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GS東京73kg級・81kg・90kg級展望

(2010年12月13日)

※eJudo携帯版「e柔道」12月10日~12日掲載記事より転載・編集しています。

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■[GS東京73kg級展望]中矢力、西山雄希ら若い力の台頭に期待

【日本人出場選手】
中矢力(東海大3年)
齋藤涼(旭化成)
西山雄希(筑波大学1年)
大野将平(天理大学1年)

【有力選手】
当初、秋本啓之(了徳寺学園職)、エルモント(オランダ)、粟野靖浩(筑波大4年)と東京世界選手権メダリスト3人の参加が予定されていたが、いずれも直前で出場を見合わせることに。
世界選手権、アジア大会で秋本と激戦を繰り広げたロッテルダム世界選手権王者・ワン・キチュンも参加せず、今大会はファンティシェル(ベルギー・WR5位)、トリトン(カナダ・WR10位)、ウングバリ(ハンガリー・WR11位)、ダルベレ(フランス・WR13位)らメダル圏内入りを狙う中堅どころの優勝争いという様相となった。

10年12月12日GS東京柔道大会展望・73kg・中矢力(東海大3年)
(写真:今大会での飛躍を期す中矢力)

日本勢では、講道館杯王者の中矢力(東海大3年)の国際大会での活躍なるか、というところがひとつの大きなトピック。国際大会で実績を残せずライバルの粟野靖浩の後塵を拝してきた中矢だが、ブラジル団体戦などの経験を経て臨む今大会こそ成果を残すことが出来るか。固技の強さを裏づけに、潜る、返す、捨てると泥臭い戦いを厭わないそのスタイルで海外勢相手に結果を残せるようだと今後が面白い。

代役出場ながら期待を集めるのが09年度世界ジュニア王者の西山雄希(筑波大1年)。今年はどちらかというと不調で昨年ほどインパクトのある成績は残せていないが、一発の切れ味で勝負できる日本人好みのスタイルは魅力。このチャンスを生かすことができるか。

10年12月12日GS東京柔道大会展望・73kg・西山雄希(筑波大学1年)
(写真:急きょ出場の西山雄希はチャンスを生かせるか)

【組み合わせ】
プールAにファンティシェル、齋藤、ジュラキボロフ(ウズベキスタン)。齋藤は2回戦のファンティシェル戦が山場。
プールBにダルベレ、西山、メンドンカ(ブラジル・WR16位)ら。西山は2回戦でダルベレと対戦する。西山の現時点の力を測るにはちょうど良い相手と言えるだろう。勝てばこのブロックを勝ちあがって準決勝進出の可能性も大。技は抜群だがポカもある西山には経験の蓄積が不可欠。なんとか勝って国際大会出場の権利を手に入れてもらいたいものだ。

プールCはトリトン、大野。やや選手層の薄いこのブロックは大野にとってはラッキー。初戦でアダミエック(ポーランド・WR18位)を破れば、山場のトリトン戦が待っている。
プールDはウングバリの力が抜けている印象。3回戦で実現する可能性の高い、中矢-ウングバリ戦は非常に楽しみ。


■[GS東京81kg級展望]V候補ギヘイロに高松、中井が挑む

【日本人出場選手】
高松正裕(桐蔭学園高教)
中井貴裕(流通経済大2年)
河原正太(京葉ガス)
川上智弘(國學院大3年)

【有力選手】
有力選手は東京世界選手権2位のギヘイロ(ブラジル・WR3位)、同大会3位で昨年今大会を制した長身のバートン(イギリス・WR4位)、ロッテルダム世界選手権2位のシュジカウ(ベラルーシ・WR21位)など。

10年12月11日GS東京柔道大会展望・81kg・ギヘイロ(ブラジル)
(写真:V候補筆頭は東京世界選手権銀メダルのギヘイロ)

一貫して混戦傾向にあるこの階級だが、V候補筆頭はギヘイロと考えてまず間違いない。東京世界選手権決勝では金宰範(韓国)の組み手の強さとバリエーションの多さの前に何もさせてもらえなかったが、それまでの出来は特筆ものだった。しっかり持って足技で崩し、担ぎ技で獲る綺麗な柔道には日本の関係者からも「上手い」との声が相次いだ。柔道の到達度ではこの階級ナンバーワンだろう。
バートンは右組みの長身。相手の右手を自身の釣手で叩き落としておいての払巻込が強烈。イギリスチームはロンドン五輪に向け強化に気合が入っており、そのエース的な存在のバートンはモチベーションも高いとみる。

10年12月11日GS東京柔道大会展望・81kg・高松正裕(桐蔭学園高教)
(写真:アジア大会でも3位獲得の高松)

迎え撃つ日本勢は、東京世界選手権での銅メダル獲得で復活を遂げたベテラン・高松正裕(桐蔭学園高教・WR10位)が一番手格。アジア大会でも持ち味の技の切れで一本勝ちを連発、ポカ負けで優勝こそ逃したもののしっかり3位を確保している。ベテランの高松が代表戦線に生き残るためには毎試合が勝負となるだけに、今大会も結果を残したいところ。

中井貴裕(流通経済大2年・WR16位)は、世界選手権代表を経てはっきり逞しくなった。逆転勝利を続けた講道館杯では抜群の集中力を見せ、精神面の成長もくっきり。同大会は2位だったが、試合内容は世界選手権前よりはっきり上がっている。変形の左組みで腰を寄せ、相手が嫌がる方向へ波状攻撃を仕掛ける独特のスタイルで今大会も上位を目指す。

