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全日本学生柔道体重別選手権大会マッチレポート③90kg級、100kg級、100kg超級

(2009年12月5日)
※eJudo携帯版「e柔道」10月16日掲載記事より転載・編集しています。

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大会2日目は、男子90kg級、100kg級、100kg超級の3階級、そして女子は48kg級、52kg級、57kg級の3階級が行われた。

■男子90kg級

このクラスで有力視されていた、昨年の全日本ジュニア王者・春山友紀(国士舘大1年)は初戦(2回戦)、3回戦と一本勝ちで勝ち上がったが、4回戦で関西1位の原崇寛(近畿大3年)に内股を透かされて一本負け。準決勝前に姿を消した。

そのブロックを勝ち上がったのは、昨年3位で第一シードの長尾翔太(道都大3年)。長尾は2回戦の平尾圭(立命館大1年)に判定、3回戦の山手昭人(東京学芸大3年)には肩車「有効」、4回戦の松岡裕太郎(明治大4年)には小外刈「有効」、さらに準決勝の原崇寛にも双手刈「有効」と一本勝ちはなかったものの、独特の変則柔道で決勝進出を果たした。

もう一方のブロックからは穴井亮平(東海大4年)が決勝へ進出。穴井は2回戦の青木和明(鹿屋体育大3年)、3回戦の樫下直矢(國學院大4年)とGSにもつれる接戦を制して勝ち進み、4回戦の内藤雄大(専修大3年)、準決勝の岡村照大(埼玉大3年)には肩固で一本勝ちし、尻上がりに調子を上げての決勝進出だった。

決勝戦。長尾、穴井ともに右組み。開始早々、奇妙な構えをとるパフォーマンスで場内の笑いをとりつつ、トリッキーな動きから背負投を仕掛ける長尾。
対する穴井が平静を装いながら小外刈を掛けると、長尾がこれにタイミングよく右背負投を合わせて「有効」を先取する。
それでも前に出る穴井に対し、長尾は押されながらも先に右一本背負投を掛けて穴井をけん制。長尾の変則的な柔道を持て余し気味だった穴井だが、2分39秒、低く沈み込んで隅返に入ればこれが「技有」に。技としては浅めだったがキメがよかった。

09年全日本学生体重別選手権90kg級決勝
(写真:90kg級決勝、穴井亮平が長尾翔太を攻める)

リードされた長尾は変則的な組み手から一転、穴井とガップリと組み合い、外巻込、背負投、支釣込足で攻撃、穴井は落ち着いてこれをさばいてタイムアップ。穴井がうれしい初優勝を飾った。

このクラスには昨年の全日本ジュニア王者の吉田優也(東海大2年)、今年の全日本ジュニア王者・西山大希(筑波大2年)らの有力選手がいるが、吉田はヒザのケガのために東京予選に出られず、そして、西山は関東大会を優勝したものの世界ジュニア出場のため今大会にエントリーしなかった。有力選手の不出場もあり、全体的にやや迫力に欠ける試合が多かったことは非常に残念だった。

【入賞者】

優勝:穴井亮平(東海大)
準優勝:長尾翔太(道都大)
第3位:岡村照大(埼玉大)、原崇寛(近畿大)

09年全日本学生体重別選手権90kg級優勝・穴井亮平
(写真:優勝の穴井亮平)

穴井選手のコメント
「東海大の4年生、副主将として、優勝が昨日の1人(73kg級:中矢選手)ではまだ寂しいなと思い、自分がやるしかないと思って頑張りました。(決勝の)長尾選手のトリッキーな動きはなるべく意識しないように、乱されないようにと思って戦いました」

【準々決勝】

長尾翔太○優勢[有効]△松岡広(天理大)

原崇寛○内股透(0:37)△春山友紀(国士舘大)

岡村照大○内股(4:37)△中村龍平(国士舘大)

穴井亮平○肩固(1:05)△内藤雄大(専修大)

