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東海大が優勝大会に続くV・第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会マッチレポート

(2009年12月11日)

※eJudo携帯版「e柔道」11月5日掲載記事より転載・編集しています。

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第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会は、11月1日(月)、2日(火・祝)の両日、尼崎市記念公園総合体育館において開催された。

準々決勝以降、例年以上にきわどい接戦が相次いだ今大会。

決勝には昨年3位、今年6月の全日本学生団体優勝大会を制した東海大学と、6年ぶりの決勝進出となった筑波大学が勝ち進んだが、要所でしぶとく着実にポイントを重ねた東海大学が3-0で筑波大学を破り、4年ぶり5度目の優勝を飾った。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会、東海大・上水研一朗監督
(写真:優勝を飾り胴上げされる東海大・上水監督)

なお、昨年優勝の明治大学は準々決勝で、筑波大学に2-2の代表戦の末に敗れた。

大会1日目

【1~2回戦】

初日の見所はシード校8校の勝ち上がりだったが、明治大、筑波大、日本大、天理大、国士舘大、山梨学院大、東海大、日本体育大はいずれも危なげない内容で2日目に駒を進めた。

なかでも筑波大は早稲田大に、日本大は立命館大に、そして天理大は富士大にそれぞれ7-0で完勝。幸先のいいスタートを切った。

2回戦で1番の激戦となったのは、近畿大と福岡大の対戦。福岡大が先行し2-1(一本勝ち1、技有優勢勝ち1対一本勝ち1)で大将戦となるも、近畿大の垣田恭兵(81kg級)が果敢な攻めで反則勝ちし、2-2ながら内容で逆転勝ちを果たした。

また、今大会初出場の立教大と清和大も注目された。

全国大会への出場が実に約45年ぶりという立教大は大澤慶巳十段が今でも名誉師範を務め、2年前から強化を始めて徐々に力をつけてきているところ。今回は関西地区3位の龍谷大に2-3で惜敗したが、今後の飛躍に期待したい。

また清和大は創部6年目での今大会初出場ながら、1回戦の日本文理大戦に4-1で初白星。2回戦の中央大には1-4で敗れたものの、なかなかの善戦を見せた。

ベスト16には、シード校8校のほかに、龍谷大、国學院大、埼玉大、中央大、近畿大、関西学院大、桐蔭横浜大、岡山商科大が勝ち上がった。

大会2日目

3回戦

3回戦の8試合も大きな波乱はなく、有力校が無難に勝ち進んだ。多少の接戦が予想された日本大と埼玉大は、予想外に大差がつき6-1。天理大と中央大、筑波大と國學院大はともに4-1で、接戦とまではいかないまでも圧倒的な力の差を感じさせる展開ではなかった。とはいえ、とるべき選手がしっかりとポイントをとっての勝ち上がりではあった。

■3回戦

明治大 6-0 龍谷大
筑波大 4-1 國學院大
日本大 6-1 埼玉大
天理大 4-1 中央大
国士舘大 6-0 近畿大
山梨学院大 6-0 関西学院大
東海大 5-0 桐蔭横浜大
日体大 6-0 岡山商科大

【準々決勝】

準々決勝は4会場同時スタートで行われ、明治大-筑波大、日本大-天理大、国士舘大-山梨学院大、東海大-日本体育大、いずれの対戦も接戦となり、見ている側にとっては、目の離せない展開となった。

なかでも一番の接戦となったのは、昨年優勝の明治大と筑波大の対戦。

先鋒戦(81kg級)引き分けのあと、次鋒戦(60kg級)で明治の三枝智哉が筑波の村岡邦雄から左背負投で「技有」を奪い明治が先行。

しかし、続く五将戦(66kg級)で全日本学生体重別優勝の筑波・小倉武蔵が明治の海老沼匡から裏投で「技有」を奪って同点。

中堅戦(100kg超級)では明治のエース・上川大樹が筑波の白本周太郎を内股「一本」で降し再び明治がリード。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準々決勝・上川大樹(明治大)
(写真:明治はエース上川の豪快な内股で逆転)

三将戦(73kg級)、副将戦(100kg級)が引き分けに終わり、筑波絶体絶命のピンチの状態で大将戦(90kg級)となった。しかし、ここで世界ジュニア優勝の筑波・西山大樹が、武田茂之に大外刈で一本勝ち。2-2のタイに持ち込んだ。

