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【全日本選抜少年柔道大会】①小学生の部、朝飛道場が全国少年大会に続く優勝

(09年11月4日)

eJudo携帯版 9月21日掲載記事より

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全日本選抜少年柔道大会は20日、東京武道館で行われ、小学男子の部は関東2位の朝飛道場(神奈川)が激戦ブロックを勝ち上がって全国少年大会に続く優勝。

中学男子の部は全国中学大会2位の小野中学校(兵庫県)が初優勝。同女子の部は全国中学大会優勝の相原中学校(神奈川県)が圧倒的な力を見せて昨年に続く連覇を達成した。

■小学生の部

学年区分なし、体重順配列の5名による点取り制で小学生日本一チームを決めるこの大会。全国8地区を勝ち上がった32チームにより覇が競われた。

大会前半戦のヤマは準々決勝の力善柔道クラブ(茨城)と乳山道場(福岡)の試合。
5月の全国少年大会2位の力善柔道クラブは関東予選優勝。同予選では全国少年大会優勝の朝飛道場を破っており今大会は優勝候補筆頭。平均体重85kgの巨漢チームだ。
一方の乳山道場(福岡)は九州予選優勝。次鋒中村寿輝の成長振りが著しく、ここに来て実力ナンバーワンチームとの評価も囁かれていた強豪。

先鋒戦は地力に勝る乳山・吉岡匠海に対し力善・竹村彰太が一本背負投で食らいつくが、これが偽装攻撃と判断され2回の指導で痛恨の「注意」。これでまず乳山が1点リード。

次鋒戦は乳山のポイントゲッター、中村寿輝が大内刈を決めて38秒で一本勝ち。
2点のビハインドを背負う厳しい展開となった力善は中堅戦でポイントゲッター大賀興一が、相手の背負投を落ち着いて返して「有効」。そのまま縦四方固に抑え込んで一本勝ち。

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部準々決勝・中村寿輝(乳山道場) 09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部準々決勝・大賀興一(力善柔道クラブ)
(左:乳山道場・中村が大内刈で一本勝ち)
(右:力善・大賀が相手の技を返してポイント奪取)

乳山の一点リードで迎えた副将戦。力善・新井剛が攻めに攻め続け、「指導」奪取かと思われた残り50秒、業を煮やして前に出たところを乳山・上岡繁蔵が絶妙のタイミングで左一本背負投。105kgの新井の巨体は勢いがついてゴロリと転がりこれが「技有」。勝負どころをしっかり見極めた上岡の優勢勝ちで、乳山道場の勝利が決定。

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部準々決勝・上岡繁蔵(乳山道場)-新井剛(力善柔道クラブ)
(中堅・上岡が奇襲の一本背負投で「技有」)

大将戦は乳山・北村博樹が力善・新井大輔の攻撃をしっかり捌き、3-1という意外とも言える大差で乳山道場が準決勝に進出した。

ほか、準々決勝では、春日柔道クラブ(東京)が優勝候補の羽田野道場から先鋒・次鋒の軽量2人で2点を挙げる試合巧者ぶりを見せて2-0で快勝。

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部準々決勝・平田直樹(春日柔道クラブ)
(準々決勝、平田直樹(春日柔道クラブ)が横四方固で一本勝ち)

朝飛道場(神奈川)は臥牛館道場(東京)を寄せ付けず5-0で勝利。宇摩柔道会(愛媛)は白根市柔道連盟鳳雛塾(新潟)から、副将斉藤の小内刈などで3点をもぎ取ってベスト4を決めた。

【準決勝】

乳山道場と朝飛道場の準決勝は稀に見る激戦となった。

先鋒戦は乳山・吉岡匠海と朝飛・鈴木連次が対戦。
鈴木のプレッシャーが強く、序盤これに耐え切れずに飛び込んだ吉岡の技が掛け逃げと判断され吉岡に「指導」、さらに、ズボンを持って相手の攻撃を受け続けた吉岡に痛恨の「注意」。これで朝飛がまず1点リード。

次鋒戦は乳山のポイントゲッター中村寿輝が登場。捌きが巧い朝飛・米山魁人の組際の一瞬の隙をついて内股巻込で跳ね上げ「有効」を奪って勝利。タイスコアに持ち込んだ。

全日本選抜少年柔道大会小学生の部準決勝、鈴木連次(朝飛道場)-吉岡匠海(乳山道場) 全日本選抜少年柔道大会小学生の部準決勝、米山魁人(朝飛道場)-中村寿輝(乳山道場
(左:朝飛道場、鈴木の前に乳山道場・吉岡は痛恨の「指導」を奪われる)
(右:「有効」を奪った乳山道場・中村はなおも米山を跳ね上げて攻撃)

中堅戦は、上背に勝る乳山・早川祐斗が朝飛・小野優太にプレッシャーを掛け続け、小野が下がったところに内股巻込を合わせて「技有」を奪い勝利。

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部準決勝、小野優太(朝飛道場)-早川佑人(乳山道場)
(右:乳山道場・早川が内股巻込で「技有」を奪い乳山道場が再逆転)