【準決勝】

長尾翔太○優勢[有効]△原崇寛

穴井亮平○肩固(0:52)△岡村照大

【決勝】

穴井亮平○優勢[技有]△長尾翔太

■男子100kg級

昨年優勝のバトトルガ・テムーレン(日本大2年)、東京大会優勝の小林大輔(日本大4年)、100kg級の層が厚い日本大勢2人が優勝候補として挙げられていたが、テムーレンは準決勝で寺島克興(国士舘大2年)に払巻込で「有効」と「技有」を取られて完敗。小林も4回戦で、埼玉栄高の後輩・新井優来(筑波大3年)に大内刈で「有効」を取られ姿を消した。

決勝進出を果たしたのは、テムーレンを破った寺島と西潟健太(国士舘大4年)の2人。

寺島は2回戦の蘆谷誠治(岡山商科大3年)を横四方固、3回戦の出口博基(名城大4年)を払腰「技有」、4回戦の杉淵雄太郎(東海大3年)を横四方固で破って準決勝へ進み、強敵テムーレンをしっかり攻略して決勝へ進んだ。

一方の西潟は、初戦の稲田将(愛知大2年)に優勢勝ち、3回戦の越川辰一(秋田大3年)を大外刈で一本勝ち、続く4回戦の藤原浩司(筑波大1年)には反則勝ちで勝ち上がり、準決勝では小林を破った新井を大外刈「一本」で下して初の決勝進出を果たした。

決勝は国士舘大の同門対決。主将を務める西潟は「4年生として、キャプテンとして絶対に勝とうと思って」臨んだだけあり気合は十分。対する2年生の寺島もテムーレンを破っての決勝進出であり、インターハイ、全日本ジュニアに続くビッグタイトル獲得に強い意欲を見せる。

寺島右組み、西潟左組みのケンカ四つ。
長身(190cm)の西潟が両襟を掴んで引きつけるが、寺島(176cm)が先に内股、背負投を掛けて西潟に技を掛けさせない。寺島の払腰を西潟が小外掛で返すがうつ伏せ。1分57秒、守勢の寺島に「指導」。寺島の大外刈からの払巻込に西潟は体勢を崩すも、必死に身体を回して逃れる。

その後、再び西潟が引きつけて左内股で攻め込むと、寺島に2度目の「指導」。

09年全日本学生体重別選手権100kg級決勝
(写真:決勝、西潟が内股で寺島を攻める)

終了間際、寺島は小外刈、払腰の反撃に出るも西潟を崩すことはできず、そのまま5分が終了。4年生の西潟がうれしい全日本大会初優勝を決めた。

男子全階級のなかで、4年生で優勝したのは100kg級の西潟、90kg級の穴井の2人のみ。1、2年生の層が厚いと言われる反面、3~4年生の低調さが気になったが、そんななか、4年生としての意地を見せた西潟は立派と言っていいだろう。

【入賞者】

優勝:西潟健太(国士舘大)
準優勝:寺島克興(国士舘大)
第3位:新井優来(筑波大)、バトトルガ テムーレン(日本大)

09年全日本学生体重別選手権100kg級優勝・西潟健太
(写真:優勝の西潟)

西潟選手のコメント
「試合的には全然ダメでしたが、勝ちたいという気持ちが強かったので、優勝できたんだと思います。今日は4年生として、国士舘大のキャプテンとして絶対に勝とうと思っていました」

【準々決勝】

バトトルガ テムーレン○払腰(0:30)△今泉雪太郎(大東文化大)

寺島克興○横四方固(1:31)△杉淵雄太朗(東海大)

新井優来○優勢[有効]△小林大輔(日本大)

西潟健太○反則勝△濱田恭輔(福岡大)

