柔道一代 徳三宝

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孤高の達人、徳三宝の生涯
著者: 指宿英造
対象者: 全ての柔道家
出版社: 南方新社
出版年: 2007年
ページ数: 248
定価: ¥1,800+税
Book Review
講道館四天王以後、長く実力ナンバーワンの柔道家として講道館を支えた「柔道の鬼」徳三宝九段の生涯を描く。
著者は、甥に当たる指宿英造氏。
徳三宝は鹿児島県徳之島に生まれ、本土鹿児島に渡り全九州柔道大会で優勝。
講道館入門後わずか四年で四段となり実力最強を謳われるが道場破りに現れたブラジル海軍水兵15人を稽古で叩き伏せたことが原因で講道館を事実上破門。
放浪の末四国の山野でサンカの一族と共同生活し彼らの武術を学ぶなどの修行を積み、復帰を許される。
講道館復帰後も後進を育てるのみならず、「徳三宝に膝をつかせたら「一本」相当」という「膝つき一本」の異名を取り、実力最強の柔道家として稽古の一線に立ち続けた。
昭和20年、東京大空襲の際に隅田川に逃れたところ、女子どもが壮漢の徳にすがりついたが心優しい彼はこれを払いのけることができずそのまま水中に没したと伝えられる。
戦前戦後、雑誌の連載ものや伝記小説などで大いに語られた徳三宝の生涯であるが、この本では極力伝記小説的な誇張を避け、贅肉を削って比較的淡々と彼の生涯を追っている。
にも関わらずこのエピソードの豊かさ。今更ながらに、彼の人生の波乱万丈ぶりに感嘆させられる。
著者の指宿氏は昭和八年に、当時江戸川区で町道場「研道館」を運営していた徳九段宅に寄宿しており、徳三宝氏に直接接した貴重な経験を持つ。
鬼、と呼ばれた超人的な柔道の強さのみならず、東京の下町で今でも人気の、その優しさ、後進に慕われる人柄も感じられる一冊である。
投稿者:運営者
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書籍紹介文を見て感動しました。
先日テレビで、東京大空襲のドキュメントタッチのドラマを観ました。
空爆のシーンをみながら、この攻撃で徳三宝が死んだのだなと、少し悲しい気持ちで観ておりました。そして、空襲を経験した方がインタビューに答えていました。その方の弟さんが、その時に学校のプールにたくさんの人と逃げ込んだそうです。
学校のプールは底が深く、弟さんは180センチもある居丈夫であったため、女性や子供が彼にしがみついてきたそうです。
彼は無我夢中でそれを全て振り払ったとのことでした。
戦後彼は、そのことで相当悩んだそうです。しかし、誰も彼を責められません。
しかしながら、同じ状態で頼るものを全て受けきって亡くなった徳三宝先生の生きざまには感動します。
東京大空襲で亡くなったことは知っていましたが、そのような亡くなり方をしたとは知りませんでした。
私も人一倍身体が大きいです。同じ状況下で徳三宝先生のようになれるかは今後の柔道の修行にかかっていると思います。
と、いうことで、修業の一環として『柔道一代 徳三宝』を読みたいと思いますので宜しくお願い致します!
茨城県 杉村圭介
投稿者 sugimurakeisuke : 2008年03月13日 10:59