副将戦は引き分けに終わり、乳山道場が2-1でリードしたまま勝負は大将戦へ。

大将戦は朝飛・辻湧人と乳山・北村博樹の顔合わせ。朝飛道場は一本勝ち以外に勝利の道がない厳しい状況だったが、今日絶好調の辻が奮起。23秒、強烈な左体落で北村を一回転させ見事な「一本」。

逆転で朝飛道場が決勝に進出した。

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部準決勝・辻湧人(朝飛道場)
(辻湧人が強烈な体落で決勝進出を決める)

春日柔道クラブと宇摩柔道会の準決勝は、これも勝敗が大将戦に委ねられる好試合。

先鋒戦の引き分けを受けた次鋒戦は春日・平田直樹が得意の寝技に持ち込んで横四方固で一本勝ち。
対する宇摩柔道会は中堅戦でポイントゲッターの立川新が、春日・浜未悠を、引き寄せ回しながらの巧い左大内刈で「技有」を奪い優勢勝ち。

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部準決勝、平田直樹(春日柔道クラブ) 09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部準決勝、立川新(宇摩柔道会)
(左:春日・平田は足技で崩すとすかさず寝技を狙う)
(右:宇摩柔道会・立川はポイント奪取後も再三得意の大内刈で相手を崩す)

副将戦は引き分けに終わり、1対1、内容差で春日柔道クラブリードで試合は大将戦へ。

勝負どころとなったこの試合では春日・稲山伶央がしっかりと仕事。開始早々に右払巻込で「有効」を奪うと以降も圧倒的に攻め、支釣込足で「有効」を追加するとそのまま胸を合わせて横四方固。見事な一本勝ちで春日柔道クラブが決勝進出を決めた。

【決勝】

決勝は春日柔道クラブ、朝飛道場と昨年に続いて関東勢同士の顔合わせ。

先鋒戦は春日・古谷映輝、朝飛・鈴木連次ともに右組の相四つ。
鈴木が先に引き手を抑えて前に出、これに対して古谷は組際に右一本背負投を連発するが飛び込み切れずに潰れ45秒に偽装攻撃の「指導」。
さらに1分40秒、左の一本背負投が潰れてしまい、再度の偽装攻撃で「注意」。このまま鈴木が隙を見せずに逃げ切り優勢勝ちで、朝飛道場がまず1点リード。

次鋒戦は春日・平田直樹と朝飛・米山魁人の顔合わせ。ともに中量級の試合巧者という似たタイプの対戦となったこの試合は平田右、米山左のケンカ四つ。引き手を嫌う平田に対して米山が両襟を掴んで前に出て左内股、応じた平田が低い右体落で抗するという展開。
中盤、平田が小内刈から朽木倒に連絡して惜しい場面を作ったが、ほかにヤマ場はなく引き分け。

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部決勝、鈴木連次(朝飛道場)-古谷映輝(春日柔道クラブ) 09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部決勝、米山魁人(朝飛道場)-平田直樹(春日柔道クラブ)
(左:姿勢の良い鈴木に対して古谷は苦しい試合)
(右:米山-平田の好選手対決は引き分け)

中堅戦の春日・浜未悠と朝飛・小野優太の対戦も互いに大きく相手を崩す技はなく、浜の左内股、小野の右払巻込をお互いに潰す展開に終始し、中盤小野の右払巻込で浜が大きく崩れる場面があったのみでお互いヤマを作れずに引き分けに終わった。

再び試合が動いたのは副将戦。開始早々、朝飛・賀持貴道が、春日・宇田川力輝が右内股に出てきたところを抱えるように呼び込んで左小外刈。回転がつきすぎて宇田川ほとんど腹から落ちるがこれが「有効」。
賀持はさらに攻め続け、場外ではあったが左内股で宇田川を畳に叩きつけるなど展開を渡さずに優勢勝ち。この時点で朝飛道場の優勝が決まった。

09年全日本選抜少年柔道大会決勝・賀持貴道(朝飛道場) 09年全日本選抜少年柔道大会決勝・賀持貴道(朝飛道場)
(左:賀持が抱えながらの小外刈で「有効」を奪う)
(右:賀持の内股が決まったかに見えたが場外)

大将戦は、6年生超級で東京王者の春日・稲山伶央と、今年の全国少年大会個人戦5年生の部で優勝している朝飛・辻湧人のマッチアップ。

稲山右、辻は左組みのケンカ四つ。
一矢報いたい稲山に対して、辻開始早々に強烈な左体落を放てば稲山低く回転して「有効」。
辻はそのまま崩袈裟固に移行して一本勝ち。3-0で勝利した朝飛道場が、2位に終わった関東大会のリベンジを果たし、全国少年大会・全日本少年武道錬成大会に続く今期3つめの全国タイトルを獲得した。

09年全日本選抜少年柔道大会決勝・辻湧人(朝飛道場)-稲山伶央(春日柔道クラブ)
(辻が体落で稲山から「有効」を奪う)

