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【黒潮旗武道大会】波乱の大会を国士舘高が制す

(09年10月1日)

eJudo携帯版 9月20日、24日掲載記事より

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第36回黒潮旗武道大会男子決勝・田中大貴(国士舘高)
(男子団体決勝戦、国士舘高・田中の上四方固)

第36回黒潮旗武道大会(柔道)は9月20日(日)、静岡県・東海大附属翔洋高校にて開催された。東海大学が主催するこの大会には、東海大の付属高校のみならず全国の強豪校が集まり、1、2年生による新チームの最初のビッグタイトルとして注目されている。
昨年までは中学生の部・小学生の部もあったが、今年からは高校生だけとなり、男子が団体戦、女子は個人戦で優勝が争われた。

■男子の部

この大会では、男子団体戦に体重区分が設けられており、先鋒は-66㎏、次鋒は-81㎏、中堅は-100㎏、副将・大将は無差別。この体重区分があるために各チーム、体重無差別で行われるインターハイ、高校選手権とは異なる戦略で試合に臨んでおり、そういった意味でも興味深い試合が繰り広げられた。

日本中で猛威をふるっているインフルエンザのために、昨年優勝の東海大相模(神奈川)、大成(愛知)、桐蔭(東京)、京都学園(京都)、下田(静岡)の5校が棄権。優勝候補は国士舘に絞られたが、その国士舘もケガ人続出で十分な戦力ではないということで、混戦が予想された。

その国士舘は、初戦(2回戦)の東海大第三(長野)には中堅戦までは接戦。しかし2-1で迎えた副将戦でエースの浅沼拓海が体落で一本勝ち、さらに田中大貴も内股で一本勝ちして突き放した。3回戦の浜松商業(静岡)は先鋒戦引き分けの後、米村剛が内股、小川竜昴が小外刈「有効」、浅沼、田中も揃って内股で一本勝ちし、4-0で快勝。そして準々決勝では昨年3位の東海大浦安(千葉)でも先鋒戦引き分けの後、次鋒の金本翔太が優勢勝ち、そして中堅の五十嵐涼亮が内股、浅沼が袖釣込腰、田中が内股でそれぞれ一本勝ちし、この試合も4-0と安定した実力を見せて勝ち上がった。


ベスト4に勝ち上がったのは、国士舘のほか、津幡(石川)、修徳(東京)、四日市中央工業(以下、四中工/三重)の3校。準決勝は津幡と修徳、国士舘と四中工の対戦となった。

津幡と修徳の準決勝戦は、先鋒戦は修徳・吉田平、津幡・村本大樹、ともによく攻め合うも決め手なく引き分け。次鋒戦は修徳・豊田純が津幡・番匠宏樹を背負投で破って修徳が先制。中堅戦も修徳・生田目史也が支釣込足で津幡・端雄大に一本勝ちし2-0でリードを広げる。あとのない津端副将の地端亮祐は、なんとか一本勝ちで大将に望みをつなげたいところだったが、長倉に内股を股の間で透かされて一本負け。この時点で修徳の決勝進出が決まった。大将戦も修徳の五味江貴が横四方固で勝利し、結局4-0で修徳が快勝し初の決勝進出を果たした。

国士舘と四中工の準決勝。先鋒戦は国士舘・関根健寿、四中工・堀内隆作、ともに決め手なく引き分け。次鋒戦は国士舘・米村が一瞬のスキをついた右大外刈で小林将来に一本勝ちして1点リード。続く中堅戦は、国士舘・五十嵐が左大外刈「有効」で先行するも、清水将が左払巻込で逆転勝ちして1-1の同点に。副将戦は国士舘ポイントゲッターの浅沼が、よく動く軽量(73㎏)の四中工・木原啓伸を落ち着いて捌き、終盤に右体落で捕らえて一本勝ちし2-1。大将戦は四中工・村木康太が勝負をかけて左大外刈にいくが、田中はがっちりとこれを受け止めると逆に大外返でなぎ倒して「一本」。3‐1で4年連続の決勝進出を果たした。
この結果、決勝戦は国士舘、修徳の東京対決となった。

