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【注目】「強く、やさしく、美しく」、96歳福田敬子女子九段が講道館で講演

(2009年12月10日)

※eJudo携帯版「e柔道」10月30日掲載記事より転載・編集しています。

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27日、福田敬子女子九段が講道館で講演し、柔道に捧げる人生を語った。

嘉納治五郎師範が若き日に師事した柔術師範・福田八之助の孫である福田九段は、1935(昭和10)年、22歳の時に嘉納師範に直接誘われて講道館女子部に入門。1966(昭和41)年に柔道指導のため渡米し、以降40年以上にわたりアメリカを中心に世界各地で指導を行い「世界女子柔道の母」と呼ばれている。

この度、山口香氏らを中心とした「福田敬子先生の里帰りを実行する会」(代表・小川郷太郎)の尽力もあり約30年ぶりの日本訪問が実現した。

この日の講演会には、かつての弟子たちをはじめ会場の収容人員を遥かに超える200人以上が来場。嘉納治五郎師範から直接薫陶を受けた九段の言葉を一言も聞き漏らすまいと熱心にその言葉に聞き入っていた。

講道館での講演に臨まれた福田敬子・女子九段
(写真:講道館での講演に臨まれた福田敬子・女子九段)

講演会は山口香氏の質問に福田九段が応える形で進行。九段は96歳とは思えないしっかりとした言葉で、嘉納師範の教えや草創期の講道館女子部、東京五輪での形演武の思い出を語り、指導者として世界に女子柔道を広めた足跡を振り返った。
冒頭には乗富政子七段との乱取の貴重なフィルムも紹介され、鋭い足技と軽快な体捌きには感嘆の声も漏れていた。

常に嘉納師範の教えを胸に生きてきた、という九段は「嘉納師範も「よくやった」と言ってくださるとのではないか」と講演を締めくくり、聴衆から大きな拍手を浴びていた。

九段には主催者と弟子より、九段のモットーである「つよく、やさしく、うつくしく」との言葉を刻んだペンダントが贈られた。

■福田敬子・女子九段略歴

1913(大正2)年 東京に生まれる。祖父は柔術師範・福田八之助。

1935(昭和10)年 22歳。嘉納治五郎師範から直接誘われ講道館女子部に入門。

1942(昭和17)年 29歳。講道館女子部指導員となる。

1964(昭和39)年 51歳。乗富政子女子七段とともに東京五輪で「柔の形」を披露。

1966(昭和41)年 53歳。柔道指導のために渡米。

1967(昭和42)年 サンフランシスコに「桑港女子柔道クラブ」を設立。以降、アメリカはもとよりカナダ・オーストラリア・フランスなど世界各国に出向いて指導を行い「世界女子柔道の母」と呼ばれる。

1990(平成2)年 勲4等瑞宝章受賞。

2006(平成18)年 女子初となる九段(講道館女子九段)となる。

96歳の現在でも週2回は道場に赴き指導を行っている。

福田敬子九段と山口香六段
(写真:25日の全日本形競技大会にて、女子柔道の後輩、山口香六段とともに)

■講演の一部抜粋

-講道館入門の頃の話をお願いします

自宅に来られた師範に「見てみないか」と誘われて女子部に入門しました。
自分は行儀も厳しく躾けられた方なので、浮技などの足を大きく開く技を見て「大変な動作だな」とびっくりしました。

-初めて会った時の嘉納師範の印象は?

外套を脱がれると、ポケットからキャンディを出してくださいました。
入門後は八之助の孫だからと言って特別扱いされなかったことに感謝しています。

八之助の道場では、魚河岸の親玉の「閻魔の金さん」と呼ばれる方が体が大きくて強く、師範もずいぶん投げられたようですが、最後は工夫を重ねて肩車で投げて、そのときにはずいぶん喜ばれたというお話を聞いています。

-福田先生の得意技は?

なかなか得意技など出来るものではありません(笑)
ひとつのことを続けるというのは難しいものです。

-東京五輪で形を演じられたときの思い出をお聞かせください

ハラハラしたというような記憶はありません。
私どもは1ヶ月、2ヶ月じっくりと準備する期間がありましたので、緊張はありませんでしたし、怖れも感じませんでした。
ただ、男子で形を演じられた方の足の太いことには驚きました(笑)

-渡米時のアメリカ柔道はどうでしたか?

ずいぶん(指導に対する意識が)低うございました。
大人が、小さい子供を肩車で投げているのを見て、これは広めなければならないことがたくさんあるなと思いました。

-女の先生だからと軽く見られたりすることはありませんでしたか?

そういうことは一切ありませんでした。
ただ、フランスに指導に行きましたときに、「八十ばあさんに何が出来る」という噂が出たことがありました。その時は、五教の技を教えて欲しいというので40本以上全部やりました。80でも結構動けるわけです(笑)
それからはそういう噂もなくなったようで、2年後にはもう一度呼んで頂きました。

-柔道とはなんでしょうか、と聞かれたらどう答えますか?

大事なことは、心の修行、人間としての修行。そのための柔道です。
私自身、どこの社会に行っても役に立つ人間になってほしいという思いで生徒を仕込んで参りました。

-いま、嘉納師範がもし、福田先生に言葉を掛けてくださるとしたら、なんと仰ると思いますか?

よくやった、と言ってくださると思います。

日本形競技大会で、出場者に囲まれる福田敬子九段
(写真:全日本形競技大会で、出場者に囲まれる福田九段)


※eJudo携帯版「e柔道」10月30日掲載記事より転載・編集しています。

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