代表戦は、引き分けだった3階級のなかからの抽選により三将戦(73kg級)となり、西岡和志(明治)と粟野靖浩(筑波)の再戦となった。両者、力を尽くしての激しい攻防を見せるも、ともにポイントなくタイムアップ。際どい判定となったが、粟野が2-1の僅差の勝利をものにし、筑波大が勝ち上がった。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準々決勝・粟野靖浩(筑波大)
(写真:筑波の代表、粟野が背負投で攻め込んで僅差勝ち)

筑波大 ②代-2 明治大

(先)川瀬孝司×引分×吉井健
(次)村岡邦夫△優勢○三枝智哉
(五)小倉武蔵○優勢△海老沼匡
(中)白本周太郎△内股○上川大樹
(三)粟野靖浩×引分×西岡和志
(副)新井優来×引分×清水龍太
(大)西山大希○大外刈△武田茂之
(代)粟野靖浩○優勢[僅差2-1]△西岡和志

日本大と天理大の試合も接戦だった。

先鋒戦、次鋒戦引き分けのあと、五将戦(66kg級)で天理・千葉祐弥が日大・正治和也に「指導3」の優勢勝ちして天理が先勝。
続く中堅戦(100kg超級)は日大・駒瀬雅洋が天理・近間陽介の小外刈に巧く身体を合わせて「有効」を奪い優勢勝ち。
三将戦(73kg級)は天理・斎藤涼が内股透「技有」で日大・中川祐喜に優勢勝ちし天理がリードを広げる。

しかし、副将戦(100kg級)で日大のエース・小林大輔が天理・村岡大潤を圧倒。「技有」「有効」とポイントを重ね、最後は小内刈で一本勝ちし2-2ながら内容(ポイント)で逆転に成功した。

緊迫の大将戦(90kg級)。日大・池田賢生が「有効」を先行するも天理・松宮広は果敢に前に出て攻め続け、池田から「指導」を立て続けに奪って「指導3」で逆転。さらに池田が勝負に出てきたところを抱え上げ裏投で一本勝ち。天理が逆転で準決勝進出を決めた。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準々決勝・松宮広(天理大)
(写真:天理は大将・松宮の裏投で逆転勝利)

天理大 3-2 日本大

(先)内門卓也×引分×佐藤大地
(次)矢野大地×引分×吉田尭大
(五)千葉祐弥○優勢△正治和也
(中)近間陽介△優勢○駒瀬雅洋
(三)齋藤涼○優勢△中川祐喜
(副)村岡大潤△小内刈○小林大輔
(大)松宮広○裏投△池田賢生

国士舘大VS山梨学院大も息詰まる接戦となった。

先鋒戦から三将戦まで引き分けのあと、中堅戦(100kg超級)で全日本学生体重別優勝の国士舘・百瀬優が山梨・アドレキャスラビ・シアマックを圧倒し反則勝ちで国士舘が1点をリード。三将戦引き分けのあと、副将戦(100kg級)で山梨・柴崎裕亘が学生王者・国士舘の西潟健太に「有効」優勢勝ちして1-1。大将戦に望みをつないだ。

引き分けでも国士舘の勝利。
山梨・笠井宝聖は3年生、春山友紀は1年生。2人は国士舘高校の先輩後輩でもある。
1年生といえども、今まで数々の修羅場をくぐってきた春山はさすがに落ち着いていた。冷静に試合を進め、試合終了間際、焦って掛けてきた笠井の中途半端な技をつぶすとそのまま横四方固に極めて「一本」。
山梨学院、初のベスト4進出の夢はここで潰えた。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準々決勝・春山友紀(国士館大)
(写真:国士舘は大将の春山が横四方固で勝利し山梨学院を振り切る)

国士館大 2-1 山梨学院大

(先)田村和也×引分×帆高純平
(次)川端龍×引分×坂本潤二
(五)羽沢龍弘×引分×早野友樹
(中)百瀬優○反則勝△アドレキャスラビ・シアマック
(三)鈴木誠×引分×中村剛教
(副)西潟健太△優勢○柴崎裕宣
(大)春山友紀○横四方固△笠井宝聖

【準決勝】

6月の全日本学生優勝大会では下馬評を覆し決勝進出を果たした天理大と、とりわけ中・軽量級に好選手をそろえ、体重別の今大会では虎視眈眈と優勝を狙う筑波大の対戦。

先鋒戦(81kg級)は、全日本学生体重別チャンピオンの筑波・田中康介と天理・内門卓也の対戦。田中がやや優位かと思われたが、先に背負投などを繰り出す内門を田中がとらえることができず、両者「指導2」の引き分け。
次鋒戦(60kg級)。昨年の全日本学生体重別2位の天理・矢野大地が小内刈で筑波・村岡邦雄を一蹴し、天理が先取点を奪取。
五将戦(66kg級)の筑波・小倉武蔵は学生チャンピオン。天理・千葉祐弥は臆することなく小外、内股、肩車などで小倉を攻め込むも、終盤、小倉がもつれた際の浮落で「有効」を奪い、小倉の優勢勝ち。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準決勝・小倉武蔵(筑波大)-千葉祐弥(天理大)
(写真:筑波大五将の小倉が千葉を担ぎ上げて攻める)

