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【インターハイ第4日レポート】②女子個人戦48kg級、52kg級、57kg級

(09年9月2日)
eJudo携帯版 8月12日掲載記事より

■48kg級・伏兵の饒平名(沖縄尚学)が太田(埼玉栄)を降し優勝

決勝に進んだのは、優勝候補の評判の高い太田成美(埼玉・埼玉栄)と饒平名知子(沖縄・沖縄尚学)。

太田は得意の寝技を駆使し、オール一本勝ちでの決勝進出。初戦の馬場鏡子(香川・高松商業)を袈裟固、2回戦の岡島佳乃子(広島・広島皆実)を大内刈、3回戦の松下いずみ(北海道・旭川南)を肩固、そして、準々決勝の原琴乃(愛知・同朋)を掬投で下し、危なげなく勝ち上がり、九州1位の実力者・久賀麻美(福岡・南筑)との準決勝もやはり力強い掬投で一本勝ちした。

第58回インターハイ柔道競技女子48kg級決勝・太田成美(埼玉栄)-饒平名知子(沖縄尚学)
(準決勝、埼玉栄・太田が九州王者の南筑高・久賀(南筑)から掬投で一本勝ち)

一方、饒平名知子は苦戦の連続を粘り強く勝ち上がった。初戦の相澤亜由美(茨城・土浦日大)には合せ技で快勝するも、2回戦の吉村理恵(山口・田布施工業)にはGSでの僅差判定勝ち。3回戦の鈴木真佑(京都・京都文教)には小内巻込で一本勝ちするも、準々決勝の金田結花(静岡・浜松商業)戦は再びGSになる接戦。なんとか判定をものにして準決勝へ進むも、準決勝の臼井茜(神奈川・横須賀学院)とも4分で決着がつかずにGSへ突入。ここでは開始早々の5秒、タイミングのよい左一本背負投を決めて決勝進出を決めた。

太田は全試合一本と好調。今大会は団体戦には出ていないが、48kg級ながら団体のメンバーとしても活躍する地力の持ち主。前日にチームが団体で高校三冠を達成したこともあり、それに続きたいという強い気持ちの表れた試合ぶりだった。

決勝戦は太田右組み、饒平名右組みの相四つ。果敢に前に出て積極的な太田に対し押され気味の饒平名に「指導」(2分12秒)、さらに太田は右背負投から巧みに饒平名の身体をコントロールし、横四方固に入るもこれは数秒で解ける。

第58回インターハイ柔道競技女子48kg級決勝・太田成美(埼玉栄)-饒平名知子(沖縄尚学)  第58回インターハイ柔道競技女子48kg級決勝・太田成美(埼玉栄)-饒平名知子(沖縄尚学)
(左・決勝、埼玉栄高・太田が沖縄尚学・饒平名を相手に攻め込み優位に試合を進める)
(右・太田の抑え込みは数秒で解ける)

太田優位のまま試合が進むも、2分41秒、饒平名のタイミングのよい右小内巻込が決まり「有効」。これで形勢は逆転。残り1分、焦りながら前に出る太田に対し、饒平名は組んだらすぐに左一本背負投を仕掛けて太田に技を出すタイミングを与えず、そのまま逃げ切った。

第58回インターハイ柔道競技女子48kg級決勝・太田成美(埼玉栄)-饒平名知子(沖縄尚学)
(決勝、2分41秒に饒平名の小内巻込が「有効」となり形勢逆転)

【入賞者】

優勝:饒平名知子(沖縄・沖縄尚学高)
準優勝:太田成美(埼玉・埼玉栄高)
第3位:臼井茜(神奈川・横須賀学院高)、久賀麻美(福岡・南筑高)

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(48kg級優勝の饒平名)

饒平名知子選手のコメント
「試合前、先生に、みんなの思いを受けて戦って来いと言われたので、みんなの分まで頑張りました。優勝は狙っていなくて、上位、準々決勝くらいまで上がれればなという気持ちでしたので、優勝できてうれしいし、信じられない気持ちです。これから、一本を取れる技を身に付けていきたいと思います」

【準々決勝】

饒平名知子(沖縄・沖縄尚学高)○GS僅差△金田結花(静岡・浜松商高)

臼井茜(神奈川・横須賀学院高)○優勢△蓬田智佳(栃木・白鴎大足利高)

