【全日本ジュニア体重別選手権レポート】⑥男子100kg級、100kg超級(09年9月30日)※eJudo携帯版 9月14日掲載記事より →eJudoトップページに戻る →「ニュース・トピックス」一覧に戻る ■100kg級・先輩高木海帆が羽賀龍之介を降して優勝 ![]() (高木(右)と羽賀の決勝戦) 好選手が揃った100kg級、決勝に進出したのは高木海帆(東海大1年)と羽賀龍之介(東海大相模高3年)。ファンの期待通りの優勝候補同士、ともに高校三冠の東海大相模高でエースを務めた先輩後輩2人の対決となった。 高木は初戦で小比類巻翼(近畿大1年)を肩固、3回戦で高橋良介(大成高3年)を横四方固で降すと、準決勝では強敵の岩尾敬太(国士舘大1年)から横落で「有効」を奪って勝利。名門東海大で既に団体戦の選手としても活躍する強さをみせつけて順当に決勝に進出した。 (左:3回戦、高木は高橋良介を横四方固で一蹴) (右:準決勝、高木が岩尾から横落で「有効」を奪う) 一方の羽賀は2回戦で大王光貴(鹿児島商高3年)を内股、3回戦は村岡大潤(天理大1年)を小外掛、準決勝は下和田翔平(日体大1年)を「指導2」の優勢勝ちで降して決勝進出。 風邪を引き、ドーピング検査を考慮して薬を飲まずに参加したというコンディションの悪さでこの日の柔道はやや単調。村岡には後の先の技で2回「有効」を取られ、準決勝では長身の下和田に食い下がられて投げることはできなかったが、悪いなりに柔道をまとめての決勝進出となった。 (左:2回戦、羽賀が内股で一本勝ち) (右:3回戦、羽賀は苦戦を小外掛「一本」で乗り切る) 決勝は高木右、羽賀左のケンカ四つ。 高木は右内股、羽賀は左小外刈に左内股でともに攻め合い、1分30秒には高木が右内股を連発。羽賀が股の中でこれを回して内股透の形で高木を落とすがポイントには至らず。 高木が釣手を下から持ち、右体落、右内股と繋いだ1分57秒、羽賀に「指導1」。 奮起した羽賀、出足払、左内股、支釣込足、左小外刈と連続して攻めヤマを作る。2分50秒にはこの大会初めての巴投を見せ、高木が大きく浮く。直後の2分57秒、今度は高木に「指導1」。 (羽賀の左内股を高木が耐える) その後もお互いよく攻め合い、高木が片手の右体落で羽賀を腹ばいにさせて寝技に持ち込んだところで本戦は終了。試合は延長戦へと縺れ込んだ。 延長戦もよく技の出る2人。 釣手で背中を持った高木が30秒過ぎに左内股も羽賀崩れず。50秒、羽賀の左大内刈は高木が切り返しを狙って不発。57秒、高木の右体落。直後、羽賀は腕を背負投のように決めながら左内股を狙えば高木虚を突かれて浮くが決まるには至らず。1分20秒、高木が首を抱えての右内股に出るが羽賀これをしっかりと潰す。直後、高木が前に出たところに羽賀左内股を合わせれば高木大きく浮いて場内大いに沸くがこれも投げるには至らず。 1分45秒、羽賀が左内股から左大内刈に変化すれば高木大きくズルリと崩れ、羽賀のポイントかと思われたが、高木は尻餅をつく寸前に蹲踞の形で踏みとどまり手をついて耐える。 この大内刈の印象で羽賀の判定勝ちか、と思われた1分50秒、その立ち上がりざまに高木、羽賀が前に出るところに合わせて思い切り良く右内股を放てば、羽賀は耐え切れずに大きく回転して背中から落ち「一本」。 残り10秒での劇的な一本勝ちで高木が全日本ジュニア初優勝を決めた。 (左:羽賀の大内刈を、手をついてギリギリで逃れる高木) (右:直後、高木が右内股で一本勝ち) 【入賞者】 優勝:高木海帆(東海大1年) 準優勝:羽賀龍之介(東海大相模高3年) 第3位:高橋良介(大成高3年)、村岡大潤(天理大1年) ![]() (優勝の高木) 高木海帆選手のコメント 「(決勝の同門対決は)やりにくかった(笑)。お互い普段から稽古もよくしているので、相手がどうではなく、今出来る中で自分の柔道をしっかりやろうと心掛けた。