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【全日本実業個人レポート】②81kg級、90kg級、100kg級、100kg超級

(09年9月19日)
eJudo携帯版 9月2日掲載記事より

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■男子81kg級(94名)

大本命は昨年優勝の谷口徹(旭化成)。その谷口は決して好調とは言えない戦いぶりながら、順当に勝ち上がって準決勝進出。準決勝では実力者・渡邊一喜(自衛隊体育学校)を1分6秒の左背負投で快勝し決勝へ進んだ。

別ブロックから決勝へ勝ち上がったのは、同門の後輩、川添佑(旭化成)。川添は昨年2位の仲田直樹(仙台大学柔道クラブ)を2回戦で破って波に乗り、準決勝の法兼真(綜合警備保障)にも合技で一本勝ちした。

決勝は、旭化成の同門対決。ちなみに大学は谷口が東海大で川添は日体大、年齢的には谷口が3歳先輩にあたる。

谷口左、川添右のケンカ四つ。若い川添は序盤から内股、大内刈、小外刈と果敢に攻撃。谷口はこれらを落ち着いてさばき、内股を巧みに返すが惜しくも場外。谷口が組み勝って出足払で攻めると、川添も釣り手をとっての小外、内股で反撃。

09年全日本実業柔道個人選手権大会81kg級決勝・谷口徹-川添佑
(決勝戦、谷口が見事な内股返を決めるがこれは惜しくも「場外」)

川添の再度の内股を谷口が狙いすましたように返せば、これが「技有」(4分20秒)。このポイントを守り切った谷口が連覇を達成した。

【入賞者】

優勝:谷口徹(旭化成)

2位:河添佑(旭化成)

3位:渡邊一喜(自衛隊体育学校)、法兼 真(綜合警備保障)

09年全日本実業個人選手権大会81kg級優勝・谷口徹
(優勝の谷口徹)

谷口選手のコメント
「川添は同じ会社で、お互いよく知っていますから、やりにくくて、ちょっと攻め込まれてしまいましたね。若者に掛けさせて年寄りは返そうかと(笑)。準決勝の渡邊選手との試合はよかったと思いますが、それ以外は……。全国大会の連覇は初めてなんで緊張したのか、意識してちょっと硬くなってしまったようです。周りからも言われていますし、次は上の大会(講道館杯)で結果を残したい」

【準決勝】

谷口徹○背負投△渡邊一喜

川添佑○合技△法兼真

【決勝】

谷口徹○優勢[技有]△川添佑

■男子90kg級(82名)

09年全日本実業柔道個人選手権大会90kg級決勝・矢嵜雄大-齋藤制剛
(決勝戦、矢嵜が齋藤の肩車を潰して「技有」奪取)

平成14年~16年優勝の齋藤制剛(旭化成)、18~19年優勝の矢嵜雄大(了徳寺学園)、昨年優勝の増渕樹(旭化成)、昨年3位の角地信太郎(旭化成)、さらに日本中央競馬会の山本宜秀と、強豪選手が多数顔を揃えたこのクラス。

このうち、山本は準々決勝で矢嵜に掬投で一本負け。また、角地も準々決勝で菊川顕(OJC)に敗れて姿を消し、準決勝には、矢嵜、増渕、齋藤、菊川が進出。準決勝では、矢嵜が増渕を朽木倒で、齋藤は菊川を肩車で、ともに一本勝ちして決勝進出を決めた。

過去に幾度となく対戦してきた矢嵜と齋藤。矢嵜が29歳、齋藤は32歳。ともにベテランだが、今大会も若い選手には引けを取らないパワーとスタミナを見せて勝ち上がった。

決勝は矢嵜が左、齋藤右のケンカ四つ。
1分03秒、組み手争いが続き指を組み合う両者に「指導」が与えられる。

その後もお互いに十分な引き手が取れないまま、齋藤は変則的な組み手から肩車を狙い、矢嵜は引き手が取れないまま内股で齋藤を跳ね上げる展開が続く。

終盤、齋藤の肩車を、矢嵜が身体を浴びせて押し倒して「技有」を奪取。4分46秒には守勢の矢嵜に2つ目の「指導」が与えられるが、終了間際、矢嵜が隅返で「技有」を奪い合技で一本勝ち。

