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全日本学生柔道体重別選手権大会マッチレポート②63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級

(2009年12月3日)
※eJudo携帯版「e柔道」10月16日掲載記事より転載・編集しています。

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■女子63kg級

07年優勝、06年、08年準優勝の田中美衣(仙台大4年)が優勝候補の筆頭。その田中は初戦(2回戦)の和田麻未(帝京大4年)を上四方固、3回戦の西智美(平成国際大2年)を大内刈、そして準決勝では貝沼麻衣子(淑徳大3年)を「指導2」で破り、順当に決勝進出を果たした。

別ブロックから決勝へ勝ち上がったのは、片桐夏海(環太平洋大3年)。片桐は1回戦の大月琴美を背負投で下すと、2回戦では昨年3位の池田千華(帝京大3年)を体落「有効」で優勢勝ち。そして3回戦の東馬場とも子(山梨学院大1年)を大内刈「技有」、準決勝は松岡睦(帝京大1年)から技でのポイントこそ奪えなかったものの、積極的に攻め込んで松岡の「指導3」による優勢勝ちして決勝へ駒を進めた。

決勝戦。田中左組み、片桐右組みのケンカ四つ。167cmの長身、片桐が奥襟をとって組み勝つが、田中は先に体落、小外、巴投と攻撃を仕掛ける。1分40秒、片桐が奥襟をとろうとしたところに田中がタイミングよく巴投に入って「有効」。片桐が体落で反撃すれば田中もすぐに内股で応戦。片桐がつぶれたところに田中がすかさず腕挫十字固に入り「一本」、2分17秒。

09年全日本学生柔道体重別選手権大会63kg級決勝
(写真:決勝、田中が腕挫十字固で一本勝ち)

2年ぶり2度目の優勝を飾った田中は、1週間ほど前にインフルエンザにかかり、十分な練習ができていなかったそうだが、そんな様子は感じさせない安定した内容だった。「4年になってから覚えた」という巴投が随所で決まり、攻撃に広がりがでてきたことも勝因のひとつと言っていいだろう。

【入賞者】

優勝:田中美衣(仙台大)
準優勝:片桐夏海(環太平洋大)
第3位:貝沼麻衣子(淑徳大)、松岡睦(帝京大学)

09年全日本学生柔道体重別選手権大会63kg級優勝・田中美衣
(写真:優勝の田中)

田中選手のコメント
「インフルエンザで先週4日ほど練習ができなかったんですが、今日は全体的に調子よかったです。リードしたあとに引いてしまったり、身長の高い相手に対して掛け潰れてしまうところがあったのですが、今日はとにかく前に出ることを意識して戦いました。巴投は4年になってから覚えました。立ち技でもいま練習中の技がありますが、何かは秘密です(笑)」

【準々決勝】

田中美衣○大内刈(2:47)△西智美(平成国際大)

貝沼麻衣子○GS僅差3-0△西森なたしゃ(立命館大)

片桐夏海○大内刈(1:15)△東馬場とも子(山梨学院大)

松岡睦○横四方固(4:50)△木村理絵(九州共立大)

【準決勝】

田中美衣○優勢[指導2]△貝沼麻衣子

片桐夏海○優勢[指導3]△松岡睦

【決勝】

田中美衣○腕挫十字固△片桐夏海

■女子70kg級

昨年優勝の杉本明日翔(淑徳大4年)は順当に準決勝まで進んだが、準決勝で昨年の世界ジュニアチャンピオンの田知本遥(東海大1年)に「指導2」を奪われ敗退。
その田知本は初戦(2回戦)の飯田有香(山梨学院大3年)にはGSとなる苦戦を強いられたものの2-1の判定で辛勝。続く3回戦の山本美樹(広島大3年)にも背負投で「有効」を先行され追いかける展開となったが、払腰で「技有」を奪い、そのまま縦四方固に入って逆転の一本勝ち。準決勝に勝ち進んだ。

別ブロックは、昨年準優勝の定形美希(帝京大4年)が有力と見られていたが、定形は3回戦で米山侑香(東海大3年)に払腰で「技有」をとられて敗退。その米山を準決勝で、小外刈「技有」で下した川上由貴(福岡大4年)が決勝進出を果たした。

川上は1回戦の谷口亜弥(山梨学院大3年)にGSの末の判定勝ち、続く2回戦の高畑叔美(天理大3年)には体落と袈裟固の合技、3回戦では昨年3位の小島佑香(日大4年)を大内刈「有効」で破っての準決勝進出だった。

