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講道館杯全日本柔道選抜体重別選手権大会・60kg級・66kg級レポート

(2010年12月7日)

※eJudo携帯版「e柔道」11月20、21日掲載記事より転載・編集しています。

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■第1シードの山本浩史が見事優勝、野村は完敗で現役引退濃厚・講道館杯60kg級マッチレポート

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・野村忠宏
(写真:2回戦、志々目徹が野村忠宏の左一本背負投を返して「技有」)

野村忠宏(ミキハウス)が満を持して国内大会復帰。場内の注目を一身に集める中、1回戦は田中貴尚(福岡大3年)を「指導2」で降したものの、2回戦の世界ジュニア王者・志々目徹(日体大1年)には完敗。
1分21秒に志々目の左内股をまともに受け、一瞬耐えたもののその形のまま縦に体を捨てられ「技有」を失う。直後、右背負投で高々と志々目を持ちあげ、これに脚を絡めて耐えようとした相手ごと体を捨てて投げ切って「有効」を取り返し、野村らしい身体能力の高さを見せたものの、残り43秒、逆転を狙った左一本背負投を後ろに返されて「技有」を失い、合技で敗退となった。

言い訳のできない完敗に「理想と現実のギャップ、いつかは現実を受け入れない時が来る」と唇を噛みしめて語った野村。「何も考えられない」と去就については明言を避けたが、ロンドン五輪出場へのポイント獲得には来年から国際大会の一線で戦うことが求められるはずで、この大会での強化選手復帰がスケジュール的には最終チャンス。これを逃したことで五輪はほぼなくなり、このまま現役引退というシナリオも現実味を帯びてきた。

野村に勝った志々目は次戦で和泉強志(自衛隊体育学校)に敗退、その和泉も準決勝で敗退し、決勝には第1シードの09年世界ジュニア王者山本浩史(日体大2年)と、第2シードの松木武志(国士舘大2年)が駒を進めた。

山本は2回戦で尾張太一(水戸葵陵柔道クラブ)を小外刈「有効」、3回戦の川端龍(国士舘大3年)にはGS延長戦の末僅差3-0の勝利、準決勝は廣瀬裕一(日本大3年)には「指導3」の優勢勝ちで決勝進出。

一方の松木は2回戦で鈴木崇嗣(近大福山高3年)を背負投「技有」、3回戦の木戸慎二(日体大2年)には小外刈「技有」、準決勝は和泉強志とGS延長戦にもつれ込む激戦の末、小内巻込で「技有」を奪って勝利し、初の決勝へと駒を進めた。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・60kg決勝
(写真:山本(左)-松木の決勝戦)

決勝は山本が左、松木が右組みのケンカ四つ。
開始早々、山本果敢に釣手で奥襟を叩くと、横に走って松木を引きずりながら得意の左内股。松木たまらず1回転するが身を捩じって横から落ち辛くも「有効」に逃れる。高くあがった瞬間は完全な「一本」かと思われたが松木、非凡な身体制御でなんとか背中をつくのを避けた。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・60kg山本浩史内股
(写真:開始と同時にラッシュの山本、電光石火の内股「有効」奪取)

以降は、再び奥襟を取りたい山本と、釣手一本でも、近い側の襟を両手で握った背負投などで攻め込む松木による一進一退の攻防。
2分過ぎには、山本、奥襟を持った絶好の状態から追い込みで内股を放つが、腰を引いて耐えた松木の前にバランスを崩し、軸足が滑ってしまい決まらず。
残り1分となって松木、山本の左襟を両手で握った右背負投に、隅返の形で片袖を握った右内股を放つが、いずれも寝技移行を狙う崩し技の域を出ることはなく、山本を投げることは叶わず。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・60kg松木武志背負
(写真:松木は襟を両手で握った背負投、袖釣込腰などを仕掛けるが投げるには至らない)

残り29秒、松木が片襟の左背負投。山本、これを潰して後ろにつくと早い展開の寝技で「待て」の間を主審に与えないまま攻め続け、寝姿勢のままタイムアップ。
09年世界ジュニア王者の山本が講道館杯初制覇を達成した。

決勝は山本が先行したことが大きく勝敗を分けた。
松木はどこからでもしぶとく技が出せる選手で、釣手一本しか持てない場面でも先、先に掛けて主導権を握ることができる。二本持たないと技のない山本としては、先に攻められて先に「指導」を貰う展開が一番嫌だったはず。
松木の側からすると、一発よりはジックリと攻め、「指導」で十分なアドバンテージを作ってからカウンターを狙うというのが一つの理想だったはずだが、格上の山本が先行したことで落ち着いてしまい、無理をしなくなってしまった。現時点の力関係と柔道の質を考えると、松木には追いかける展開は厳しい。
その意味でも開始すぐにラッシュをかけた山本の強気、一発を持つ選手の強みが光った一戦だった。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・山本浩史
(写真:60kg級優勝の山本浩史)

山本浩史選手のコメント
「柔道を始めたときからずっと優勝したかった大会で、嬉しい。3月に肘を脱臼してから色々うまくいかなくなり、それだけに勝ちたかった。どんな形でもいいから勝つつもりでした。世界選手権に出たいし、ロンドン五輪を目指して『自分が一番』と思えるようになりたい」

【入賞者】
優勝:山本浩史(日体大3年)
準優勝:松木武志(国士舘大2年)
第3位:川端龍(国士舘大3年)
第3位:木戸慎二(日体大2年)