太田成美(埼玉・埼玉栄高)○掬投(3:07)△原琴乃(愛知・同朋高)

久賀麻美(福岡・南筑高)○優勢[有効]△松山夏菜美(奈良・添上高)

【準決勝】

饒平名知子○GS一本背負投(0:05)△臼井茜

太田成美○掬投(3:14)△久賀麻美

【決勝】

饒平名知子○優勢[有効]△太田成美

■52kg級・谷本(南筑)が野々部(弥富)を破り栄冠

第58回インターハイ柔道競技女子52kg級決勝・谷本和(南筑)-野々部千尋(弥富)
(決勝、南筑・谷本が弥富・野々部を左内股で攻める)

有力視されていた石松知奈(熊本・阿蘇)と田中千尋(帝京・東京)が3回戦で対戦。東京ジュニア優勝の田中が、昨年のインターハイ3位の石松をGSの末、僅差の判定で破った。

決勝にはこの田中に準々決勝で「有効」優勢勝ちした谷本和(福岡・南筑)が進出。

谷本は2回戦の羽成愛里(埼玉・埼玉栄)を合技、3回戦の秋山侑里佳(静岡・藤枝順心)に「技有」優勢勝ち、そして準決勝の角田夏実(千葉・八千代)にも「有効」優勢勝ちと、いずれもしっかりとポイントを取って決勝進出を決めた。

別ブロックを勝ち上がったのは野々部千尋(愛知・弥富)。野々部は1回戦の鮫島佑梨子(鹿児島・鹿児島南)を横四方固、続く2回戦の松浦のぞみ(石川・金沢学院東)を大内刈、そして3回戦の津田愛佳を払巻込、準々決勝の玉木聖子(沖縄・沖縄尚学)崩袈裟固で破り、続く準決勝でも中西悠(滋賀・比叡山)に縦四方固で快勝し、全試合一本勝ちという素晴らしい内容で決勝へ進んだ。

第58回インターハイ柔道競技女子52kg級準決勝・野々部千尋(弥富)―玉木聖子(沖縄尚学)
(野々部は準決勝も縦四方固で一本勝ち)

谷本左組み、野々部右組みのケンカ四つ。47秒には技数の少ない両者に「指導」が与えられるが、その後は谷本が左の内股、大内刈、野々部は体落、大内刈で攻め合い、互角の展開が続く。

残り30秒、谷本の、意表を突く低い体勢の右一本背負投に野々部の身体が大きく回り「技有」。結局、これが決勝ポイントとなり、谷本の優勝が決まった。

第58回インターハイ柔道競技女子52kg級決勝・谷本和(南筑波)-野々部千尋(弥富) 第58回インターハイ柔道競技女子52kg級決勝・谷本和(南筑波)-野々部千尋(弥富)
(左・野々部が攻め込んで中盤までは互角の展開)
(右・谷本が一本背負投で「技有」を奪う)

【入賞者】

優勝:谷本和(福岡・南筑高)
準優勝:野々部千尋(愛知・弥冨高)
第3位:角田夏実(千葉・八千代高)、中西悠(滋賀・比叡山高)

第58回インターハイ柔道競技女子52kg級優勝・谷本和(南筑高)
(52kg級優勝の谷本)

谷本和選手のコメント
「先生、両親、チームメイト、サポートしてくれたみんなに感謝しています。私はいつでも弱気になってしまうので、気持ちで負けないようにと、それだけを考えて試合しました。(決勝で技有を取った)一本背負投は最近、練習を始めた技ですが、練習の成果がでました。次はジュニアで頑張りたいと思います」

【準々決勝】

角田夏実(千葉・八千代高)○大内刈(1:19)△高松静香(大阪・東大阪大敬愛)

谷本和(福岡・南筑高)○優勢[有効]△田中千尋(東京・帝京高)

中西悠(滋賀・比叡山高)○優勢[GS僅差]△楠智恵(奈良・奈良育英高)

野々部千尋(愛知・弥冨高)○崩袈裟固(0:58)△玉木聖子(沖縄・沖縄尚学高)

