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国士舘中が逆転で優勝飾る・全日本選抜少年柔道大会中学の部

(2008年9月24日)

eJudo携帯版 9月23日掲載記事より

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(写真:男子決勝、一瞬の隙をついて下から絞めあげる遠藤(国士舘中))

平成20年度全日本選抜少年柔道大会は21日、東京武道館(東京都)で行われ、中学生男子の部は国士舘中学校(東京都)が5年ぶり11回目の優勝を飾った。

決勝の顔合わせは国士舘中と全国中学大会4連覇中の大成中(愛知県)。今年の全国中学大会準決勝の再戦となった。
先鋒戦は国士舘・五十嵐涼亮が常に組み勝って小野大樹を相手に柔道をさせず、反則を連続奪取。2分47秒「反則勝ち」で国士舘がまず先制。
次鋒戦は引き分け。
中堅戦は大成のポイントゲッター奥村和也が登場。1分55秒に袖釣込腰で「有効」を奪い優位に立つと、さらに自身の袖釣込腰からもつれた展開にいちはやく反応し横四方固で一本勝ち。1対1、ともに一本勝ちというタイスコアのまま勝負の行方は後半戦にゆだねられた。
副将は大成のポイントゲッター阪本健介と国士舘・浅利慎之介の対戦。地力に勝る阪本が開始早々の17秒、大外刈で「有効」を奪いその後も優位に試合を進めたが、浅利がよく粘り阪本のポイントはこの「有効」のみ。これが大きく勝敗に影響することとなった。
大成は引き分ければ優勝、国士舘が勝つには一本勝ち以外にないというスコアで迎えた大将戦は国士舘のエース遠藤翼と大成・上田轄麻の顔合わせ。
全国中学大会でも大将戦で対戦し引き分けている両者はお互いの手の内を知り尽くしている感で試合は膠着気味。が、1分36秒、遠藤が相手の一瞬の隙をついて送襟絞に入るとこれが深々と決まり上田は逃れることができない。落ちる寸前の上田が「参った」の意思表示をし、逆転で国士舘中が優勝を決めた。

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(写真:優勝の国士舘中学)

優勝が決定し涙を流す選手たちに囲まれると「お前が一本取られなかったから勝てたんだぞ。」と名指しでまず副将・浅利の頑張りを労った川野一成監督。

「全中で4連覇を許してしまったので何とかこの大会は取りたいという思いで臨んだが、全体の力は大成が上。警戒していた奥村選手に仕事をされて非常に厳しい試合だったが、とにかく生徒が頑張りました。大将戦は(一本勝ち以外許されないという)スコア、対戦相手を普通に考えれば9割方無理だろうという状況だったが、寝技の好きな遠藤の研究熱心さが最後に生きました。」と選手を称え、相手のポイントゲッター阪本を相手に強気で食らいつき勝因を作った副将・浅利について問われると「怪我もあり、全国大会では選手として出ることが出来なかった。その悔しさを晴らしたいという思いがあったのだろう。」と愛弟子の頑張りを評価してみせた。

会場が騒然となった遠藤の送襟絞の場面については、川野監督、岩渕公一国士舘高校監督ともに「正直、余計なことをするな!と思ったら、見事に決めてきました。」と苦笑い。流れの中で指導したことはあるというものの「教えたことのない入り方」で日本一を決めた遠藤の研究熱心さを称え「その姿勢があればまだまだ伸びる選手」と今後に期待のコメント。

川野成道コーチは「五十嵐が一本取るのと取らないのでは流れが全く違う。よくしっかり取ってくれた。奥村選手・阪本選手は警戒していたがそこを抑えればと思っていた。」と試合を分析。「怪我もありなかなか全員しっかり揃うことがなかったが、全国中学大会の前にようやく陣容が揃い充実した稽古を積んだ。その時期の猛稽古がここに来て生きたということでしょう。」と語り、「一緒にやってきたので、「おめでとう」というよりは、やった、という気持ちで一杯。」と苦楽をともにした選手とともに感涙にむせんだ。

大成中は先日の全国中学大会で国士館中に2対0で勝利。今大会も前評判は圧倒的で、決勝も大将戦を残した段階で九分通り勝ちを手にしたかに見えた展開だったが、国士舘関係者が一様に語る「最後は絶対勝つという執念」の前に今大会4連覇の夢を絶たれた。