09年全日本実業柔道個人選手権大会90kg級決勝・矢嵜雄大-齋藤制剛
(矢嵜が隅返で「技有」を奪い勝負あり)

4回戦の田中貴大(旭化成)戦以外、すべて一本勝ちという素晴らしい勝ちっぷりを見せた矢嵜。日本代表として世界選手権に出場した2003年の頃とも遜色のない試合内容だった。

若い頃から全日本のトップクラスで活躍しているため、年齢的にも相当なベテランという印象だが、年齢はこのクラスの代表としてロッテルダム世界選手権に出場した小野卓志と同じ。 小野とは所属も一緒だが、ぜひもう一度頂点を目指して頑張ってほしいものだ。

【入賞者】

優勝:矢崎雄大(了徳寺学園)
2位:齋藤制剛(旭化成)
3位:増渕 樹(旭化成、菊川 顕(OJC)

09年全日本実業柔道個人選手権大会90kg級優勝・矢崎雄大
(写真:優勝の矢嵜雄大)

矢嵜選手のコメント
「優勝は、もうじき1歳になる長女の存在も大きいと思います。やはり自分がやらなければという気持ちが強いですから。今回は調整もしっかりとできていたし、最後まで前に出られたのがよかった。齋藤さんとは今までに何度もやっていますが、同じことをやっていても勝てないので、いろいろな作戦を考えていました。一本勝ちできてよかったです」

【準決勝】

矢嵜雄大○朽木倒△増渕樹

齋藤制剛○肩車△菊川顕

【決勝】

矢嵜雄大○合技△齋藤制剛

■男子100kg級(75名)

昨年優勝の森本翔太(了徳寺学園)が4回戦で敗退。昨年3位の濱上耕平(綜合警備保障)、奥井真也(東芝)もそれぞれ3回戦、4回戦で敗れ去り混戦模様となった。

シード選手で実力を出して勝ち上がったのは本郷光道(フォーリーフジャパン)。

本郷は、初戦からオール一本で勝ち上がり、準々決勝では野田嘉明(旭化成)を小外刈「一本」、準決勝では08年講道館杯優勝の西山将士(新日本製鐵広畑)をGSの末に小外刈「有効」で破って決勝進出を果たした。

別ブロックから勝ち上がってきたのは今井敏博(綜合警備保障)。今井も一本勝ちを連発。準決勝でも出口雄樹(旭化成)を大外刈で一蹴し決勝へ駒を進めた。

好調者同士の決勝戦は手に汗握る好勝負となった。

本郷左組み、今井右組みのケンカ四つ。両者、釣り手を取って引き付け合い近い間合いで技を掛け合い緊張感が漂う。

今井が思い切りよく小外掛にいくと、本郷は足取り大内のような形で切り返し、身体を浴びせて「技有」。さらに、その直後、今度は左足車で今井を大きく崩して「技有」を奪い合技で圧勝(1分56秒)。

09年全日本実業柔道個人選手権大会100kg級決勝・本郷光道-今井敏博 (決勝戦、本郷が大内刈で「技有」を奪う)

全試合を通し、安定した実力を見せた本郷。苦戦したのは準決勝の西山戦くらいで、この試合はお互いに決め手を欠いたが最後は粘り勝ちという感じだった。得意技は大内刈。足車や隅返など、相手の組み手や動きに応じて臨機応変に対処する技にも磨きがかかってきている。このクラスには、全日本王者でもある第一人者の穴井隆将(天理大職)がいるが、一人天下にさせないよう、穴井を脅かすような存在になってほしいものだ。