【準決勝】

谷本和○優勢[有効]△角田夏実

野々部千尋○縦四方固(1:21)△中西悠

【決勝】

谷本和○優勢[技有]△野々部千尋


■57kg級・2年生の武村(埼玉栄)が全中に続くビッグタイトル獲得

2年生ながら優勝候補の一人として注目された07年全中優勝の武村綾華(埼玉・埼玉栄)は順当に決勝進出。

初戦の佐藤愛(秋田・本荘)に送襟絞、2回戦の井口采美(静岡・浜松商業)には「有効」優勢勝ち、3回戦の佐藤芽依(新潟・高志)に払腰で一本勝ち。

そして、準々決勝の趙睦熙に「有効」優勢勝ちして準決勝へ進み、準決勝の塚田紗矢(栃木・國學院栃木)には、両者「指導2」のあとに払巻込で「技有」を取り、3つ目の「指導」を取られるも結局「指導2」の差で逃げ切った。

第58回インターハイ柔道競技女子57kg級準決勝・武村綾華(埼玉栄)-塚田紗矢(國學院栃木)
(準決勝、武村(埼玉栄高)の払巻込は「技有」)

もう一人の決勝進出者は、鳥居加奈(福岡・南筑)。鳥居は1回戦の染宮杏子(千葉・千葉明徳)に合せ技、2回戦の市場愛梨(長野・屋代)と3回戦の田中友里(滋賀・比叡山)には反則勝ち、そして準々決勝の高橋紗美(群馬・常盤)には崩袈裟固で一本勝ちして準決勝へ進出。

準決勝では、団体戦で準優勝を果たした淑徳(東京)のポイントゲッターであり、優勝候補の一人・金子瑛美と対戦し、一進一退の攻防の末、僅差判定により決勝への切符を手に入れた。

第58回インターハイ柔道競技女子57kg級準決勝・鳥居加奈(南筑)
(準決勝、鳥居が内股で攻め込む)

武村が左の内股、払腰、鳥居は左の小外掛、大外刈で攻め合う。手数が少ない鳥居に「指導」(1分16秒)が与えられた後、鳥居が一本背負投を掛ければ、武村はそのままつぶして上から送襟絞に入り「一本」、2分00秒。中学タイトルに続き、高校タイトルも手にした。

第58回インターハイ柔道競技女子57kg級決勝・武村綾華(埼玉栄)-鳥居加奈(南筑) 第58回インターハイ柔道競技女子57kg級決勝・武村綾華(埼玉栄)-鳥居加奈(南筑)
(左・鳥居の一本背負投)
(右・武村は鳥居の一本背負投をつぶして送襟絞)

【入賞者】
優勝:武村綾華(埼玉・埼玉栄高)
準優勝:鳥居加奈(福岡・南筑高)
第3位:塚田紗矢(栃木・國學院栃木高)、金子瑛美(東京・淑徳高)

第58回インターハイ柔道競技女子57kg級優勝・武村綾華(埼玉栄)
(写真:57kg級優勝の武村)

武村綾華選手のコメント 「プレッシャーはとくにありませんでしたが、優勝旗返還を、昨年優勝された先輩の代わりにしたので、今年も持って帰らなきゃいけないと思ってやりました。大人しそうに見えるかもしれませんが、実は攻撃的な性格です(笑)。団体で優勝した先輩たちは本当に凄いし、先輩たちがいいチームにしてくれているので、私も強くなれているのだと思います。来年、また優勝旗を持ち帰られるように、頑張りたいと思います」

【準々決勝】

武村綾華(埼玉・埼玉栄高)○優勢[有効]△趙睦熙(宮崎・宮崎日大高)

塚田紗矢(栃木・國學院栃木高)○GS技有△久堀恭見(大阪・東大阪大敬愛)

鳥居加奈(福岡・南筑高)○袈裟固(0:34e△高橋紗美(群馬・常磐高)

金子瑛美(東京・淑徳高)○一本背負投(2:49)△森咲良(広島・清水ケ丘高)

【準決勝】

武村綾華○優勢[指導2]△塚田紗矢

鳥居加奈○GS僅差△金子瑛美

【決勝】

武村綾華○送襟絞(2:00)△鳥居加奈

第58回インターハイ柔道競技女子57kg級優勝・武村綾華
(優勝を決めた武村は思わず涙)

※eJudo携帯版「e柔道」8月12日掲載記事より転載・編集しています。

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