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【インターハイ第4日レポート】①女子団体戦・圧勝で埼玉栄が栄冠つかむ

(2009年9月2日)
eJudo携帯版 8月12日掲載記事より

第58回インターハイ柔道競技女子団体戦・埼玉栄高
(埼玉栄の2回戦オーダー。左より馬場、菅原、烏帽子)

インターハイ4日目の11日(火)は、女子団体戦の3回戦以降、
そして、女子個人戦の48㎏級、52kg級、57kg級の3階級が行われた。

まずは女子の団体戦。

春の高校選手権、夏の金鷲旗とインターハイを合わせて“高校三冠”と呼ぶのは男子も女子も同じだが、女子は今までに、これを結実させたチームはない。

今年の春の選手権と金鷲旗を制した埼玉栄(埼玉)が、今大会で優勝すれば女子初の高校三冠ということで、その戦いぶりが非常に注目された。

昨年の優勝校で、今年も優勝候補のひとつと見られていた阿蘇高(熊本)が初日の2回戦で山形中央高(山形)姿を消すという波乱を見てもわかるように、女子のインターハイ団体戦は、3人制で行われるため、1点の比重が重く、一つの失点が思わぬ敗戦に結び付く怖さがある。

初日の1、2回戦を突破し、2日目に進んだのは、

鹿児島南高(鹿児島)、広島皆実高(広島)、比叡山高(滋賀)、山形中央高(山形)、
日本文理高(新潟)、三浦学苑高(神奈川)、西京高(山口)、埼玉栄高(埼玉)、
白鷗大足利高(栃木)、敬愛高(福岡)、甲府工業高(山梨)、長崎明誠高(長崎)、
奈良育英高(奈良)、沖縄尚学高(沖縄)、桜丘高(愛知)、淑徳高(東京)の16校。

さらに3回戦、準々決勝と進み、準決勝では鹿児島南と埼玉栄、そして長崎明誠と淑徳がぶつかった。

鹿児島南は、初戦で強豪・八千代高(千葉)を2-1、2回戦の兵庫商業(兵庫)を3-0、3回戦の広島皆実を2-0、そして準々決勝では阿蘇を破った山形中央を、接戦の末に1-0で破っての4強入り。

一方、埼玉栄は緒戦の2回戦の秋田商業(秋田)を2-0、3回戦の西京を3-0、準々決勝の三浦学苑を3-0と無失点での準決勝進出。

【準決勝】

鹿児島南と埼玉栄の準決勝は、埼玉栄の各選手が慎重に試合を進めたこともあり、先鋒戦の前田奈恵子(埼玉栄)と稲森美咲は「指導2」による前田の優勢勝ち。続く中堅戦の菅原歩巴(埼玉栄)と稲森奈見は引き分けと緊迫した試合となった。しかし、埼玉栄は大将の烏帽子美久がエースの仕事をし、開始59秒、豪快な内股で吉野光に一本勝ち。2-0で決勝進出を決めた。

第58回インターハイ柔道競技女子団体準決勝・烏帽子美久(埼玉栄)-吉野光(鹿児島南)
(烏帽子が豪快な内股で一本勝ち)

   埼玉栄高 2-0 鹿児島南高

(先)前田奈恵子○優勢(指導2)△稲森美咲
(中)菅原歩巴×引分×稲森奈見
(大)烏帽子美久○内股×吉野光

長崎明誠は、1回戦の松商学園(長野)を1-0、2回戦の旭川大学高(北海道)を2-1、3回戦の甲府工業を2-1、そして4回戦の敬愛には0-0の代表戦という接戦を勝ち上がっての準決勝進出。

一方の淑徳はレギュラーの平均体重約64 kgと小粒なチームながら、1回戦の東北(宮城)に2-0、2回戦の宮崎日大(宮崎)に2-1、3回戦の桜丘に2-1、そして準々決勝の奈良育英に2-0と、しぶとい柔道で準決勝へ進んだ。

長崎明誠と淑徳の準決勝。先手を取ったのは淑徳。先鋒の金子瑛美が得意の一本背負投で鴨川成美に一本勝ちし貴重な先取点を挙げた。これでムードのよくなった淑徳は続く中堅の太田晴奈が内股で「有効」を奪い、松延祐里に優勢勝ち。2人目で決勝進出を決めた。大将戦も淑徳・川戸郁香が10kg近い体重差をものともせずに攻め込み、「指導2」と小外刈による「有効」で優勢勝ち。3-0で決勝進出を果たした。