勝敗の分かれ目となったのは筑波・白本周太郎と天理・近間陽介の中堅戦(100kg超級)だった。
白本が組み勝ち左の払腰を繰り出せば、近間も右内股で応戦。しかし、近間が内股を掛けてつぶれたところを、白本は後ろからヒジを極めながら身体をひっくり返し、そのまま崩上四方固に入って「一本」。

三将戦(73kg級)の筑波・粟野靖浩、天理・斎藤涼の対戦は、実力者同士の対戦。粟野が右背負投、斎藤が右大外などで攻め合う展開が続き、中盤、やや消極的になった両者に「指導」が与えられるも両者に差はつかず引き分け。

副将戦(100kg級)。1点取り返したい天理・小林督之だったが、逆に筑波・藤原浩司に出足払と右一本背負投で2つの「技有」を取られて完敗。この時点で筑波の勝利が決まった。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準決勝・藤原浩司(筑波大)-小林督之(天理大)
(写真:筑波大・藤原が右一本背負投で「技有」を奪い完勝)

勝負の決まったあとではあったが、筑波・大将(81kg級)の西山大希は攻撃の手を緩めずに天理・松宮広を攻め込み、左足車で一本勝ち。
筑波大が4-1で天理大を下し、6年ぶりの決勝進出を決めた。

筑波大 4-1 天理大

(先)田中康介×引分×内門卓也
(次)村岡邦雄△小内刈○矢野大地
(五)小倉武蔵○優勢[技有]△千葉祐弥
(中)白本周太郎○崩上四方固△近間陽介
(三)粟野靖浩×引分×斎藤涼
(副)藤原浩司○合技△小林督之
(大)西山大希○足車△松宮広

一方、東海大と国士舘大の強豪対決も意外な大差となった。

まず先鋒戦(81kg級)。東海・長島啓太は巧い組み手で一戸勇人を翻弄し、「指導2」を奪って優勢勝ちし東海が1点を先取。
次鋒戦(60kg級)は、全日本学生体重別優勝の国士舘・川端龍が速い動きから背負投を繰り出すなど優位に展開。東海・石川裕紀の「指導2」による優勢勝ちでスコアをタイに戻した。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準決勝・長島啓太( 第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準決勝・石川裕紀(東海大)-川端龍(国士館大)
(左:長島が巧い組み手で試合展開を握る)
(右:川端(左)と石川の次鋒戦)

五将戦(66kg級)は東海・関根優一、国士舘・橋口靖史ともに「指導1」で引き分け。

勝負を大きく左右したのは、またも中堅戦(100kg超級)。東海はキャプテンの石井竜太、国士舘は今年の全日本学生体重別チャンピオン、2年生の百瀬優。
上背に勝る石井が奥襟を掴んで引き付けて内股、小外、対する百瀬はやや組み負けながらも得意の大内の機会を狙う。組み勝った石井が優位に試合を進めて百瀬の「指導」を誘い、残り1秒で2回目の「指導」を奪って石井が優勢勝ち。この勝利で一気に流れは東海大に。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準決勝・石井竜太(東海大)-百瀬優(国士館大)
(写真:東海大・石井竜太が大外刈で攻める)

東海・中矢力と国士舘・鈴木誠の三将戦(73kg級)は終盤、中矢が右背負投で鈴木を前に崩し、巧みに崩上四方固に入って一本勝ち。3-1とリードを広げた。

あとのない国士舘は副将(100kg級)の寺島克興にすべてを託すが、逆に東海・高木海帆の横落で「有効」を奪われ敗退。大将戦を待たずに東海大の勝利が決まった。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会準決勝・高木海帆(東海大)-寺島克興(国士館大)
(写真:東海大・高木が横落「有効」を奪う)

大将戦(90kg級)は東海・吉田優也と国士舘・春山友紀の若き実力者対決。チームの勝敗が決したあとということで、純粋な個人の戦いとして注目を集めたが、吉田の体落、内股、春山の大外、谷落、ともに効果なく引き分け。
4-1で東海大が決勝進出を決めた。