田知本と川上の決勝戦。
ともに左の相四つ。田知本はまず左大内刈で「技有」を先行(55秒)
その後も袖釣込腰などで攻め込み、1分40秒、川上に「指導」。田知本が大内刈で攻め込み、川上が大外刈で反撃するも、それをつぶした田知本が「日ごろから反復練習している技。自分ではローリングと呼んでいる」という送襟絞で絞め上げ、川上は「参った」をする前に落ちてしまい「一本」、3分18秒。

09年全日本学生柔道体重別選手権大会63kg級決勝 09年全日本学生柔道体重別選手権大会63kg級決勝
(左:決勝、田知本の左大内刈が「技有」)
(右:田知本が送襟絞で一本勝ち)

初戦こそ苦戦したが、それ以降は積極的な試合で初優勝を果たした田知本。このクラスの次代を担う選手の一人として注目されており、実力を発揮しての優勝は見事。自分でも言っているようにスロースターターという課題はあるが、これからの成長が非常に楽しみな選手だ。

【入賞者】

優勝:田知本遥(東海大)
準優勝:川上由貴(福岡大)
第3位:杉本明日翔(淑徳大)、米山侑里(東海大)

09年全日本学生柔道体重別選手権大会70kg級優勝・田知本遥
(写真:優勝の田知本)

田知本選手のコメント
「優勝は狙っていましたが、1年生なので全力でやろうと思っていました。先生から毎試合毎試合、相手の情報を聞いて、それを頭に入れて試合しました。試合は落ち着いてできたと思いますが、1回戦から力を出せないのが課題。来年も再来年も優勝したいと思います」

【準々決勝】

杉本明日翔○大内返(2:54)△大野陽子(立命館大)

田知本遥○合技(3:52)△山本美樹(広島大)

米山侑里○優勢[技有]△定形美希(帝京大)

川上由貴○優勢[有効]△小島佑香(日本大)

【準決勝】

田知本遥○優勢[指導2]△杉本明日翔

川上由貴○優勢[技有]△米山侑里

【決勝】

田知本遥○送襟絞(3:18)△川上由貴

■女子78kg級

昨年準優勝の石本智子(福岡大2年)、昨年3位の川島巴瑠菜(旭川大3年)が有力視され、ともに準決勝までは難なく勝ち上がった。

石本は2回戦で一昨年3位の石走渚(淑徳大4年)を出足払で一本勝ち、3回戦の宮内ひとみ(東海大4年)にも内股で一本勝ちして準決勝へ進んだが、準決勝では三戸彩渚(環太平洋大3年)に一本背負投で「有効」を奪われて涙を飲んだ。

その三戸は1回戦の兼子貴江(仙台大2年)にはもたついた(「指導2」優勢勝ち)ものの、2回戦の増田奈美(高岡法科大2年)には大外刈、3回戦の江橋真希(国際武道大3年)には上四方固でともに一本勝ちして準決勝へ勝ち上がった。

一方の川島は、初戦(2回戦)の渡邉悠季(仙台大1年)を小外掛、3回戦の下田美紗季(淑徳大1年)を内股でともに一本勝ち、そして準決勝の岡田紘美(静岡産業大1年)には大外刈「技有」で優勢勝ちし、快調に決勝進出を果たした。

決勝戦。三戸左組み、川島右組みのケンカ四つ。川島がやや組み勝って内股、大内と仕掛ければ、技の出ない三戸に「指導」(1分3秒)。その後、川島が小外を掛ければ、三戸も一本背負投で応戦。川島が大外刈で三戸を横ばいに崩し、そこから体重を乗せて三戸の身体を返し横四方固に極めれば、三戸は身動きがとれず「一本」、2分5秒。川島がうれしい初優勝を飾った。

09年全日本学生柔道体重別選手権大会78kg級決勝
(写真:決勝戦、川島巴瑠菜の横四方固)

川島は小1から柔道をはじめ、全国中学生、世界ジュニア、高校選手権でも優勝している有望株。しばらくビッグタイトルから遠ざかっており、強化からも外れていたが、この優勝を機に、今後はシニアでの大会での活躍に大いに期待したい。

【入賞者】

優勝:川島巴瑠奈(旭川大)
準優勝:三戸彩渚 (環太平洋大)
第3位:岡田紘味(静岡産業大)、石本智子(福岡大)