また、3位には今年度中・高ともに好成績を残している國學院栃木中学校(栃木県)、本大会5年ぶり入賞となる弦巻中学校(東京)が食い込んだ。

全国中学大会2位の企救中学校(福岡県)は準々決勝で接戦の末國學院栃木中学校に1対0で敗退した。

健闘を見せたのがいわき柔道クラブスポーツ少年団(福島県)。大蔵中学校(福岡県)、永山中学校(北海道)らの強豪に競り勝ってベスト8に進出。弦巻中とも2対2で代表戦を争う接戦を演じて東北勢の意地を見せた。

最優秀選手賞であるフレッド・ワダ杯は遠藤翼(国士舘中学校)が獲得した。

■中学生の部■

優勝:国士舘中学校(東京都)
準優勝:大成中学校(愛知県)
第3位:弦巻中学校(東京都)、國學院大學栃木中学校(栃木県)

フレッド・ワダ杯(最優秀選手):遠藤翼(国士舘中学校)

優秀選手賞;阪本健介(大成中学校)、保志亮輔(弦巻中学校)、入江翼(國學院大學栃木中学校)

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(写真:フレッド・ワダ杯獲得の国士舘中・遠藤)

【決勝】

国士舘中学校 ②-2 大成中学校
(先)五十嵐涼亮○ 反則勝 △小野大樹
(次)長野竜希× 引分 ×松尾祥希
(中)宮川嘉軌△ 横四方固 ○奥村和也
(副)浅利慎之介△ 有効優勢 ○阪本健介
(大)遠藤翼○ 送襟絞 △上田轄麻

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(写真:五十嵐(国士舘中)は常に組み勝って相手に攻める隙を与えず)

【準決勝】

国士舘中学校 2-1 國學院大學栃木中学校
(先)五十嵐涼亮 ○内股 △石崎達也
(次)長野竜希× 引分 ×佐藤允啓
(中)宮川嘉軌△ 払腰 ○小松原将吾
(副)浅利慎之介× 引分 ×入江翼
(大)遠藤翼○崩袈裟固 △横山尭世

大成中学校 1-0 弦巻中学校
(先)小野大樹× 引分 ×橋口祐葵
(次)松尾祥希× 引分 ×村上賢斗
(中)奥村和也× 引分 ×保志亮輔
(副)阪本健介○ 大外刈 △星光
(大)上田轄麻× 引分 ×上田達彦

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(写真:阪本(大成中)が大外刈で豪快に一本勝ち)


【準々決勝】

大成中学校 2-0 阿波中学校(徳島県)
(先)小野大樹× 引分 ×大島優磨
(次)松尾祥希○ 合技 △中岡将志
(中)奥村和也× 引分 ×阿部亮介
(副)阪本健介○ 注意優勢 △出口大地
(大)上田轄麻× 引分 ×森亮太

弦巻中学校 ②代2 いわき柔道クラブスポーツ少年団(福島県)
(先)橋口祐葵○ 裏投△丸山勇輝
(次)村上賢斗△ 小外刈 ○古市隼士
(中)保志亮輔○ 大外刈 △佐藤正樹
(副)星光△ 横四方固 ○吉田洋平
(大)上田達彦× 引分 △大和田巧
(代)保志亮輔○ 合技 △吉田洋平

国士舘中学校 2-0 可部道場(広島)
(先)五十嵐涼亮○ 内股 △古川大樹
(次)長野竜希× 引分 ×香川健吾
(中)宮川嘉軌○ 崩袈裟固 ○奥谷匠悟
(副)浅利慎之介× 引分 ×井垣俊輔
(大)遠藤翼○ 崩袈裟固 △筒井恵弥

國學院大學栃木中学校 1-0 企救中学校(福岡県)
(先)石崎達也 ×引分 ×山尾明
(次)佐藤允啓 ×引分 ×松原悠
(中)小松原将吾 ×引分 ×杉下健
(副)入江翼 ○技有優勢 △沖永卓典
(大)横山尭世 ×引分 ×平山裕太


写真:K2PhotoClub 國井敬児

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