東海大 4-1 国士舘大

(先)長島啓太○優勢[指導2]△一戸勇人
(次)石川裕紀△優勢[有効]○川端龍
(五)橋口靖史×引分×関根勇一
(中)石井竜太○優勢[指導2]△百瀬優
(三)中矢力○崩上四方固△鈴木誠
(副)高木海帆○優勢[有効]△寺島克興
(大)吉田優也×引分×春山友紀

【決勝】

6月の全日本学生団体優勝大会では準決勝で対戦している両校。そのときは4-1の大差で東海大が勝利している。しかし当然のことながら、体重無差別の優勝大会と今大会では選手配列が全く違うのでこのスコアは当てにならない。
しかも、今年の筑波大は中・軽量級に学生チャンピオン、全日本ジュニアチャンピオンなどの好選手を多数抱え「優勝候補」に相応しい布陣。初の日本一に向けて士気も高い。 対する東海大も「6月の優勝で気持ちを緩めることなく、今大会まで気持ちを持続させてきた」(上水研一朗監督)と、2冠に自信をみなぎらせた。

先鋒戦(81kg級)。筑波は学生チャンピオンの田中康介を下げ、「最悪でも引き分けたい」(増地監督)と安定感のある川瀬孝司を起用。

しかし、東海・長島啓太は組み際の川瀬の左袖釣込腰、右背負投をさばきながら、組み勝って優位に試合を進める。
中盤、川瀬の掬投に長島が内股巻込で合わせて「技有」、2分40秒。その後、膠着した2人に「指導」が与えられ、川瀬が右一本背負投、長島が組み勝って小内刈、足払などを掛けあい時間。東海が貴重な先取点を挙げた。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会決勝・長島啓太(東海大)-川瀬孝司(筑波大)
(写真:東海大先鋒・長島が相手の掬投を内股巻込で切り返し「技有」)

次鋒戦(60kg級)。東海は体調不十分の石川裕紀に代え蓬田克也を起用。筑波の藤田湧平は右、蓬田は左のケンカ四つ。蓬田が左背負投、小外、藤田は右大内、払腰と両者気迫に満ちた技を掛け合うも、決め手のないまま引き分け。

五将戦(66kg級)。筑波としては学生体重別王者の小倉武蔵でポイントを取り返しておきたいところ。
しかし、東海の橋口靖史は左組みの小倉に対し、先に組んで右小内刈などで攻め込み「指導」を奪う。その後、小倉も左大外、左大内などで反撃するも、先に片襟を掴んであおってくる橋口を攻めあぐね、中盤には、橋本にあおられた小倉が指を組んで防御したとして2つ目の「指導」。
ポイントでリードされた小倉に対し、「リスクを冒してでもいかなきゃいかん!」と筑波・岡田弘隆総監督の檄が飛ぶも、流れを変えることはできずにタイムアップ。東海大がリードを広げた。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会決勝・橋口靖史(東海大)-小倉武蔵(筑波大)
(写真:筑波大・小倉が相手の手を握って痛恨の「指導」)

中堅戦(100kg超級)は、東海・石井竜太、筑波・白本周太郎、両校唯一の4年生対決。
ともに大黒柱として負けられない一戦は力の入った大一番となった。石井右組み、白本左組みのケンカ四つ。石井がいきなり大内から大外、さらに内股と攻めれば、白本も谷落、小外で応じる。両者身体を密着させて一発を狙う。
白本の小外掛に石井は体勢を崩しながらも身体を入れ替えて上になって落ちるが、惜しくも場外。ともに一本を狙い合う、重量級ならではの見応えのある一戦だったが、ともにポイントなく引き分けに終わった。

三将戦(73kg級)。10月の全日本学生体重別選手権では実現しなかったライバル対決。今年の学生チャンピオン・中矢力、07年講道館杯優勝の粟野靖浩の一戦は、ともに一歩も引かない好試合となった。ともに右組みの相四つ。中矢が体落、小内、隅返、粟野は背負投、大外、小内。5分はあっという間に経ってしまい、この試合も引き分け。

いよいよあとのなくなった筑波大の副将(100kg級)は新井優来。対する東海は1年生ながら安定感抜群の高木海帆。ともに右組み。気合い十分の新井は開始早々から小外刈、右内股、さらに大内刈と積極的。高木は釣り手だけの体落で崩すとすかさず横について寝技に持ち込む。気が急く新井に対し、高木は落ち着いて両襟を掴んで引き付けると浅めに入った大内刈から、崩れながらも低い内股に変化して「一本」2分22秒。この瞬間に、東海大の優勝が決まった。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会決勝・高木海帆(東海大)-新井優来(筑波大)
(写真:東海大・高木が内股を決めて勝負あり)

