(09年6月12日)
※eJudo携帯版 6月10日掲載記事より ※女子団体戦、個人戦はeJudo携帯版「e柔道」に掲載しています。 (国士舘・佐藤が組際の攻めで東海大相模・藤井を翻弄) 第57回関東高等学校柔道大会は7日、宇都宮市体育館で最終日の競技が行われ、男子団体戦は国士舘高校(東京)が全国高校選手権王者の東海大相模高校(神奈川)を破って2年連続の優勝を果たした。 この大会は伝統的に前3人が軽量級(73kg級以下)限定という独自のルールを採用。決勝戦もその3人の出来が大きく勝敗を左右した。 国士舘高は先鋒の伊佐次雄介が東海大相模の核弾頭・橋本壮市の激しい連続攻撃をしぶとく耐え抜いて引き分け。 次鋒・島尻勇一は相手を押し込んでプレッシャーを掛け続け、3分45秒に背負投で低く潜り込み「有効」を奪取して優勢勝ち。勢いづいた中堅の手嶋も自信溢れる試合ぶりを披露し、横四方固でしっかりと一本勝ちを決めて見せた。 副将戦は東海大相模のエース・羽賀龍之介の見事な小外掛に浅沼拓海が苦杯を喫したものの、大将戦は小兵の佐藤雄哉が組み際の背負投、巴投で巨漢・藤井岳を翻弄。偽装攻撃で指導を貰ったものの相手に攻撃のきっかけをまったく与えないまま「指導2」で勝利。3対1の完勝で優勝を決めた。 ■決勝 【国士舘高 3-1 東海大相模高】 (先)伊佐次雄介× 引分 ×橋本壮市 (次)島尻勇一○ 優勢[有効] 本間大地△ (中)手嶋将太郎○ 横四方固 △馬場祐也 (副)浅沼拓海△ 小外掛 ○羽賀龍之介 (大)佐藤雄哉○ 優勢[指導2] △藤井岳 (写真:国士舘の中堅・手嶋は手堅く横四方固で一本勝ち) 国士舘高・岩渕公一監督は「勝ったこと自体はいいこと。佐藤もあれほど技を出せる選手ではなかったし、冬に比べてチームは一段進歩した。」と選手に一定の評価を与えながらも「まだまだ課題は一杯。相手に一本勝ちを与えるようではとても(東海大相模を倒して)優勝はできませんから」と渋面も見せた。 この大会については「軽量級の連中は普段団体戦がないので、モチベーション高く戦える貴重な大会。前3人は貴重な軽量級の団体戦、後ろ2人はインターハイに向けた布陣で戦う、と毎年決めています。」と語り、インターハイに向けたチームの仕上がりについては「順調に伸びているがこれからが問題。あと1人、2人、夏まで出てくる選手がいるかどうかが勝負の分かれ目です。」と気を引き締めていた。 一方、敗退した東海大相模高・高橋洋樹監督は「インターハイ・高校選手権・金鷲旗にこの大会を入れた4大会はチームとして絶対に勝つという位置づけでやっている。」と語り悔しい表情。 先鋒の橋本で取り、最悪でもタイスコアで羽賀・藤井の後半戦に繋げるのが勝利のシナリオと目されていたが、結果は3人終了時点で2点のビハインド。 「我慢するべき人間が我慢できるか、取るべき人間が取れるかどうか。今日は向こうのほうがきちんと仕事をしたということでしょう。」と淡々と敗因を分析した。 (写真:東海大相模・羽賀は小外掛で一本勝ち) 高校選手権優勝の戦力に怪我から復帰の橋本壮市を加えてインターハイは優勝候補筆頭に挙げられるが「まだ攻めが遅い選手もいるし、課題は山積みです。まずは神奈川予選をしっかりと勝つこと。」とこちらも油断なく前を見据えていた。 3位には地元・栃木の國學院栃木高校、足立学園高校(東京)が食い込んだ。 (写真:優勝の国士舘高校) ■入賞校 優勝:国士舘高校(東京) 準優勝:東海大付属相模高校(神奈川) 第3位:國學院大學栃木高校(栃木)、足立学園高校(東京) 第5位:日体大荏原高校(東京)、桐蔭学園高校(神奈川)、水戸短期大学附属高校(茨城)、埼玉栄高校(埼玉) ■準決勝 国士舘高 2-1 國學院栃木高 (先)伊佐次雄介× 引分 ×松井悠介 (次)島尻勇一× 引分 ×宮下稜平 (中)手嶋将太郎○ 横四方固 △伊藤健太郎 (副)浅沼拓海○ 横四方固 △日向野泰彬 (大)釘丸太一△ 優勢[有効 ]○羽鳥雄介 (写真:地元・國學院栃木高の羽鳥が内股で有効を奪い一矢) 東海大相模高 4-1 足立学園高 (先)橋本壮市○ 大外返 △井上修平 (次)本間大地× 引分 ×友野雄仁 (中)馬場祐也○ 優勢[有効] △加藤健 (副)羽賀龍之介○ 内股 △拂川勇太 (大)藤井岳○ 大外刈 △添野元気 (写真:羽賀龍之介は開始早々の内股で一本勝ち) ■準々決勝 國學院栃木高 2-1 日体荏原高 (先)松井悠介× 引分 ×佐々木貴大 (次)宮下稜平○ 後袈裟固 △金丸一作 (中)伊藤健太郎○ 優勢[有効] △吉田一輝 (副)日向野泰彬△ 肩車 ○森内涼平 (大)羽鳥雄介× 引分 ×平岡裕二 国士舘高 2-1 桐蔭学園高 (先)清水嵐世△ 片羽絞 ○高上智史 (次)島尻勇一× 引分 ×菊池秀 (中)手嶋将太郎× 引分 ×西山雄希 (副)浅沼拓海○ 優勢[有効] △村上拓 (大)釘丸太一○ 崩上四方固 △丸山剛毅 (写真:苦戦の国士舘高は大将・釘丸の一本勝ちで逆転勝利) 足立学園高 ②-2 水戸短大付高 (先)井上修平× 引分 ×親見直人 (次)友野雄仁○ 優勢[有効] △古宇田魁 (中)加藤健○ 袖釣込腰 △桜井諒士 (副)拂川勇太△ 優勢[有効] ○鈴木慎平 (大)添野元気△ 優勢[技有] ○沼田由貴 東海大相模高 4-0 埼玉栄高 (先)橋本壮市○ 送襟絞 △松原悠 (次)本間大地○ 隅返 △松永傑 (中)馬場祐也○ 掬投 △大竹一輝 (副)羽賀龍之介○ 小外刈 △落合成明 (大)藤井岳× 引分 ×内田卓也 (写真:東海大相模・馬場が掬投で一本勝ち) ■3回戦 日体荏原高 3-0 相洋高 國學院栃木高 2-0 花咲徳栄高 埼玉栄高 ①代-1 日本学園高 東海大相模高 1-0 世田谷学園高 国士舘高 5-0 武蔵越生高 桐蔭学園高 ①-1 東海大浦安高 足立学園高 2-0 修徳高 水戸短大附高 2-1 前橋商高 (写真:準優勝の東海大相模高)
(写真:第3位の國學院栃木高校) 写真:K2PhotoClub 國井敬児 *女子団体戦、個人戦はeJudo携帯版「e柔道」に掲載しています。 docomo版QRコード au版QRコード →eJudoトップページに戻る →「ニュース・トピックス」一覧に戻る