PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

【全国小学生学年別柔道大会レポート】④小学5年生男子45kg超級・45kg級

(09年9月18日)
eJudo携帯版 8月24日掲載記事より

■5年男子45kg超級・ダークホース粟野諒平(大原町柔道教室)が堂々の優勝

決勝に進出したのは、辻湧人(神奈川・朝飛道場)と、粟野諒平(千葉・大原町柔道教室)の2人。

辻は5月の全国少年大会個人戦王者で、団体戦では既に3度の日本一(08年・09年全国少年大会、09年日整全国少年大会)を経験している優勝候補筆頭。

決勝トーナメント1回戦では強敵の磯村亮太(愛知・羽田野道場)を「技有」で降し、最大のヤマと見られた準々決勝ではライバルの新井剛(茨城・力善柔道クラブ)から見事な小内刈で一本勝ち。続く準決勝は加賀谷武弘(長崎・福江武道館)から上四方固で一本勝ちし好内容での決勝進出となった。

一方の粟野の勝ち上がりもすばらしい。初戦で大場有斗(秋田・小友唯心塾)から「技有」を奪い優勢勝ちすると、全国大会デビューの緊張が解けたか、翌戦からの全試合を一本勝ち。準決勝では優勝候補の一角と前評判の高かった巨漢・冨安一真(福岡・脩柔舘柔道育成会)を縦四方固に仕留めて決勝に進んだ。

09年全国小学生学年別柔道大会5年男子45kg超級決勝・粟野諒平-辻湧人
(辻(左)と粟野(右)の決勝戦)

決勝は辻が左、粟野が右のケンカ四つ。

足技の切れる辻は序盤左大内刈、左体落と攻め込み左小外刈に繋ぐ。粟野はこれを透かして時計まわりの隅落に切り返すと辻は大きくバランスを崩し畳に落ちるが、回転せずによく耐えポイントはなし。

40秒、辻の左小外刈を粟野が右内股に切り返せば辻は大きく浮く。そのまま粟野は体を捨てるが、バランスの良い辻が前に倒れて耐え、これもポイントには至らず。

1分、粟野が右払腰。狙いすました辻が釣手を殺して返しを狙うが、粟野が前に潰れて「待て」。

先手を取る辻がことごとく跳ね返される形の展開から粟野のパワーが周囲にも明らかになり始めた1分20秒、辻は左大内刈、左小外刈から左体落に連絡。この体落の戻りに合わせるタイミングで、粟野がねじり倒すように右小外掛。胸を合わせて浴びせたこの技が「技有」となり、そのまま粟野は横四方固。辻は動けず、粟野の優勝が決まった。

09年全国小学生学年別柔道大会5年男子45kg超級決勝・粟野諒平-辻湧人
(粟野は辻の戻りに合わせた小外掛で「技有」奪取)

千葉の学年別大会では毎年優勝を続け、地元関係者が「今回は絶対優勝すると思っていた」と口をそろえる逸材だが、小学生の大規模大会は団体戦が多いためこれまで全国的には無名に近い存在。粟野の優勝は今大会最大の発見となった。

週5回、毎回数時間以上の猛稽古も珍しくない現在の少年柔道界だが、粟野の所属する大原町柔道教室の稽古は週3回、それもそのうち2回は1時間程度のみだという。

「基本を教えて中学校に送り出すことしか考えていない。」と語るのは指導者の荘司監督。少ない稽古時間で工夫していることはとの問いには「とにかく心がけるのは基本。基本の柔道、しっかり一本を取る柔道です」と即答。基本重視の正統派指導が大舞台で花を咲かせた形だ。

09年全国小学生学年別柔道大会5年男子45kg超級優勝・粟野諒平
(写真:優勝の粟野)

粟野諒平選手のコメント
「優勝できてうれしい。先生からは「いつも通り、しっかり一本を狙う柔道をするように」と声を掛けられ、その通りにやれたと思います。柔道を始めたのは3歳、教室に通っていた兄が格好よかったので。その兄が今日全国中学大会に出ているので、負けないようにとがんばりました。決勝には辻君があがってくると思っていました。決勝では相手より先に掛けて、絶対一本を取ろうと思っていました。得意技は払腰。将来はオリンピックで優勝できるような選手になりたい。」

【入賞者】

優勝:粟野諒平(千葉・大原町少年柔道教室)
準優勝:辻湧人(神奈川・朝飛道場)
第3位:冨安一真(福岡・脩柔舘柔道育成会)、加賀谷武弘(長崎県・福江武道館)

【決勝トーナメント1回戦】

冨安一真(福岡・脩柔舘柔道育成会)○崩袈裟固△篠原弘貴(長野・茅野市柔道協会)

田中大地(岐阜・羽島柔道少年団)○優勢[有効]△深山将剛(大阪・正導館米田道場)

澤井壮太(富山・共栄塾中田道場)○優勢[僅差2-1]△長島立弥(栃木・野木町柔道クラブ)

粟野諒平(千葉・大原町少年柔道教室)○横四方固△後藤龍真(熊本・西合志少年柔道クラブ尚志館)