第36回黒潮旗武道大会男子準決勝・浅沼拓海(国士舘高) 第36回黒潮旗武道大会男子準決勝・田中大貴(国士舘高)
(左:準決勝、浅沼(国士舘)が体落で試合を決定づける「一本」)
(右:準決勝、田中(国士舘)が大外返「一本」)

【決勝】

国士舘高校 ①-1 修徳高

(先)関根健寿△ 優勢[有効] ○吉田平
(次)米村剛× 引分 ×豊田純
(中)五十嵐涼亮× 引分× 生田目史也
(副)浅沼拓海× 引分 ×長倉友樹
(大)田中大貴○ 合技 △五味江貴

先鋒戦は、修徳・吉田が左一本背負投で国士舘・関根から「有効」を奪い、その後、やや押され気味になりながらも、先に先にと技を仕掛けて関根にペースを与えずに優勢勝ち、修徳が貴重な1点を先取した。

第36回黒潮旗武道大会男子決勝・吉田平(修徳高)
(決勝、修徳は先鋒吉田の一本背負投「有効」で先制)

次鋒戦。米村右、豊田左のケンカ四つ。両者よく動いて内股、大内刈などを掛けるも、ともに引き手が不十分のため、相手を崩すまでに至らず引き分け。

中堅戦の五十嵐、生田目の対戦も五十嵐左、生田目右のケンカ四つ。五十嵐が内股で攻め込み、生田目が受ける展開が続くも、最後まで決定的なポイントはなくこの試合も引き分け。

副将戦。浅沼右、長倉左のケンカ四つ。1点リードの修徳・長倉は守ることなく序盤から左内股で積極的に攻撃し、浅沼も小外刈、内股で応酬する展開。国士舘としてはエース浅沼でポイントを取り返したいところだったが、最後まで長倉を攻略できずこの試合も引き分け。

最少ポイント差のまま迎えた大将戦。国士舘はここまで全試合一本勝ちの好調・田中に望みを託し、田中がその期待に応えて見せた。

田中は相四つの五味から、まずは左内股で「有効」を奪って優位に立つと、続けて五味の右袖を釣り上げながらの内股で「技有」を奪い、そのまま上四方固に抑えて合技で一本勝ち。国士舘が逆転で3年ぶり9度目の優勝を成し遂げた。

第36回黒潮旗武道大会男子決勝・田中大貴(国士舘高)
(決勝、国士舘・田中の内股が「技有」)

ケガ人が多く、万全のチームで臨むことができなかったという国士舘だが、最後の最後に優勝を勝ち取るのは、やはり伝統校の強さか。修徳はあと一歩のところまで国士舘を追い詰めたものの、大将戦はいかんともしがたく、力の差がはっきりと出てしまった。

東海大相模、大成、桐蔭といった有力校がインフルエンザのために欠場するという残念な面もあったが、その分、それに続く有力校がこのチャンスを生かそうと奮起し盛り上がりのある大会となった。例年、新チームの実力測定という点で注目されるこの大会。今回はその点では不十分な部分もあったが、若い選手たちにとって大きな経験になったことは間違いない。今回の経験を生かし、これから来春の高校選手権に向けてじっくりと実力を付けてほしい。

【成績上位校】

優勝国士舘高(東京)

準優勝:修徳高(東京)

第3位:津幡高(石川)、四日市中央工高(三重)

ベスト8:近江高(滋賀)、松本第一高(長野)、東海大学付属浦安高(千葉)、東海大学付属仰星高(大阪)

第36回黒潮旗武道大会男子優勝・国士舘高
(優勝の国士舘高)