09年全日本学生柔道体重別選手権大会78kg級優勝・川島巴瑠菜

(写真:優勝の川島巴瑠菜)

川島選手のコメント
「久々の大きな大会での優勝なので、とてもうれしい。優勝は狙っていましたし、この大会に向けて一生懸命練習してきました。気持ちが切れることなく最後まで攻めきれたのがよかったと思います」

【準々決勝】

川島巴瑠奈○内股(1:33)△下田美紗季(淑徳大)

岡田紘味○優勢[技有]△小林悠佳(淑徳大)

石本智子○内股(2:26)△宮内ひとみ(東海大)

三戸彩渚○上四方固△江橋真希(国際武道大)

【準決勝】

川島巴瑠奈○優勢[技有]△岡田紘味

三戸彩渚○優勢[技有]△石本智子

【決勝】

川島巴瑠奈○横四方固△三戸彩渚

■女子78kg超級

このクラスの優勝候補大本命は、3連覇を狙う田知本愛(東海大3年)。田知本は実力どおりの強さを見せ、2回戦の佐藤みのり(平成国際大2年)を横四方固、3回戦の二階堂智美(金沢学院大2年)を大内刈で破り、準決勝では白石のどか(日大4年)に払巻込「有効」で優勢勝ちして危なげなく決勝進出を果たした。

一方のブロックは、昨年3位の石山麻弥(帝京大4年)が有力視されていたが、石山は準決勝で、市橋寿々華(東海大3年)に判定負け(2-1)。
市橋は初戦(2回戦)の富山美里(朝日大2年)には開始6秒の小外刈で一本勝ち。3回戦の板垣沙織(仙台大4年)に「技有」優勢勝ちで準決勝へ進むと、準決勝の石山にもやや勝る体格を生かし、前に出ながら効果的に払腰を繰り出すなど、手数では劣りながらも攻勢な印象を与えての判定勝ちだった。

決勝は田知本と市橋、東海大の同門同学年対決となった。
田知本左組み、市橋右組み。同門ながら「普段の練習でやることはない」(田知本)という2人。地力に勝る田知本がこの試合でも格の違いを見せるように開始50秒の内股で「技有」を奪うと、そのまま横四方固に。
少し動くだけで場外になる位置だったが、市橋は微動だにできず。田知本が親指一本を場内に残して20秒抑え続けて「技有」。1分10秒、田知本が合技で一本勝ちし3連覇を達成した。

09年全日本学生柔道体重別選手権大会78kg超級決勝 09年全日本学生柔道体重別選手権大会78kg超級決勝
(左:決勝、田知本愛の場外際での内股が「技有」)
(右:田知本が横四方固を僅かに場内に残し一本勝ち」)

今大会で25回となる女子の学生体重別選手権だが、過去に同一階級で3連覇を成し遂げたのは長井淳子(当時:埼玉大)ただ一人(大会3連覇は植田睦も経験。52kg級で2連覇、56kg級で3回目の優勝)。それだけ連覇が難しいと言っていいだろう。田知本はまだ3年であり、来年史上初の4連覇のチャンスがある。シニアでの活躍とともに、前人未到の記録達成にも期待したい。

【入賞者】

優勝:田知本愛(東海大)
準優勝:市橋寿々華(東海大)
第3位:石山麻弥(帝京大)、白石のどか(日本大)

09年全日本学生柔道体重別選手権大会78kg超級優勝・田知本愛
(写真:優勝の田知本愛)

田知本選手のコメント
「3連覇のプレッシャーはありましたが、意識せずに力を出し切ろうと思って試合していました。普段どおりの試合はできたと思います。妹(遥)が目の前で優勝したのがかなり刺激になりました。次はシニアの大会で優勝したい」

【準々決勝】

田知本愛○大内刈△二階堂智美(金沢学院大)

白石のどか○優勢[指導2]△山部佳苗(山梨学院大)

石山麻弥○GS大内刈△山崎裕子(福岡工業大)

市橋寿々華○優勢[技有]△板垣沙織(仙台大)

【準決勝】

田知本愛○優勢[有効]△白石のどか

市橋寿々華○GS僅差2-1△石山麻弥

【決勝】

田知本愛○合技[1:10]△市橋寿々華

※eJudo携帯版「e柔道」10月16日掲載記事より転載・編集しています。

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