取ったという印象で、この時点でパリ世界選手権代表の座をほぼ当確とした。

11年4月3日選抜柔道体重別選手権大会・60㎏級・石川裕紀の初戦
写真:山本(赤)と石川の対戦はともに
身体能力をフルに生かしたスピード対決
一方、世界選手権代表2枠目を争う若手2人は相次いで敗退。
グランドスラム・東京王者の山本浩史(日体大3年)は1回戦で石川裕紀(了徳寺学園職)に苦杯。

昨年の学生選手権決勝で敗れている(背負投「一本」)因縁の相手だが、序盤こそ寝技で攻め込まれたものの、中盤以降に掛け倒すような左小内巻込、高く足を上げての大外返などで盛り返し、残り40秒を切ってからは小内刈、内股、小内巻込と技を集めて優勢。ところが、ペースを握ったままGS延長戦を迎えんとした残り8秒、石川の低い右背負投を捌きそこない、またいで透かし返そうとしたところを逆側に抜け落とされてしまい「技有」失陥。残り数秒ではこのビハインドは取り返しようもなく早々に姿を消すこととなった。

互いにスピード豊かで身体能力の高い選手ゆえアクロバティックな攻防が多くなり、ゆえに思わぬアクシデントが起ってしまうという軽量級にありがちな展開。しかしこの試合は粘り強く戦って一瞬のチャンスを生かした石川の勝負強さを褒めるべきだろう。

11年4月3日選抜柔道体重別選手権大会・60㎏級・志々目徹初戦敗退
写真:志々目(赤)は煮え切らない試合
で敗退
これで山本の代表選出に黄信号が点ったが、山本を追う権利を保持した唯一の選手である志々目徹(日体大2年)もなんと1回戦で姿を消すことに。
こちらは試合開始から元気がなく、コツコツと技を仕掛ける三枝智哉(明治大4年)を前に1分34秒、2分31秒と連続で「指導」を失う悪い出だし。2分48秒には内股を弾き返されて「技有」まで失ってしまう。

残り1分近くとなり、スタミナ切れを起こした三枝が下がり始めたあたりから志々目ようやく反撃し、4分11秒に三枝に「指導1」。志々目はさらに小外刈で相手を伏せさせ、三枝の低い背負投にも反応よく足を差しこんで内股の形で体を捨てめくり回す(場外)など攻勢。残り15秒の小外刈、残り6秒の支釣込足も三枝は伏せて逃れるのが精いっぱいで、ここで三枝に「指導2」。
しかし反撃もここまで。「技有」のリードを保った三枝の優勢勝ちで、志々目は僅かに残っていた世界選手権の代表の座をはっきり逃すこととなってしまった。
残り1分の猛攻を見る限り、序盤の根気に欠ける淡泊な試合展開は不可解。2月以降急激にパフォーマンスを落とした志々目だが、なにかコンディションに問題があるのだろうかと考えざるを得ない不甲斐ない試合ぶりだった。

このブロックからは、準決勝で三枝を僅差3-0で降した石川が決勝進出。国内第一人者・平岡に挑戦することとなった。

11年4月3日選抜柔道体重別選手権大会・70㎏級・平岡拓晃の小内巻込
写真:平岡が左小内巻込から、足を絡めた
まま相手を左前隅に回して「有効」
決勝は平岡が右、石川が左組みのケンカ四つ。
左右両方向に片手、両手の担ぎ技があるのが石川の特徴だが、この点でも平岡に一日の長があった。

石川は平岡の右側から襟、あるいは左側から袖を抑えて組み際に攻めるきっかけを探るが、平岡は開始から左一本背負投、掛け倒すように足を差し入れる左小内刈でペースを握り、1分4秒には左小内巻込に足を差し入れ、そのまま左背負投の方向に巻き込んで投げ切り「有効」。
1分50秒には右一本背負投で高々と石川を持ちあげ、背中の上で逃れんとする石川を逆側に抜け落とし「有効」。以後も組み手争いの中から巴投、片襟の背負投と技を繰り出し相手にペースを渡さない。
残り50秒には組み際に右背負投。石川が体を開いて外側に脱出しようとしたところをそのままストンと逆側に落下させ「技有」奪取と試合はもはやワンサイドゲームの様相。

11年4月3日選抜柔道体重別選手権大会・70㎏級・平岡拓晃の内股透
写真:平岡が内股透「有効」を加えて
試合終了
残り30秒を切り、石川反撃の右片襟背負投は平岡余裕を持って捌き、腰絞(送襟絞)を狙う。
これは惜しいところで「待て」となったが、残り7秒には石川の左内股を透かして「有効」奪取という追加点も加えてタイムアップ。平岡、余裕を持って大会4連覇を決めた。

負傷明けの平岡はこの決勝戦も力の出しどころを考えながら慎重に試合を組みたてていた印象。かつて「スピードスター」とテレビで喧伝された平岡だが、決勝も組む前からフルスピードで柔道をするのではなくむしろゆっくり試合を進めていたイメージ。その反面、勝負どころでは一気にスピードアップ、確実にポイントを挙げるクレバーさが光った。

本人が意図していたかどうかは不明だが、この、いわば「出力を絞った」状態で優勝を決めたのだからやはり平岡の実力は一段上。負傷との戦いが課題だが、しっかり調整して今度こそ世界で「金」を獲得して欲しい。
世界選手権代表には平岡、山本が選出された。

平岡拓晃選手のコメント
「連覇は意識していませんでした。毎年怪我ばかりですし、ゼロからのスタートで今回も自分はチャレンジャーだと思っていました。今年入籍しまして、奥さんが僕以上に柔道に真剣に取り組んでくれる。お腹の子供のためにも頑張ろうと思っていました。世界選手権では3度目の正直で「金」を死ぬ気で取りにいきますので応援宜しくお願いします。」

11年4月2日選抜柔道体重別選手権大会・60㎏級・優勝の平岡拓晃
写真:優勝の平岡拓晃
【入賞者】
優勝:平岡拓晃(了徳寺学園職)
準優勝:石川裕紀(了徳寺学園職)


【1回戦】
平岡拓晃(了徳寺学園職)○GS僅差2-1△川端龍(国士舘大4年)
石川裕紀(了徳寺学園職)○優勢[技有・背負投]△山本浩史(日体大4年)
松木武志(国士舘大3年)○優勢[指導2]△木戸慎二(日体大3年)
三枝智哉(明治大4年)○優勢[技有・内股返]△志々目徹(日体大2年)

【準決勝】
石川裕紀○GS僅差3-0△三枝智哉
平岡拓晃○優勢[有効]△松木武志

【決勝】
平岡拓晃○優勢[技有・背負投]△石川裕紀

次へ(66㎏級)


※eJudo携帯版「e柔道」4月4日掲載記事より転載・編集しています。

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