   淑徳高 3-0 長崎明誠高

(先)金子瑛美○一本背負投△鴨川成美
(中)太田晴奈○優勢(有効)△松延祐里
(大)川戸郁香○優勢(有効)△太田晴奈

【決勝】

埼玉栄と淑徳の決勝戦は、地力に勝る埼玉栄のワンサイドゲームとなった。
先鋒戦。埼玉栄・前田奈恵子左組みと淑徳・金子瑛美右組みのケンカ四つ。前田70kgに対し金子は57kg、体格で勝る前田が内股、払腰で攻め込み、守勢の金子に「指導2」が与えられ、前田が優勢勝ちで埼玉栄1点を先行。

第58回インターハイ柔道競技女子団体決勝・前田奈恵子(埼玉栄)-金子瑛美(淑徳)
(先鋒戦、埼玉栄・前田が内股で攻め込む)

続く中堅戦も63kgの淑徳・太田晴奈に対し、78kgの埼玉栄・菅原歩巴が左内股などで優位に試合を展開。太田も右体落などで必死に反撃するも、場外際で右内股を返されて「技有」を奪われ無念の敗退。これで埼玉栄の優勝が決まった。

第58回インターハイ柔道競技女子団体決勝・菅原歩巴(埼玉栄)-太田晴奈(淑徳)
(埼玉栄・菅原が内股返で「技有」奪取)

大将戦。優勝が決まったあとながら、エース烏帽子は気を抜くことなく、腰を引く川戸郁香に組み勝つと豪快な払腰で一蹴。3-0の快勝で高校三冠を達成した。

第58回インターハイ柔道競技女子団体決勝戦・烏帽子美久-川戸郁香
(埼玉栄のエース烏帽子が豪快な払腰で締めくくる)

   埼玉栄高 3-0 淑徳高
(先)前田奈恵子○優勢[指導2]△金子瑛美
(中)菅原歩巴○優勢[技有]△太田晴奈
(大)烏帽子美久○払腰△川戸郁香

有力視されていた阿蘇高などが初日に姿を消したが、特に3人制の団体においてはオーダーに「穴がない」ということが、非常に大きなポイントとなる。その点、優勝した埼玉栄は、昨年の準優勝メンバーーがそのまま出場しており、2回戦に出場した馬場菜津美を含め、穴のない非常に強力な布陣。その実力は今大会突出していて優勝は順当な結果だった。

このメンバーーが1年の頃は、それぞれに対するライバルル意識が強く、仲も悪かったそうだが、今は本松好正監督や選手、誰に聞いてもチーム全体非常に仲が良くまとまっていると口を揃える。「キャプテンの太田(成美、48㎏級で個人戦に出場)のお陰」とは烏帽子の談だが、大会前日には、団体と個人に出場する選手7名でカラオケに行き、「高校三冠を意識してか2、3日前はだいぶ緊張していた」(本松監督)気持ちをリラックスさせたこともよかったようだ。

第58回インターハイ柔道競技女子団体戦・埼玉栄高
(優勝を喜びあう埼玉栄高のメンバー)

また、準優勝の淑徳も決勝の埼玉栄には歯が立たなかったものの、しぶとい柔道で失点を抑え、決勝まで勝ち上がった。全体的に小柄なチームだけに大健闘と言える。体重無差別ということで、軽い選手の多いチームにとっては厳しいが、こういった大会で、小さな選手が大きな選手と戦うことで、それぞれの選手にとって大きな成果が得られていることは間違いない。

本松好正監督の話
「優勝はもちろん狙っていましたが、高校三冠ということで、2、3日前は、プレッシャーから選手たちはだいぶ硬くなっていました。でも、今日はそんなに硬さもみせず、すっきりした形で試合できていたと思います。1年の頃は仲の悪かった選手たちですが、今はとても信頼しあっていて非常にいいチームです。うちは烏帽子のチームではなく、みんなのチーム。みんなよく頑張ってくれました」

【女子団体入賞校】

優勝:埼玉栄高(埼玉)
準優勝:淑徳高(東京)
第3位:長崎明誠高(長崎)、鹿児島南高(鹿児島)