講道館杯3連覇の河原正太(京葉ガス)は、海外勢との戦いが課題だけにここで奮起したいところ。しっかり組み手が出来れば一発の威力もある選手で、まずは組み負けないことだろう。一発のある若手の川上智弘(國學院大3年)にも期待。技の切れ味は階級屈指だ。

10年12月11日GS東京柔道大会展望・81kg・バートン(イギリス)
(写真:昨年王者のバートン)

【組み合わせ】
プールAにギヘイロ。シュジカウもいるが、ここはまずギヘイロの勝ち上がりが堅い。
プールBに中井、スティーブンス(アメリカ・WR15位)、クラウチク(ポーランド・WR28位)。中井にとっては比較的戦いやすいブロック。
プールCにバートン、クレアゲット(フランス・WR18位)、川上。川上は初戦でクレアゲットに挑戦となる。
プールDに高松。ここは高松の勝ち上がりが濃厚。

中井が順調に勝ち上がれば、格上のギヘイロとの準決勝が待ち受ける。ギヘイロは柔道が良い半面、世界選手権決勝では持たせずにあおって「指導」を狙う金宰範の前に手も足も出なかったという一面もあり、かきまわして戦いたい中井にはこのあたりがカギとなりそうだ。
高松の準決勝はバートンの可能性が高い。腰が高く、片手で待ちかまえることも多いバートンは担ぎ技ファイターの高松には比較的戦い易いのではないか。バートンに釣手を与えずに、焦れたところを担ぐというような展開が望ましいと思われる。


■[GS東京90kg級展望]ランキング独走の小野に実力派の海外勢が挑む

小野卓志(了徳寺学園職)
吉田優也(東海大3年)
西山将士(新日本製鐵)
春山友紀(国士舘大2年)

10年12月11日GS東京柔道大会展望・90kg・小野卓志(了徳寺学園職)
(写真:優勝候補筆頭は今回も小野)

9月の東京世界選手権は金メダリストのイリアディス(ギリシャ・WR6位)に敗退したものの、現在もワールドランキング1位を独走する小野卓志(了徳寺学園職)が圧倒的な強さを誇る。

このイリアディス戦以外は1年以上に渡ってハイレベル大会に出場し続けて7連勝中。10月に行われたアジア大会決勝ではライバルのチョリエフ(ウズベキスタン・WR3位)を秒殺。組み際に釣手を持たずに大内刈を仕掛け、前に出ながら相手の腕を抱えて空中で極めて見せる体の切れの良さで、やる気満々で試合場に現れたチョリエフはあまりの実力差に天を仰いでしばし立ち上がれず。周囲も唖然とする強さを見せた。
90kg級はこの小野がどのような勝ちぶりを見せるか、そして小野に対し、誰がどこまで迫れるかというのが最大のみどころとなる。得意の内股、大内刈に大外刈だけでなく稽古では担ぎ技に捨身技を見せるなど貪欲に成長を続ける小野の見事な「一本」に期待したい。

10年12月11日GS東京柔道大会展望・90kg・イ・ギュウオン(韓国)
(写真:東京世界選手権はメダルなしも、もっとも警戒すべきはイ・ギュウオン)

小野に挑む海外勢も強豪揃い。前述のチョリエフに、東京世界選手権銅メダルのママドフ(アゼルバイジャン・WR7位)、ロッテルダム世界選手権王者イ・ギュウオン(韓国・WR10位)、実力者リパルテリアニ(グルジア・WR8位)、07年リオ世界選手権81kg級金メダリストのカミロ(ブラジル・WR8位)ら。

この中では小野の柔道との噛み合わせも含め、イ・ギュウオンが要注意。相手にぶらさがる形の独特の背負投は、回転させてしまうと最後まで動きが止まらない。厄介な相手だ。
日本勢は東京世界選手権王者の西山大希(筑波大2年)が欠場したが、ライバルの吉田優也(東海大3年)に期待がかかる。吉田は西山との直接対決こそ互角に戦えているが、国際大会の実績で後塵を拝しており、今大会に飛躍を期す。

国内で黙々と実績を残してきた西山将士(新日本製鐵)はブラジル団体戦、世界団体選手権での活躍もあり久々の国際大会選出。このチャンスを生かしたいところだ。
西山大希の代役で出場が決まった春山友紀(国士舘大2年)は戦いぶりが手堅い。この柔道で海外勢とどこまでやれるか期待がかかる。

10年12月11日GS東京柔道大会展望・90kg・リパルテリアニ(グルジア)
(写真:実力派のリパルテリアニも要警戒)

【組み合わせ】
プールAに第1シードの小野。ランキングを持つ選手はエルデンビレグ(モンゴル・WR43位)、ナビエフ(ウズベキスタン・WR12位)、グレコフ(ウクライナ・WR22位)あが配されているが小野を脅かすには役不足。
プールBはリパリテリアニ、カミロ、春山。春山は初戦でカミロと対戦する。相手の良いところを消すのも上手い春山がどう戦うか。カミロは比較的オーソドックスなスタイルの選手で、春山は逆にやりやすいかもしれない。勝ち上がりの最有力候補はリパルテリアニ。

プールCはチョリエフ、吉田優也。吉田は今季のグランプリ・デュッセルドルフでチョリエフに内股「有効」を奪って勝利している。ここはなんとしても勝ち上がりたいところ。
小野は81kg級時代にカミロに敗れているが、現在は小野が格上。対戦があるとすればこの試合は注目に値する。


※eJudo携帯版「e柔道」12月10日~12日掲載記事より転載・編集しています。

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