【3位決定戦】
川端龍○優勢[指導2]△和泉強志

木戸慎二○優勢[有効・裏投]△廣瀬裕一

【決勝】
山本浩史○優勢[有効・内股]△松木武志

■09年ジュニア王者小寺将史が好調福岡政章を降して優勝・講道館杯66kg級マッチレポート

優勝候補筆頭の海老沼匡(明治大3年)は2回戦で肥後翔大(龍谷大4年)を内股(1:33)、3回戦は実業個人王者の浅野大輔(自衛隊体育学校)を小内巻込(0;49)と好調だったが、準決勝でこの日絶好調の福岡政章(綜合警備保障)に腕挫十字固で敗戦。3位決定戦も高上智史(日体大1年)の一本背負投に捉えられ一本負けで、なんと入賞すら逃がすこととなってしまった。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・準決勝
(写真:準決勝、福岡政章が海老沼匡から腕挫十字固を狙う)

選抜体重別2位の前野将吾(東海大3年)も2回戦で登成二(国士舘大2年)の作戦に嵌り、残り16秒、「指導2」のビハインドを取り返そうと前に出たところに背負投を合わせられ「技有」優勢で姿を消した。

決勝に進出したのは60kg級で東京世界選手権代表を務め、今大会が階級変更第一戦となる福岡政章と、09年全日本ジュニア王者の小寺将史(筑波大2年)の2人。

福岡はこの日非常に動きが切れていた。1回戦は一戸正太郎(札幌刑務所)を背負投(2:15)、2回戦も山川晴道(近畿大工高専5年)を背負投(0:25)、3回戦はこれも60kg級から階級を上げた高橋寿正(秋田県警)を内股(2:45)、準々決勝は吉田惟人(東海大3年)を背負投(0:43)、準決勝では海老沼匡を体落で崩すとすかさず横三角へ移行。最後はこれをめくって腕挫十字固(2:54)で勝負をつけ、60kg級時代は「時間一杯使って勝つ」タイプだった福岡がなんとオール一本勝ちという圧倒的な強さで決勝に進出。

一方の小寺は2回戦で杉野冬馬(兵庫県警)から小内刈「有効」、2回戦のインターハイ王者・橋口祐葵(延岡学園高1年)には背負投「技有」と「指導3」を奪って総合勝ち、準々決勝の登成二(国士舘大2年)には背負投「有効」、準決勝の渡部朋之(神奈川県警)には背負投(4:26)で一本勝ちとこちらも好成績で決勝進出を決めた。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・66kg決勝
(写真:小寺(左)-福岡の決勝戦)

決勝は福岡が右、小寺が左組みのケンカ四つ。
足技の良く出る小寺、引き手争いの中でも細かく足を出し続けて手数で攻勢。40秒には思い切った左背負投に入るが、これは福岡が脱力して逆側に抜けて逃れポイントはなし。一方の福岡も左一本背負投で応戦するが小寺は崩れず。
小寺、細かい足技が止まらず、お互いの引き手争いが長くなった1分20秒、福岡にのみ「指導1」。以降、福岡は右内股に右体落、小寺は左背負投に左小外刈などで攻め、一進一退のまま本戦は終了、試合はGS延長戦へ。

GS延長戦は23秒に福岡が左一本背負投であわやという場面を作り、さらに32秒に、釣手を振っておいて鋭く巴投に飛び込み小寺を大きく浮かす。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・66kg福岡政章
(写真:福岡が巴投で小寺を浮かす)

小寺は終始、左小外刈に出足払を飛ばし続けこれに応戦。先手を打っての背負投も随所に見せたがともに決定打はなく勝敗は旗判定に委ねられた。
旗は小寺2本、福岡1本で小寺が2-1の僅差勝ち。会場が思わずどよめく微妙な判定ではあったが、本戦の「指導1」のアドバンテージ、足技で相手の出足を止めていたことが評価される形で小寺が見事初優勝を飾った。

小寺は08年のインターハイ、09年の全日本ジュニアに続いてシニアカテゴリでも「日本一」の座を獲得。鶴来坂田道場、鶴来高、筑波大での同級生で、9月の世界選手権で金メダルを獲得した森下純平追撃のための第一歩を踏み出した。
また、決勝で敗れたとはいえ、この日の福岡の動きの良さは特筆もの。60kg級からの転向第一戦であったが、世界選手権代表の海老沼匡に一本勝ちするなど66kg級はどうやら「適正階級」。今後は一皮剥けた活躍が期待できそうだ。

10年11月21日講道館杯柔道全日本体重別・66kg小寺将史
(写真:66kg級優勝の小寺将史)

小寺将史選手のコメント
「まだ勝った気はしない。優勝したことは良かったですが、内容は悪かったです。反省しています。きょうは1回戦から厳しい試合になることはわかっていたので、とにかくしぶとく行こうと思っていました。森下の世界選手権金メダルはすごく刺激になりました。今日も試合前に気合を入れてくれて、励みになりました。(どんな気合?)それはこの場では言えません(笑)。自分の階級には一足もふた足も先に行っている人がいるので、一つ一つの試合をしっかりやっていきたいです」

【入賞者】
優勝:小寺将史(筑波大2年)
準優勝:福岡政章(綜合警備保障
第3位:吉田惟人(東海大3年)
第3位:高上智史(日体大1年)

【3位決定戦】
吉田惟人○合技△渡部朋之
高上智史○GS一本背負投△海老沼匡

【決勝】
小寺将史○GS僅差2-1△福岡政章


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