PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

■注目■ 新ルール、「足取り2回で反則負け」適用開始

(09年9月30日)

eJudo携帯版 9月15日掲載記事より

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・トピックス」一覧に戻る

今回の全日本ジュニア体重別選手権大会では噂のIJF新ルール、いわゆる「足取り2回で反則負け」が試験導入された。

09年全日本ジュニア柔道66kg級・海老沼匡
(肩車を武器にユニバ王者に輝いた海老沼(右)は、この日一度も肩車を掛けず)

正確に記述すると「立技において、相手の帯より下に、腕または手で直接攻撃することを反則とする。1回目は『指導』、2回目は『反則負け』」

実施に際しては
「相手の技を巧みに返した場合」
「自分の技で大きく崩し連絡して攻撃した場合」
「小内巻込で腕だけでなく足がしっかり掛かっていた場合」

は反則とならない、などの細則も合わせて説明された。

急増する所謂「タックル柔道」を規制ししっかりと持ち合う柔道への回帰を意図したこの改正、「指導」適用の第1号は81kg級の中本正輝選手(星城大2年)。1回戦で「注意は受けていたが、大丈夫そうだと思ったので釣手を振って、足を引っ掛けてから肩車に行った」が、崩しが足りないと見られたか判定は「指導」。結局さらに消極的攻撃の「指導」を奪われて合計「指導2」で敗退した。

「反則負け」適用の第1号は60kg級のスター候補・高藤直寿(東海大相模高1年)。初戦の木戸慎二戦で肩車を掛けて「指導」を取られた後、相手が腰を切って内股に入ろうとするところに思わず反応。カウンターで鋭く掬投に飛び込んだが反応が早すぎたか主審は「反則負け」を宣告。優勝候補の思わぬ敗退に場内は騒然とした空気に包まれた。

また、66kg級優勝候補の海老沼匡(明治大2年)は得意の肩車を一度も出さないまま、精彩を欠いた柔道で2連敗。「自分の柔道が出来なかったということで、ルールは関係ありません」と強気にコメントしたが影響は明らかだった。

試合後、膝をついて悔しがる高藤に「世界チャンピオンになるにはどんなルールでも対応しなければいけない」と励ました東海大相模高・高橋洋樹監督は「ルールでそうなった以上仕方がない。しっかり対応しないといけません」と前置きした上で、「小さい選手は反応の速さが命で、あれを取られてしまうのは厳しい。(奇襲技の禁止は)IJFは体重別だから、小さい者が大きい者に勝つには、という観点が欠けている面があるのではないか。」と指摘。

また、国士舘高・岩渕公一監督は「しっかり組ませようという意図自体には大賛成」としながらも「ルール変更の流れを追っていくと、ズボンを持ったら反則ということにしたら、直接飛び込んで抱える選手が増えたので今度は下半身への攻撃自体を禁じたということ。意図することはわかるが、事象を「後の先」で追いかけるようでは場当たり的との印象はぬぐえない。」と決定のプロセスにも問題提起。

さらに「組ませて柔道をさせようというのに、組んで面白い柔道ができる柔道着になっていないのは矛盾。例えば袖だけを規制して脇(袋)に余裕がないので、所謂襟背負投、岡野功先生がやるような綺麗な立ち背負投は現代柔道では掛けられなくなっている」と柔道着の問題にも踏み込み、「技が失われていくことに警鐘を鳴らさなければならない時代なのに、どころか規制で今度は肩車や朽木倒、手内股(掬投)などの素晴らしい技術もなくなっていくとしたら寂しい限り」と語った。

ちなみに、ファンにとって気になる部分、国士舘伝統の食らいつく柔道スタイルについては「影響がないとは言えないが、かつては逆の一本背負投などを主体に戦っていたし心配していない。技術的にしっかり作り上げて戦いたい」と自信をうかがわせていた。

会場を見る限りでは、現場は、両監督に代表される通り、「しっかり組ませるという意図は大歓迎だが、全面禁止は柔道の本質を損なう」という意見が大多数の印象。

選手は対応に追われていたが、フレーム作りに関わる首脳陣には、長期的な「理想の柔道」を見据えてしっかりと問題提起してもらいたいところだ。

-選手に聞く新ルールへの対応・感想-

海老沼匡選手(66kg級・明治大2年)
「肩車は封印。自分の中ではもうない技だと思って、新しい柔道を作りあげたい。持ち技が内股や背負投など同じ方向への技ばかりなので、逆方向の肩車がよく掛かっていた。なので逆方向への大技を作ることが課題です」

小寺将史選手(66kg級・筑波大1年)
「思わず行きそうになって、ダメだ、と止まる場面もあった。ただ、調子が良かったので今日は使う必要はないと思えたので問題ありませんでした。」

遠藤宏美選手(48kg級・比叡山高3年)
「私の場合、朽木倒で勝つこともありますが、大内刈や小内刈を掛けた後に思わず掛けることが多いというだけなのであまり気にしていませんでした。」

※eJudo携帯版「e柔道」9月15日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・トピックス」一覧に戻る

写真:K2PhotoClub 國井敬児


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.