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大成高が東海大相模を破り初優勝・若潮杯武道大会

(2007年12月27日)

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決勝戦、大成の次鋒・高橋が大外刈で「一本」を奪いガッツポーズ

来年の高校柔道界の行方を占うといわれる第24回若潮杯武道大会(日本武道館・国際武道大学主催)は27日、国際武道大学第1体育館で行われ、男子は大成高校(愛知)が初優勝を遂げた。

ヤマは大本命・東海大相模(神奈川)との準決勝。
「羽賀を調子づかせないために」と先鋒に稲木貴統を投入する石田輝也監督の采配がズバリ的中。稲木が東海大相模の切り込み隊長羽賀龍之介から小外掛で「効果」を奪取、以後も追いかける羽賀から同じ展開で「有効」「技有」を立て続けに奪い1点先制。勢いに乗った次鋒・高橋良介も内股で「一本」を奪い2-0。
中堅の稲田基は引分。副将の菅原健志は高木海帆に総合負けで敗れたが、大将の中井貴裕は燕返「効果」を皮切りに立て続けにポイントを奪い合技で一本勝ち。先制されて歯車の狂った東海大相模の追撃を許さず、3-1で大一番をモノにした。

決勝の東海大浦安(千葉)戦は先鋒の稲木が終始前に出て「指導3」を奪取しまず先制。次鋒・高橋が豪快な大外刈で「一本」を決めて2-0とすると、中堅菅原が引分、副将稲田基は一本負けしたが大将・中井がしっかりと引分でまとめ、2-1で完勝。

再三全国優勝の候補にあげられながら勝ちきれなかった大成高校がビッグタイトルを獲得、春の選手権優勝候補に名乗りを挙げた。

予選リーグでは白鴎大足利高に苦杯を喫するなど落ち着かない戦いが目立った大成高校だが、石田輝也監督の「気持ちで負けている。気持ちを前に出して戦おう」との控室での激に奮起、準々決勝の世田谷学園戦以降は見違えるような集中力で見事栄冠を手にした。

「強いところも、弱い部分も稽古でやっていることが試合に出る。それを言い続けただけ」と試合を振り返る石田監督。「初の高校選手権制覇が見えたのでは?」と水を向けると「そんなに甘いものではない。我々は常に挑戦者」と言いながらも、「図抜けた選手がいない中で、敢えてあげるとすればキーマンは菅原。気持ちの弱い部分のある菅原が、前に出る大成の柔道で自分の力を出してくれるようになれば」と課題を示し、手ごたえを感じた様子を見せた。

一方、圧倒的優勝候補に挙げられながら苦杯を喫した東海大相模・高橋洋樹監督は「これがいまの力ということ。」と淡々。予選から全試合5-0の完全試合で勝ちあがってきたが「逆に、大成のようないい選手のいるチームとの厳しい勝負に切り替われなかった部分がある。団体戦なので先制点重視で羽賀を先鋒に起用したが、そこで取られて歯車が狂った」と冷静に試合を振り返った。

「そのあたりで取りきれないということがわかったのでそれを修正すればいい。なんといっても、負けると色々なことを考えるしチームも引き締まる。こういう厳しい試合での敗戦は勝ち続けるよりもよほど薬になる」と、大会後の練習試合に選手を引き連れて前を向く高橋監督。「今年は高校選手権連覇を皮切りに三冠奪取。それしか考えていない」ときっぱり宣言し、王者のプライドを垣間見せた。

優勝の大成高校、準優勝の東海大浦安高校ともに予選リーグで一度負けているチーム。
軸と見られた東海大相模の意外な敗戦で、混沌の兆しも見え始めた今年の高校柔道界、選手権に向けてますます目が離せない。

3位には春山友紀を欠きながらも手堅い柔道で勝ち上がった国士館高校が入った。
台風の目は白鴎大足利高。前日の水田杯優勝の勢いをそのままに、根本惇平を軸に予選リーグで大成高・修徳高(東京)・東海大第四高(北海道)を立て続けに破り1位通過の大健闘。まだ伸びしろのある選手を抱えており、高校選手権でも活躍が期待できそうだ。

女子は烏帽子美久、中里友里子らの好選手を擁する埼玉栄高(埼玉)が帝京高(東京)を降して連覇。
決勝は先鋒の前田奈恵子が内股で「一本」を奪い先制。中堅・菅原歩巴が強敵の唐鎌千鶴と引き分けると大将・烏帽子美久は寝技の展開を制して崩上四方固で一本勝ち。2-0の完勝で優勝を決めた。

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埼玉栄の先鋒・前田が内股「一本」を決めて先制

選手は「自分が出来ることをやれば結果がついてくる」と言わんばかりの自信に溢れた柔道。本松好正監督の落ち着いた采配にも昨年の選手権王者の風格が感じられ、高校選手権優勝候補一番手に挙げて良い勝ちぶりだった。

3位には弥冨高(愛知)、阿蘇高(熊本)が入った。



■男子結果

優勝:大成高校(愛知)
準優勝:東海大浦安高校(千葉)
第3位:国士館高校(東京)・東海大相模高校(神奈川)