【入賞者】

優勝:本郷光道(フォーリーフジャパン)
2位:今井敏博(綜合警備保障)
3位:西山将士(新日本製鐵・広畑)
3位:出口雄樹(旭化成)

09年全日本実業柔道個人選手権大会100kg級優勝・本郷光道
(写真:優勝の本郷光道)

本郷選手のコメント
「選抜体重別、全日本選手権とずっと大舞台が続いていて自分の練習ができていなかったんですが、今回の大会までに4ヵ月くらいあったので、自分でペースを作ることを心掛けて練習やってきたのが、いい結果に結びついたのかなと。2回戦くらいまではちょっと硬かったと思うんですが、3回戦以降は相手がしっかり見え、落ち着いてできました。徐々に自分の目指している柔道に近づいてきていますが、まだまだ強くなれると思うんで。さらに頑張ります」

【準決勝】

本郷光道○GS有効△西山将士

今井敏博○大外刈△出口雄樹

【決勝】

本郷光道○合技△今井敏博

■男子100kg超級(71名)

09年全日本実業柔道個人選手権大会100kg超級決勝・須藤紘司-片渕慎弥
(決勝戦、須藤紘司の一本背負投が「有効」となる)

昨年2位の木村純(旭化成)は準々決勝で合田良太(ダイコロ)に、GSの末に判定負け。その合田は準決勝で須藤紘司(京葉ガス)に一本背負投で一本負けし、決勝には須藤が勝ち進んだ。

反対側のブロックからは、平成18年大会優勝の片渕慎弥(日本中央競馬会)が決勝進出。

片渕は初戦で昨年3位の市川裕治(京葉ガス)にGSの末に「技有」優勢勝ちして波に乗ると、3回戦、4回戦、準々決勝といずれも一本勝ちで勝ち上がり、準決勝でも桶谷知生(立花学園柔道クラブ)から小内刈で「有効」を奪った後、支釣込足「技有」から上四方固に抑え込み合技で一本勝ち。

決勝は、片渕と須藤という国士舘大の先輩後輩対決となった。片渕は25歳、全日本選手権も常連の実力者。対する2つ下の須藤は全日本ジュニア、学生チャンピオンにもなっており、こちらも実力は十分。

片渕左組み、須藤右組みのケンカ四つ。両者に「指導」(消極的)が与えられたあと、須藤が低い体勢からの左一本背負投に入り、しつこく最後まで押し込んで「有効」を奪取。

ポイントを先行された片渕は、内股、左一本背負投で攻め込み、須藤も得意の一本背負投を連発。

終盤になり、片渕が勝負を掛けて身体を預けて小外掛けにいけば、須藤は待ち構えていたように内股に入って「一本」、4分23秒。

09年全日本実業柔道個人選手権大会100kg超級決勝・須藤紘司-片渕慎弥
(写真:須藤紘司が内股で見事な一本勝ち)

【入賞者】

優勝:須藤紘司(京葉ガス)
2位:片渕慎弥(日本中央競馬会)
3位:桶谷知生(立花学園柔道クラブ)
3位:合田良太(ダイコロ)

09年全日本実業柔道個人選手権大会100kg超級決勝優勝・須藤紘司
(写真:優勝の須藤紘司)

須藤選手のコメント

「調子…良かったですね、たぶん(笑)。決勝の内股はたまたまですよ。先にポイントを取って、片渕先輩が勝負に来たんで決まっただけ。まぐれです。手の内知っていますし、やりにくかったです。4回戦で学生時代にいろいろ教えてもらった百瀬先輩(晃士/国士舘柔道クラブ)に勝って、あれで波に乗れたんだと思います」

【準決勝】

須藤紘司○一本背負投△合田良太

片渕慎弥○合技△桶谷知生

【決勝】

須藤紘司○内股△片渕慎弥

※eJudo携帯版「e柔道」9月2日掲載記事より転載・編集しています。

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写真:K2PhotoClub 國井敬児


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