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講道館杯全日本柔道選抜体重別選手権大会・90kg級・100kg級レポート

(2010年12月8日)

※eJudo携帯版「e柔道」11月20、21日掲載記事より転載・編集しています。

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■西山将士が3連覇、西山大希と吉田優也は入賞ならず・講道館杯90kg級マッチレポート

優勝候補と目された世界選手権銀メダリストの西山大希(筑波大2年)と吉田優也(東海大3年)が決勝にたどり着けないやや荒れた展開となった。
吉田は3回戦で曲者・長尾翔太(道都大4年)に敗北。1分17秒に支釣込足で「有効」を奪われたまま、「指導」すら取り返すことが出来ずに終戦で敗者復活戦にも進めず。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・90kg春山対西山
(写真:準決勝、春山(右)は上手い組み手で西山大希に対峙)

西山は春山友紀(国士舘大2年)との準決勝で敗退。春山は上手い組み手で西山をいなし、西山得意の内股は待ちかまえてことごとく透かす形で展開を切る。GS延長戦の末、旗判定は2-1で春山に上がり、負傷した西山は3位決定戦を棄権して入賞なしで今大会を終えた。

決勝に進出したのは前述の春山友紀(国士舘大2年)と、3連覇を狙う西山将士(新日本製鐵)。

春山は得意の固技が冴え、初戦の青木和明(鹿屋体育大4年)戦、3回戦の穴井航史(東海大2年)戦を抑え込んでの一本勝ち。3回戦も山本宣秀(日本中央競馬会)を抑え込んで「有効」を奪い勝利。準決勝は前述の通り西山大希に完封に近い形で僅差勝ちし、決勝へと駒を進めた。

西山将士は初戦を不戦勝ち、3回戦は近藤拓也(筑波大1年)を抑え込んで一本勝ち(4:57)、3回戦は穴井亮平(了徳寺学園職)を大外刈に仕留め(4:02)、準決勝はうるさい加藤博剛(千葉県警察)を相手に主導権を渡さず「指導2」の優勢勝ちで決勝進出を決めた。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・90kg決勝戦
(写真:春山(右)と西山将士の決勝戦)

西山は左、春山は右組みのケンカ四つ。
春山は「始め」の声とともに前にのめるほどの勢いで距離を詰め、やる気十分。
47秒、西山、左大内刈で春山の脚をつつくや否や、鋭く左小内刈に切り返せば春山大きく崩れて真裏に倒れる。
この時点でもう勝負は決していたが、西山の足は止まらずさらに左大内刈に切り返しながらこれを決めにかかれば、春山畳に突き刺さる勢いで背中から落ち、文句なしの「一本」。
決まり技の放送も「小内刈」から「大内刈」へ変更、報道席も決まり技をめぐってざわつくほどの素早い足技で、西山が見事講道館杯3連覇を達成した。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・西山将士の小内刈
(写真:西山将士が小内刈から大内刈と繋いで「一本」)

西山は国際大会で実績を残せず、率直に言って代表争いへの復帰は難しいと思われていたが、今季はブラジル団体戦、世界団体選手権で日本代表としてMVP級の活躍。この貢献度と国内でしっかり勝って見せたことで、おそらく再び国際大会への挑戦権が与えられることだろう。このチャンスをどう生かすか注目である。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・西山将士
(写真:90kg級優勝の西山将士)

西山将士選手のコメント
「(決勝の足技は)たまたまいいところに入りました。(決勝の相手の春山が)後輩であることは気にせず、こちらも一生懸命やりました。連覇も意識はしていなかったです。海外では負けてばっかりですけど、使って下さい。お願いします(笑)」

【入賞者】
優勝:西山将士(新日本製鐵)
準優勝:春山友紀(国士舘大2年)
第3位:長尾翔太(道都大4年)
第3位:加藤博剛(千葉県警)

【3位決定戦】
加藤博剛○優勢[有効・体落、小内刈]△山本宣秀
長尾翔太○不戦勝△西山大希

【決勝】
西山将士○大内刈(0:47)△春山友紀

■シニア初参戦の羽賀龍之介、地力とバランスで初優勝・講道館杯100kg級マッチレポート

序盤の注目対決、昨年王者の小林大輔(綜合警備保障)-竹谷友記(警視庁)戦は、既報の通り竹谷が劣勢を跳ね返し、GS延長戦の末に大外刈「有効」で勝利。
早々に第1シードを欠いた今大会で決勝に進出したのは、シニア初挑戦のエース候補・羽賀龍之介(東海大1年)と、学生柔道の実力者熊代佑輔(東海大4年)の2人。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・100kg羽賀龍之介内股
(写真:準決勝、羽賀が内股で今井を大きく浮かす