ベスト8:東海大第五高校(福岡)・世田谷学園高校(東京)・白鴎大足利高(栃木)・東海大仰星高(大阪)

■女子結果

優勝:埼玉栄高校(埼玉)
準優勝:帝京高校(東京)
第3位:阿蘇高校(熊本)・弥富高校(愛知)

ベスト8:鹿児島南高校(鹿児島)・土浦日大高校(茨城)・山形中央高校(山形)・広島皆実高校(広島)


■男子試合詳細

【準々決勝】

国士館 2-0 東海大第五
(先)松本× 引分 ×吉竹
(次)佐藤× 引分 ×山口
(中)田中○ 横四方固 △野口
(副)上杉○ 横四方固 △林
(大)住谷× 引分 ×森下

世田谷学園 0-3 大成
(先)片岡△ 有効優勢 ○中井
(次)長瀬△ 大外刈 ○高橋
(中)大野△ 縦四方固 ○菅原
(副)福岡× 引分 ×稲木
(大)福田× 引分 ×稲田

白鴎大足利 0-2 東海大浦安
(先)添野× 引分 ×高杉
(次)川野△ 技有優勢 ○高田
(中)小倉× 引分 ×伊藤
(副)根岸△ 裏投 ○武田
(大)根本× 引分 ×田中

東海大相模 5-0 東海大仰星
(先)羽賀○ 小外刈 △野々村
(次)穴井○ 有効優勢 △姫城
(中)藤井○ 上四方固 △奥村
(副)高木○ 肩固 △山口
(大)住谷○ 出足払 △内村

【準決勝】
東海大相模 1-2 大成
(先)羽賀△ 技有優勢 ○稲木
(次)穴井△ 内股 ○高橋
(中)藤井× 引分 ×稲田
(副)高木○ 総合勝 △菅原
(大)野村△ 合技 ○中井

東海大浦安 2-1 国士館
(先)高杉× 引分 ×佐藤
(次)高田○ 袈裟固 △松本
(中)武田× 引分 ×田中
(副)田中○ 内股透 △上杉
(大)伊藤△ 肩車 ○住谷

【決勝】
大成 2-1 東海大浦安
(先)稲木○ 優勢(指導3) △高杉
(次)高橋○ 大外刈 △高田
(中)菅原× 引分 ×武田
(副)稲田△ 内股 ○田中
(大)中井× 引分 ×伊藤


■女子試合詳細

【準決勝】

埼玉栄 1-0 阿蘇
(先)中里○ 効果優勢 △河津
(中)菅原× 引分 ×山本
(大)烏帽子× 引分 ×尾形

弥富 1-2 帝京
(先)中山○ 有効優勢 △川上
(中)東△ 内股 ○唐鎌
(大)堀△ 合技 ○新井

【決勝】
埼玉栄 2-0 帝京
(先)前田○ 内股 △川上
(中)菅原× 引分 ×唐鎌
(大)烏帽子○ 崩上四方固 △新井


■男子予選リーグ

【Aブロック】
東海大相模 5-0 東海大浦安
近大福山 3-2 豊栄
東海大相模 5-0 近大福山
東海大浦安 2-1 豊栄
東海大相模 5-0 豊栄
東海大浦安 3-1 近大福山

【Bブロック】
東海大仰星 1-2 国士館
小杉 3-1 天理
東海大仰星 1-3 小杉
国士館 2-0 天理
国士館 2-2 小杉

【Cブロック】
東海大第五 0-3 世田谷学園
崇徳 3-0 津幡
東海大第五 2-2 崇徳
世田谷学園 5-0 津幡
東海大第五 3-2 津幡
世田谷学園 4-0 崇徳

【Dブロック】
東海大第四 0-4 大成
修徳 2-3 白鴎大足利
東海大第四 2-3 修徳
大成 1-2 白鴎大足利
東海大第四 1-4 白鴎大足利
大成 3-1 修徳

■女子予選リーグ~準々決勝

【Aブロック】
埼玉栄 3-0 小諸商業
弥富 2-0 作新学院
埼玉栄 2-1 弥富
小諸商業 1-1 作新学院
埼玉栄 3-0 作新学院
小諸商業 3-0 弥富

【Bブロック】
鹿児島南 1-1 東北
水戸葵陵 0-3 帝京
鹿児島南 2-1 水戸葵陵 
東北 0-2 帝京
鹿児島南 1-1 帝京
東北 1-1 水戸葵陵

【Cブロック】
庵原 0-3 広島皆実
阿蘇 2-1 横須賀学院
庵原 0-3 阿蘇
広島皆実 2-0 横須賀学院
庵原 0-1 横須賀学院
広島皆実 0-2 阿蘇

【Dブロック】
八千代 1-1 土浦日大
山形中央 1-1 東大阪敬愛
八千代 0-1 山形中央
土浦日大 3-0 東大阪敬愛
八千代 2-0 東大阪敬愛
土浦日大 1-1 山形中央

【準々決勝】
埼玉栄○-×鹿児島南
阿蘇○-×土浦日大
山形中央×-○弥富
帝京○-×広島皆実

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男子優勝・大成高校

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女子優勝・埼玉栄高校


(取材協力・国際武道大学)

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