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全日本学生柔道体重別選手権大会マッチレポート④48kg級、52kg級、57kg級

(2009年12月5日)
※eJudo携帯版「e柔道」10月17日掲載記事より転載・編集しています。

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■女子48kg級

昨年優勝の浅見八瑠奈(山梨学院大3年)が優勝候補の最右翼。全日本クラスでも、ロッテルダムで世界チャンピオンに輝いた福見友子(了徳寺学園職、05年、06年大会優勝)、山岸絵美(三井住友海上)に匹敵する実力をつけてきていると高い評価を受けている。

その浅見は、2回戦の前島里奈(愛知産業大3年)、3回戦の濱口光(山梨学院大3年)と「指導2」の優勢勝ち。準決勝の黒江優希(山梨学院大3年)には小外刈で一本勝ちし決勝へ進出。

一方、昨年準優勝の近藤香(帝京大3年)も2回戦の塚原唯有(環太平洋大1年)に掬投と横四方固の合技、3回戦の堀本朱莉(高岡法科大1年)を横四方固で破って順当に準決勝へ進み、準決勝で一昨年優勝、昨年3位の伊部尚子(筑波大4年)と相対。GSにもつれ込む接戦となったが、巴投で「技有」を奪い2年連続決勝進出を果たした。

昨年と同じカードとなった決勝戦。
浅見、近藤ともに右組み。組み手争い、さらに組んでも両者引き手を絞り合い釣り手の取れない状態が続く。それでも不十分な体勢ながら浅見が袖釣込腰、体落などを仕掛けると、近藤に「指導」が与えられる。
その後は近藤が小外、出足払、浅見が小外、小内刈と鍔迫り合いのような展開。中盤以降、浅見が体落、小外と攻めれば近藤も払腰、背負投で応戦し、両者一歩も譲らない展開のまま試合はGSに突入。
GSに入っても浅見が小内や左背負投、近藤が小内、袖釣込腰と掛け合い一進一退の状態が続いたが、2分10秒、近藤の朽木倒に浅見は身体を捻ってうつ伏せに倒れる。ポイントにはならなかったが、結局、これが勝敗の決め手となり、近藤が判定をものにした(3-0)。

09年全日本学生体重別48kg級決勝
(写真:近藤が浅見を朽木倒で攻める)

浅見の勝ち上がりを見ると、3回戦、準決勝と同門対決。しかも3回戦の濱口とは親友同士ということで、これも微妙に精神的な影響を与えていたようで、動きにもいつものような切れが感じられなかった。一方、近藤は今まで浅見とは何度も試合しているが勝ったことがなく「打倒、浅見」のモチベーションは高かったと思われる。浅見の技に対する反応もよく、最後まで集中力を切らさなかったことが勝因といっていいだろう。

【入賞者】

優勝:近藤香(帝京大学)
準優勝:浅見八瑠奈(山梨学院大学)
第3位:伊部尚子(筑波大学)、黒江優希(山梨学院大学)

09年全日本学生体重別48kg級優勝・近藤香
(写真:優勝の近藤香)

近藤選手のコメント
「浅見選手とは今まで10回くらい試合していますが、勝ったのは初めてです。相手のペースにならなかったのがよかったと思います。今日は、相手が誰であろうと自分の技を掛けようと心掛けていました。これからは一つでも上の国際大会に出場したいです」

【準々決勝】

浅見八瑠奈○優勢[指導2]△濱口光(山梨学院大)

黒江優希○GS僅差3-0△尾木琴美(帝京大)

近藤香○横四方固(4:26)△堀本朱莉(高岡法科大)

伊部尚子○GS内股△森崎由里子(鹿屋体育大)

【準決勝】

浅見八瑠奈○小外刈(1:00)△黒江優希

近藤香○GS技有△伊部尚子

【決勝】

近藤香○GS僅差3-0△浅見八瑠奈

■女子52kg級

昨年優勝の斉藤美貴(埼玉大2年)は3回戦で秋吉沙織(帝京大3年)に朽木倒で「有効」をとられて敗退。

決勝には、1年生ながら関東大会1位、08年世界ジュニア王者の加賀谷千保(山梨学院大)と大学の先輩、浅海静香(山梨学院大3年)が勝ち上がった。 加賀谷は初戦の小泉友香里(金沢学院大2年)には「指導2」の優勢勝ちだったものの、2回戦の座波浩子(愛知産業大3年)には払腰で一本勝ち、さらに3回戦では昨年3位の叶梨絵(福岡大4年)を内股「技有」、そして準決勝の秋吉沙織にも内股で一本勝ちして決勝へ進出。

浅海も初戦の阿部宏美(道都大4年)を内股と上四方固の合技、続く2回戦の佐藤舞(仙台大2年)を大内刈と横四方固の合技、3回戦の津村美希(環太平洋大2年)を「指導2」で破って準決勝へ進み、準決勝では五味奈津美(仙台大1年)から払巻込「技有」で破って決勝へ駒を進めた。

加賀谷は1年、浅海は3年、山梨学院大の同門対決となった決勝戦。
。 加賀谷が左、浅海が右のケンカ四つ。組み手を嫌う浅海に26秒「指導」。加賀谷は1年、浅海は3年浅海の小外に加賀谷が内股を合わせれば浅海はうつ伏せに崩れる。浅海が内股、小外、朽木倒と攻め込めば、今度は加賀谷に「指導」、2分21秒。加賀谷は1年、浅海は3年その後、加賀谷が内股、浅海は内股、小外と掛け合うが相手を崩すまでには至らない。終盤に入り、加賀谷が内股、小外と連続で掛けてやや優位に進めると、守勢の浅海に2度目の「指導」、3分49秒。加賀谷は1年、浅海は3年その後も加賀谷が内股を連続で掛けて、浅海に反撃のチャンスを与えず終了。1年生の加賀谷が初優勝を飾った。