辻湧人(神奈川・朝飛道場)○優勢[技有]△磯村亮太(愛知・羽多野道場)

新井剛(茨城・力善柔道クラブ)○横四方固△星野太駆(新潟・白根柔道連盟鳳雛塾)

堤大志(三重・三重武道館柔道教室)○合技△綿貫友祐(群馬・昭和柔道教室)

加賀谷武弘(長崎・福江武道館)○優勢[僅差3-0]△仲尾航介(奈良・怒濤館石津道場)

【準々決勝】

冨安一真○優勢[僅差2-1]田中大地

粟野諒平○払腰△澤井壮太

辻湧人○小内刈△新井剛

加賀谷武弘○横四方固△堤大志

【準決勝】

粟野諒平○縦四方固△冨安一真

辻湧人○上四方固△加賀谷武弘

【決勝】

粟野諒平○合技△辻湧人

■5年男子45kg級・堤亮貴(有誠館有櫛道場)が展開渡さず初優勝

09年全国小学生学年別柔道大会5年男子45kg級決勝・堤亮貴-石郷岡秀征
(堤(左)-石郷岡の決勝戦)

決勝は、石郷岡秀征(茨城・明野晴明館)と堤亮貴(北海道・登別有誠館有櫛道場)の顔合わせ。

右の相四つ。両者とも動きがすばやく、なかなか2本持ち合う展開にならず組際の技の応酬。 13秒に堤が右一本背負投、29秒には石郷岡が釣手から持って左の一本背負投で対抗するが、これを潰した堤が横三角からの返しを狙い「待て」。

その後も堤が右一本背負投を連発し、続く展開の固技でも常に上になり主導権を握る。石郷岡は1分40秒に右一本背負投を見せるが、これも堤が潰して、上から横三角で抑え込みを狙う。
展開の不利を悟った石郷岡は終了間際に払腰に飛び込むが効なく時間。

09年全国小学生学年別柔道大会5年男子45kg級決勝・堤亮貴-石郷岡秀征人
(写真:固技でも常に展開を握った堤)

勝敗は判定にゆだねられるが、技を先に出し、かつ、相手が掛ける展開、寝技にもつれる展開でも攻勢に転じ主導権を相手に渡さなかった堤に旗が揃い、僅差3-0で堤が日本一の座に輝いた。

「最初は厳しいかなと思ったが、予選リーグ戦を勝ち上がったあたりで「これはいける」と思った」と初の全国制覇を振り返った堤。

小学2年生時に、生まれ育った深川を離れ、車で3時間掛かるという登別市の有誠館有櫛道場に入門。寮生活を送り毎日4時間の稽古をこなす生活は柔道一色だが「寂しくはないし、なにより柔道が好きなので遊びたいとも思わない」と語る筋金入りの柔道少年が人生初の「日本一」の座を獲得した。

09年全国小学生学年別柔道大会5年男子45kg級優勝・堤亮貴
(写真:優勝の堤選手)

堤選手のコメント
「決勝の前には先生から「ここまで来たら勝つしかない」と声を掛けられました。得意技は払腰。将来はオリンピックに出れるようになりたい。まずは来年、6年生でこの大会を連覇するのが目標です。井上康生選手みたいな選手になりたいです。」

【5年男子45kg級】

優勝:堤亮貴(北海道・登別誠有館有櫛柔道場)

準優勝:石郷岡秀征(茨城・明野晴明館柔道会)

第3位:今村達哉(大阪・恵武館)、小林礼弥(正木柔道場)

【決勝トーナメント1回戦】

石郷岡秀征(茨城・明野晴明館)○優勢[有効]△中村楓(愛知・小牧柔道会山北)

中村万優(神奈川・古賀塾)○一本背負投△大石哲平(大分・高田柔道クラブ)

笠原大雅(福岡・本吉塾)○優勢[僅差]△川崎祥太(石川・友誠会)

今村達哉(大阪・恵武館)○掬投△平井雅人(沖縄・沖尚少年柔道教室)

大西希明(福井・敦賀煌輝柔道塾)○優勢[有効]△本部龍仁(宮崎・西都警察署少年柔道クラブ)

堤亮貴(北海道・登別有誠館有櫛道場)○優勢[僅差3-0]△寺田海斗(静岡・柔好会)

小林礼弥(和歌山・正木柔道場○優勢[技有]△)永縄太一(岐阜・各務原柔道少年団)

深沢亮太(山梨・誠心館)○優勢(有効)△澤田大輝(富山・共栄塾中田道場)

【準々決勝】

石郷岡秀征○優勢[僅差3-0]△中村万優

今村達哉○優勢[僅差2-1]△笠原大雅

堤亮貴○優勢[僅差3-0]△大西希明

小林礼弥○優勢[僅差2-1]△深沢亮太

【準決勝】

石郷岡秀征○優勢[僅差3-0]△今村達哉

堤亮貴○払腰△小林礼弥

【決勝】

堤亮貴○僅差3-0△石郷岡秀征

※eJudo携帯版「e柔道」8月24日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・トピックス」一覧に戻る

写真:K2PhotoClub 國井敬児


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.