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講道館杯全日本柔道選抜体重別選手権大会・73kg級・81kg級レポート

(2010年12月7日)

※eJudo携帯版「e柔道」11月20、21日掲載記事より転載・編集しています。

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■中矢力、3度目の決勝挑戦で見事戴冠・講道館杯73kg級マッチレポート

第1シード、東京世界選手権銅メダリストの粟野靖浩(筑波大4年)は既報の通り初戦敗退。渡邉聖貴(関西大4年)の払腰に僅か40秒で宙を舞い、早々に姿を消した。膝、首と怪我を抱え、連戦でそれを治す間もなくコンディション、モチベーションともに落ち込んでいた。
「これで今年積み上げたものは全てなくなったと思っている。一からやりなおす」と気合を入れなおした粟野の復活に期待したい。

決勝に進出したのは実業個人王者の齋藤涼(旭化成)と中矢力(東海大3年)の2人。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・73kg決勝
(写真:中矢(左)-齋藤の決勝戦)

齋藤は2回戦を鐘井佑真(福岡大4年)に「指導3」の優勢勝ち、榎本収(新田クラブ)との準々決勝をGS僅差3-0で制すると、準決勝は中村剛教(山梨学院大2年)から隅落「技有」を奪って決勝に進出。
中矢は2回戦を刑部安彦(香川県警)から背負投「有効」の優勢勝ち、3回戦は強豪・海老沼聖(警視庁)から巴投で「有効」を奪って勝利すると、準決勝の勝負どころ、西山雄希(筑波大2年)の試合にGS僅差2-1で競り勝って決勝進出を決めた。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・73kg決勝・中矢力袖釣込腰
(写真:中矢の袖釣込腰が「技有」)

決勝は中矢、齋藤ともに右組みの相四つ。
中矢開始早々から片襟を握って上下にあおり、相手を潰して得意の寝技に持ち込んでやる気十分。
40秒、中矢が右袖釣込腰。齋藤、中矢の裾を握って掬投でこれを返そうとするが、体を捨てた中矢に巻き込まれて乗っかられてしまい中矢の「技有」。中矢序盤で大きくリード。

2分すぎ、齋藤、引き手で相手の袖を押さえて釣手で奥襟を叩く絶好の形。中矢思わず膝を屈して潰れ、齋藤すかさずこれに飛びついて寝技を狙う。脇を差し、めくって抑えかかるが、中矢脚を絡めて必死に耐える。最後は齋藤が「袈裟抜き」でいま少しのところまで脚を抜きかかるが、中矢ここで耐えきり「待て」。齋藤、約1分にわたる攻勢も抑え込むことは出来ず。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・73kg決勝・齋藤涼
(写真:齋藤、再三大外刈に飛び込むが中矢は伏せ倒れてこれを逃れる)

しかしこの攻防でリズムを掴んだ齋藤、小外刈に鋭い飛び込みの大外刈で攻め込み、2分23秒、中矢に「指導1」。
組み力に勝る齋藤、引き手をたぐって腹に抱え込み立ち技勝負を挑むが、不利を悟った中矢自ら伏せて寝技に誘い齋藤取りきれず。
以降、3分56秒に4分30秒と齋藤が飛び込みの右大外刈で深く飛び込みあわやという場面を作るが、いずれも中矢伏せて逃れ時間。
中矢、07年、09年に続く3度目の決勝挑戦でついに悲願達成。見事講道館杯初制覇を達成した。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・73kg中矢力
(写真:73kg級優勝の中矢)

中矢力選手のコメント
「今まで2位、3位ばかりだったので優勝できてうれしい。9月の世界選手権を見て、自分だけ出遅れていると思った。今日獲らないと追い付けなくなってしまうと必死でした。世界チャンピオンが日本にいるので、それを倒せるように頑張りたいです」

【入賞者】
優勝:中矢力(東海大3年)
準優勝:齋藤涼(旭化成)
第3位:中村剛教(山梨学院大2年)
第3位:西山雄希(筑波大1年)

【決勝】
中矢力○優勢[技有・袖釣込腰]△齋藤涼

【3位決定戦】
西山雄希○優勢[技有・大内刈]△渡邊聖貴
中村剛教○袖釣込腰(1:32)△海老沼聖

■河原正太、中井貴裕の勢いかわして連覇達成・講道館杯81kg級マッチレポート

序盤戦の注目対決、1回戦では学生王者の長島啓太(東海大4年)と09年全日本ジュニア王者の川上智弘(國學院大3年)の対戦は、川上が掬投「技有」を奪って勝利。長島は手指を脱臼していたこともありやや精彩を欠く試合ぶりだった。また、優勝候補の一角と目されていた73kg級の強豪・西岡和志(京葉ガス)は初戦で山邉雄巳(筑波大3年)に大外刈で敗れている。

