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【全日本実業個人レポート】④女子63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級

(09年9月25日)

eJudo携帯版 9月2日掲載記事より

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■女子63kg級(21名)

ロッテルダム世界選手権で上野順恵(三井住友海上火災保険)が優勝した翌々日に行われた女子63kg級。上野は平成15~18年、そして昨年のこの大会優勝者であり、世界選手権、オリンピックの代表になるまで、この大会で着実に優勝を積み重ね実力をつけてきた。

さて、今年の63kg級は昨年優勝の上野の他に、昨年2位の川崎由紀(了徳寺学園)も出場しておらず、本命不在の混戦が予想された。

決勝へ勝ち上がったのは、谷本育美(コマツ)と小澤理奈(ミキハウス)。谷本はオール一本勝ちで勝ち進み、準決勝でも李馥熙(仙台大学柔道クラブ)を払腰で快勝。

一方、小澤は初戦から接戦続きながらしぶとく勝ち進み、準決勝の阿部香菜(三井住友海上火災保険)にもGSの末の、裏投「有効」による決勝進出だった。

決勝戦。ともに右組みの相四つ。開始早々から両者よく動いて、技を掛け合う。

谷本は大内、一本背負投、袖釣込腰。小澤は大外、払腰。

終盤、守勢となった小澤に「指導」がいくも、その後、谷本にも袖口の「指導」。

終了間際、谷本が体落で小澤を崩すと、そのまま崩上四方固に抑えて「一本」、5分6秒。北京オリンピックチャンピオン谷本歩実の妹、育美がうれしい全国大会初優勝を飾った。

09全日本実業柔道個人選手権大会63kg級決勝・谷本育美-小澤理奈 09全日本実業柔道個人選手権大会63kg級決勝・谷本育美-小澤理奈
(左:谷本育実が小澤理奈を体落で攻め込む)
(右:谷本がガッチリと崩上四方固)

【入賞者】

優勝:谷本育美(コマツ)
2位:小澤理奈(ミキハウス)
3位:阿部香菜(三井住友海上火災保険)、李馥熙(仙台大学柔道クラブ)

09全日本実業柔道個人選手権大会63kg級優勝・谷本育美

(優勝の谷本育実)

谷本選手のコメント
「優勝は狙っていました。姉からは一戦一戦大切に戦うようアドバイスをもらっていましたが、今日はそれが実践できたと思います。姉のように一本を取る柔道を身に付けて、世界を狙える選手になりたいと思います」

【準決勝】

谷本育実○払腰△李馥熙

小澤理奈○GS有効△阿部香菜

【決勝】

谷本育実○崩上四方固△小澤理奈

■女子70kg級(20名)

昨年優勝の今井優子(了徳寺学園)と昨年2位の植木順子(セコム)が揃って決勝進出。

準決勝では、今井がGREVE(コマツ)を大外刈で、植木は長瀬めぐみ(ぎふ柔道クラブ24)を大外返「有効」からの袈裟固でともに一本勝ち。好調者同士の決勝となった。

昨年と同一カードとなった決勝戦。

両者右組み。やや長身の植木が組み勝つが、逆に今井が組み際に大外刈で「有効」を先行。その後も植木が前に出て組み勝ちながらも、今井に右一本背負投、内股と先に掛けられて後手に回ってしまう天気が続き、植木に「指導」が与えられる。

植木は最後までこのペースを変えることができず、今井が「有効」ポイントを守りきって大会連覇を成し遂げた。

09全日本実業柔道個人選手権大会
(今井が組際の大外刈で「有効」を先制)

【入賞者】

優勝:今井優子(了徳寺学園)
2位:植木順子(セコム)
3位:長瀬めぐみ(ぎふ柔道クラブ24)
3位:GREVE ELISABETH(コマツ)

09全日本実業柔道個人選手権大会70kg級優勝・今井優子
(優勝の今井優子)

今井選手のコメント
「連覇は狙っていましたけど、今日の試合内容はあまり良くなかったです。優勝したいという気持ちを強く持って、最後まで集中力を切らさないことを心掛けて試合しました。早く組めないので、組み手が課題。確実に一本を取れる技を身に付けて、講道館杯での優勝を狙いたい」

【準決勝】

今井優子○大外刈△GREVE

植木順子○袈裟固△長瀬めぐみ

【決勝】

今井優子○優勢[有効]△植木順子

■女子78kg級(10名)