羽賀は疲労の蓄積かコンディションに難があり、攻撃時の動き出し、爆発力に欠けた。初戦の森田圭(近畿大3年)戦をGS僅差3-0までもつれた時にはどうなるかと思われたが、バランスの良い受けと地力で試合自体は安定。2回戦は野田嘉明(旭化成)をGS「指導2」、3回戦の勝負どころ、実業個人王者の本郷光道(フォーリーフジャパン)はGS延長戦の末に本郷の大内刈を支釣込足で返して一本勝ち。準決勝は今井敏博(綜合警備保障)に「指導2」の優勢勝ちで決勝に駒を進めた。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・100kg熊代佑輔
(写真:混戦の中を決勝に進出した熊代)

一方の熊代はダークホース。初戦で小川竜昂(国士舘高2年)を大外刈(4:01)、2回戦は出口雄樹(旭化成)にGS延長戦の末に小外刈「有効」で勝利、3回戦で後小路裕朗(福岡県警)を払巻込「一本」(2:16)に仕留めると、猪又秀和(セコム上信越)との準決勝は「指導2」のビハインドを背負いながらも隅落「技有」で逆転、決勝進出を決めた。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・100kg羽賀龍之介 大内刈
(写真:羽賀が熊代を大内刈で攻める)

決勝は羽賀、熊代ともに左組みの相四つ。
熊代釣手で奥襟を叩いて前へ。羽賀下がりながらも左内股で応じる。
熊代直後に素晴らしい出足で飛び込みの左大外刈を放ち、好調が明らか。
お互いガップリ持ちあった1分20秒過ぎから、羽賀が大内刈、左内股、左小内刈と技をまとめる。
熊代しかし、左大外刈、大外巻込を返して、試合は持久戦の様相。

2分30秒過ぎから担ぎ技に活路を見出した熊代、右一本背負投、右袖釣込腰で攻める。
これに対し、羽賀、両襟で圧力を掛けるが、熊代、羽賀の踏み込みの刹那に支釣込足を合わせて羽賀大きく浮く。

残り1分となって羽賀は左内股を連発するが、掛かりの位置がズレていずれも熊代崩れず。
残り23秒、熊代が右袖釣込腰。羽賀、これを相手の左側に体を運んで崩し、めくり返して畳に押しつけると「有効」。そのまま抑え込みが宣告されるがこれは熊代が数秒で逃れる。
残り時間は僅か。熊代が起死回生を狙って体を捨てた腕返しがスッポ抜けたところで時間。
シニア初挑戦の羽賀が見事一発回答、講道館杯初優勝を飾った。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・100kg羽賀龍之介有効
(写真:羽賀が熊代の右袖釣込腰を返し「有効」)

疲労が蓄積している羽賀は顔色も悪く、足首のケガを別にしてもはっきりと調子が悪かった。
しかし、弱冠19歳の少年が「悪いなりに試合をまとめて」講道館杯を制するとはやはり驚き。コンディション不良のためもちろん攻撃は精彩を欠いたが、この日は受けの強さ、バランスの良さで非凡なところを見せた。とにかく見ていて投げられる気がしない。

特に、実力者本郷を相手に、その必殺技である大内刈を思い切り返して一本勝ちした準々決勝の試合は圧巻だった。本郷はこれまで度々大物食いをしてきた「うるさい」選手でもあり、ここで苦戦すれば今後100kg級の戦線で戦っていく上で面倒な敵を作ることになる。
その意味でもこの初戦で完封したことは今後に向けても大きいのではないだろうか。
怪我が多いこともあり、じっくりと育てて欲しい選手ではあるが、おそらく今季のうちにシニア国際大会デビューも飾るだろう。どんな試合を見せてくれるか今から非常に楽しみだ。

10年11月20日講道館杯柔道全日本体重別・100kg羽賀龍之介
(写真:100kg級優勝の羽賀)

羽賀龍之介選手のコメント
「決勝は先輩が相手で正直やりづらい部分はあったが、持っている力を出し切ろうと考えていました。(講道館杯はお父さん(羽賀善夫・1987年95kg級で優勝)も勝っているが?)まわりに言われて初めて知りました。親父は2位くらいだと思っていました(笑)。
目標はこんなものではないです。まだスタート地点なので、ひとつひとつ目の前の試合をしっかりやっていきたいです」

【入賞者】
優勝:羽賀龍之介(東海大1年)
準優勝:熊代佑輔(東海大4年)
第3位:本郷光道(フォーリーフジャパン)
第3位:今井敏博(綜合警備保障)

【3位決定戦】
今井敏博○優勢[指導2]△後小路裕朗
本郷光道○優勢[技有・足車]△猪又秀和

【決勝】
羽賀龍之介○優勢[有効・隅落]△熊代佑輔


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