そんな中、決勝進出を果たしたのは、東京世界選手権代表、第一シードの中井貴裕(流通経済大2年)と昨年この大会王者の河原正太(京葉ガス)の2人。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・81kg決勝
(写真:中井(左)-河原の決勝戦)

中井は初戦で池田隆太(自衛隊)から袈裟固(1:33)、2回戦は武田茂之(明治大4年)から「指導2」の優勢勝ち。3回戦は花本隆司(京葉ガス)に2つの「有効」を奪われながらも猛ラッシュで裏投「技有」、大腰「一本」(3:32)で完勝。準決勝も川上智弘に「有効」を先行されたが、残り20秒で掬投「有効」でGS延長戦突入、最後は場外際で小内刈から踵返で突進し「一本」(6:16)、シーソーゲームをモノにする精神力の強さを見せて決勝に進出した。

一方の河原は初戦で野村洋治(神奈川県警)を出足払(2:54)、2回戦は川瀬孝司(筑波大4年)を大腰(4:08)、3回戦はジュニア王者の北野裕一(國學院大2年)に隅返「有効」を奪われながらも「指導2」奪取でGS延長に持ち込んで内股で一本勝ち(6:23)、準決勝は松本雄史(兵庫県警)をこれも内股で「技有」を奪って優勢勝ちして2年連続の決勝に駒を進めた。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・81kg中井貴裕
(写真:中井が背中を持って距離を詰めようとすると、河原はこれに合わせて内股を放つ)

決勝戦、河原は右、中井は左組みのケンカ四つ。
中井、釣手で背中を持つ得意の変形組み手。「人」の字の片側のように体を傾け、圧力を掛けて前に出て左内股、出足払を放つ。河原は下がりながらもこれに右内股、右体落を合わせて応戦。

河原1分過ぎから大外刈、内股に相手の出端に合わせた左一本背負投で攻め、2分40秒、中井に「指導1」。
中井猛然と前に出るが、中井が釣手で持つ得意の形から体を寄せようとすると、河原先手を取ってこれをことごとく片足で跳ね上げて内股、あるいは大腰で浮かせ続け、中井は徐々に攻め手がなくなってきて苦しい状況。前に出ながらの出足払も河原は一本背負投に切り返して自分の技で展開を切り、中井は主導権を奪い返すことが出来ない。中井も粘り強く技を返すが散発で、流れは河原。
試合はそのままGS延長戦へ。
この延長戦も、中井が背中を持つと河原すかさず内股に切り返す。中井、独特の柔らかい受けでこれを股中で回すようにして二度までは耐えるが、GS1分51秒、河原3度目の内股で中井高く浮いてしまう。一瞬空中で耐えた中井だが、河原ケンケンで一歩踏み込むと中井の両足は完全に宙に浮き、1回転して「一本」。
河原が見事講道館杯連覇を達成した。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・81kg河原正太内股
(写真:河原、耐える中井をケンケンで振り切って内股「一本」)

中井は受け続けることで河原に内股の間合いを試す機会を多く与えてしまった感がある。
変形の中井に対して、内股と左一本背負投で先、先に応じて中井の攻め手を封じた河原の作戦勝ちの試合だった。
しかし、既に世界選手権代表を務めた選手に対しては失礼かもしれないが、中井ははっきり強くなった。3回戦で花本隆司に、準決勝で川上智弘にリードを許した後のラッシュの素晴らしさは特筆もの、一回り大きくなった体だけではなく、精神面でも大きな成長を感じさせた講道館杯だった。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・81kg河原正太
(写真:81kg級優勝の河原)

河原正太選手のコメント
「ベテランベテランと言われているので、若い選手に負けないように頑張りました。作戦勝ちです(笑)。特にこれが優れている、というのがないのでとにかく努力して、これだというものを一つ作りたいです。これからもがんばります」

【入賞者】
優勝:河原正太(京葉ガス)
準優勝:中井貴裕(流通経済大2年)
第3位:川上智弘(國學院大3年)
第3位:松本雄史(兵庫県警)

【3位決定戦】
川上智弘○内股透(0:51)△塘内将彦
加藤博剛○優勢[指導2]△花本隆司

【決勝】
河原正太○GS内股(7:01)△中井貴裕


※eJudo携帯版「e柔道」11月20、21日掲載記事より転載・編集しています。

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