羽賀は柔道がきれいだけど力は自分のほうがあると思ったので、とにかく先に前に出ようと思っていた。 (残り10秒の一本勝ちは)最後、羽賀は自分の勝ちと見て力を抜いたところがあったが、自分はそこを手を抜かない。どんな状況でも勝つ稽古をしてきているのでそこが出せてよかった。羽賀とはお互いに切磋琢磨して高めあってきた。これからも決勝で戦いたい。」 【準決勝】 高木海帆○優勢[有効]△岩尾敬太(国士舘大1年) 羽賀龍之介○優勢[指導2]△下和田翔平(日体大1年) 【3位決定戦】 高橋良介○優勢[技有]△下和田翔平 村岡大潤○優勢[技有]△岩尾敬太 【決勝】 高木海帆○GS内股△羽賀龍之介 ■100kg超級・巨漢の豊田竜太がジュニア初優勝 (豊田(左)と上杉の決勝戦) 決勝に進出したのは豊田竜太(東海大1年)と上杉亮太(国士舘大1年)。同学年のライバル対決となった。 豊田は2回戦で後藤直貴(旭川龍谷高3年)にGS「指導2」で勝利、3回戦の土屋潤(鹿児島商高3年)からは「技有」の優勢勝ちとやや煮え切らない試合が続いたが、高校生のホープ、奥村達郎(東海大仰星高3年)との準決勝は送足払で有効を奪うと1分52秒横四方固で一本勝ち。指の腱を切る大怪我からの稽古不足も懸念されたが徐々に試合カンを取り戻し、尻上がりに調子を上げての決勝進出。 一方の上杉も2回戦は三井亮佑(金沢学院大2年)に「指導2」の優勢とややもたついた出だしだったが、3回戦は寺崎達也(崇徳高3年)に払腰、準決勝の武山大代(日本大1年)にも払腰と一本勝ちを並べて決勝に勝ち上がった。 決勝は豊田左、上杉右のケンカ四つ。 開始からお互いなかなか引き手を持てないが、30秒過ぎから豊田が釣手のみ、引き手で相手の右釣手袖を抑えての内股を連発。 (左:相手の袖を掴んでいなす豊田) (右:豊田は、引き手で相手の釣手袖を抑えた内股で攻め続ける) 投げることは難しいが、容易に掛けることはできるこの技で豊田は先手先手と攻撃して上杉を崩し続け、1分4秒上杉に「指導1」。 上杉はこの展開を変える決定的な打開策を持たず、2分11秒には再び上杉に「指導」。 合計「指導2」となりもはや攻めるしかなくなった上杉だが、片手だけでも先、先と技を出してくる豊田が先に片手内股で後ろを向いて潰れてしまい、攻めあぐねる。 3分7秒、引き手を持った上杉、右内股に入るが、この初動と豊田が前に出ながら放った左小外掛のタイミングがかち合い、上杉は滑るように豊田の股の下で回ってしまい豊田に「技有」。 残り時間僅かの3分56秒、上杉が釣手で背中を持っての右大内刈で豊田の足を高く上げさせるが上体が離れすぎてしまい決めきれず、豊田が腹ばいに畳に落ちたところでタイムアップ。豊田がうれしいジュニア初優勝を遂げた。 【入賞者】 優勝:豊田竜太(東海大1年) 準優勝:上杉亮太(国士舘大1年) 第3位:武山大代(日本大1年)、奥村達郎(東海大仰星高3年) ![]() (優勝の豊田) 豊田竜太選手のコメント 「最近試合がなかったので感覚がつかめなかった。(腱を断裂した)左手の指は完全ではなく、今日もしっかり握るのは難しかった。昨年と比べて上積みがあるとすれば、怪我で練習できない分、考える時間が増えたこと。トレーニングも自分で考えて組み立ててきたし、この優勝は自信になる。」 【準決勝】 豊田竜太○横四方固△奥村達郎 上杉亮太○払腰△武山大代 【3位決定戦】 奥村達郎○内股△寺崎達也(崇徳高3年) 武山大代○優勢[技有]△藤井岳(東海大相模高3年) 【決勝】 豊田竜太○優勢[技有]△上杉亮太 ※eJudo携帯版「e柔道」9月14日掲載記事より転載・編集しています。 ![]() docomo版QRコード au版QRコード →eJudoトップページに戻る →「ニュース・トピックス」一覧に戻る 写真:K2PhotoClub 國井敬児 |
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