国士舘高・小橋秀規監督代行のコメント
「ケガ人が多くて厳しい大会でしたが、新チームとして、優勝できたことはいいことだと思っています。課題は個々、いろいろと出てきましたので、これからそれをしっかりと塗りつぶしていってもらいたいと思います」

【準々決勝】

津幡高 3-0 近江高

修徳高 4-0 松本第一高

四日市中央工高 1-0 東海大仰星高

国士舘高校 3-0 東海大浦安高校

【準決勝】

修徳高 4-0 津幡高

(先)吉田平×引分×村本大樹
(次)豊田純○背負投△番匠宏樹
(中)生田目史也○支釣込足△端雄大
(副)長倉友樹○内股透△地端亮祐
(大)五味江貴○横四方固△中本大貴

【準決勝】

国士舘高 3-1 四日市中央工高

(先)関根健寿×引分×堀内隆作
(次)米村剛○大外刈△小林将来
(中)五十嵐涼亮△払腰○清水将
(副)浅沼拓海○体落△木原 啓伸
(大)田中大貴○大外返△村木 康大

【決勝】

国士舘高校①-1修徳高

(先)関根健寿△ 優勢[有効] ○吉田平
(次)米村剛× 引分 ×豊田純
(中)五十嵐涼亮× 引分× 生田目史也
(副)浅沼拓海× 引分 ×長倉友樹
(大)田中大貴○ 合技 △五味江貴

■女子の部

体重別7階級で行われた女子個人戦は宮崎商業高勢が3階級を制覇。
最優秀選手には52kg級優勝の黒木美晴(宮崎商高)が選ばれた。

【48kg級】

優勝:臼井茜(横須賀学院)
準優勝:山口美咲(松商学園)
第3位:長瀬智世(大網)、高橋育(帝京)

決勝
臼井茜○小外刈△山口美咲

【52kg級】

優勝:黒木美晴(宮崎商高)
準優勝:小金澤知恵(淑徳高)
第3位:小澤綾(加藤学園高)、黒野佳歩(日大三高)

決勝
黒木美晴○払腰△小金澤知恵

第36回黒潮旗武道大会女子最優秀選手・黒木美晴
(最優秀選手の黒木美晴)

最優秀選手・黒木美晴選手のコメント
「中学では九州大会で優勝しているのですが、高校に入って、この大会前まであまり結果も出せなくて、ちょっと落ち込んでいました。今大会は気持ちを切り替えて、楽しんでやろうと思って臨みました。最初は少し緊張しましたが、徐々に落ち着いてきて、十分に力は出せたと思います」

【57kg級】

優勝:松林愛(桐蔭学園高)
準優勝:七野淳芽(淑徳高)
第3位:井口彩美(浜松商高)、飯沼礼美(三浦学苑高)

決勝
松林愛○横四方固△七野淳芽

【63kg級】

優勝:黒木和世(宮崎商業)
準優勝:内田寛乃(弥富)
第3位:原田祐花(静岡学園)、小関冴佳(東海大翔洋)

決勝
黒木和世○掬投△内田寛乃

【70kg級】

優勝:清貴凛(浜松商高)
準優勝:中島美雪(名張高)
第3位:竹島晴華(弥富高)、渡邉貴子(宮崎商高)

決勝
清貴凛○優勢[技有(小内巻込)]△中島美雪

【78kg級】

優勝:谷川有美(宮崎商高)
準優勝:星山幸美(宮崎商高)
第3位:村瀬由樹(静岡学園高)、伊藤成(作新学院)

決勝
谷川有美○優勢[有効(大外刈)]△星山幸美(宮崎商高)

【78kg超級】

優勝:山口若菜(松商学園)
準優勝::谷村美咲(帝京)
第3位:斉藤麻緒(淑徳)、小泉寛夏(作新学院)

決勝
山口若菜○優勢[有効(支釣込足)]△谷村美咲

※eJudo携帯版「e柔道」9月20日、24日掲載記事より転載・編集しています。

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