【インターハイ第5日レポート】①女子個人戦63kg級、70kg級(09年9月3日)
※eJudo携帯版 8月13日掲載記事より ■63kg級・苦戦の連続も優勝候補・馬場(埼玉栄)が制す 埼玉栄の団体優勝のメンバーでもある馬場菜津美は、初戦の藤田ひろみ(新潟・日本文理)、続く2回戦の石澤葵(山形・山形中央)をともに縦四方固で、3回戦の強敵・河津梢(熊本・阿蘇)には苦戦するもGS僅差で、そして、準々決勝の笠原亜紀穂(奈良・奈良育英)には「指導2」で勝って準決勝へ進み、準決勝では優勝候補の一人、太田晴奈(東京・淑徳)と対戦。この試合はGSでも決着がつかずに判定となったが、2-1のまさに僅差で勝利し、本調子でないながらも決勝へ駒を進めた。 (準決勝、埼玉栄高・馬場が淑徳高・太田を寝技で攻める) もう一方のブロックからは、ノーマークの宮下寿子(長野・松商学園)が決勝進出。 宮下は2回戦の岡田奈津希(茨城・水戸葵陵)に崩袈裟固で一本勝ち、3回戦の鴨川成美(長崎・長崎明誠)にはGS僅差優勢勝ち、準々決勝では有力選手の渡部真未(千葉・八千代)に背負投で一本勝ちし、さらに準決勝でも安松春香(大分・国東)から「技有」を奪って優勢勝ち。粘り強さと背負投を中心にした思い切りのいい柔道で勝ち上がった。 馬場と宮下の決勝戦。馬場が左、宮下右のケンカ四つ。178cmの馬場に対し、宮下は左の一本背負投などを掛けるが、懐の深い馬場には効果なし。馬場の体落も引き手が不十分で崩すまでには至らない。中盤、体落でうつ伏せになった宮下を、馬場が長い手足を利して縦四方固に抑えるも、宮下が必死で逃れ9秒で解ける。 (左・決勝の顔あわせは馬場-宮下) (右・馬場が縦四方固に抑えるも9秒で解ける) 結局4分では決着がつかず、2分間のGSに。GSに入り、エンジンがかかってきた感じの馬場は、連続で体落を掛け、さらに外巻込で宮下を横倒しにして「有効」を奪取。勝負あり。馬場が団体に続く優勝を飾った。 (馬場の外巻込が「有効」となり熱戦に幕) 【入賞者】 優勝:馬場菜津美(埼玉・埼玉栄高) 準優勝:宮下寿子(長野・松商学園高) 第3位:太田晴奈(東京・淑徳高)、安松春香(大分・国東高) (優勝の馬場) 馬場奈津美選手のコメント 「今回、私にとって大事なのは個人より団体の優勝だったので、昨日優勝できてホッとしました。でも、私自身は迷惑をかけてしまったので、申し訳ない気持ちでした。試合になると緊張しすぎちゃうクセがあるので、先生には落ち着いていけと言われましたが、ここ3年間、県大会以上で優勝していなかったので、やはり緊張しました。勝ててよかったです」 【準々決勝】 馬場菜津美(埼玉・埼玉栄高)○優勢[指導2]△笠原亜紀穂(奈良・奈良育英高) 太田晴奈(東京・淑徳高)○内股(3:17)△佐野賀世子(富山・高岡龍谷高) 安松春香(大分・国東高)○優勢(有効)△中野なつみ(奈良・添上高) 宮下寿子(長野・松商学園高)○背負投(0:31)△渡部真未(千葉・八千代高) 【準決勝】 馬場菜津美(埼玉・埼玉栄高)○GS僅差△太田晴奈(東京・淑徳高) 宮下寿子(長野・松商学園高)○優勢[技有]△安松春香(大分・国東高) 【決勝】 馬場菜津美○優勢△宮下寿子 ■70kg級・波乱の展開を野田(東北高)が制す 優勝候補が次々に破れる波乱の展開の中を決勝に進んだのは、野田亜海(宮城・東北)と結城久美子(福岡・敬愛)の2人。 野田は、1回戦の原田美里(奈良・奈良育英)を大内刈、2回戦の鈴木利枝子(群馬・利根商業)を合せ技、3回戦の宮国のぞみ(沖縄・沖縄尚学)と準々決勝の妹尾奈波(岡山・岡山学芸館)をともに大内刈、準決勝では「今までいつも負けていた」という、昨年準優勝の石井優花(秋田・秋田北)から「技有」を奪い決勝へ進んだ。 (準決勝、東北高・野田が秋田北・石井の反撃を凌ぐ) 一方の結城も好調。2回戦の田上詩乃(北海道・東海大第四)を払腰、3回戦の北川ひとみ(三重・稲生)を大腰で破り、優勝候補の一人、前田奈恵子(埼玉・埼玉栄)には押され気味だったものの「技有」優勢勝ちで準決勝へ進み、準決勝では河野愛美(大分・国東)を豪快な大腰で破って決勝進出を決めた。 優勝候補の一人、ヌンイラ華蓮(千葉・八千代)は3回戦の山村瑞葉(静岡・浜松北)戦で、内股をすかされ自ら回転して「有効」を取られ、その後、取り返そうと必死に攻めたが逃げ切られてしまった。 決勝戦。 154cmの野田はこの階級ではかなり小さい。しかし、その分、重心が低く安定感がある。身長が低いために組み負けたような体勢になることは多いが、頭を下げた状態からでも大内刈などの強烈な技を出せるという強みがある。決勝でも組み負けて頭を下げた状態からの大内刈で「有効」を先行して優位に立ち、結城が焦って掛けてきた大外刈をつぶして崩上四方固で一本勝ちした。今回、野田は大内刈で3つの一本勝ちを収めているが、かなり強烈な得意技だ。 (左・野田が大内刈で「有効」) (右・野田が崩上四方固で一本勝ち) 【入賞者】 優勝:野田亜海(宮城・東北高) 準優勝:結城久美子(福岡・敬愛高) 第3位:石井優花(秋田・秋田北高)、河野愛美(大分・国東高) (70kg級優勝の野田) 野田亜海選手のコメント 「優勝なんて全然狙っていませんでした。一試合一試合夢中でやっていたら、優勝しちゃったという感じです。全中のベスト16が最高だったので、私自身が一番驚いています。とにかく自分の柔道をやろうと、それだけ考えていました。準決勝の石井(優花)さんにはいつも負けているのですが、今日もあの試合が一番きつかったです」 【準々決勝】 野田亜海(宮城・東北高)○大内刈(1:23)△妹尾奈波(岡山・岡山学芸館高) 石井優花(秋田・秋田北高)○縦四方固(1:35)△松川結(熊本・阿蘇高) 河野愛美(大分・国東高)○GS僅差△山村瑞葉(静岡・浜松北高) 結城久美子(福岡・敬愛高)○優勢[技有]△前田奈恵子(埼玉・埼玉栄高) 【準決勝】 野田亜海○優勢[技有]△石井優花 結城久美子○大腰(1:39)△河野愛美 【決勝】 野田亜海○崩上四方固(3:21)△結城久美子 ※eJudo携帯版「e柔道」8月13日掲載記事より転載・編集しています。 ![]() docomo版QRコード au版QRコード →eJudoトップページに戻る →「ニュース・トピックス」一覧に戻る |
|||||||
運営会社|サイトポリシー |
|