社会人2年目の高橋千尋(三井住友海上火災保険)が準決勝で、昨年優勝の鳥矢部真弓(セコム)を上四方固で破って初の決勝進出。

別ブロックからは平岡麻美(平成国際大クラブ)が、石井笑美子(日本エースサポート)に後袈裟固で一本勝ちし、こちらは4度目の決勝進出を果たした。

高橋、平岡ともに右組み。平岡の右大外刈に高橋が尻もちをつくもポイントにはならない。

高橋、19歳の若者らしく果敢に前に出て奥襟を取りにいくも、地力に勝る平岡が組み勝ち、小外刈、支釣込足、大外刈で攻め込む。
釣り手が思うように取れない高橋が攻めあぐね、2分28秒「指導」、さらに4分3秒には2度目の「指導」が与えられる。

09全日本実業柔道個人選手権大会78kg級決勝・平岡麻美-高橋千尋
(決勝戦、平岡麻美が大外刈で攻め込む)

高橋は終盤、必死の反撃に転じ、守勢になった平岡に「指導」が与えられ、その後も前に出て攻め込もうとするもタイムアップ。

決していい内容の勝ち方ではなかったが、落ち着いた試合運びで平岡が2年ぶり4度目の優勝を成し遂げた。

【入賞者】

優勝:平岡麻美(平成国際大クラブ)
2位:高橋千尋(三井住友海上火災保険)
3位:石井笑美子(日本エースサポート)、鳥矢部真弓(セコム)

09全日本実業柔道個人選手権大会78kg級優勝・平岡麻美
(優勝の平岡麻美)

平岡選手のコメント
「力はあるほうだと思うのですが、相手のペースにはまることが多いので、自分の柔道ができるよう、しっかり一戦一戦気持ちを入れて戦おうと思いました。次は講道館杯で上位を目指したい」

【準決勝】

高橋千尋○上四方固△鳥矢部真弓

平岡麻美○後袈裟固△石井笑美子

【決勝】

平岡麻美○優勢[有効]△高橋千尋

■女子78kg超級(13名)

昨年優勝の杉本美香(コマツ)が欠場し、優勝候補は、立山真衣(フォーリーフジャパン)に絞られた。

その立山は2回戦の相原千郷(櫻葉倶楽部)を支釣込足で一蹴すると、続く準決勝も野方ゆかり(近大クラブ)を豪快な大外刈で一本勝ちして決勝へ進んだ。もう一方のブロックからは駒木奈緒美(綜合警備保障)が決勝進出。準決勝では松村市子(ヤックスケアサービス)に「指導2」で優勢勝ちした。

立山と駒木の決勝戦。

姿勢のいい立山はまっすぐに構えて組み合う。
やや体格に劣る駒木は正対はせずに片襟から技を出そうとするも、片襟の「指導」。

立山が組み勝って圧力をかけながら、出足払、払腰。駒木は守勢ながら背負投で必死に反撃。

3分5秒には攻めあぐむ両者に「指導」が与えられる(駒木は「指導2」)。
駒木の大内からの大外を立山は大外返で切り返す。さらに組み際の大外からの払腰は引き手が切れてつぶれる。再び両者に「指導」(駒木は「指導3」)、3分46秒。

後のない駒木が思い切って払腰を仕掛けるも、立山が小外刈で返して「技有」。「指導3」と合わせ、立山の総合勝ちとなった(3分53秒)。

09全日本実業柔道個人選手権大会78kg超級決勝・立山真衣-駒木奈緒美
(立山が小外刈で「技有」を奪う)

試合当日、ロッテルダムの世界選手権ではこのクラスの第一人者、塚田真希(綜合警備保障)が出場し銅メダルを獲得した。女子最重量級は今のところ塚田が一人で引っ張っている状態で、ポスト塚田の登場が望まれて久しい。立山もその候補の一人としてさらなる飛躍が期待されるところだ。

【入賞者】

優勝:立山真衣(フォーリーフジャパン)
2位:駒木奈緒美(綜合警備保障)
3位:野方ゆかり(近大クラブ)、松村市子(ヤックスケアサービス)

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(優勝の立山真衣)

立山選手のコメント
「杉本選手が欠場したこの大会で私が優勝できなかったら私の存在価値はないですから、優勝は当然狙っていました。学生時代はすぐに息が上がってジタバタしていましたが、社会人になってそれがなくなり、落ち着いて試合ができるようになりました。社会人としての自覚、ということもあると思いますけど、塚田先輩の後は私が頑張らなければいけないと先生方からも言われますし、私もそう思っていますから。会社の皆さんも応援してくれるので、それに応えられるよう、しっかり頑張ろうと思っています」

【準決勝】

立山真衣○大外刈△野方ゆかり

駒木奈緒美○優勢[指導2]△松村市子

【決勝】

立山真衣○総合勝△駒木奈緒美

※eJudo携帯版「e柔道」9月2日掲載記事より転載・編集しています。

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写真:K2PhotoClub 國井敬児


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