朝飛道場・朝飛大監督は「優勝は勿論狙っていた。今日の選手たちは100点満点。いい試合をしてくれて今回も子供たちに教えられました」と笑顔。
試合前掲げた「引き分けなし」の目標については「決勝で2つ、準決勝で1つ、その前に1つと引き分けの試合はあったが、選手は思い切って技を掛けるいい柔道を見せてくれた。合格です。」と、愛弟子達の見せた攻撃柔道に満足げな表情。

全国少年大会では体調不良で出場することができなかった賀持貴道選手も、決勝戦では「一本取りきれなかったのが悔しくて」涙を見せるほどに復調。「支えてくれた人たち、声を掛けてくれた人たちに感謝したい」と笑顔を見せていた。

一方、決勝で敗れた昨年王者、春日柔道クラブの向井幹博監督は「チーム力からすると、準優勝はよくやった結果。ダメな試合をしたときも他の子が頑張ってフォローしてくれた」とこちらも満足げな表情。

「圧倒的に強い選手はいないが、団体戦はチーム力。5人がしっかり纏まれば実力以上のものが出せるという世界、団体戦の醍醐味を味合わせることができて良かった」と、嬉しそうに選手を眺めた。

最優秀選手賞には朝飛道場・辻湧人が選ばれた。
8月の全国小学生学年別大会では優勝候補筆頭に挙げられながら決勝で敗れた辻だが、以降さらに一段強くなった印象でこの日は5年生ながら全試合に一本勝ちと圧倒的な内容での最優秀選手賞獲得。
試合をするごと、負けるごとに強くなる、この姿勢があるかぎりまだまだ少年柔道界は朝飛道場の時代が続きそうな雰囲気だ。

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部決勝・辻湧人(朝飛道場)
(最優秀選手賞獲得の辻湧人)

【成績優秀者】

優勝:朝飛道場(神奈川)
準優勝:春日柔道クラブ(東京)
第3位:宇摩柔道会(愛媛)、乳山道場(福岡)
最優秀選手賞:辻湧人(朝飛道場)
優秀選手賞:平田直樹(春日柔道クラブ)、立川新(宇摩柔道会)、中村寿輝(乳山道場)

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部優勝・朝飛道場
(優勝の朝飛道場)

【準々決勝】

春日柔道クラブ(東京) 2-0 羽田野道場(愛知)

(先)古谷映輝○優勢[注意]△萩尾悠貴
(次)平田直樹○横四方固△羽田野航
(中)浜未悠×引分×朝倉三捺
(副)宇田川力輝×引分×鈴木涼介
(大)稲山伶央×引分×磯村亮太

宇摩柔道会(愛媛) 3-1 白根市柔道連盟鳳雛塾(新潟)

(先)藤山未来○優勢[技有]△伊藤ななせ
(次)藤山大将×引分×佐藤一真
(中)立川新○優勢[小内刈]△小田島重夫
(副)斎藤大雅○小内刈△星野太駆
(大)三好聖馬△縦四方固○清水祐希

乳山道場(福岡) 3-1 力善柔道クラブ(茨城)

(先)吉岡匠海○優勢[注意]△竹村彰太
(次)中村寿輝○大内刈△新井輝
(中)早川佑人△縦四方固○大賀興一
(副)上岡繁蔵○優勢[技有]△新井剛
(大)北村博樹×引分×新井大輔

朝飛道場(神奈川)5-0 臥牛館道場(東京)

(先)鈴木連次○優勢[有効]△稲垣由生
(次)米山魁人○横四方固△早川佑典
(中)小野優太○優勢[注意]△山本千夏
(副)賀持貴道○上四方固△城下和樹
(大)辻湧人○体落△戸高竜之介

【準決勝】

春日柔道クラブ 2-1 宇摩柔道会

(先)古谷映輝×引分×藤山未来
(次)平田直樹○横四方固△藤山大将
(中)浜未悠△優勢[技有]立川新
(副)宇田川力輝×引分×斎藤大雅
(大)稲山伶央○横四方固△三好聖馬

朝飛道場 ②-2 乳山道場

(先)鈴木連次○優勢[注意]△吉岡匠海
(次)米山魁人△優勢[有効]○中村寿輝
(中)小野優太△優勢[技有]○早川佑人
(副)賀持貴道×引分×上岡繁蔵
(大)辻湧人○体落△北村博樹

【決勝】

朝飛道場 3-0 春日柔道クラブ

(先)鈴木連次○優勢[注意]△古谷映輝
(次)米山魁人×引分×平田直樹
(中)小野優太×引分×浜未悠
(副)賀持貴道○優勢[有効]△宇田川力輝
(大)辻湧人○崩袈裟固△稲山伶央

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部2位・春日柔道クラブ
(第2位・春日柔道クラブ)

09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部3位・乳山道場 09年全日本選抜少年柔道大会小学生の部3位・宇摩柔道会
(第3位・乳山道場(左)、宇摩柔道会(右))

※eJudo携帯版「e柔道」9月21日掲載記事より転載・編集しています。

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写真:K2PhotoClub 吉田敬児


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