09年全日本学生体重別選手権52kg級決勝
(写真:決勝、加賀谷が内股を中心に攻めヤマ場を作る)

決勝は同門ということで、技でのポイントを取ることはできなかったが、加賀谷は内股、払腰など、しっかり組んで一本を取れる技を持つ選手。だが、逆に組ませてもらえないと実力を発揮できないという欠点もあった。しかし、「『指導』でも勝てるようになったのが、私にとっては進歩」と本人も言うように、組めない相手、組ませてもらえない相手でも確実に勝てるようになったのは大きな成長と言っていいだろう。ロッテルダム世界選手権優勝の中村美里(三井住友海上)やリオデジャネイロ世界選手権3位の西田優香(了徳寺学園職、05年、06年大会優勝)に続く選手として期待されているホープだ。

【入賞者】

優勝:加賀谷千保(山梨学院大)
準優勝:浅海静香(山梨学院大)
第3位:秋吉沙織(帝京大学)、五味奈津美(仙台大学)

09年全日本学生体重別選手権52kg級優勝・加賀谷千保
(写真:優勝の加賀谷千保)

加賀谷選手のコメント
「自分の力を出し切ろうと思って戦いました。まだ組み手が遅く、足技も出せていないという課題はあります。自分は組んだら投げれる自信はあるんですが、今まで『指導』で負けることが多かったので、『指導』でも勝てるようになってきたのはうれしいです。このあと世界ジュニア、講道館杯もあるので、そういった大会でも優勝したいです」

【準々決勝】

秋吉沙織○優勢[有効]△斎藤美貴(埼玉大)

加賀谷千保○優勢[内股]△叶梨絵(福岡大)

五味奈津美○優勢[有効]△橋本優貴(金沢学院大)

浅海静香○優勢[指導2]△津村美希(環太平洋大)

【準決勝】

加賀谷千保○内股(2:19)△秋吉沙織

浅海静香○優勢[技有]△五味奈津美

【決勝】

加賀谷千保○優勢[指導2]△浅海静香

■女子57kg級

昨年3位の大友真貴子(東海大2年)が第一シード。大友は2回戦の丸山佳純(平成国際大3年)を内股透で破り、3回戦では一昨年3位の熊埜御堂未来(広島大4年)に「指導2」優勢勝ち、さらに準決勝の小野綾子(環太平洋大2年)にも「指導2」優勢勝ちで決勝へ進出。

もう一方のブロックからは、07年講道館杯で2位に入っている実力者ながら、肩のケガで昨年ほとんど実績を残していない牧志津香(筑波大2年)が久々の大舞台で勝ち上がった。

牧は初戦、三ツ山花(北翔大3年)を大内刈で一蹴すると、続く2回戦の美和愛子(仙台大1年)には「指導3」優勢勝ち、3回戦の中里友理子(環太平洋大1年)には「指導2」優勢勝ち、そして準決勝の塩山郁恵(愛知産業大3年)には谷落で一本勝ちして決勝進出を果たした。

牧と大友の決勝は、電光石火の一発で勝負が決まった。
牧、大友ともに左組みの相四つ。開始31秒、引き手を先にとった牧が組み際の大外刈に入れば、大友はきれいに背中から落ちて「一本」。会場は大歓声に包まれた。

09年全日本学生体重別選手権大会57kg級決勝
(写真:決勝、牧が見事な大外刈で一本勝ち)

前述しているように、肩のケガでしばらく戦線離脱していた牧。強化選手からもはずされ悔しい思いをしたようだが、準決勝、決勝で見せた谷落(小外刈)や大外刈などの立ち技は思い切りがよく切れ味も鋭い。講道館杯ではこの階級の第一人者・松本薫(帝京大4年)との対戦も楽しみだ。

【入賞者】

優勝:牧志津香(筑波大)
準優勝:大友真貴子(東海大)
第3位:塩山郁恵(愛知産業大)、小野綾子(環太平洋大)

09年全日本学生体重別選手権大会57kg級決勝"
(写真:優勝の牧志津香)


牧選手のコメント
「去年はケガばかりで、この大会にも出られなくて悔しい思いをしていたので、今回は絶対に優勝したかった。決勝(の試合内容)はよかったが、それ以外はもうひとつ。もっと頑張らなければいけないと思っています。強化選手からもはずされて、自分に何が足りないかを考えました。次は講道館杯で優勝できるよう、頑張ります」

【準々決勝】

大友真貴子○優勢[指導2]△熊埜御堂未来(広島大)

小野綾子○優勢[技有]△瓜生愛子(帝京大)

牧志津香○優勢[指導2]△中里友理子(環太平洋大)

塩山郁恵○内股(3:40)△三輪愛子(龍谷大)

【準決勝】

大友真貴子○優勢[指導2]△小野綾子

牧志津香○谷落(2:00)△塩山郁恵

【決勝】

牧志津香○大外刈(0:31)△大友真貴子

※eJudo携帯版「e柔道」10月17日掲載記事より転載・編集しています。

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