第58回インターハイ柔道競技女子団体戦優勝・埼玉栄高
(優勝の埼玉栄高)

第58回インターハイ柔道競技女子団体戦準優勝・淑徳高
(準優勝の淑徳高)

第58回インターハイ柔道競技女子団体戦第3位・鹿児島南高
(3位の鹿児島南高)

第58回インターハイ柔道競技女子団体戦第3位・長崎明誠高
(3位の長崎明誠高)

【準々決勝】

   鹿児島南高 1-0 山形中央高

(先)稲森美咲×引分×山本彩乃
(中)稲森奈見×引分×星川志穂
(大)吉野光○崩袈裟固△高橋和希

   埼玉栄高 3-0 三浦学苑高

((先)前田奈恵子○大外刈△船戸遥加
(中)菅原歩巴○優勢[技有]△高橋ルイ
(大)烏帽子美久○袈裟固△柳川鈴香

   長崎明誠高 0代-0 敬愛高

(先)鴨川成美×引分×羽沢希天
(中)松延祐里×引分×結城久美子
(大)大蔵尚子×引分×浜砂香澄
(代)松延祐里○優勢[指導2]△羽沢希天

   淑徳高 2-0 奈良育英高

(先)金子瑛美○移腰△宮城孝乃
(中)太田晴奈○優勢[技有]△笠原亜紀穂
(大)川戸郁香×引分×牧野夢果

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【1回戦】

鹿児島南高(鹿児島) 2-1 八千代高(千葉)

広島皆実高(広島) 2-1 盛岡中央高(岩手)

比叡山高(滋賀) 1-0 前橋商高(群馬)

阿蘇高(熊本) 2-0 新田高(愛媛)

日本文理高(新潟) 3-0 八頭高(鳥取)

三浦学苑高(神奈川) 2-1 国東高(大分)

西京高(山口) 3-0 紀央館高(和歌山)

藤枝順心高(静岡) 2-0 秋田商高(秋田)

立命館宇治高(京都) 2-1 田村高(福島)

敬愛高(福岡) 1-0 鶯谷高(岐阜)

甲府工高(山梨) 2-1 高松商高(香川)

長崎明誠高(長崎) 1-0 松商学園高(長野)

奈良育英高(奈良) 1-0 福井工大福井高(福井)

沖縄尚学高(沖縄) 1-1 岡山学芸館高(岡山)

桜丘高(愛知) 2-0 東大阪大敬愛高(大阪)

淑徳高(東京) 2-0 東北高(宮城)

【2回戦】

鹿児島南高(鹿児島) 3-0 兵庫商高(兵庫)

広島皆実高(広島) 2-0 金沢学院東高(石川)

比叡山高(滋賀) 2-1 稲生高(三重)

山形中央高(山形) 2-0 阿蘇高(熊本)

第58回インターハイ柔道競技女子団体2回戦・山形中央高―阿蘇高
(阿蘇高を破り喜ぶ山形中央高)

日本文理(高新潟) 1-0 添上高(奈良)

三浦学苑高(神奈川) 2-1 岡高豊(高知)

西京高(山口) 2-1 小城高(佐賀)

埼玉栄高(埼玉) 2-0 藤枝順心高(静岡)

白鴎大足利高(栃木) 1-0 立命館宇治高(京都)

敬愛高(福岡) 2-1 富山商高(富山)

甲府工高(山梨) 1-1 平田高(島根)

長崎明誠高(長崎) 2-1 旭川大高(北海道)

奈良育英高(奈良) 1-0 五所川原農林高(青森)

沖縄尚学高(沖縄) 1-0 土浦日大高(茨城)

桜丘高(愛知) 3-0 徳島北高(徳島)

淑徳高(東京) 2-1 宮崎日大高(宮崎)

【3回戦】

鹿児島南高 2-0 広島皆実高

山形中央高 3-0 比叡山高

三浦学苑高 2-1 日本文理高

埼玉栄高 3-0 西京高

敬愛高 2-1 白鴎大足利高

長崎明誠高 2-1 甲府工高

奈良育英高 0代-0 沖縄尚学高


※eJudo携帯版「e柔道」8月12日掲載記事より転載・編集しています。

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