【準決勝】

寺島克興○優勢[技有]△バトトルガ テムーレン

西潟健太○大外刈(5:00)△新井優来

【決勝】

西潟健太○優勢[指導2]△寺島克興

■100kg超級

2年連続3位の石井竜太(東海大4年)がヒザの負傷のため欠場。昨年2位の上川大樹(明治大2年)との対決が今大会の大きな見どころだっただけに残念な欠場だった。

石井の欠場で上川の優勝が固いだろうと予測されたが、その上川は調子がいまひとつ。初戦(2回戦)の増子洋平(同志社大3年)を小外刈「有効」、3回戦の山下力也(東海大3年)を小外刈「有効」からの縦四方固「一本」、そして4回戦の内野寛和(国士舘大2年)をGSの末の判定(3-0)で破って準決勝へ進んだものの、準決勝では東京大会優勝、同学年のライバル、百瀬優(国士舘大2年)に大内刈で「有効」を取られ、いいところなく敗退。

準決勝で上川を破った百瀬は、初戦(2回戦)の牧野貴彦(青森中央学院大4年)を大外刈、3回戦の菅野達彦(国際武道大4年)を内股返、4回戦の谷本義人(天理大4年)を大内刈といずれも一本勝ちでの準決勝進出だった。

別ブロックを勝ち上がり決勝進出を果たしたのは同じ国士舘大の高嶋昌史(3年)。高嶋は2回戦の橋本健太郎(愛知学院大3年)を横四方固、3回戦の施威任(国際武道大4年)には際どい判定勝ち(2-1)。そして4回戦の七戸龍(福岡大3年)に横四方固で一本勝ちして準決勝へ進み、関東1位の白本周太郎には「指導3」で優勢勝ちした。

100kg級に続いて国士舘大の同門対決。日頃から練習していて手の内を知りあっているため共にまったく技が出ないまま時間が経過し、1分7秒、両者に「指導」。百瀬が右大内刈、高嶋が右払腰を掛けるがいずれも効果はなし。
百瀬が組み勝ち、高嶋の苦し紛れの背負投を返すがポイントにはならず。中盤、両者に2つ目の「指導」が与えられると、ここから百瀬が右の大内刈、大外刈で攻め込めば、4分10秒、高嶋だけに3つ目の「指導」。

09年全日本学生体重別選手権100kg超級決勝
(写真:決勝、百瀬が大内刈で攻める)

なんとか取り返したい高嶋だったが、百瀬を崩すことはできず、一本背負投を掛けたところでタイムアップ。百瀬が初優勝を飾った。

同門対決となったため、両者技数も少なく、見ていても面白味に欠ける試合になってしまったのは残念だが、優勝した百瀬はそれまでの試合では確実にポイントを上げて勝利しており、順当な優勝だったと言えるだろう。ライバル上川との対戦も最近では百瀬の方に分がある。派手さはないものの、大内刈は大きい相手にもかなりの威力を持つ。今後はシニアの大会での上位進出が期待される。

【入賞者】

優勝:百瀬優(国士舘大)
準優勝:高嶋昌史(国士舘大)
第3位:上川大樹(明治大)、白本周太郎(筑波大)

09年全日本学生体重別選手権100kg超級優勝・百瀬優

(写真:優勝の百瀬優)

百瀬選手のコメント
「決勝の高嶋先輩は、毎日練習していてお互いに得意技をわかっているのでとてもやりづらかったです。上川選手のことは特に意識していませんが、勝ったのはまだ2回で今までは負けてばかりでした。鈴木桂治先輩に『気合』というメールをもらい、コーチとしてもついていただいたので、とても心強かったです」

【準々決勝】

上川大樹○GS僅差3-0△内野寛和(国士舘大)

百瀬優○大内刈(3:47)△谷本義人(天理大)

高嶋昌史○横四方固(1:21)△七戸龍(福岡大)

白本周太郎○GS内股返△近間陽介(天理大)

【準決勝】

百瀬優○優勢[有効]△上川大樹

高嶋昌史○優勢[指導3]△白本周太郎

【決勝】

百瀬優○優勢[指導3]△高嶋昌史

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