東海大の優勝が決まったあとではあったが、大将戦(81kg級)は、今後の日本を背負う若手有力選手同士ということで興味深い対戦となった。
東海大・吉田優也と筑波大・西山大希、ともに絶対に負けたくない一戦。西山左、吉田右のケンカ四つ。西山が左内股、小外刈で攻め込めば、吉田は右背負投、出足払、さらに小内刈から内股と攻め返す。2人の意地と意地のぶつかり合いのような、気迫あふれる戦いに5分では決着がつかず、結局引き分けに終わった。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会決勝・吉田優也(東海大)-西山大希(筑波大)
(写真:筑波・西山はライバル吉田を相手に連続攻撃で攻め込む)

東海大 3-0 筑波大

(先)長島啓太○優勢[技有・内股巻込]△川瀬孝司
(次)蓬田克也×引分×藤田湧平
(五)橋口靖史○優勢[指導2]△小倉武蔵
(中)石井竜太×引分×白本周太郎
(三)中矢力×引分×粟野靖浩
(副)高木海帆○内股△新井優来
(大)西山大希×引分×吉田優也

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会決勝・高木海帆(東海大)-新井優来(筑波大)
(写真:優勝を決め喜ぶ高木)

3-0と、予想外に差がついた決勝戦。

筑波とすれば、先鋒戦と三鋒戦をとられたのが大誤算だったと言えるだろう。

対戦表を見れば、東海大は中堅以降が盤石で、ポイントをとるのは至難の業と思われただけに、なんとか前半でポイントが奪いたかったところだが、実際にはそこで逆に失点してしまい、反撃のきっかけを掴むことさえできないまま終わってしまった。

体重無差別の団体戦は、選手の配置に面白さや難しさがあるが、体重別団体戦の場合は、エントリーしている2名の選手をどの試合で、誰との対戦で起用するかが、それに値する趣と言える。

今回、筑波大は準決勝から3人の選手を入れ替えて決勝に臨んでいるが、これは準々決勝の明治大戦と同布陣。勝負どころはこのメンバーと考えてのオーダーだったのだろう。対戦選手との相性やその日の好不調もあるが、別のオーダーだったらどうだったのか?結果論ではあるがどうしてもそんなことを考えてしまう。

第11回全日本学生柔道体重別団体優勝大会・長島啓太
(写真:優勝旗を受け取る長島)

ただ、確実に言えるのは優勝した東海大には穴がなかったということ。

2回戦から決勝までの5試合で失点はわずかに1つ。失点が少ないというのは、団体戦においては一本勝ちが多いことよりも貴重なことだと感じさせる今回の東海の戦いぶりだった。決勝ではポイントゲッターの石井も吉田もポイントを挙げていないが、それでも勝てたのが今回の東海大の強さ。

決勝で一本勝ちした高木は「準決勝まで先輩たちに助けてもらっていたので決勝は僕が決める! と思っていました」と話し、キャプテンの石井は「相手も研究してきているので、準々決勝の日体大戦以降は楽には勝てないと思っていました。今年の東海はチームワークが最高でした」と振り返ったが、一人ひとりが自分の役割を考え、それを実行していたのが結果として優勝につながったと言っていいだろう。ケガやインフルエンザなどの影響で全員が万全の状態でなかったこともあり、圧倒的な強さは感じられなかったが、しぶとさとソツのなさが印象に残った。

東海大・上水研一朗監督のコメント
「昨年は春の全日本学生団体優勝大会で優勝し弾けてしまいましたが、今年はチーム結成時に、2つ(春の全日本学生団体優勝大会と今回の全日本学生体重別団体優勝大会)とも獲るよとみんなに話し、6月に優勝したあとも気を緩めることなくやってきたので、準備はよくできていたと思います。今のチームは私が細かいことを言わなくてもみんな意識意欲を持ってやっており、今大会にも自信を持って臨めました。石井、吉田がとれなくてもほかのメンバーでポイントがとれるようになったのが今年のチームの収穫です」

筑波大・増地克之監督のコメント
「明治に勝てればチャンスがあるかなと思っていたのですが……残念です。(決勝は)やはり先鋒がポイントでした。川瀬は最悪でも引き分けられるだろうと思っての起用でした。ただ、川瀬もケガで万全ではなかったんですよ。これは言い訳になってしまいますけど。今年のメンバーで抜けるのは(4年生の)白本だけなので、またチームを作り直して来年優勝を狙います」

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■準々決勝

筑波大 ②代-2 明治大
天理大 3-2 日本大
国士舘大 2-1 山梨学院大
東海大 3-0 日体大
■準決勝

筑波大 4-1 天理大

東海大 4-1 国士舘大

■決勝

東海大 3-0 筑波大


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